Webデザインの需要ってどうなの?気になる将来性をチェックしよう

Webデザイナー需要の 現在と今後、選ばれる人材

Webデザインの需要って今後どうなるの?

これからWebデザインのスキルを身に着けようと考えている人や転職を考えている人なら、このような不安がありますよね。

Webデザインの需要はここ最近で大きく変化していて、それを知らずに学習や転職をしてもあとから後悔することになるかもしれません。

そうならない為にも、現在の需要と今後の将来性をしっかりチェックしたいですよね。

そこでこの記事では、

  • Webデザイナーの需要と求人数
  • 需要の高いWebデザイナーになるためのスキル
  • 海外のWebデザイナーの動向

についてご紹介しています。

これからWebデザイナーを目指す方や、現在Webデザイナーをしている方は、是非参考にしてみてくださいね。

この記事の要約
  • 今後もWebデザイナーの需要は続くと見込まれている
  • 売上につながるデザインを制作できるかがWebデザイナー活躍の鍵
  • 長く活躍するにはマーケティングやコーディングスキルも必要

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この記事の監修者

株式会社SAMURAI

侍エンジニアブログ編集部

【プロフィール】 DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。 累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。

目次

Webデザイナーの需要

Webデザイナーの需要

Webデザイン業界の現状

現在、メディアは従来の4マス(テレビ・ラジオ・雑誌・新聞)から、5マス(4マス+インターネット)となり、ビジネスにおけるインターネットの重要性はますます高まってきています。

また、成長率をみても、他メディアが軒並み失速状態にある中、インターネット広告市場は毎年2桁台の成長を続けており、2020年には1兆8,459億円になると予想されています。


引用元: 宣伝会議

こうした状況をふまえても、Webサイトなどのネット上の宣伝媒体への需要は、今後も増えていくことが予想されます。

また、DODAが発表した転職市場予測(2020上半期)によれば、Webデザイナーを含めたクリエイティブ職の求人は、今後も減ることはなさそうだと予想されています。

クリエイティブ職の求人数は大きな増減なく推移していきそうです。

求人の数自体は変わらないのですが、求人ニーズの細分化が進んでいるので職種名や仕事内容のバリエーションが増えているように見えるかもしれません。

Webディレクター、Webデザイナー、プランナーといった職種名だけで判断せず、自分のしたい仕事であること、自分のスキルや経験を活かせる仕事であることを確認した上で求人を選ぶことを心がけましょう。

(引用:転職市場予測(2020上半期)

こうしたことから、Webデザイナーへの需要は、まだまだ続きそうだといえるでしょう。

Webデザイナーの求人数

それでは、実際にWebデザイナーにはどのくらいの求人があるのでしょうか。

下記は、各求人サイトに掲載された「Webデザイナー」の求人数です。

DODA237件
Indeed1,433件
Green1,511件
求人ボックス19,594件

※それぞれ2020年6月時点の検索結果

求人サイトにより、200件〜2万件近くまで、大きな隔たりがあるものの、こちらをみてもわかるように、Webデザイナー職にはまだまだ多くの需要があるようです。

Webデザイナーに将来性はあるの?

Webデザイナーをめぐる社会的な変化に対応しよう

社会的な変化に対応すれば、Webデザイナーの将来性は高いと言えるでしょう。

現在、Webデザイナーをめぐる環境には、下記のような変化が起きています。

Webサイト制作ツールの充実

最近は、コーディングやデザインの知識がなくても、簡単にWeb制作が行えるツールが充実してきました。

例えば、WeeblyやWixなどを使えば、優れたデザインテンプレートの中から、自分の作りたいサイトを選んで簡単な修正を変えるだけで、お洒落なWebサイトをすぐに作成することができます。

また、Eコマース機能やお問い合わせボタンなどの機能を追加したい場合でも、パーツをドラッグアンドドロップするだけで、好きな位置に配置できるので、面倒な手間もかかりません。


引用元: Wix

こうしたWebサイト制作ツールの充実によって、個人や小さな小売店などがWebサイトを作成したい時に、わざわざWeb制作会社に頼む必要はなくなってきました。

また、WordPressというCMS(Contents Management System)も広く使われるようになっています。

WordPressは、簡単なコーディングの知識だけでWebサイトを作ることができるため、企業がホームページや、ブログ等のオウンドメディア事業紹介サイトやブログなどのマーケティングコンテンツを作る際に、広く活用されています。

そのため、わざわざWeb制作会社にWebサイトの制作を頼むことなく、社内でWeb事業部などを持って、サイトやコンテンツを内部で制作してしまう事例も多くなっています。

SNSやポータルサイトの充実

インスタグラムやFacebookの台頭や、ぐるなびなどのポータルサイトの登場も、Webデザイン業界に影響を与えています。

インスタグラムやFacebookを使えば、自分でWebサイトを作る必要なく、自分のビジネスの発信ができます。

また、顧客との交流も直接こうしたSNS上で行うことができるため、Webサイトを作る必要がなくなってきています。

レストランなどにとっては、ぐるなびなどのポータルサイト上にページを作成しておけば、情報提供も集客も同時に行うことができるので、わざわざ別にWebサイトを作る必要性がなくなっているのも事実のようです。

フリーランス人材の増加

「より自由な働き方」を求めて、フリーランスになる人口も増えてきました。フリーランスは、自分でオフィスを用意したり、従業員を揃えたりする必要がないため、比較的安く案件を受注することができます。

そのため、「ちょっとしたことなら、Web制作会社より、フリーランスに頼んでしまった方が安上がり」という傾向が生まれていることも確かです。

Webデザインの知識の普及

最近では、Webデザインについて学べる機会が増えてきました。

10年前は、Webデザインができるのは一部の人に限られていましたが、今では中高生でもPhotoshop・イラストレーターなどを使って、プロ顔負けのWebデザインができる人も出てきています。

こうした背景には、UdemyやCourseraと言ったMOOCs(オンライン学習プラットフォーム)の充実や、プログラミングスクールの増加、YoutubeなどでWebデザインについて発信する人の増加などが挙げられます。

そのため、Webデザインはもはや専門知識ではなく、より多くの人が使える一般的な知識へと変化しつつあります。

Webデザイナーへのニーズの変化に対応しよう

「Webサイトを作る人」から「売り上げに貢献する人」へ

こうした背景を受けて、Webデザイナーのニーズは変化しています。

将来性のあるWebデザイナーであるためには、「Webサイトが作れるだけの人」から、「クライアントの売り上げに貢献できる人」へのシフトチェンジが必要になってくるでしょう。

この後ご紹介するような「プラスアルファ」のスキルを身につけて、より付加価値の高いWebデザイナーになれば、今後も先ほどご紹介した社会的な変化にも対応できるようになるはずです。

Webデザイナーという仕事自体はなくならない

Webデザインの将来性について不安な方は、以下のように考えてください。

いくら印刷業界が斜陽だからといって、私たちが「本を読む」行為自体はなくなりませんよね。

今まで「紙の本」という形で提供されていたこの体験は、「デジタル書籍」「オーディオブック」などに変化して、ニーズを満たし続けています。

このように、Webサイトも時代の流れによってその位置付けや形態は変わってくるものの、ユーザーのニーズを満たす限りは、需要があるのです。

それでは、どうすればWebデザイナーとして高い付加価値を得ることができるのか。次のセクションでは、これからWebデザイナーが身に着けるべきスキルについて、解説していきます。

需要の高いWebデザイナーに求められるスキル

マーケティング知識・SEO知識

顧客がWebサイトを作る理由は、「人々に認知してもらうため」です。

ネット上にWebサイトを開設しても、潜在顧客にみてもらえなければ、全く意味がありません。

そのため、どのようなターゲットに対してどのような方法でアプローチするかを考えた上で、Webサイトを制作を進める必要があります。

例えば、キャンペーンと組み合わせたり、キュレーションサイトに記事を書いてもらったり、インフルエンサーとコラボするなど、現在では一口にウェブマーケティングと言っても様々な手法があります。

また、検索結果でWebサイトの順位をあげるSEO(Search Engine Optimization)について知識も大切です。

例えば、Webサイト内に、顧客に検索してもらえそうなワードを増やしたり、お役立ち系の自社コンテンツを制作することで、Webサイトの認知度をあげることができます。

こうしたマーケティングやSEOの知識があれば、クライアントに、より説得力のある提案ができるようになりますし、クライアント側でも、ワンストップでWebサイトの制作から運用ができるので、非常に付加価値が高くなります。

高いデザイン性とUI/UX知識

潜在顧客にWebサイトの存在を知ってもらったら、今度は訪問してくれたお客様に商品やサービスなどを気に入ってもらう必要があります。

Webサイトの見た目が洗練されているか、サイト設計は使いやすくデザインされているかは、消費者の心を掴む上で、非常に重要な要因です。

そのため、パッと目を引くようなユニークなデザインのWebサイトが作れたり、ユーザーの使い勝手を考えてWebサイトをデザインする力(UI/UXの知識)が大変重要になってきます。

トップページの画像一つ、ボタンの位置一つで、ユーザーが興味を失って他に流れてしまうか、引き続き使い続けてくれるかが決まってきますので、こうした「見た目」と「使いやすさ」に関わる知識はとても大切です。

コーディングスキル

通常、Webデザイナーはデザインを専門に行い、実際のコーディングは、フロントエンドエンジニアが担当します。

しかし、Web業界での競争が激しくなっている今、Webデザイナーも、デザインができるだけでなく、コーディングまで行えた方が有利です。

コーディングの知識があるだけで、フロントエンドエンジニアとの意思疎通がよりスムーズに行えますし、簡単なコーディングの手直しや確認なら、自分でできるようになります。

また、問題が発生した際に、たまたまエンジニアが不在だった場合でも、自分で対応できるので、顧客に迷惑をかけることがなくなります。

最終的に、フリーランスなどとして独立する場合にも、デザインとコーディングの両方ができた方が絶対的に有利です。

Webデザインには、HTML・CSS・JavaScriptなどの他に、PHP・Rubyといった言語も使われます。こうした言語の知識があると、目に見える部分だけでなく、サーバーサイドのコーディングもできるようになります。

興味のある方は、是非下記の記事もあわせて読んでみてくださいね。

【PHP入門】サーバーサイドのプログラミングをしてみよう!
更新日:2024年3月1日
【初心者必見】Rubyが難しいと感じる4つの理由!他言語との違いも紹介
更新日:2024年3月29日

マネジメントスキル

最後に、必要とされるのがマネジメントスキルです。

自分自身のタスク管理やタイムマネジメントはもちろんのこと、プロジェクト全体のスケジュールをみながら仕事を進めていくことができると、納期を守りつつ、クオリティの高いアウトプットができるようになります。

また、Webデザイナーとしてスキルアップするなら、Webディレクターやクリエイティブディレクターなど、大きなチームを統括する立場につくことになります。

そうした際に、目標や期限をどう立てるか、タスク管理やモチベーション維持をどう図るかなども重要になってきます。こうしたスキルを総称して、マネジメントスキルと呼びます。

現在Webデザイナーとしてもっと円滑に仕事を進めたい人はもちろん、将来的にもっと上流工程を担当したい人にとっても、マネジメントスキルを身につけておくことは重要だと言えます。

海外でのWebデザイナーの需要

ここまで、日本でのWebデザイン業界の状況をお話してきましたが、海外ではどうなのでしょうか?
ここからは、日本と海外を比較しながら、海外のWebデザイナーの状況について考察していきます。

海外のWeb系職の需要は増えている

海外では、日本以上にWeb開発者やWebデザイナーに対する需要が増えているようです。

リサーチ会社のEvan Dataが、アメリカ・イギリス・ドイツ・インド・ブラジル・メキシコなど、世界各国を対象に行った調査によると、Web開発者やWebデザイナーのほとんどが一年に25%以上の成長を見せているとのこと。

The global research study, conducted by research firm Evans Data, included the United States, United Kingdom, Germany, India, Brazil, and Mexico. It found that the vast majority of web developers and designers are growing a whopping 25 percent or more a year. More than one in three is even seeing growth at 50 percent or more.

また、アメリカの労働局の統計によれば、2012年から2022年までの間に、Web開発に携わる人の求人は、モバイル端末やEコマースの需要の高まりによって、20%増加するとのことでした。

Employment of web developers is projected to grow 20 percent from 2012 to 2022, faster than the average for all occupations. Demand will be driven by the growing popularity of mobile devices and e-commerce.

こうしたことからわかるように、海外でもWeb開発に関わる人材の需要は増えており、Webデザイナーの活躍の場はますます広がっているようです。

日本と海外のWebデザイナーの年収比較

それでは、海外のWebデザイナーの平均年収はどのくらいなのでしょうか。

キャリアに関する情報サービス会社JobQによると、日本のWebデザイナーの平均年収が300〜400万円程度である一方で、海外では以下のようになっています。


アメリカ:780万円
オーストラリア:670万円
ニュージーランド:590万円
カナダ:580万円
イギリス:420万円
日本:300〜400万円

このように、日本と比べると、海外ではWebデザイナーの年収がかなり高い傾向にあるようです。

海外でも日本と同じ現象が起きている

一見すると、日本のWebデザイナーは過小評価されているように感じますが、実は海外では、Webデザイナーは、Webデザイン・コーディング・マーケティング・SEOなどを総合的に行う人を指す役職のこと。

そのため、デザインだけではなく、Web制作に関わる様々な業務をWebデザイナーが一手に担うことも少なくなく、結果年収が高くなる傾向にあるそうです。

つまり、現在日本国内でWebデザイナーに求められるようになってきたスキルセットが、すでに海外ではWebデザイナーのデフォルトスキルとして求められていると言えます。

今後、おそらく、日本でもWebデザイナーの位置付けは「専門職」から「総合職」に変化をすることになり、海外と同様、様々なスキルを総合的に身につけないと、Webデザイナーとしてやっていけない時代になっていくことが予想されます。

そのためにも、先ほど述べたようなスキルを身につけて、付加価値をあげる努力がますます必要になってくると言えそうです。

【まとめ】スキルアップして需要の高いWebデザイナーになろう

いかがでしたでしょうか。Webデザイナーの現在とこれからについて、理解していただけたでしょうか。

簡単にまとめると、今後もWeb市場の広まりによって、日本国内でのWebデザイナーの求人は、減ることなく推移していくことが予想されています。

しかし、CMSやWebサイトビルダーの充実、フリーランスの広まりによって、「デザインができるだけ」のWebデザイナーの価値は、相対的に下がりつつあります。

これからは、高度なデザインスキル・マーケティング・SEO・コーディングスキル・マネジメントスキルを身につけ、自ら積極的に提案を行え、顧客の売り上げ増加に貢献できるWebデザイナーのみが生き残っていく時代になります。

すでに海外ではこの流れは起きており、10年後も「必要とされるWebデザイナー」であるためにも、今からスキルアップをはかっておくことが重要になります。

侍エンジニアでは、業界初のマンツーマンレッスンにより、最速でスキルアップができるカリキュラムをご提案しています。コーディングもできるWebデザイナーを目指したい方はぜひ一度、お問い合わせください。

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この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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