最近よく目にする「IoT」という言葉、そして「IoTエンジニア」とは、いったい何をするエンジニアなのでしょうか?
今回はそんな、IoTエンジニアにまつわる疑問に対してわかりやすく解説していきます。技術や経済のトレンドでもあるIoTを理解できる内容ですので、ぜひご覧ください。
- IoTエンジニアはIoT製品開発に携わる技術者
- IoTエンジニアはセキュリティやアプリ開発など知識が必要
- IoTエンジニアに必要なスキルはスクールや実践で学べる
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IoTエンジニアとは?
IoTエンジニアとはIoT製品開発に携わるエンジニアです。IoTとは「Internet of Things(モノのインターネット)」の頭文字を取った言葉です。センサーや通信機能を搭載し、インターネットと接続されるモノやその技術を言います。
IoTエンジニアの仕事は、ソフトウェアを開発してモノに組み込んだりインターネットにつなげたりと、所属する企業や開発する製品によってさまざまな種類があります。
主な職務内容
IoTエンジニアの仕事はIoT製品の開発工程の中で多岐にわたります。IoTの開発には多くの技術が組み合わされるため、組み込み、アプリケーション、ネットワークなど、さまざまなエンジニアが協力して作業を進めます。
そのため、IoTエンジニアといっても企業や製品によって業務内容は異なります。ただし、どの業務でも、ハードウェアやネットワーク、セキュリティ、OSなどの幅広い知識やスキルが必要です。
平均年収
IoTエンジニアは経験や業種によって年収も異なりますが、売り手市場ということもあり、他のエンジニア職に比べると高めの水準で、同じ条件でも100万円程度高い水準からスタートできることが多いです。
全体的な相場では年収300万~700万円と幅広い求人が出ていますが、経験によっては年収1000万を超えるものもあります。
IoTエンジニアになるための方法3つ
IoTエンジニアになるにはどのような方法があるのでしょうか。
IoTエンジニアの求人の中には未経験での募集もあります。そのため、未経験でもIoTエンジニアになれる場合はありますが、まずはITエンジニアやWebエンジニアとしてスキルを積み、IoT分野に進出するのがおすすめです。
ここではIoTエンジニアになるための方法3つを紹介します。
IoTエンジニアになるための方法1:プログラミングスクールに通う
IoTエンジニアになるにはプログラミングスクールに通う方法があります。社会人でもおすすめなのが、プログラミングスクールに通って知識やスキルを身につける方法です。
プログラミングスクールで基礎から学べば、早い段階で土台が身につきます。
IoTエンジニアになるための方法2:資格を取得する
IoTエンジニアになるには資格を取得する方法があります。
すでにエンジニアとしての経験があり、IoTエンジニアとして転職したいなら、資格を取得するのもおすすめです。IoTエンジニアとして有効な資格としては、IoT検定やIoTシステム技術検定試験などがあります。
IoTエンジニアになるための方法3:実務の中で身につける
IoTエンジニアになるには実務の中で身につける方法があります。IoTエンジニアにはさまざまな技術や知識が必要ですが、全てを最初から網羅することは難しいです。
そのため、エンジニアとして必須なプログラミング言語などの技術を習得したら、残りは実地で経験し、学ぶのも1つの方法です。
IoTエンジニアになるために必要なスキル5つ
IoTエンジニアになるためには、5つの技術を身につける必要があります。
先に紹介したとおり、IoTには組み込み、アプリケーション、ネットワーク系など多くのエンジニアが協力しており、ハードウェアやネットワーク、セキュリティ、OSなどの知識が必要となります。そのため、IoTエンジニアになるにはそれらのスキルを習得する必要があります。
ここではIoTエンジニアになるために必要なスキル5つを紹介します。
必要なスキル1:セキュリティ対策の知識
IoTはネットワークと接続することもあり、外部からの攻撃や情報漏洩の対策が必要になるため、情報セキュリティへの配慮は必須です。
セイキュリティ対策としてネットワークやシステムに関しての安全性はもちろん、安定してシステムを機能させるためのインフラ知識も必要となるでしょう。
必要なスキル2:制御・組み込み系のスキル
IoTエンジニアになるためには制御・組み込み系のスキルが必要です。IoTはモノ、つまり家電に対してセンサーをはじめとした機能を組み込む必要があるため、ハードウェアやデバイスを操作する組み込み系の開発スキルが必要です。
組み込みシステムの開発では、C言語やC++などのプログラミング言語、Window、Linux、iOS、AndroidなどOSの知識が必要です。
必要なスキル3:AIや機械学習のスキル
IoTエンジニアになるためにはAIや機械学習のスキルが必要です。
機械学習により収集したデータを可視化して特徴をつかみ、AIの認識や予測をシステムにうまく組みこむことができるかなど、IoTエンジニアとしての技術が試される場面でもあります。AIや機械学習のスキルは、必要スキルの中で最も高度なスキルだと言えるでしょう。
必要なスキル4:アプリケーション開発スキル
アプリケーション開発を行う職場で働く場合のみですが、アプリケーション開発のスキルも必要です。
IoT端末で取得したデータをデスクトップで確認する場合や、操作をする場合にスマホアプリと連動することも多いです。そのため、IoTエンジニアがスマートフォンやパソコンなどで利用できるアプリケーションの開発を行う場合もあります。
必要なスキル5:ネットワークの知識
IoTはインターネットやクラウドでの活用を前提としているため、ネットワークに関する知識やスキルは必須です。
IoTはWi-Fiやモバイル通信、Bluetoothなど無線系の通信も活用します。そのため、リアルタイム通信などで効率よくデータの送受信ができるような環境を築き上げるスキルなど、単にインターネットにつなげる以上のスキルが求められます。
IoTエンジニアが取得しておきたい資格3選
IoTエンジニアにおすすめの役立つ資格があります。
IoTは近年登場した新しい分野なので、実地で経験を積む機会が少ないのが現状です。そのため、これからIoT分野での就職・転職やフリーランスでの活躍を目指す場合は、IoTに関連する知識やスキルを身につけていることを証明できる資格も取得しておくと良いでしょう。
ここではIoTエンジニアが習得しておきたい資格3選を紹介します。
取得しておきたい資格1:IoT検定
IoT検定はIoTに関わる知識やスキルを可視化し、より一層IoTを普及させることを目的とした検定制度です。
IoT検定は技術的な視点だけでなく、IoTに関連するマーケティングやサービス、ユーザーの視点から必要となるカテゴリ、スキル要件などの知識も求められ、それぞれの立場でIoTを企画、開発、利用するための知識を認定する試験となります。
取得しておきたい資格2:エンベデッドシステムスペシャリスト試験
エンベデットシステムスペシャリスト試験は情報処理技術者試験の一区分です。
IoTと直接関係がある試験ではありませんが、組み込み系システム開発に関する高度な知識や、情報処理に関するスペシャリストとしての知識を問われます。そのため、スマート家電や自動運転などあらゆるモノがつながるIoTが進展する中で、組込みエンジニアやIoTエンジニアとして活躍した人に向いています。
取得しておきたい資格3:IoTシステム技術検定試験
IoTシステム技術検定試験はIoT技術者の育成を目的とした検定制度です。IoTについての基礎知識や技術知識を問う試験です。
システムの構築、運用、改善などのほか企画面の知識が問われるのが特徴となっており、基礎(基礎知識)、中級(基本技術)、上級(専門技術)の3つに分かれています。各グレードに受験資格はなく、また、どの級からでも受験することが可能です。
IoTエンジニアを目指そう!
IoTエンジニアの業務と必要スキルについて解説しました。
IoTエンジニアは今後も需要の増していく職業です。AI技術の発展にともない、これまでインターネットに繋がっていなかったさまざまな家電にIoT技術が組み込まれ、IoTエンジニアの需要もますます高まってきています。
IoTエンジニアになるためにはソフトウェアだけでなくハードウェアやセキュリティなど幅広い知識や技術が必要とされますが、その分今後も活躍できるIoTエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。