【ExcelVBA入門】Killステートメントでファイルを削除する方法とは

こんにちは、フリーランスエンジニア兼ライターのワキザカ サンシロウです。

皆さんは、VBAでファイルの削除をする方法を知っていますか? ちょっとしたフォルダ整理をしたいとき、フォルダ管理ツールを作りたいときなど、ファイルの削除方法を知っているととても便利です。

そこで今回は、

  • ファイルパスを指定して削除する方法
  • フォルダ内のファイルを一括で削除する方法
  • ファイル削除以外のファイル操作方法

といった基礎的なことから、応用的な方法まで、徹底的に解説します!

目次

VBAでファイルを削除する方法とは

最初に、VBAでファイルを削除する方法について解説します。以下のように書くことで、ファイルを削除することができます。

Kill ファイルパス

とてもシンプルですよね。

ファイルパスのファイル名はワイルドカード(*)が使えるため、複数のファイルを一括で削除することもできます。

Noファイル名意味
1*.*全てのファイル
2Sample*ファイル名がSampleで始まる全てのファイル
3*Sampleファイル名がSampleで終わる全てのファイル
4*.xlsx拡張子が 「 .xlsx 」 のすべてのファイル

サンプルコード

次に、サンプルコードをもとに具体的な使い方を解説します。

ファイルパスを指定して削除

まずは、1ファイルのみ削除するケースですね。

実行前:

サンプルコード:

Sub Test1()
  Dim filePath As String
  filePath = ThisWorkbook.Path & ""
  
  Kill filePath & "削除ファイル.xlsx"
End Sub

実行後:

VBAのファイルと同じパスにある、「削除ファイル.xlsx」を削除しています。このように、簡単にファイルを削除することができます。

フォルダを指定してすべて削除

次に、一括でファイルを削除する方法について解説します。

実行前:

サンプルコード:

Sub Test2()
  Dim filePath As String
  filePath = ThisWorkbook.Path & ""
  
  Kill filePath & "*.txt"
End Sub

実行後:

拡張子が「.txt」のファイルをすべて削除するサンプルです。ワイルドカード(*)さえ覚えておけば簡単に一括削除することができます。

削除するファイルがなかった場合の対処方法

Killステートメントはとても便利なのですが、既にファイルが削除されていた場合、エラーメッセージが出てしまいます。そのため、事前にファイルがあるか確認する処理を入れるのがおすすめです。

Dir関数を使えば簡単にファイルの存在チェックができるので、使い方がわからない方は以下を見るのがおすすめです!

補足:ファイル操作について詳しく知りたい方へ

今回はファイル削除に特化して解説していますが、ファイル操作は一通り覚えておくと応用が利くのでおすすめです!

ファイルオープン、ファイル出力、名前を付けて保存、上書き保存などそれぞれ詳しく以下でまとめているので、ぜひ見てみてくださいね!

まとめ

今回は、VBAでファイルを削除する方法について解説しました。ファイル操作ができると、ちょっとした便利ツールが作れるのでおすすめです!

今回解説したKillステートメントは使い方も簡単なので、ぜひ使ってみてくださいね!

この記事を書いた人

北海道出身の30歳で、フリーランスエンジニア兼テックライターとして活動中。新卒入社したメーカー系のIT企業で、システムエンジニアとして約5年勤務。

Webアプリ、業務アプリ開発において、要件定義 ~ 運用保守まで様々な経験あり。また3歳の娘がいる1児のパパで、日々娘との時間を確保するために仕事を頑張っています!
侍エンジニアでは、【誰でもわかるレベルのわかりやすさ】を意識して、記事を執筆中。

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