【日本発ディストリビューション】linuxBeanをインストールしてみよう

今回は、「軽くて速くて即使える」ことを目標に据えて開発されていたlinuxBeanを紹介します。

linuxBeanは、Linuxディストリビューションの1つで、熊本県のAzumaTakemasaさんによって開発されていました。

残念ながら現在は開発が停止しているため、オススメはできませんが、ちょっと試してみたい方に向けて記事を作成します。

LinuxとかLinuxディストリビューションって何だろう、という方は、以下の記事をご覧ください。

【エンジニア監修】Linuxとは何か?初心者目線でやさしく解説してみた
更新日 : 2019年9月11日

linuxBeanとは

linuxbean01

参考:https://ja.osdn.net/projects/linuxbean/

linuxBeanは、AzumaTakemasaさんによって開発されたLinuxディストリビューションで、Ubuntuから派生しています。

目標は「軽くて速くて即使える」ことで、「Linux初心者が古いPCを再生したい」と思ったときに真っ先に思いつくLinuxディストリビューションにしたかったそうです。

開発者のAzumaTakemasaさんは、2016年4月に発生した熊本地震で被災したようで、そのためか、今から約2年前の2016/4/15のリリースを最後に開発が停止しています。

歴史

少しlinuxBeanの歴史をみてみましょう。

注目するのは、開発が停止するまでのリリース頻度と、現在の状況です。

最初のリリースは、今から約6年前の2012/5/1でした。

このときはUbuntu 12.04から派生したlinuxBean 12.04だけが公開されていました。

最初のリリースから約2年後の2014/4/17からは、Ubuntu 14.04から派生したlinuxBean 14.04の公開も始まり、linuxBean 12.04とlinuxBean 14.04の2本立てで開発が進められていました。

linuxBean 12.04系は、2012/5/1~2016/4/15の約4年間で60回程度のリリース、linuxBean14.04系は、2014/4/17~2016/4/15の約2年間で30回程度のリリース、となっており、ときおりリリース期間が空くことはありましたが、ほぼ毎月リリースしていたと言えるでしょう。

私は、更新頻度がLinuxディストリビューションの信頼に繋がってくると考えていますので、2016年4月までは間違いなく信頼できるLinuxディストリビューションでした。

そして、AzumaTakemasaさんの動勢がインターネット上ではわからなくなってから1年半以上が過ぎた2018/1/25、ライブCDの部屋(http://simosnet.com/livecdroom/)の管理人によって以下のバージョンが公開されました。

  • linuxBean 12.04(12.04.5-160415)
  • linuxBean 14.04(14.04.4-160415)
  • linuxBean 16.04(16.04-20180131)

※AzumaTakemasaさんが開発したファイルと同一

繰り返しますが、linuxBean 16.04(16.04-20180131)の作者は、AzumaTakemasaさんではありません。

また、これからlinuxBean 16.04系として毎月リリースされていくことが期待されましたが、残念ながらこのとき限りのリリースでした。

なお、linuxBean 16.04(16.04-20180131)をインストールしたところ32ビット版でした。

そのため、64ビット版のLinuxディストリビューションを探している場合は、linuxBeanは使えません。

バージョン

以上のような歴史を経て、2018/6/7時点では、linuxBeanには、派生元のUbuntuのバージョンが異なる3つのバージョンがあります。

派生元UbuntulinuxBean作者
Ubuntu 12.04 LTSlinuxBean 12.04(12.04.5-160415)AzumaTakemasa
Ubuntu 14.04 LTSlinuxBean 14.04(14.04.4-160415)AzumaTakemasa
Ubuntu 16.04 LTSlinuxBean 16.04(16.04-20180131)ライブCDの部屋管理人
Ubuntu 18.04 LTSなしなし

VirtualBoxにlinuxBeanをインストールしよう

この記事では、作者が原作者とは異なりますが、linuxBean 16.04(16.04-20180131)を、VirtualBoxで作成した仮想パソコンにインストールする手順を紹介します。

VirtualBoxは、WindowsMac OS XLinuxにインストールするアプリケーションです。

インストールしたVirtualBoxを操作すると、OSをインストールする前の仮想パソコンを作成できます。

VirtualBoxをインストールする

まず、VirtualBoxをインストールしましょう。

VirtualBoxのインストールについては、以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。

【初心者必見】Linuxをインストールする方法〜導入編〜
更新日 : 2019年7月3日

仮想パソコンを作成する

VirtualBoxを操作して、OSをインストールする前の仮想パソコンを作成します。

詳しい操作は、以下の記事で説明していますので、そちらをご覧ください。

Linux Mint Cinnamonエディションを使ってみよう
更新日 : 2019年5月22日

今回は、仮想パソコンの名前を「linuxBean 16.04(16.04-20180131)」にしただけで、ほかはLinux Mintをインストールしたときと同じ設定で作成しました。

仮想パソコンにlinuxBeanをインストールする

作成した仮想パソコンにlinuxBean 16.04(16.04-20180131)をインストールします。

(1)http://simosnet.com/livecdroom/にアクセスして、「linuxBean 16.04」をクリックします。

※AzumaTakemasaさんが開発したlinuxBeanをインストールする場合は、https://ja.osdn.net/projects/linuxbean/にアクセスしてisoファイルをダウンロードしてください。

linuxbean02

(2)「linuxbean-16.04-20180131.iso」をクリックします。

linuxbean03

ダウンロードが完了するまでに30分くらいかかりました。

(3)VirtualBoxを起動し、「linuxBean 16.04(16.04-20180131)」を選択して、「設定」をクリックします。

linuxbean04

(4)「ストレージ」「空」DVDアイコン「仮想光学ディスクファイルを選択」の順にクリックします。

linuxbean05

(5)ダウンロードしたlinuxbean-16.04-20180131.isoを選択し、「開く」をクリックします。

linuxbean06

(6)「OK」をクリックします。

linuxbean07

(7)「起動」をクリックします。

linuxbean08

(8)キーボードの矢印キーを押して「Run only an installer」を選択し、Enterキーを押します。

linuxbean09

linuxBeans 16.04のisoファイルを使っていても、画面には「14.04.2」と表示されていますね…。

(9)「日本語」を選択し、「続ける」をクリックします。

linuxbean10

(10)チェックボックスにチェックをつけて、「続ける」をクリックします。

インストール中にアップデートを行わない場合や、サードパーティーソフトウェアをインストールしない場合は、チェックをつけずに「続ける」をクリックします。

linuxbean11

(11)「インストール」をクリックします。

linuxbean12

(12)「続ける」をクリックします。

linuxbean13

(13)日本国外に住んでいる場合は住んでいる地域を選択して、「続ける」をクリックします。

北海道や沖縄に住んでいる場合でも「Tokyo」のままで差し支えありません。

linuxbean14

(14)「続ける」をクリックします。

特別なキーボードを使っている場合は設定を変更して、「続ける」をクリックします。

linuxbean15

(15)名前ユーザー名パスワードを入力して、「続ける」をクリックします。

「ユーザー名の入力」に入力した名前と、「パスワードの入力」に入力したパスワードで、linuxBeanにログインしますので、忘れないようにメモしてください。

linuxbean16

linuxBean 16.04(16.04-20180131)のインストールが始まります。

linuxbean17

(16)「今すぐ再起動する」をクリックします。

linuxbean18

(17)画面の下から2行目に「Please remove the installation medium, then press ENTER:」と表示されたら、Enterキーを押します。

linuxbean19

(18)以下の画面が表示されたら、Enterキーを押します。

linuxbean20

ここでは、「linuxBean 16.04 GNU/Linux」と表示されているので、正しくインストールできていそうです。

(19)ユーザー名をクリックします。

linuxbean21

(20)パスワードを入力し、Enterキーを押します。

linuxbean22

linuxBeanが起動し、linuxBean設定ウィザードが表示されます。

(21)インストールする機能にチェックをつけて「OK」をクリックします。

たとえば、「IMEの変更」「オフィスセット」「Chromiumのインストール」にチェックをつけて「OK」をクリックすると、Fcitx-MozcLibreOfficeChromiumなどがインストールされます。

linuxbean23

以降、画面の指示に従って操作してください。

※linuxBean 16.04(16.04-20180131)は32ビット版のため、Chromeをインストールできません。

確かに、Ubuntuと比較すると、非常に軽快に動いています。

まとめ

今回は、linuxBean歴史を振り返り、linuxBean 16.04(16.04-20180131)インストール方法を紹介しました。

実際にインストールしてみると、非常に軽快に動くことがわかります。

ただ、始めにも書きましたが、開発が停止しているLinuxディストリビューションですので、正直、今はオススメできません。

ただ、ソースコードは公開されていますので、誰かが開発を引き継いでくれるかもしれません。

何しろ動作は軽快ですから、開発が再開されたらオススメできるLinuxディストリビューションになるでしょう。

それでは!

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侍テック編集部

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