プログラミング教育でスクラッチが選ばれる理由とは?教育現場の活用例公開!

Scratch(スクラッチ)は、多くの学校で使われるプログラミング教育の教材です。

Scratchは子供でも簡単に、直感的な操作でプログラミングができるので、世界中で人気です。

この記事では、Scratchの特徴やメリット・デメリット、プログラミング教育の教材に選ばれる理由を紹介します。Scratchの活用方法や実践例も見ていきましょう。

プログラミング教育について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

プログラミング教育とは?必修化の目的や現状の問題点を実践例から検証!
更新日 : 2021年8月19日

Scratch(スクラッチ)とは?

Scratch(スクラッチ)とは、ビジュアルプログラミング言語のひとつであり、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボ ライフロングキンダーガーデングループによって開発されました。

Scratchでは、命令が書かれたカラフルなブロックを組み合わせるだけで、簡単にゲームやアニメーションを作れます。

Scratchについては下記の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

子ども向けプログラミング言語Scratch(スクラッチ)をかんたん解説
更新日 : 2020年1月29日

プログラミング教育の教材に Scratch(スクラッチ)が選ばれる5つの理由

Scratchが選ばれる理由

Scratchがプログラミング教育の教材に選ばれる理由は、下記の5つです。

  • 操作が簡単
  • プログラミング的思考力が身につく
  • 表現力が磨かれる
  • 応用力が身につく
  • コミュニケーションスキルを磨ける

ひとつずつ、解説します。

操作が簡単

Scratchがプログラミング教育の教材として選ばれる理由として、操作が簡単という点が挙げられます。

Scratchでゲームや音楽を作るとき、ブロックをマウスや指でドラッグ・アンド・ドロップして組み立てます。

子供でも直感的に操作できるのが、Scratchの特徴です。

プログラミング的思考力が身につく

次にScratchがプログラミング教材に選ばれる理由として、プログラミング的思考力が身につく、という点が挙げられます。

Scratchでは、動きや音楽を実現するためブロックを選んで組み合わせます。このプロセスで、プログラミング的思考が必要になるからです。

表現力が磨かれる

表現力が磨かれる

Scratchは表現力が磨かれることも、プログラミング教材として評価されているポイントです。

ビジュアルプログラミングでは、「やりたいこと」「作りたいもの」を処理ブロックを組み立てて、実際に動くものに形作ります。頭に思い描いたものを、他者に伝える工夫をする過程で、表現力が磨かれます。

応用力が身につく

Scratchを使用した学習で応用力が身につくことも、プログラミング教材に選ばれる理由です。

Scratchにはリミックスという、他人の作品をコピーしてカスタマイズする機能があります。リミックスを活用して、効率的により良い作品を生み出す力は、将来さまざまな職業で活かせます。

コミュニケーションスキルを磨ける

コミュニケーションスキルを磨ける、という点もプログラミング教育の教材として魅力です。

Scratchは作品を公開できます。また、ほかの人が公開した作品に対するリアクションやコメントも可能です。

公開の場における交流で、相手への適切な伝え方や応え方を学べます。

小学校のプログラミング教育における Scratch(スクラッチ)4つの実践例

Scratch(スクラッチ)の実践例

小学校のプログラミング教育において、Scratchはどのように活用されているのでしょうか。

  • 【音楽】スクラッチでリズムを作ろう!
  • 【社会】スクラッチで都道府県を見つけよう!
  • 【算数】スクラッチで正三十六角形を描いてみよう!
  • 【国語】うさぎとかめのCMを作ろう!

上記4つの教科におけるScratchの実践例を、ひとつずつ紹介します。

プログラミング教育の内容や実践例について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

プログラミング教育の内容を文部科学省の事例・実践例からわかりやすく解説!
更新日 : 2021年7月29日

【音楽】スクラッチでリズムを作ろう!

大阪市立茨田東小学校では、音楽の授業でScratchを活用しました。

作成した「リズムカード」をつなげて、お祭りの雰囲気がでる音楽を作るというテーマで授業を行っています。

トライ&エラーを繰り返して、自分が納得できる音楽を作ります。

詳細はこちら

【社会】スクラッチで都道府県を見つけよう!

東京学芸井大学附属小金井小学校では、社会の授業でScratchを活用しています。

各都道府県が持ついくつかの特徴をヒントとして、47都道府県の名称や位置を学ぶという内容を実践しています。

授業で使うScratchは、ヒントが用意されています。複数のブロックをつなげると、そのヒントに一致する都道府県の名称や位置が画面上に表示されるようになっています。

試行錯誤しながら学習することで、都道府県の位置や名称に対する理解が深まります。

詳細はこちら

【算数】スクラッチで正三十六角形を描いてみよう!

杉並区立西田小学校では、算数の時間にScratchを利用して正多角形を書いてみる、という授業を行っています。

多角形は定規やコンパス、分度器を活用してかくのが一般的です。しかしScratchを活用することにより、より効率的に、より美しい正多角形をかけます。

詳細はこちら

【国語】うさぎとかめのCMを作ろう!

NHKは、学校教育向けにさまざまな放送を公開しています。

芸人・IT企業役員を務める厚切りジェイソン氏が出演している「Why!?プログラミング」は、プログラミングをテーマとした小学生向けの番組です。

放送回「童話「うさぎとかめ」のCMをつくろう」は、国語でScratchを活用するのがテーマです。Scratchを使ってわかりやすく、インパクトがあるCMを作るための表現方法を学びました。

Scratch(スクラッチ)でできること

Scratchでできること

Scratchでできることは、さまざまです。ここでは主に、下記の4つをピックアップしました。

  • アニメーションや物語
  • ゲーム
  • 音楽
  • 世界に向けて公開

Scratchでできることについてひとつずつ、解説します。

Scratchでどのようなアプリが開発できるかについては、下記の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

Scratchでどんなアプリが開発できる?作成事例をまとめて紹介
更新日 : 2020年11月18日

アニメーションや物語

Scratchを使えば、アニメーションや物語を作れます

ブロックを組み合わせて、キャラクターや背景を動かし、アクションに応じて音声や音楽をいれます。

ゲーム

Scratchによって、ゲームを作ることも可能です。

「山手線 運転シミュレーター」では運転台・マスコン・TIMSモニターのイラストをみずから描き、運転する様子を再現しています。

音楽

音楽

Scratchを使えば、音楽も作れます

拡張機能である「音楽ブロック」には、ピアノ、ギター、ベースをはじめ、たくさんの楽器の音が揃います。好きなアーティストの音楽を再現したり、オリジナルの音楽を作れます。

中高生をはじめとした若年層からの人気が高い、Adoの「うっせぇわ」をScratchで再現したものです。

このような音楽も、曲を分解し「音」や「リズム」を意識しながら、ひとつずつブロックで組み上げていくことで、できあがります。

世界に向けて公開

Scratchでは自分が作った「作品」を世界に向けて公開できます。公開した作品に対するコメントや、「☆」「♡」「うずまき」などのリアクションをもらえます。

Scratchは、クリエイターの活動場所としても利用できるのです。

Scratch(スクラッチ)での将来性

将来、Scratchはさらに普及する見込みです。

最近、ノーコード開発やローコード開発と呼ばれる開発手法が広まっています。

  • ノーコード開発:コード(文字列)を入力を必要としない開発
  • ローコード開発:コードの記述量が従来に比べて少ない開発

ノーコード開発やローコード開発を行うためのソフトウェアには、Scratchのようなビジュアルプログラミング言語タイプのソフトウェアもあります。

ノーコード開発やローコード開発が進めば、Scratchの需要はさらに高まると予測できます

プログラミング教育でScratch(スクラッチ)を使う問題点

Scratchを使う問題点

Scratchは、多くのメリットがあるプログラミング教育の教材です。

しかし、メリットだけでなく下記のような問題点があるのも事実です。

  • 子供が遊びに集中してしまう
  • ほかの言語が難しく感じてしまう

ひとつずつ、解説します。

子供が遊びに集中してしまう

1つ目の問題は、子供が遊びに集中してしまうという点です。

Scratchは、下記のような子供の興味を引くコンテンツが充実しています。

  • ゲーム
  • 物語
  • 音楽

子供が遊びに集中しすぎて、「論理的思考力を育てる」など、プログラミング教育の本来の目的が達成されない可能性があります。

ほかの言語が難しく感じてしまう

ほかの言語が難しく感じてしまう

2つ目の問題は、Scratchの学習に慣れるとほかのプログラミング言語が難しく感じる可能性がある、ということです。

PythonやJavaScriptなど、ほかのプログラミング言語はScratchより習得の難易度は高くなります。難しいという理由で子供が学習するのをやめてしまうと、将来の選択肢がせまくなってしまいます。

プログラミング教育を実施するにあたり、PythonならAI開発、JavaScriptならWebアプリケーションといったように、ほかのプログラミング言語でできることや、魅力についても伝える機会を設けても良いです。

今すぐできる! Scratch(スクラッチ)の始め方

最後に、Scratchの始め方を紹介します。

Scratchは、誰でも簡単にスタートできます。

まずはWebブラウザで公式サイトにアクセスしましょう。赤枠で表示されている「作る」または「作ってみよう」をクリックすると操作画面と、ブロックが表示されます。。

ブロックをドラッグ&ドロップして、組み立てましょう。

引用元:Scratch

このように、Scratchはアカウント登録や環境構築が不要で、すぐ使える点が魅力です。

アカウント登録を行えば、作品の保存・公開・他者の作品に対するコメントやリアクションができるようになります。

まとめ

大人も一緒にScratchで学習してみよう

多くの学校のプログラミング教育で活用されるScratchは、優秀な教材です。

メリットだけでなく問題点も理解し活用すれば、子供が将来活かせる能力が身につきます。

ぜひ本記事の内容を参考に、大人も子供と一緒にScratchで学習してみてください。面白さや奥深さに魅了され、プログラミングの面白さに気づくはずです。

この記事のおさらい

プログラミング教育の教材にScratch(スクラッチ)が選ばれる理由は?

プログラミング教育の教材にスクラッチが選ばれる理由として、無料で気楽に利用できる、プログラミング的思考力など、さまざまな能力を伸ばせる、といった点が挙げられます。

プログラミング教育でScratch(スクラッチ)は何の教科に使われている?

プログラミング教育で、Scratchは音楽や社会、算数、国語に使われています。

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