インフラエンジニアにAWSのスキルは必要?習得するメリットを解説

近年クラウドのインフラサービスが充実してきたことで、インフラエンジニアにAWSの知識を求める企業が増えてきました。

とはいえ


インフラエンジニアを目指しているけど、AWSって本当に必要なの?

現在インフラエンジニアだけど、AWSについて勉強するべき?

といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

本記事ではそのような悩みを抱えた方に向けて、インフラエンジニアがAWSの知識を習得するメリットや、習得するべきスキル・資格について解説します。

AWSの勉強を始めようか迷っている方はぜひ最後まで読んでみてください!

この記事の要約
  • インフラ環境のクラウド化が進んでいる点から、AWSのスキルがあるインフラエンジニアは重宝される傾向にある
  • 年収や需要を高めるならAWSを活用したクラウド・サーバ構築スキルを学ぶべき

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目次

インフラエンジニアにAWSが必要な理由

では、インフラエンジニアにはなぜAWSの知識やスキルが必要とされているのでしょうか?まずはその理由について解説していきます。

オンプレからクラウドへ変化しているため

サーバーやデータベースを管理する形態は大きく分けて2種類あります。

オンプレオンプレミスの略。
サーバーやデータベースといったインフラ設備を自社で物理的に用意すること。
クラウドサーバーやデータベースといったインフラ設備を物理的に用意せず、AWSなどのサービスを利用してインターネット上で構築・運用を行う。

これまでは自社で物理的にサーバーを用意するオンプレが当たり前でした。

しかしAWSなどのインフラサービスが充実してきたことで、より手軽にサーバーの構築・運用を行うことができるクラウドでのサービス運用を行う企業が増えてきました。

今後もオンプレからクラウドの動きはさらに加速するとみられ、それにともないAWSの知識を持ったインフラエンジニアが重宝されると考えられます。

2020年代はビッグデータ活用が進められるため

またビッグデータの活用が進むことでAWSの需要が上がると考えられるのも、インフラエンジニアがAWSを勉強するべき理由の一つです。

AWSでもさまざまなデータを蓄積するためのサービスがあり、集めた大量のデータを分析することでマーケティングの分野に活かすことができます。

また大量のデータ運用を行う際にも必要に合わせてデータ量の増減を行い、運用費用を最小限に押さえることができるのもAWSのメリットです。

インフラエンジニアがAWSを使用するメリットとは

AWSを使用するメリット

AWSを使用するメリット

次にインフラエンジニアがAWSを使用するメリットについて解説していきます。

まず、メリットとして挙げられるのは以下の3つです。

  • 収入がアップする
  • ビッグデータやプログラミングの知識を得られる
  • インフラエンジニアとしての価値が上がる

では以下からもう少し詳しく書いていきます。

収入がアップする

インフラエンジニアは全体的に年収が高めですが、オンプレミスのみの実務経験が無い方がAWSというスキルを掛け合わせることによって収入アップを狙うことができます。

収入は案件や現場によって変わりますが、AWSの知識を身に着けることよって選べる案件の幅が広がります。

また今後もクラウド化の加速によってAWSを使えるインフラエンジニアの需要も高まるとみられるので、将来的に見てもさらに収入アップが期待できます。

ビッグデータやプログラミングの知識を得られる

AWSではサーバーやストレージの他にも、ビッグデータを活用したアプリケーションを構築することができます。

ビッグデータを活用するメリットは、ビックデータを用いて解析したデータをマーケティングの分野に活かすことができるという点です。

またAWSのLambdaというサービスを活用することで、サーバーレスアプリケーションの構築やその他AWSサービスとの連携を行い、インフラ周りの構築・管理を楽にすることができます。

AWS Lambdaでは実際にコードを書く必要があるため、Lambdaを使うことでプログラミングの知識を身に着けることもできるでしょう。

インフラエンジニアとしての価値が上がる

AWSを習得することで、インフラエンジニアとしての価値が上がります。

特に元々オンプレミスでの構築のみになっていたインフラエンジニアであれば、オンプレミスとクラウド両方の業務を担うことができるようになります。

現在でもオンプレミスで運用しているサービスが多数あり、クラウドとオンプレミスの両方に柔軟に対応できるクラウドエンジニアは重宝されます。

AWSを扱うインフラエンジニアが習得すべき知識・スキル

次に習得すべき知識・スキルについて、もう少し深掘りしていきます。

AWSなどクラウドサービスの知識

インフラ系のクラウドサービスに関する知識は必須です。

AWSの他にもGoogleが提供するクラウドサービスのGoogle Cloud Platform (GCP)や、Microsoftが提供するMicrosoft Azureなど様々なサービスがあります。

実際に仕事で使うサービスに関する知識を習得するのが一番良いですが、どのサービスを勉強するか迷っているのであれば、まずはAWSから学んでみると良いでしょう。

AWSによるサーバ設計・構築

AWSでサーバー設計・構築する知識も必要です。

AWSを利用する際に主に使われるサービスが、EC2・S3・Lambdaなどですがサーバー構築を行うのであればまずはEC2の知識を押さえておくと良いでしょう。

EC2の知識を取得することによって、サーバーのスペック変更や運用コスト削減。冗長化対応などクラウドを利用したサーバー運用に関する知識を実践を通して学ぶことができます。

プログラミングスキル

インフラエンジニアはコードを書くことが少ない印象ですが、プログラミングに関する知識を身に着けておくことで多くのメリットがあります。

インフラエンジニアがプログラミングスキルをメリットは以下の通りです。

  • Infrastructure as Codeへの理解が深まる
  • 業務効率化ツールの構築が出来る

Infrastructure as Codeは近年のインフラのトレンドで、インフラの構築などをコードで管理・自動化しようという考え方です。

実際にRubyの文法を使ってコードを記述することでインフラの構成管理を自動で行うことができる「Chef」というツールも存在します。

またプログラミングの知識を習得することで業務効率化ツールの作成もできるようになり、人為的なミスの削減や作業効率のアップにつなげることもできます。

インフラエンジニアが取得するのにおすすめのAWS資格

おすすめのAWS資格

おすすめのAWS資格

AWSの資格には大きく分けて「基礎レベル」「アソシエイトレベル」「プロフェッショナルレベル」の3津が存在します。

※AWS認定資格については以下の記事でも解説していますので、あわせてどうぞ。

基礎レベル

クラウドプラクティショナー

クラウドプラクティショナーは入門者向けの資格です。

この資格を持っていると、AWSの基礎スキルの証明になります。

まだAWSに詳しくない方でも、AWS公式サイトが提供しているテキストなどを利用して試験対策が出来ます。

AWSの知識を付けたい全職種の方におすすめできる資格です。

レベル入門者向け
受験料11,000円(税別)
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-cloud-practitioner/

アソシエイトレベル

ソリューションアーキテクト

ソリューションアーキテクト – アソシエイトはクラウドプラクティショナーの上位レベルに当たる資格です。

試験ではAWSの基本から、システムを設計・構築するうえでの原則や、最適なシステム運用などについて問われるため、設計者向けの資格です。

アソシエイトレベルの中では最も広い範囲の知識を求められるため、クラウドプラクティショナーを取得してからこちらに挑戦するのも良いでしょう。

レベル中級者向け
受験料15,000円(税別)
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

SysOpsアドミニストレーター

SysOpsアドミニストレーターは主にシステム運用者向けで、AWSの運用・セキュリティなど高度な知識に関する資格です。

こちらもクラウドプラクティショナーの上位レベルの資格です。

高可用性・高耐障害性を備えたシステムをAWS運用するための知識や、コンピューティング、データ、セキュリティ要件に基づくAWSの適切な使用方法などについて問われます。

レベル中級者向け
受験料15,000円(税別)
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-sysops-admin-associate/

デベロッパー

デベロッパーは主に開発者向けで、AWSの基礎やAWSを利用するアプリケーションの開発・デプロイ・デバッグに関する資格です。

拡張性やコストを考慮したシステム構築を行う上で、どのような手法を用いて実装するかを問われます。

こちらもクラウドプラクティショナーの上位レベルの資格で、AWSで作られたアプリケーションの保守・運用経験が1年以上ある方を対象としています。

レベル中級者向け
受験料15,000円(税別)
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-developer-associate/

プロフェッショナルレベル

ソリューションアーキテクト

ソリューションアーキテクト – プロフェッショナルはソリューションアーキテクト – アソシエイトの上位レベルに当たる資格です。

試験ではAWSでの動的なスケーラビリティ・高可用性・耐障害性・信頼性を備えたアプリケーションを設計等に関する知識に関しての知識の証明になります。

こちらはAWSのシステム管理・運用に関する実務経験が2年以上ある方を対象としています。

レベル上級者向け
受験料30,000円(税別)
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/

DevOpsエンジニア

DevOpsエンジニアは、主に運用担当や開発者向けの資格です。

高可用性・スケーラビリティ・自己修復機能を備えたシステムを AWS プラットフォームで実装するための知識や、運用プロセスを自動化するためのツールの設計、管理、維持の知識の証明になります。

AWS環境のプロビジョニング・運用・管理において2年以上の経験を持つ、DevOpsエンジニアを対象にした上級者向け資格です。

レベル上級者向け
受験料30,000円(税別)
公式サイトhttps://aws.amazon.com/jp/certification/certified-devops-engineer-professional/

まとめ

今回はインフラエンジニアがAWSの知識を習得するメリットや、習得するべきスキル・資格について解説しました。

AWSを扱うことができるエンジニアは今後も需要が高まると見られます。

ぜひAWSに関する知識を習得して、インフラエンジニアとしての価値を高めましょう!

この記事を書いた人

侍エンジニアは「人生を変えるプログラミング学習」をコンセンプトに、過去多くのフリーランスエンジニアを輩出したプログラミングスクールです。プログラミングに役立つ情報や有用な情報を発信していきます。
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