エンジニアの年齢について知りたいこと3つ|年代別必要スキルと年収

「エンジニアは何歳まで働けるのか」と疑問に思う方がいるのではないでしょうか。スキルや資格があれば長く働けるのか気になる方も多いでしょう。

この記事では、エンジニアの年齢や身に着けておくべきスキルなど、気になるポイントをご紹介します。

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エンジニアへの挑戦は何歳まで可能?

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エンジニアへの挑戦は何歳でも可能です。エンジニアは35歳頃までという話を聞くことが多いかもしれません。これは、プログラムを書き続ける過酷な環境に置かれるため、年齢が高いとエンジニアを続けるのは難しいと言われているからです。

しかし、働き方が多様化してきている昨今ではフリーランスエンジニアとして60代以降でも活躍している人もいることから、年齢にかかわらず挑戦することは可能です。

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更新日:2024年3月6日

エンジニアの年齢について知りたいこと3つ

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エンジニアの定年は35歳と言われることもありますが、40代でも50代でも活躍している方はたくさんいます。仕事を効率よく進めるために、チームの管理や運営ができ、知識やスキルに長けているエンジニアが必要とされます。

そのため、プロジェクト経験やリーダー経験のある年齢の高いエンジニアでも、十分活躍することができるでしょう。

ITエンジニアの転職が多い年齢層は20代~30代

dodaによると、転職したIT技術者の約85%が20代~30代だそうです。新しい技術やスキルを伸ばすために、キャリアアップはとても大切です。

しかし、同じ会社や同じ業務だけでは学べるスキルも少なく偏ってしまいます。技術職や管理職に就くにはどのようなスキルが必要で何歳までに身に着ければ良いかなど、5年後10年後を見据えたキャリアプランを考える必要があります。

限られた時間を無駄にしないためにも、キャリアアップのために転職を考えてみても良いかもしれません。

フリーランスに定年は無い

フリーランスは仕事の受注や納品など、全て自分で管理する働き方です。そのため、フリーランスには企業が定める定年という年齢制限はありませんが、会社とは違い複数の案件を同時進行することもあれば、継続していた仕事が突然終了することもあります。

全て個人で判断し管理することになりますが、求められているスキルと働く意思があれば、年齢に関係なく仕事内容と本人次第で、何歳でも働き続けることができます。

プロジェクトに年齢制限が設けられるケースも

仕事の量が多い・スピード重視・新しい技術を扱う仕事など、プロジェクトに求められていることは様々ですが、若い世代に依頼したほうが安心と考える企業側が年齢制限を設けることがあります。

また、プロジェクトメンバーの年齢層が異なると、価値観の違いやコミュニケーションの取りづらさなど、プロジェクトの進行に支障をきたす可能性も考えられます。そのためプロジェクトに参加する年齢が制限される可能性があります。

年代別に必要なスキルまとめ

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ビジネススキル専門知識など、エンジニアに求めるスキルは年齢によって異なるため、求められているスキルや経験があるか、仕事にどう活かせるかを知る必要があります。

求められるエンジニアとして働くためには、まず年齢ごとの市場価値を知り、自分の年齢に合ったスキルを身に付け技術を磨き、自分を高める努力が必要になります。

高卒・10代

必要最低限のプログラミングスキルと知識が必要不可欠ですが、業務内容によって必要とされるプログラム言語の種類やスキルが異なります。そのため、仕事に必要な技術とスキルを明確にしておくことが大切です。

目指している仕事に必要なプログラム言語を学習すると良いでしょう。参考書や無料サイトを利用して独学で学習したり、プログラミングスクールに通ったりすることで必要なスキルを習得しましょう。

20代

20代は仕事に関連する技術を学び、経験を積むことが大切です。また、ビジネススキルや資格取得・英語を習得していると仕事の幅が広がるでしょう。

そして、20代後半頃から今後のキャリアプランを考える必要があります。技術職に進むか管理職を目指すかによって、求められるスキルが異なります。

30代

30代は即戦力であることが求められる傾向にあります。管理職であれば、チームの運営や管理などのマネジメント能力を求められるようになります。

プロジェクトの責任者を任されることもあり、チームの状況把握や円滑に運営できるように、コミュニケーション能力やビジネススキルを身に着けておくと良いでしょう。技術職であれば、幅広い専門知識と新しい情報が常に求められます。

40代

40代になると、プロジェクトの管理やマネジメントスキルを求められます。仲介・説得などの、人をまとめるコミュニケーション能力をはじめ、スケジュールを管理する能力も必要となります。

そして、エンジニアは常に勉強が必要な業界です。今までの経験だけで仕事をするのではなく、年齢にかかわらず新しい情報を取り入れ学ぶことも重要です。

50代

年齢を重ね経験豊富になると、自分を過信してしまいスキルの向上を怠り、思考が固まりがちになる傾向があります。そのため、50代は向上心とコミュニケーション能力が求められます。若手の意見に耳を傾ける柔軟な対応と、チームをまとめ力を引き出すマネジメント能力や、効率よく仕事を進めるコミュニケーション能力が必要です。そして、常に新しい情報を得ようとする向上心も大切なスキルです。

エンジニアの年代別の年収

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転職サイトdodaが2020年に公開した「平均年収ランキング 最新版」によると、技術系(IT/通信)の平均年収は457万円で、男性は476万・女性は393万でした。この数字は全体平均年収に比べて高い傾向にあります。

これは業界全体が人材不足でエンジニアの需要が増えたことや、専門的な知識やスキルが必要不可欠となるからだと予想されます。また、フリーランスや起業することで、年齢に関係なく年収1000万を狙うこともできるかもしれません。

20代

20代の技術系(IT/通信)の平均年収は373万円でした。業界未経験者も多く、経験や実績が少ない20代の平均年収は一般的な会社員と大きな差は無いように思われます。技術やスキルを磨きキャリアアップを目指しながら、技術職又は管理職に就くかキャリアプランを考えることも大切になるでしょう。

30代

30代の技術系(IT/通信)の平均年収は509万円になります。30代になると、年収500万円を超える人もおり、一般的な会社員の平均年収より高くなります。20代より100万円以上平均年収が増えますが、その分高い技術力を求められるようになり、部下を育成する役割を任されることもあります。

リーダー職の経験や、資格を取得し高い技術力を身に着けることで、更なる年収増加を目指すことが可能です。

40代

40代の技術系(IT/通信)の平均年収は605万円です。プロジェクトマネージャなどの管理職になるともう少し年収が上がる可能性があります。

一般的な会社員と比べると高収入ですが、技術や情報を常にチェックしておくこと、マネジメント能力や管理能力、ビジネススキルを磨くことを求められます。スキルアップして自分の価値を高めていきましょう。

50代以上

50代以上のエンジニアの平均年収は701万円となり、比較的高額な年収を得ているといえるでしょう。50代は管理職になることが多く、技術だけでなく、ビジネススキルやコミュニケーション能力・マネジメント能力を求められるので、プロジェクトの品質向上や部下の育成に努めましょう。

技術職は、常に新しい情報と技術、エンジニアとしての幅広い専門知識が求められます。

エンジニアの年齢について知ることで強みにしよう!

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今回は、エンジニアの年齢別の年収や求められる技術などを解説していきました。

エンジニア業界は人材不足のため、最近では40代でも雇用する企業が増えつつあります。年齢が高くても企業の求める条件に合っていれば、エンジニアとして活躍することができるでしょう

また、フリーランスとして活躍している人もいます。培ってきた経験やスキル・営業力や人脈を活かし、自分の年齢に何が求められているのかを理解することで、年齢にかかわらずエンジニアとして活躍することができます。

この記事を書いた人

兵庫県西宮市出身。現在大学4年生。プログラミングスクールを卒業したのち株式会社SAMURAIでインターン生として活動中。
記事の執筆や編集、業務改善システムの改善を担当中。

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