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「システムエンジニアはやめとけ」現役SEが語る、エンジニアの将来性


システムエンジニアになるのはやめておけって言われるけど本当?
そんなに大変な仕事なの?
そこまで言われてしまう原因って何?

周囲の人に「システムエンジニアになりたい」という話をして、キツイからやめておけと言われた経験がある方もいらっしゃるかと思います。

政府が将来のエンジニア不足を見据えて、小学校でのプログラミング教育を必修化するような時代だというのに、システムエンジニア(SE)という職業はそんなに厳しいものなのでしょうか?

今回はシステムエンジニアはやめとけと言われる理由や、それでも目指す価値のある職業なのかをご紹介致します。

システムエンジニアとは

画像:Shutterstock

クライアントからシステム開発を受注したり、自社でパッケージシステムを開発したりするSIerという会社に勤め、システムの設計から納品までの全ての工程で活躍するエンジニアをシステムエンジニアと言います。

システムエンジニアの業務には次のようなものがあります。

  • クライアントの希望を聞き取り、予算やスケジュールに併せたシステムを設計する
  • プログラマーに仕様を共有し、自らもコードを書いて開発業務を行う
  • 全体の進行度合いを把握してスケジュールや人員配置を見直す
  • 要求仕様を満たしたシステムが出来上がっているか検査する

この箇条書きした項目の中にも細かいタスクがいくつも連なっていますし、これだけでも業務の多さがうかがえますね

全ての工程に関わるだけあって気を配ることが多く、同時にいくつものタスクをこなすことになったり、クライアントやプロジェクトメンバーとしっかり情報共有しなくてはならなかったりと、責任が重い仕事であることは確かです。

システムエンジニアはやめとけと言われる3つの理由とは

画像:Shutterstock

残業が多い

システム開発は計画通りに進まないことが大半です。

最初に決まった仕様通りに開発していくウォーターフォール型の手法を取っても、開発作業中に仕様変更を行ってより良いシステムを目指していくアジャイル型の手法を取っても、です。

  • そもそもの仕様が決まるまでに時間を要してしまい、開発着手が遅れに遅れた
  • 簡単に実装できると思っていた機能が、蓋を開けたら超難問だった
  • プロジェクトメンバーが突然退職することになり人員が減った
  • アジャイル開発なのを良いことに、クライアントに無理なスケジュールを押し付けられた

現場ではこのような事件が起きるのが日常茶飯事です。よほどやり手のリーダーがいれば別ですが、大抵は残業でこれらの問題をカバーすることになります。

最近は長時間労働をすることにうるさい会社も多くなっていますが、根本的に残業を少なくする施策は取っていない所が大半のため、「会社に怒られないようにサービス残業で対応する」という人もいるとか……。

トラブルが発生しやすい

画像:Shutterstock

システムエンジニアの仕事にはトラブルがつきものです。トラブル解決がメイン業務と言っても構わないと思うくらいのプロジェクトも存在します。

  • クライアントに提示された予算ではどうやっても開発できない
  • 現在メインで関わっている案件が佳境に入っているのに、過去に携わったシステムで不具合が起きて
  • 対応しなければならなくなった
  • プロジェクト終盤で仕様に矛盾があることが分かり、見直さなくてはならなくなった

こういったトラブルがよく起こります。

とくに大規模なシステムほど要求仕様が多くなり、テスト項目からも見落とされてしまいクライアントがバグに気が付く……なんて事も起きてしまいます。

万が一、停電や災害など自分に否がない状況でシステムに問題が起きた場合も、復旧させるために奔走しなくてはなりません。

自分は休みでも、システムは365日24時間稼働しています。それを使っている人がいる以上は何らかのトラブルが起きた場合にすぐ対応する必要があるのです。

だから休日返上で働かなければならない場面が出てしまうのですね。

調整・管理が大変

システムエンジニアはいろいろな人との橋渡し役でもあります。クライアントと自社、自社とプロジェクトメンバー、プロジェクトメンバー同士……そういった人たちの意見や活動をまとめるのも彼らの役割です。

たくさんの人と関わるため、相手と自分のスケジュールを合わせるのも大変です。プロジェクト全体、工程、アサインされているメンバーひとりひとりにも気を配って、開発業務が円滑に動いているかも見ていかなければなりません。

自分も一人のプロジェクトメンバーでありながら、その全体を見通して調整・管理をしていくのは簡単ではありません。

メンバーからの反発を防ぐ目的で調整した結果、自分に負担を強いることになる場合もあるのです。

それでもシステムエンジニアがおすすめできる理由とは

画像:Shutterstock

将来に通用するスキルが身に着けやすい

システムエンジニアに求められる能力は、他の業界でも普遍的で、将来にも繋がるものが多いです。

  • クライアントが真に求めるものを引き出すヒアリング力
  • 認識を正確に共有するための情報伝達力
  • チームで円滑に仕事をするためのコミュニケーション能力
  • 納期遅れの可能性などを察知して対応するための危機回避能力
  • 論理的思考が身に付き、他の業界でも活用できるプログラミングスキル

システムエンジニアとして真面目に働いていれば、こういった能力が自然と身に付きます。これらはシステムエンジニアやIT業界を辞めたとしても、他の場所で活かしていける能力です。

コミュニケーションはどんな仕事をするにも基本ですし、ヒアリングや情報伝達を正確にできる人材というのは、社員同士の緩衝材的な役割も果たせる貴重な人材です。

プログラミングスキルがあれば「こんなシステムがあれば仕事が楽になるのに…」という時に自分で開発して解決してしまえますしね。

フリーランスとして時間や場所に縛られない働き方をするというのも、システムエンジニアなら十分狙っていけます。

エンジニア・プログラマより年収は高い

こちらは厚生労働省が発表している平均年収です。プログラマーとシステムエンジニアを比較すると、このように差が出ました。

システムエンジニアはプログラマーと比べて、対外交渉なども行うことから業務範囲が広くなります。

基本的にプログラマーやエンジニアの業務は「コードを書く」「必要なサーバーを組む」など限定的なのですが、システムエンジニアはシステム開発に必要な作業すべてに関わることになるため、彼らより年収が高くなることが多いのですね。

「私はコードが書きたいのであってクライアントと交渉するのは嫌だ」「サーバーにしか興味がない」といった理由がないのであれば、より年収の高いシステムエンジニアを目指すほうが良いでしょう。

大きな達成感を味わえる


システムが無事に納品でき、クライアントに満足してもらえた!
プロジェクトが円滑に進んだ!

システムエンジニアは、こういった喜びや達成感が味わいやすいです。クライアントと直接やり取りをするため、顧客から感謝の言葉を直接いただきやすいからです。

ときには反対にクライアントから直接苦言を呈されてしまうこともあるでしょう。見積書が遅い、プロジェクトはきちんと進んでいるのか、こういう仕様じゃ困る、など……。

開発中はがっかりしたような口調で話していたクライアントが、納品後にニコニコと嬉しそうにしてくれるようになるというのも、結構ある話です。

そんな時、直接やりとりをするシステムエンジニアなら、喜んでもらえる物を作るために奔走した甲斐があったなあと感じられると思います。顧客と会わず、作り続けるだけになってしまうエンジニアには伝わりにくい感覚ですね。

そういった意味では、システムエンジニアはプロジェクトの成功をやりがいにしやすい職業でしょう。

未経験からシステムエンジニアになる具体的な手順とは

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未経験でも就職可能な企業に就職する

システムエンジニアは、新卒(学校卒業3年以内)であれば年齢・学歴不問という企業も多いです。

なぜなら、近年世の中の需要に対してIT人材は圧倒的に不足しているからです。経産省から発表されている「IT人材需給の調査」からも、今後もIT人材の需要は増え続けることが予想されています。

未経験からであれば、新卒者向けに研修を行っている企業に就職することをオススメします。

短い所であれば1~3ヵ月、長い所だと半年程度行っている企業もあるので、プログラミング等の専門的な知識がなくても就職が可能です。ただし、研修後に実務に触れて「想像と違う」とギャップを感じ辞めていく人が多いのも事実。

そのような事を避ける為には、

  • 実際に働いている人や退職した人の口コミをチェックする
  • 平均残業時間、みなし残業が多すぎないかチェックする
  • 実際に社員の方と会った時に生き生きと働いているかチェックする


などが大事になってきます。

転職サイトや求人情報を確認することで得られる情報はもちろん、実際の企業や社員の雰囲気を感じるのも理想とのミスマッチを減らす手立てになります。

インターンなどを実施している企業であれば、社員の方と交流しながら勉強もできるので、気になる企業があれば積極的に参加すると良いでしょう。

独学で勉強してから就職する

新卒・第二新卒の方であればポテンシャルだけで就職できる事も多いですが、20代後半にもなると未経験で就職する事は難しくなってきます。その為、実績がないという場合は独学でプログラミング学習したりサービスを作ることで、就職に有利に働くでしょう。

最近では、Progateドットインストールを始めプログラミングを学習できるサイトが増えており、独学でもネット環境があれば学習は可能です。

特に、自分でサービスを作るという経験は大きなアピールポイントなります。「学習意欲があり自発的にチャレンジできる人」というイメージを得られるので、小さなサービスでも良いので自分で作ることにチャレンジしてみることが大事です。

また、基本情報技術者試験などの資格取得も有効なアピールポイントです。

中途採用となると、ある程度のプログラミング知識や専門用語は知っている前提で業務が進む事が多いので、ITに関する基礎知識は身につけておくのがおすすめですよ。

プログラミングスクールに通ってから就職する

独学が難しい方は、プログラミングスクールに通うことをオススメします。

独学では、「分からないことがあっても聞く人が居ない」「調べても分からない」という事がたくさんあり挫折する人が多いのも事実です。

プログラミングスクールでは、

  • マンツーマン講師付きでいつでも質問ができる
  • 無料で受講(就職で返金など)
  • オンラインまたは通学を選択可能

など、学習するための環境が整っており継続しやすいです。

また、プログラミングスクールによっては就職までサポートしてくれるスクールも存在しますね。プログラミングスクールが紹介する企業は、働きづらい企業である可能性は低いです。

なぜならプログラミングスクールが紹介する企業が働きづらいとなると、スクールの評価も下がってしまうからです。就職に失敗したくない方は、スクールからそのまま就職すれば働きづらい企業に就職する可能性は低いのでおすすめです。

転職支援が充実したプログラミングスクールについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

プログラミングスクール5社を比較!転職成功の秘訣を徹底解説
更新日 : 2020年11月17日

まとめ

  • システムエンジニアはやめとけと言われる理由
  • それでも目指す価値のある職業なのか?
  • 未経験からシステムエンジニアになる為の具体的な手順

を解説しました。

システムエンジニアがきついと言われる原因には、

  • 残業になりやすい
  • いつ発生するか分からないトラブルに備えなければならない
  • いろいろなスキルを要求される

といったものがあると分かりました。けれど、それでもシステムエンジニアを目指すべき理由として、

  • システムエンジニアに要求されるスキルは別の場所でも活かせる
  • 他のIT技術職よりも年収が高くなりやすい
  • 仕事へのやりがいを感じやすい

が挙げられます。

未経験からシステムエンジニアになる手順としては

  • 未経験でも就職可能な企業に就職する
  • 独学で勉強してから就職する
  • プログラミングスクールに通ってから就職する

といったものが挙げられます。あなたはメリットとデメリットどちらが強く感じましたか?

自分の気持ちと向き合って、システムエンジニアを目指すかどうか、考えてみて下さい。行動するなら1日も早く行動し、自分のキャリアアップに繋げていきましょう。

書いた人

深町 一雄

元ウェブディレクター/編集者
メイン機はOS9時代からMac。
最近はUnityに興味があります。