未経験からC言語エンジニア|仕事を獲得するために知るべき事まとめ


C言語エンジニアになりたい!
未経験から学習しても理解できるかな?

C言語エンジニアを目指すプログラミング未経験の人は、このような考えを持つことが多いです。

C言語は1972年に開発され現代でも多くの場面で使われている歴史の長い言語ですが、難しいという声も多く挙がっています。自分に合った方法で学習しなければ、なかなか身につかないかもしれません。

しかし、その分ほかの言語と比べてエンジニアの数が少ないため、C言語エンジニアの需要は安定しています。

そこでこの記事では、そのような狙い目のC言語エンジニアになりたい人に向けて、C言語の特徴や仕事の獲得方法などを具体的に紹介します。C言語エンジニアの情報や学習方法なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

なお、次の記事ではそもそもC言語とはどんなプログラミング言語なのか、その特徴をできることや将来性も交えわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。

→ C言語とは?意味や特徴、できることをわかりやすく解説

目次

まずはC言語の基礎知識を深めよう

画像:Shutterstock

どの言語を学ぶうえでも、言語の基礎知識を知ることが学習の第一歩となります。C言語はほかの言語と何が違うのでしょうか。

そもそもC言語とは

C言語は1972年に開発され、プログラミング言語の中でも長い歴史を持っています。実際に開発するシステムなどのソフトウェアだけでなく、CPUやメモリなどハードウェアをも意識してプログラミングする必要がある点が特徴です。

C++はC言語にオブジェクト思考という概念を追加して作られた、C言語の弟分とも呼べる言語です。C#はC言語やC++に加えてJavaなども参考に作られています。

このように、C言語から派生した言語は主要言語を含めて数多く存在します。

C言語ではどんなものが作れるのか

C言語は汎用的なプログラミング言語であるため、作れるものには際限がありません。マッチングサービスなど多くのユーザーを想定した大きなシステムやデータベース管理システムなどの社内システム、スマホアプリなども作れます。

さらに、家電やロボットなどの独立した機器に組み込んで制御するためのシステムである組み込みアプリもC言語の得意分野です。全般的にはほかの言語を併せて使用し、中枢的な部分のみC言語で開発することが多くなっています。

これからC言語エンジニアを目指す未経験者が知るべきこと

画像:Shutterstock

同じITエンジニアであっても、言語が違えばその内容は別の職業のように変わってきます。ここではC言語エンジニアの仕事内容や将来性など、C言語エンジニアならではの情報を紹介します。

C言語エンジニアの仕事内容

先に紹介した組み込みアプリなど、一般的なPC以外の機器で使われるシステムを開発する仕事があります。C言語は古くから存在する言語であるため、長く動いている大規模なシステムの改修を任される場面も多いです。

また、C言語で開発したアプリは高速で動作する点が特徴です。そのため、システムの中でもデータベースなど、多くのユーザーが頻繁に使う部分を担当する傾向があります。アプリであれば、3Dゲームなどが処理速度を求められるものの代表格です。

下記の記事では詳しく解説しています。

C言語エンジニアの年収

C言語エンジニアの年収は平均538万円で、多くの言語がある中でトップ10入りするなど比較的上位に位置しています。pythonやperlなどよりは低いですが、JavascriptやPHPなどより上の順位です。

また、C言語エンジニアは組み込みアプリを任されることも多くなっています。組み込み系の中では年収が高い方であるため、幅広い機器を制御する仕事がしたい人には特におすすめです。

引用元:みんなのスタンバイhttps://jp.stanby.com/media/programming_ranking2017/

C言語エンジニアの需要

いちからwebアプリなどを作るのであれば、ほかの言語の需要も高くなっています。しかし、C言語には動作の速さなど、C言語ならではの特徴もあります。

まだまだC言語で作られているシステムは多いうえ、C言語エンジニアの数は多くないため、エンジニアの中でもその需要は高いです。

さらに、組み込みアプリを必要とする自動車や家電などは、日本の産業の主力となる製品です。現代でも多くの製品が注目されているため、それに関わるC言語エンジニアもなくてはならない存在となっています。

C言語エンジニアの将来性

C言語はプログラミング言語の中でも歴史のある言語として、その地位を確立しています。数多くの言語がある現代でも古くからのシステムを含めて幅広い場面で使われているうえ、どのようなものでも作れる万能言語です。

コンピュータを制御するための言語であるC言語のエンジニアには、メモリに関する理解も求められます。この概念を求めていない言語も多いため、C言語エンジニアはコンピュータの深い動作も意識している点で人材価値が高く評価される傾向にあります。

未経験からC言語を学ぶことは本当にできるのか?

画像:Shutterstock

このように、C言語エンジニアはITエンジニアの中でも魅力的な職業です。しかし、比較的難易度の高いC言語を未経験者が習得できるのかと心配している人もいるかもしれません。

とはいえ、そこまでハードルが高いものではないため安心してください。

未経験からのC言語習得難易度

特にまったくのプログラミング未経験であれば、C言語の習得難易度は高いと言わざるを得ません。書いたコードがメモリなどにも影響するため、エラーに対処するデバッグ1つとってもコンピュータそのものに影響する可能性があるためです。

また、汎用的な開発ができるということは、プログラミングの基礎となるデザインパターンを幅広く身につけておく必要があるということでもあります。とはいえ、昔からある言語であるため、わからないことを調べやすい点はメリットです。

C言語を学ぶのに年齢制限があるのか

C言語に限らず、どのプログラミング言語を学ぶにも年齢制限はありません。IT業界は人手不足であるためスキルがあれば年齢を問わず注目されます。

ただし、特にプログラマーとして仕事をする場合は若い人材が求められるうえ、同僚の年齢層も若い人材が多い点は事実です。エンジニアとして長く働くためには、システムエンジニアなどのように上流工程にも関われる人材を目指すべきでしょう。

文系でもC言語を学ぶことはできるのか

文系出身のエンジニアはどの言語であっても少なくありません。特に日本では文系エンジニアが多い傾向にあります。

プログラミング言語というコンピュータのための言葉を使っているだけで、コーディングも文章作成の一種です。ただし、書いたコードひとつひとつが全体の動作に影響するため、ロジカルシンキングの思考法が重要です

また、C言語はメモリなどハードウェアに関する理解も必要となるため、コンピュータそのものについての理系寄りの知識が求められる頻度がほかの言語よりも高いです。

未経験からC言語エンジニアの仕事を獲得するには

画像:Shutterstock

未経験の場合、どうしても経験者より選考面で不利です。しかし、これから紹介する方法を実践すれば、それを覆すことができる可能性が高くなります。

独学で学ぶ場合

独学の場合、比較的難しいC言語を自力で習得したという点は大きなアピールポイントとなります。そのため、いかに採用担当の目に留まるようにするかが重要です。

ポートフォリオを充実させる

ポートフォリオとは、これまでの実績をひとまとめにした自己紹介資料です。主にイラストレーターなどが作成しますが、エンジニアでもWeb上でサンプルプログラムを公開すれば、実際のスキルの水準がわかりやすくなります。

未経験者の実績とは、ズバリ学習経験です。簡単なアプリなどを作成して、1からここまでできるようになったとアピールしましょう。現在勉強中のことや、調べればできそうなことも盛り込めば、やる気の評価につながります。

転職エージェントを活用する

IT業界未経験の場合、そもそもこの業界での転職について不慣れな状態であることも少なくありません。そこで頼りになるのが転職エージェントです。

転職エージェントを利用すると、担当者によるサポートを受けられます。面接指導や企業への推薦も含めた具体的なアドバイスも受けられるため、未経験による業界への知識不足を補うにはもってこいの存在です。

地方ではなく都内で仕事を探す

IT系の仕事は都心に集中しています。選択肢を増やし、採用の可能性を上げるためにも、都内で仕事を探すのがおすすめです。

現代ではクラウドソーシングサイトなどで仕事を受注することで、場所を選ばずエンジニアとして働く選択肢もあります。しかし、その場合は特に成果物が重視される環境となるため、都内での仕事で経験を積んでからの方が良いでしょう。

コミュニティーに参加する

新卒の就活市場では、学生同士で選考対策や情報収集ができるコミュニティーが存在しています。ネット上などから応募することで参加が可能です。

転職市場やエンジニア同士にも、このようなコミュニティーがあります。コミュニティーを通して転職志望者同士で情報共有すれば、IT業界ならではの情報も得られることでしょう。同じ立場の人たちが集まっているため、気軽に通えるのもポイントです。

スクールで学ぶ場合

スクールで学べば、独学では難しく感じられるC言語においても確実な習得が期待できます。未経験であっても、ポイントを押さえて独学よりも短期間で効率的にC言語を身につけられることでしょう。

転職サポート付きのスクールで学ぶ

学習の手助けをしてくれるスクールの中には、転職サポートが付いているものもあります。学習から転職まで、C言語の学習を思い立った地点から転職成功までのすべてをサポートしてくれるため、未経験者にうってつけの存在です。

専任の担当がついているスクールであれば、転職面では転職エージェントと同等のサポートが受けられます。さらに学習面でも適切な指導をしてくれるため、難しいC言語でも独学以上の学習効果が期待できます。

まとめ

未経験者がC言語エンジニアとなるために知っておきたいことを紹介しました。

C言語は比較的難しい言語ですが、身につければほかの言語でも役立つ考え方がわかります。言語別に見てもC言語エンジニアは需要が高く、待遇や将来性も高いです。

文系でも、自分のポートフォリオを作れる程度まで持っていければ、独学でC言語エンジニアとなることが可能です。スクールなどを利用すれば、さらに学習や転職が効率的に進みます。ぜひ、あなたもC言語エンジニアとして新しい一歩を踏み出しましょう。

この記事を書いた人

元ウェブディレクター/編集者
メイン機はOS9時代からMac。
最近はUnityに興味があります。

目次