プログラミング言語のなかでも有名な、Javaエンジニアの年収はいくらなんだろう。
Javaは、大企業などで昔から使われてきた歴史あるプログラミング言語です。
そんなJavaですが、それを扱うエンジニアの年収や、現在の需要なども気になるところですよね。
そこで今回は、Javaエンジニアの年収について、またJavaエンジニアになってからの年収の上げ方についても解説していきます。
これからJavaを学習してみようとしている方や、転職などを検討している方は参考にしてみてください。
また、次の記事ではそもそもJavaとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴やできることをわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。
→ Javaとは?初心者向けに言語の特徴や用途をわかりやすく解説
Javaエンジニアの年収は?
まずはJavaエンジニアの年収はいくらなのかを見ていきましょう。
Javaという単語は今日ではとても有名であり、プログラマーでなくても、「確かプログラミングの1つだっけ」という認識を持っている方は多く、認知度が高いから年収も多いだろうと思われるかもしれません。
本項目では会社員、未経験からの転職者、フリーランスエンジニア、それぞれの立場におけるJavaエンジニアの年収について解説します。
会社員Javaエンジニアの平均年収は552万円
みんなのスタンバイ-言語別平均年収ランキング-(スタンバイ)によると、Javaエンジニアの平均年収は552万円となっています。以下は各プログラミング言語を比較した平均年収になります。

他業種の技術職と比べると(マイナビ転職)、Javaエンジニアの平均年収は高い方であることが伺えます。
また言語別では6位ですが、年収の幅は広く、最高年収は2000万円で堂々の1位になります。つまりスキルや成果次第で、自身の年収をどんどん上げていくことが可能であると言えます。
高給取りを目指すなら、ITエンジニアのなかでJavaはとても最適だと言えるでしょう。
未経験で転職した際の平均年収は302万円
上記で会社員Javaエンジニアの平均年収を紹介しましたが、あくまでベテランから新人まで全員を含めた平均年収です。
ではITエンジニアでなく、未経験からJavaエンジニアに転職した時点での平均年収はいくらなのか、その年収はずばり302万円(Geekjob)です。こちらはJavaに限らず未経験プログラマー全体の傾向のようです。
552万円から200万円以上も下がり、もしかしたら「やっぱりJavaエンジニアに転職するのは辞めよう」と思われた方もいるかもしれません。
しかしJavaエンジニアを含め、ITエンジニアの年収は上昇率が他業種と比べると大きいです。仮に未経験であっても1年間の成果次第では、年収100万円アップも夢ではありません。
IT業界は保有しているスキルが年収にダイレクトに反映される傾向も高いです。未経験から転職であっても、Javaエンジニアとして研鑽していけば年収を大きく増やすことが可能です。
また未経験であってもJavaエンジニアとして、現職より年収を上げて転職を成功させる秘訣が以下の記事にありますので、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスJavaエンジニアの平均年収は550万円
最後はフリーランスJavaエンジニアで活躍した場合、その平均年収は550万円(Workship)であるということです。
ITエンジニアはフリーランスとして独立しやすい職種です。Javaエンジニアであっても、フリーランスとなって年収をアップさせたいと考える人は少なくありません。
フリーランスは自身のスキルとこれまでの実績で単価が決まるため、優秀なJavaエンジニアであった場合、単価が100万円以上となる場合もあります。
裏を返せば、Javaエンジニアとしてスキルを磨かず、実績も無いフリーランスは安い単価、または仕事が無いということになるので、年収アップを目指すなら注意ずべきことです。

Javaエンジニアは高年収!その理由を解説
上記よりJavaエンジニアは平均年収であっても他業種と比較すると高く、また成果次第では1000万円プレイヤーも目指せる、高年収の職業であるということが分かりました。
しかし数あるプログラミング言語のなかで、Javaエンジニアはなぜ高い年収を得ることができるのでしょうか。
その中には世界的に有名な言語であるという理由もありますが、それ以外にも高年収となる要素がJavaエンジニアには数多くあります。
ここではJavaエンジニアの年収が高くなり理由を解説します。
案件数が多いから
Javaエンジニアの年収が高い理由の1つとして、案件数が多いことです。Javaを使用したシステム開発には大量のプログラマーが関わっており、その人員を集めるため高単価の提示がされます。
実際にITエンジニア専門の転職サイトで、Javaエンジニアの求人は5087件(Green:2020年8月8日時点)で、PHPやRubyと比較ると求人数は約2倍です。
またフリーランス専門のサイトでも、Javaエンジニアの求人数は2087件(Crowdtech:2020年8月8日時点)あり、需要の高さが伺えます。
案件数も多くあるため、安定した収入を得られるJavaエンジニアは職業として最適かもしれません。
習得難易度が少し高いから
Javaは、汎用性が高く、高機能で様々な開発に活用できる分、習得難易度が高いと言われています。
確かに、WEB系で人気なRubyやPHPに比べると、学習のとっつきづらさがあるかもしれません。
Javaは開発できるモノが多い分、ライブラリやフレームワークが多様なので、仕事で求められる技術も企業によって様々です。
しかし、学習難易度が高いということは、身に付ければ市場価値が高まるということでもあります。
ステップや教材などを見極めて効率よく学習していけば、挫折することなく習得することも可能ですので、ぜひ身につけていきましょう。
プログラマーが不足しているから
これはJavaエンジニアだけの話ではありませんが、2020年時点で現場ではプログラマーがとにかく不足しています。
政府の公表している「IT人材育成の状況等について」でも、IT人材の確保についての指針を出しおり、2020年はITエンジニアの需要が高騰すると考えます。
Javaエンジニアも多分に漏れず、需要がどんどん増していくと思います。そのためJavaのスキルを持っているエンジニアに提示される単価は高くなっていきます。
これは自身のスキルと実績を活かす大きなチャンスであるため、自信のある方はJavaの案件に挑戦していって欲しいと感じています。
インフラの基幹となる言語だから
他の言語と違い、Javaは金融関係やATM、道路などの信号機制御など社会のインフラを支えているシステム開発に使用されています。
このようなインフラは未来永劫必要となる重要なシステムであるため、Javaというプログラミング言語の価値は高くなり、それを使用するJavaエンジニアの存在価値も大きくなります。
また責任の大きな仕事でもあるため、年収が高くなるの納得の理由です。
大規模プログラムなど活用の幅が広いから
上記でも書きましたが、Javaは金融関係や交通機関制御など、大規模なシステム開発で使用されているプログラミング言語です。そのためシステムには以下の安定性が重要となります。
- 予定通りキチンと動く
- セキュリティ
- 大人数で開発しても壊れないシステム構造
このように大規模かつ、システムの安定性を追求したプロジェクトに携わった場合、その経験を活用できる幅が広がり、他の仕事場所でも求められる人材となります。
このように高付加価値を持った人材となるチャンスが、Javaエンジニアの仕事にはあり、高年収を目指すことができます。
Javaエンジニアが年収を上げるには
ここまでJavaエンジニアの年収、そしてなぜ高年収になるのかその理由について解説してきました。ここまでの記事を見る限り、Javaエンジニアは安定して年収を稼げる職業だと言えるでしょう。
しかし仮にJavaエンジニアとなっても、ずっと同じ仕事をしていたのでは年収を大幅にアップさせることは難しいです。
年収を上げるのにスキル習得や実績を増やしていくのはもちろんなのですが、大幅アップを目指すにはもう一押し必要です。
ここではJavaエンジニアとなってから年収を上げるために必要なことを解説します。
上流工程の仕事を行う
Javaエンジニアとして最初の内はプログラマーという立場でコードを書く毎日になると思います。しかし実績を増やしていったら、上流工程にも携わるシステムエンジニアのポジションを目指しましょう。
システムエンジニアはクライアントとの打合せ、仕様書・設計書の作成、プログラマーへの指示、コード記述、テスト、保守管理など、一貫してプロジェクトの始まりから終わりまで携わります。
とても責任の重い仕事ですが、その分年収はプログラマーだった頃よりも上がります。
他の企業に転職する
現在勤めている職場で、これ以上自分の年収が上がらないなと感じたら、高年収で雇ってくれる他の企業に転職するのも1つの手です。
長年勤めていれば、自身のスキルが上昇しており、多数の実績もあると思いますので、あなたのJavaエンジニアとしての才能を高く買ってくれる企業は必ずあります。
そのため普段から自身のスキルと実績は常に棚卸して、Googleのスプレッドシートなどにまとめておくことをおすすめします。その際は以下の項目を分かりやすく記載することが重要です。
- プロジェクト名と概要
- 開発期間
- 自身の役割とチーム人数
- 使用言語、ツール、サーバ、DB
- 携わった工程
上記をまとめておけば、いざ転職活動となったときにスムーズに活動することができます。
フリーランスエンジニアになる
「今の職場で十分実績を積んだ。だからこれからは自分のスキル1本で稼ぐ。」と決めた人には、フリーランスエンジニアとなるのをおすすめします。
前述の通り、フリーランスのJavaエンジニア向けの案件は高単価のものが多く、1案件100万円/月以上も珍しくありません。
さらに実績を増やして行けば、クライアントから高額な提示をされますし、年収交渉も自信で可能になります。そう考えただけでもワクワクしてくるでしょう。
参考例として以下に1つ案件を紹介します。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
Javaエンジニアの年収や安定している理由、将来性などを解説してきました。
昔から根強い人気だったJavaは、今でも一定の需要と単価を保って安定しているプログラミング言語と言えます。
少し学習のハードルは高いですが、キャリアアップの参考として習得を検討いしてみてもいいかもしれませんね。