理解必須!gemsのインストール方法とインストール場所

Rubyを使う際には必須とも言えるべきRubygems(以下、gemsと表記します)。しかし、いろいろなgemsを使いたくても、

  • そのインストール方法がわからない
  • インストールには成功したしても、どこのディレクトリにインストールされたのかがわからない
  • インストールされたディレクトリを調べようとしても調べ方がわからない


といったことはありませんか?今回は、gemsのインストール方法とインストールされたディレクトリを確認する方法についてまとめてみました。

目次

はじめに

まず、gemsをインストールするためにはRubyの開発環境が構築されていることが大前提となります。開発環境構築がまだの方は、まずこちらの記事を参考に環境を構築してみてください。

gemsのインストール方法

gemsのインストールを行う際には、gem installコマンドを使います。また、別のインストール方法としては、bundlerを使用してのインストールが挙げられます。

まず、gemsでのインストールについて説明します。例えば、ruby-mysqlというgemをインストールしたい場合は

$ sudo gem install ruby-mysql

というコマンドを実行することでインストールされます。実行結果は以下のようになります。

WS000003

bundlerはパッケージのバージョン、依存関係を自動的に解決してくれる優れものです!ぜひ活用してパッケージ管理を楽に行いましょう。ちなみに、bundlerもgemの1つです。

実際にgemをインストールして使用するところまでを実行例を挙げて説明します。まず、以下のコマンドを実行することで、gemを使ってbundlerをインストールします。

$ sudo gem install bundler

WS000002

インストールが正常に行われていることを確認するため、下記コマンドを実行して、バージョン番号が表示されるかどうか確認しておきましょう。

$ bundler -v

WS000005

インストールが正常に行われたことが確認できたら、次にbundlerを使ったインストール作業を行います。

Gemfileの作成

まず、下記コマンドを実行することでGemfileを作成します。

$ bundle init

WS000009

Gemfileの編集

geditやviなどのテキストエディタで上記で作成したGemfileを開きます。

$ gedit Gemfile

WS000010

インストールしたいgemを記述します。編集後のGemfileは以下のようになっています。ファイル末尾に「gem “rdefs”」と記述してあるのが追加した部分です。

gemの一括インストール

下記コマンドを実行し、Gemfileに記述したgemのインストールを行います。今回の場合、rdefsがインストールされます。

$ bundle install

実行結果は以下です。
WS000015

Gemfileに記述するgemを追加したり編集することで、インストールするgemを適宜変更することができます。

gemsのインストールされた場所

gemsをインストール後は、gem environmetコマンドにより、インストールされたパスを調べることができます。

$ gem environment

下記が実行結果です。
WS000008

「INSTALATION DIRECTORY」が「/var/lib/gems/1.8」となっていますね。こちらがインストール先のパスとなります。

まとめ

今回はgemsのインストール方法とインストールパスを調べる方法についてまとめました。今回ご紹介した方法を使えば、応用は自由に効きますので、しっかり把握してインストール時に活かせるようにしたいですね。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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