【ExcelVBA】シートをアクティブ化するActivateメソッドの使い方とは?

こんにちは、フリーランスエンジニア兼ライターのワキザカ サンシロウです。皆さんは、VBAでシートをアクティブにする方法を知っていますか?

アクティブにしたシート上で処理をしたいケースはよくあります。そこで今回は、

  • Activateメソッドの使い方
  • Activateメソッドを使ったサンプルコード
  • アクティブシートの操作方法
  • アクティブワークブックの操作方法

といったように基礎的なことから応用的な方法まで、徹底的に解説します!

目次

Activateメソッドの使い方

はじめに、Activateメソッドの使い方について解説します。Activateメソッドとは、シートをアクティブにするためのメソッドです。

次のように書くことで、簡単にシートをアクティブにすることができます。

Activateメソッドの書き方:

ワークシート.Activate

ワークシートはシート番号または、シート名で指定できます。

シート名の指定方法:

Worksheets(1).Activate
Worksheets("Sheet1").Activate

このように、簡単にシートをアクティブにすることができます。

Activateメソッドを使ったサンプルコード

次に、サンプルコードをもとに、具体的な使い方について解説します。シートをアクティブにしたあと、セルに値を書き込むサンプルコードを用意しました。

実行前のシート:

サンプルコード:

Sub Test()
  'Sheet2をアクティブに変更
  Worksheets("Sheet2").Activate
  
  'アクティブシートに値を書き込む
  ActiveSheet.Range("A1").Value = "侍エンジニア"
  
End Sub

実行結果:

このように、簡単にアクティブにしたシートに対して処理を書くことができます。

ちなみに、Rangeメソッドの使い方については以下で詳しく解説しているので、気になる方は見てみてくださいね!

【VBA入門】Rangeでセルの範囲指定(Cellsとの使い分けも解説)
更新日:2024年4月29日

アクティブシートの操作方法

サンプルで解説したセルに値書き込む方法以外にも、シートの追加・データのコピー・行の追加・データ削除などシート操作方法はいろいろありますよね。

「シートをアクティブにする方法はわかったけど、アクティブシートの具体的な操作方法が知りたいな・・・」というのが本音なのではないでしょうか。そんな方向けにアクティブシートの操作方法を以下でまとめているので、気になる方は見てみてくださいね!

【ExcelVBA入門】アクティブシートの取得・操作方法について徹底解説!
更新日:2024年4月29日

アクティブワークブックの操作方法

ここまでActivateメソッドを使ってシートをアクティブにする方法を解説してきましたが、複数のブックを使った処理でブックをアクティブにしたいケースもありますよね。

Activateメソッドはブックをアクティブにすることもできるので、合わせて覚えておくと便利です!

ブックをアクティブにする方法:

Workbooks("ブック名").Activate

ブックをアクティブにするサンプルは、以下のとおりです。

フォルダ構成:

サンプルコード:

Sub Test2()
    
  'ブックを3つ開く
  Workbooks.Open ThisWorkbook.Path & "Test1.xlsx"
  Workbooks.Open ThisWorkbook.Path & "Test2.xlsx"
  Workbooks.Open ThisWorkbook.Path & "Test3.xlsx"
  
  'ブックを変数に格納
  Dim wb1 As Workbook
  Dim wb2 As Workbook
  Dim wb3 As Workbook
  Set wb1 = Workbooks("Test1.xlsx")
  Set wb2 = Workbooks("Test2.xlsx")
  Set wb3 = Workbooks("Test3.xlsx")
  
  'Test1.xlsxをアクティブ化
  wb1.Activate
  
  'アクティブになっているブック名を確認
  MsgBox "現在アクティブなブック名:" & ActiveWorkbook.Name
  
  'ブックを閉じる
  Application.DisplayAlerts = False
  wb1.Close
  wb2.Close
  wb3.Close
  Application.DisplayAlerts = True
  
End Sub

実行結果:

「Test1.xlsx」「Test2.xlsx」「Test3.xlsx」の3つのファイルをOpenメソッドで開いてから、「wb1」「wb2」「wb3」の変数にそれぞれ格納し、wb1.Activateで「Test1.xlsx」をアクティブにし、「ActiveWorkbook.Name」でアクティブになっているブック名を表示するサンプルです。

このように、簡単にブックをアクティブにすることができます。

今回サンプルに使ったOpenメソッドを含め、ワークブックの操作に関しては以下で詳しく解説しているので、気になる方は見てみてくださいね!

【ExcelVBA入門】ワークブック操作する方法について徹底解説!
更新日:2024年4月29日

まとめ

今回は、Activateメソッドの使い方について解説しました。シート・ブックをアクティブにして処理をしたいケースはよくあります。

使い方も簡単なので、ぜひ使ってみてくださいね!

この記事を書いた人

北海道出身の30歳で、フリーランスエンジニア兼テックライターとして活動中。新卒入社したメーカー系のIT企業で、システムエンジニアとして約5年勤務。

Webアプリ、業務アプリ開発において、要件定義 ~ 運用保守まで様々な経験あり。また3歳の娘がいる1児のパパで、日々娘との時間を確保するために仕事を頑張っています!
侍エンジニアでは、【誰でもわかるレベルのわかりやすさ】を意識して、記事を執筆中。

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