エンジニアへの転職、未経験でも本当にできるの?
クラウドの資格って、どうすれば短期間で取得できる?
塾講師として10年間キャリアを積んだのち、未経験からクラウド・インフラの世界へ飛び込んだ田原努さん。受講前にLPICを取得し、入学後わずか数週間のサイクルでAWS資格を連続取得するなど、学習習慣を武器に短期間で目標を達成しました。
今回は、転職を決意した背景から資格取得の具体的な勉強法、そしてこれから踏み出す人へのメッセージまで、田原さんに詳しくお話をうかがいました。

| 選んだコース(受講期間) | クラウド実践コース(2026年4月〜7月/約16週間) |
| 学んだ言語/フレームワーク | AWS(クラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクトアソシエイト)、LPIC(レベル101・102) |
| 受講期間中に学んだこと | ・資格取得(AWS・LPIC) ・サーバー構築のハンズオン ・接続設定・エラー対処の実践 ・転職面接対策(想定問答の作成) |
なお、スキル習得までの経緯は次の動画でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
塾講師10年からクラウドへ、転職を決めた理由
ーーークラウド・インフラを学び始めたきっかけを教えてください。
田原:結婚を機に、塾講師としての生活リズムを今後もずっと続けていくのは難しいと感じ、まず塾講師を一旦ストップしようと決めました。
その上でプログラミングに進んだのは、子どもの頃にエンジニアになりたいとぼんやり思っていた部分があったからです。
クラウド・インフラという分野を選んだのは、知人のインフラエンジニアから「インフラは面白い」「自分が会社を支えているという感覚とプライドを持って戦えるから楽しい」という話を聞いていたことが大きいです。「今後インフラを考えるなら、クラウドは切っても切り離せない存在になるから、そっちの分野がいい」という、知り合いからのアドバイスがかなり強く影響しました。
ーーーどうしてスクールで学ぶことにされたのですか?
田原:完全に未経験からのスタートでした。年齢的にも挑戦は簡単ではないと思っていたので、独学で始めるより前に、侍エンジニアを含む複数のスクールの説明会に参加して話を聞かせていただきました。
侍エンジニアを選んだ決め手と受講料への向き合い方
ーーー数あるスクールの中で侍エンジニアを選んだ理由を教えてください。
田原:侍エンジニアの説明会が一番最初に参加したものでした。開発もあればAIもあるという様々なコースがある中で、担当してくださった方が一つ一つ比較して、転職市場の状況についても他社と比べて丁寧に説明してくださったのが印象に残りました。
特に記憶に強く残っているのは、クラウドのコースを用意しているのは侍エンジニアだけだったことです。それが決め手になりました。
ーーー受講料はどのように捉えていましたか?
田原:専門実践教育訓練給付金の対象コースを受けさせていただいたので、定価と比べると費用はかなり抑えられました。実際の金額を考えた時に、これくらいなら今後のキャリアをつくるにあたって十分払えると判断し、将来を見て決めました。
エラーと格闘しながら気づいた、ハンズオン学習の乗り越え方
ーーー勉強する中でつまずいた点は何かありましたか?
田原:資格の勉強は完全に座学なので、自分の経歴もあって勉強すること自体は苦手ではなく、そこはあまり困りませんでした。ただ、実際にハンズオンでサーバーを立てたり、接続をつなげたりするところでは、ものすごくたくさんエラーが出ました。
その経験を通じて、「エラーが出て当然、初めての分野だから間違いは仕方ない」という心持ちを持てるようになったのが一番良かったと思っています。
ーーー担当インストラクターはどんな人でしたか?
田原:優しさと厳しさを両立している方で、私のレベル感を的確に把握してくださいました。「これは自分で考えたらできると思いますよ」というところでは突き放してくれますし、「そこは難しいですよね」というところは丁寧に教えてくださる、教え上手な先生でした。
レッスン中は、和ませるような雑談も交えながら教えてくださいました。もともと公的機関のインフラを扱っていた方で、現在はクラウドで独立されているとのことでした。
インストラクターからのアドバイスで今も生きているのは、「とりあえず手を動かすのではなく、手を動かす前にちゃんと考えてから動かす」という言葉です。エラーを分析もせずにガチャガチャやるのは効率が悪いから、「こうではないか」という類推を立てた上で動かしなさいと言われました。
ーーーハンズオンでサーバー構築や接続設定を学ぶ中で、特に印象に残った構成や技術(例:VPC、EC2、オンプレとのハイブリッド構成など)はありましたか?
田原:私が受けたのはどうしても資格取得にかなり寄ったコースだったので、アプリを作ったりする機会はあまりありませんでした。ハンズオンで実際にサーバーを立てたり接続をつなげたりする作業自体が、今では「あって当然の部分だ」と感じるほど身についた部分です。
エラーと向き合いながら手を動かす経験が、現場感覚をつかむ上で大きかったと感じています。
入学前から4資格取得! 短期合格を支えた勉強法
ーーーAWS資格(クラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト等)の取得過程や試験対策で特に役立ったリソース・勉強法を教えてください。
田原:塾講師をしていた時にずっと生徒に言い続けてきたことを、自分でも実践しました。「忘れる前に復習をしろ」というもので、朝やって、昼やって、夜やって、というのをひたすら無心で繰り返しました。
スケジュールとしては、給付金の申請をしてから入学まで1ヶ月ほど猶予があったので、その期間でLPICのレベル101と102を取得しました。入学後は3週間ほどでAWSのクラウドプラクティショナー、そこから3週間でソリューションアーキテクトアソシエイト、さらに3週間でもう一つのアソシエイト資格、という形でLPICを含めると計4つを取得しました。
転職の面接でも、このスピードで資格を取られる方はかなり珍しいという評価をいただきました。
ーーー侍エンジニアを受講して良かったことは何ですか?
田原:ITの業界について漠然としたイメージしかなかったところから、「解像度が上がった」というのが一番ふさわしい表現だと思っています。現場でお仕事をされている方が先生についてくださるので、現場ではこういう感じで動いていますよ、ということをかなりはっきり教えてくださったのは大変参考になりました。
転職サポートでは、想定問答を作る面談を3〜4回ほどかなり丁寧にやっていただいたので、本番の面接でも答えに窮することはそれほど多くありませんでした。職歴の話し方や伝え方についても、転職サポートの方々に非常にお世話になりました。
「今が常にラストチャンス」、踏み出せない人へのメッセージ
ーーークラウド・インフラを学んで、生活面や日常の考え方で変化を感じることはありますか?
田原:来月から新しい仕事がスタートするところですが、一般的な社会人としての生活になりそうです。塾講師は昼起きて夜中寝るような生活だったので、まずその一般的な生活リズムに慣れようとしているところです。
家族と過ごす時間は、かなり増えると思っています。それが転職を決意した理由の一つでもあったので、その変化をとても楽しみにしています。
やりがいという面では、自分がいないと会社が回らないという感覚を持てることだと思っています。前職では徐々に代替が効く環境にシフトしていくのを感じていましたが、インフラエンジニアとしてその感覚を取り戻せることに、大きな意義を感じています。
ーーー最後にクラウド・インフラに興味があるものの、踏み出せない人にメッセージをお願いします。
田原:まずは自分で考えていてもわからない部分も多いと思うので、どこでもいいのでちゃんと知っている人から話を聞いてみないことには始まらないと思います。その上で、自分が誰を信頼できるのか、それはなぜなのかを整理してみてください。
これからAIの発展もあって、未経験のプログラマーが淘汰されていくのではという話も出ていますが、それでも今が常にラストチャンスだと思うので、一歩踏み出してほしいと思います。
また、エンジニアを目指さない方にとっても、学習習慣を身につけること自体に大きな価値があります。資格取得に向けてひたすら勉強する経験は、他の資格や別のキャリアにも必ず生きてくると感じています。まずは話を聞くことから、一歩踏み出してみてください。
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