ITパスポートとは? 現代人なら取りたい資格の概要から勉強法を解説

誰でも取得しておきたい資格 ITパスポートとは?

ITパスポートという資格はどんな資格?どんなメリットが?
独学でも取得できる?どうやって勉強したらいい?
文系でも取る意味ってあるの?

こんにちは。文系出身で現役8年目エンジニアの佐藤です。皆さんは「ITパスポート」という資格についてご存知ですか?

ITと名前の付くくらいだから、文系/IT企業に勤めていない自分には関係ない、とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこの資格はどんな人でも取っておけば役立つ資格なんです。

この記事では「ITパスポートとは何か?」という基本的な知識と、なぜ取っておきたい資格なのかついても解説していきます。また独学で学習する方に向けて、学習法の紹介も後半でしていきます。

ITパスポートとは?

この章ではITパスポートの概要を解説していきます。まずはどんな試験・資格なのか知っていきましょう。

現代人なら知っておきたいIT知識が身に付く

ITパスポートは情報処理技術者試験の一区分である国家試験です。

引用元:情報処理技術者試験 試験要綱 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/youkou_ver4_2.pdf

国家資格ですが、受験するのに制限は特にありません。だれでも受けることが出来る試験です。「Iパス」と略して言われることも多いですよね。ITパスポートは公式でも言われているように、社会人・これから社会人になる人が備えておくべきITの基礎知識を証明するものです。


つまりIT業界以外の方でも文系の学生でも、関係なく有効な資格です。むしろ、IT企業に勤めていない人のほうが多く受験しています。

引用元: iパス 応募者データ https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/result.html

現代はPCやタブレットなどIT機器との触れ合いを避けて通ることはできません、だれでも必ずITにかかわって生きています。ITについて知っていますか?という問いかけに対し、自分はITに関する基礎知識を持っていますと証明できる国家資格がこのITパスポートなんです。

誰でも受験でき、すべての人に意味がある資格ということですが、気になるのは難易度ですよね。次で詳しく解説していきます。

独学でも取得できる難易度

ITパスポートの難易度はパソコンとか良くわからない……という方でも独学で取得出来る難易度になっています。情報系の学生・会社員であれば簡単と感じるかもしれませんね。直近の試験での合格率や受験した人の数は以下の通りです。半分以上の人が合格しているのが分かります。


次に試験の内容について見ていきましょう。

試験の内容・受験料

ここでは試験の詳しい内容を紹介していきます。

問題の内容について

ITパスポートの試験は全100問で、大きく3つの問題ジャンルに分かれています。

    • ストラテジ系/経営全般に関する問題

組織論や法務関係、経営戦略、システム企画などの問題が出題されます。

    • マネジメント系/IT管理に関する問題

プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントなどの問題が出題されます。

    • テクノロジ系/IT技術に関する問題

プログラミングやアルゴリズム、PC・ネットワークに関することなどが出題されます。

詳しい出題範囲は公式のシラバスを確認しましょう。

⇨ITパスポート試験シラバス Ver.4.0
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/syllabus_ip_ver4_0.pdf

合格点について

合格点なのですが、ちょっとだけ計算が難しいです。ITパスポートには総合評価点と分野別評価点の2つがあり、どちらも基準を達成していなければ合格できないようになっています。

そのため、得意な分野のみ学習して不得意な分野は捨てるといったことが出来ない仕組みです。

合格
基準
 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること

総合評価点
600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点
ストラテジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
マネジメント系 300点以上/1,000点(分野別評価の満点)
テクノロジ系  300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

試験の方法について

試験は4つの選択肢から正解を選ぶという方法ですが、紙ではなくPC上で回答していきます。

PC上での回答に慣れていないため、試験当日に本来の力が出なかった……という方もいらっしゃるようです。慣れるためにも、勉強期間中にPCで問題を解いてみることをお勧めします。

公式でも練習できるようになっています。

⇨ iパス [CBT疑似体験ソフトウェア] https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/guidance/trial_examapp.html

受験料について

ITパスポートの受験料は5,700円になっています。払い戻し等は出来ないので、体調管理等には気を付けて試験まで過ごしましょう。

次に開催時期や時間について解説していきます。

試験の時間・実施時期

試験時間について

ITパスポートの試験時間は120分です。その120分で100の設問が待ち構えています。

問題に慣れなければ解ききれない可能性もあります。試験勉強のうちから早く時間内に解くことを意識して学習して時間の感覚にも慣れていきましょう。

試験の実施時期

たいていの試験には実施時期があります。例えば年に春と秋の二回、といった感じです。

しかし、ITパスポートには開催時期というのは存在しません。自分で試験日を決定し会場を選択して申し込みをします。とても気軽に受験できますよね、土日に受けることも夜に受験することも可能です。また、最短で申し込みの次の日に試験を受けることも可能です。

忙しくて平日行ける気がしない……という方はお休みを利用して2時間試験を受けてみてはいかがでしょうか?

合格発表について

こちらもITパスポートは驚きの特徴があります。なんと試験が完了後、すぐに合否判定がでるのです。すぐに合否が得られるのはうれしいですよね。終了後2~3時間すればPC上で結果レポートをダウンロードすることもできます。

以上がITパスポートの概要でした。思ったより気軽に受けることが出来る試験でしたよね。さて、そのITパスポートを取得出来たらどんな良いことがあるのか、その点も確認していきましょう。

ITパスポートのメリット・必要性

ITパスポートはITを利用する人すべての人のための資格と紹介しました。この資格は持っているだけで就活・転職が一発で決まる! というものではありません。ですが、IT・経営全般に関する基礎知識を持っているという証明にはなります。

「文系だけどIT企業に就職したい」「別の業種からIT業界に転職したい」そんな場合に「ITの基礎知識を有していて、興味を持ってIT分野を学習することのできる人材」ということをアピールできます。

一見、ITがあまり関係ないと思われる職種もあります。しかし現在は、ほぼ全ての業種・業界とITは切り離せなくなっています。どんな場面でもアピールポイントにすることが出来るため、学生のうちから取得しておくのも非常に有意義な資格です。

次に良く比較されるドットコムマスターという資格との違いについて解説していきます。

ドットコムマスターとの比較

皆さんはドットコムマスターという資格をご存知ですか? よくITパスポートと比較される資格になっています。


引用元:インターネット検定【ドットコムマスター】https://www.ntt.com/business/services/application/content-video-delivery/com-master.html

ドットコムマスターはNTTコミュニケーションズが実施しているベンダー系の資格試験です。「ドットコムマスター ベーシック」と「ドットコムマスター アドバンス」という二種類の難易度が用意されています。

また、出題範囲もITパスポートとはすこし異なります。ドットコムマスターは「インターネット」に関する知識を証明する資格になります。メールやウィルス、不正アクセス、PC活用の基礎知識が主な出題範囲です。難易度は、ドットコムマスター ベーシックとITパスポートは同じくらいといわれています。

表に違いをまとめてみます。

 ドットコムマスターベーシックITパスポート
資格の種類民間企業の資格国家資格
出題内容インターネット・PC活用に関することIT・経営全般に関すること
難易度同じくらい
試験期間いつでも受けることが出来る
受験料4,000円5,700円

社会人としてIT・経営全般に関する知識を付けたいと思うならITパスポートのほうが適しているでしょう。幅広い知識を勉強することが出来ます。

もし、インターネット・メールに深くかかわることになればドットコムマスターも取得してみてはいかがでしょうか。ここまでITパスポートについて解説してきましたが、この次の章からは学習方法について紹介してきます。ITパスポートを受けてみようと興味を持たれた方、挫折しそうという方もぜひ最後までご覧ください。

独学での学習法

ITパスポートを取得したいと決意された方や、ちょっと学習に折れ始めている……そんな方々に向けて独学での学習方法を紹介していきます。ここで紹介する方法を参考にして、自分なりのベストな学習方法を見つけてみてください!

まずは過去問を解いてみよう

独学での学習を始めてみようとまず書籍を買いに行くのもいいですが、まずは過去問を解いてみましょう。

全然できなくても全く構いません。自分が今どのレベルなのか、どの分野は全く分からないのかなど、まずは自分の知識についてしっかり確認しましょう。過去問は公式サイトで無料公開されているので、試しに解いてみることをお勧めします。

⇨ iパス [過去問題(問題冊子・解答例)] https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html

過去問を解いてみて自分の弱点を把握し、書籍やサイトを使って学習していきましょう。

一日にどれくらい学習するか決める

試験の3日前から詰め込もう! と思ってもうまくいかないものです。過去問を解いたことで自分のレベルが確認できたと思いますので、次は一日にどれくらい学習するのか、時間か問題数を決めていきましょう。

ITパスポートの試験は4択です、通勤・通学中でも手軽に行うことが出来ます。問題を通勤・通学中に30問解き、詳しい解説や関連事項の学習を夜家で行う、という方法も良いでしょう。朝早起きして時間を決めて学習する方法もあります。

いろいろ試してみて、自分に合った学習スタイルを見つけるのが大切です。

書籍を使って学習

自分のレベル、学習量を決定したらさっそく書籍などをつかって学習していきましょう。

2019年4月から出題範囲が変わった関係であまり古い書籍はお勧めできません。2019年度版と明記のあるものや、新しい版数の書籍を選びましょう。

ITの知識に自信がない+学習方法も迷っている…そんな方へ
【2019年度】いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

こちらの書籍は学習方法についても提案してくれる上、とても分かりやすい言葉で解説してくれます。問題がたくさんというよりは、教科書的な役割をしてくれるので過去問と合わせて活用すると効果的です。

IT用語にうんざりな方へ
平成31/01年度イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室

こちらは絵や例えでの説明が多い書籍です。IT用語は横文字ばかりで覚えられない…という方にも絵や、それに関連するイメージなどで解説がされているので、文字だけの解説よりすんなり覚えられると評判です。自分はIT初心者だと感じている方にはお勧めの書籍になります。

文字をたくさん読みたくない方へ
キタミ式イラストIT塾ITパスポート平成31/01年

絵が非常に多く可愛い書籍になっています。完全文系でITのことなんか全然わからない、という方にも入りやすい一冊になっています。イラストや漫画形式で解説が進んでいくため、楽しく学習できると評判です。こちらもIT初心者と感じている方にお勧めの書籍に合っています。

問題をたくさん解きたい方へ
かんたん合格 ITパスポート過去問題集

とにかく問題を解いて解説を読む学習が好き!という方、教科書・参考書系と併用して問題を解きたいという方へお勧めです。頻出問題・過去問題を解くことが出来る一冊になっています。解説が非常にわかりやすく、安心して取り組むことが出来ます。

サイトを活用する

次に学習サイトも利用していきましょう。ITパスポートの試験はPC上で行われるため、ある程度の慣れが必要です。

公式サイトで試験の練習

先程も紹介しましたが、公式サイトで試験の練習をすることができます。実際の試験と同じ画面なので、慣れるためにも試験前には練習してみることをお勧めします。

ITパスポート過去問道場(ITパスポート試験ドットコム)
https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php

過去問をPC上で解くことができます。年度別・ランダム・ジャンル別出題など苦手な分野の過去問を重点的に解いてみるということも可能です。スマホでも見ることが出来るので、移動中などでも学習できます。このサイトで過去問を大量に解きつつ、教科書で理解を深める学習法を筆者は良く行っていました。

さて、ここまで独学での学習法について紹介しました。次は、いろいろ試してみたけど挫折しそう……とう方に向けてのアドバイスです。

独学で挫折しそうになったら

独学での学習は結構つらいですよね。挫折しそうになったら、次の方法を試してみてください。

難しい言葉がたくさんあって辛いときは

難しいIT用語の解説を読んでもまた難しい言葉が出てきてますます分からない……となってしまう時はありますよね。そんな時は、どんどん分からない言葉をメモしましょう。

メモした言葉は、インターネットで検索して解説を探しましょう。意味が分かったらその内容をメモしていきます。もし検索していく中でまた、分からない言葉が出てきたらまたメモして調べます。

インターネットで検索して自分が分かる内容のページにたどりつくというのもITに触れ合う学習のひとつです。分からない言葉を教科書の中だけで解決しようとするのではなく、インターネットで分からない言葉を検索してみましょう。教科書よりも分かりやすい解説をしているページがあるかもしれませんよ。

全然暗記できない……というときは

書籍を読んでも全然暗記できない……

そんなときもありますよね。

その日の体調も関係あるかもしれませんが、暗記できないという時は基本を理解できていないという問題を抱えている可能性があります。基本がわかっていないのに、言葉だけ暗記しようと思ってもうまくいかないものです。

もし、暗記できないジャンルが特定できているならITパスポートの教科書や過去問から離れて、その分野について学習してみることをお勧めします。

たとえば、コンピューターの構成について全く暗記できないということであれば「コンピューターのしくみ」「コンピューターがどうやって動いているのか」に関する書籍やサイトを読んでみましょう。基本を理解していれば暗記も楽になります。

また、余談ですが、文系エンジニアである筆者がいつもやっている暗記法は部屋をぐるぐる歩き回りながら本を読む、です! 歩きながらの暗記は研究でも効果があるといわれているらしく、個人的には非常に効果がある方法だと感じています。

まとめ

ITパスポートについて解説してきました。

受験を迷っていた方、独学で挫折しそうな方、いろいろな方の参考になれば筆者もうれしいです。自分に合った学習方法で合格を目指しましょう!

それでは次の解説で!

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書いた人

佐藤

佐藤

文系大学出身、なんとか自力で頑張りプログラマー歴今年で8年目。
自力で頑張って勉強した経験を生かし、読者の皆様に分かりやすく親しみやすい記事を書けるよう日々邁進中です。
出来る言語はC#,VB,Java,Delphiなどなど、幅広く触っています。

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