VBAの「変数が定義されていません」エラー対処方法とは?


「変数が定義されていません」のエラーを解決できない・・・
「変数が定義されていません」のエラー原因を知りたいな・・・
できれば、根本的な解決方法も知りたい・・・

VBAを始めて変数を使い始めたころに遭遇するエラーが、「変数が定義されていません」です。初めてみたときは、原因がよくわからない方も多いですよね。ただ、変数は使う頻度が多いため、具体的な原因や対策を打っておかないとコードを書くよりもエラーに遭遇する回数が多くなってしまい、萎えてしまう人もいると思います。

こんにちは!フリーランスエンジニア兼テックライターの脇坂です。

この記事では、VBAで「変数が定義されていません」のエラーで悩む人向けに、具体的な原因・解決策を解説します。

この記事はこんな人のために書きました。

  • VBAで変数を使い始めて間もない人
  • 「変数が定義されていません」のエラーで悩んでいる人

目次

「変数が定義されていません」エラーが起こる理由

最初に、「変数が定義されていません」エラーが起こる理由について解説します。

「変数が定義されていません」エラーは、変数宣言を強制化しているときに、変数宣言をせずに実行した場合におこるエラーです。

ツール → オプションを選択すると、次のようにオプション画面が出てきます。オプション画面で「変数の宣言を強制する」にチェックを入れると、コードの一番上に「Option Explicit」が表示されます。これが、変数宣言を強制化するときのコードです。

オプション画面:

オプション画面

たとえば、次のような処理ではエラーが起こってしまいます。

エラーが起こってしまうときのサンプル:

Option Explicit

Sub Test()
    
    num1 = 123
    
End Sub

実行結果:

実行結果

num1は変数宣言をしていないため、Option Explicitで変数宣言を強制化している場合に、エラーが起こってしまうのです。

変数宣言の強制化を解除すれば解決するか?

ここまで聞くと、オプションの「変数の宣言を強制する」のチェックを外そうと思う方もいるかもしれませんね。

ただ、変数宣言の強制化を解除してしまうと、エラーに気づくタイミングをなくしてしまいます。たとえば、次のようなコードです。

サンプルコード:

Sub Test()
    num_1 = 5000
    num_2 = 10
    
    num_Total = num_1 * num_3
    MsgBox num_Total
    
End Sub

実行結果:

実行結果

「num_1 × num_2」の結果をnum_Totalにセットしてメッセージ表示する処理を、誤って「num_1 × num_3」で計算してしまったため、結果が0になっています。このように、変数名の入力ミスでエラーに気づくタイミングを失ってしまうのです。

変数宣言を強制化した場合は、次のようにエラーが表示されます。


変数宣言を強制化したときの実行結果

num_2をnum_3に間違えてしまったことが、一目瞭然ですよね。このように、ミスを防ぐために必要なのです。

そのため、慣れるまでは少し大変かもしれませんが、変数宣言をしていない変数がないか確認していくことが重要です。

VBAの変数の書き方とは?

「変数が定義されていません」のエラーが良く出てしまう人は、変数の書き方を再確認しておくことがおすすめです!

変数宣言方法:

Dim 変数名 as 変数の型

詳細は以下で詳しく解説しているので、ぜひ見てみてくださいね!

まとめ

今回は、VBAで「変数が定義されていません」のエラーが出る原因・解決策について解説しました。

解説したようにエラーが出ることによってミスを防げるとしても、同じエラーを何度も出したくはないですよね。必ず変数宣言する癖をつけることで、このエラーは解決できます。

最後に紹介した変数の使い方を見つつ、ぜひ変数の使い方を覚えてくださいね!

この記事を書いた人

北海道出身の30歳で、フリーランスエンジニア兼テックライターとして活動中。新卒入社したメーカー系のIT企業で、システムエンジニアとして約5年勤務。

Webアプリ、業務アプリ開発において、要件定義 ~ 運用保守まで様々な経験あり。また3歳の娘がいる1児のパパで、日々娘との時間を確保するために仕事を頑張っています!
侍エンジニアでは、【誰でもわかるレベルのわかりやすさ】を意識して、記事を執筆中。

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