VBAの予約語とは?コーディング中に予約語を調べる方法も解説!


VBAでエラーが出たけど、予約語ってなんだろう・・・
VBAの予約語の意味や一覧を知りたいな・・・
できれば、コーディング中に調べる方法も知りたい・・・

VBAがある程度書けるようになってくると、さまざまなエラーがでてきますよね。調べて解決できることもありますが、予約語を変数に使ってしまったときにおこるエラーのように、予約語の意味や一覧を知らないと対処しづらいエラーがあります。

こんにちは!フリーランスエンジニア兼テックライターの脇坂です。

この記事では、VBAの予約語の概要・エラーになる例について解説します。コーディング中に予約語を調べる方法についても解説しているので、ぜひ最後まで見てみてくださいね!

この記事はこんな人のために書きました。

  • VBAで予約語を使ったエラーが出てしまった人
  • VBAの予約語の意味や一覧を知りたい人
  • コーディング中に予約語を確認できるようになりたい人

目次

VBAの予約語とは?

はじめに、予約語について解説します。

Wikipediaでは、以下のように解説されています。

予約語(よやくご、英: reserved word)とは、プログラミング言語において字句的には識別子(変数名、関数名、クラス名など)としてのルールを満たしているにもかかわらず、識別子にならない字句要素。

わかりやすく言うと、VBAで既に使われている名前のことです。変数やマクロ名を設定するときに、既に使われている予約語は使うことができません。具体的には、次のような名前は変数名、マクロ名、クラス名などに使うことができないのです。

  • 変数宣言に使うDim、As
  • 条件式に使うIf、Switch
  • ループ処理に使う、For、Each、While

予約語の一覧は、以下Microsoftの公式サイトがおすすめです!
https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/visual-basic/language-reference/keywords/

では、具体的にどんなエラーが起こるのでしょうか?

わかりやすくイメージしてもらうために、サンプルを解説しますね!

VBAの予約語を使ってエラーになる例

次に、VBAの予約語を使ってエラーになる例について解説します。

サンプルコード:

Sub Test()
    Dim dim as Integer         '変数宣言に使うDimのためエラー
    Dim integer as Integer    '変数の型Integerのためエラー
    Dim Each as Integer       'For EachのEachのためエラー
    Dim Sub as Integer        'SubプロシージャのSubのためエラー
End Sub

実行結果:

実行結果

変数宣言に使うDim、型に使うInteger、ループ処理に使うEach、マクロを作るときに使うSubのように、予約語を使うとエラーになってしまいます。

エラーメッセージが「コンパイルエラー: 構文エラー」なので、エラー文だけ見るとわかりづらいですよね。ただ、予約語を使ってしまったときにエラーがでることを知っておけば、対処しやすくなります。まずは、どんなエラーが出るか覚えておくことがおすすめです。

プログラミング中に予約語を確認する方法

ただ、Microsoftのように予約語一覧のサイトがあるとはいえ、コーディング中にいちいちサイトを開きたくないですよね。変数宣言に使うDim、型名のIntegerなどは使っていくうちに覚えてくるかもしれませんが、既に使われているプロパティ名・メソッド名などを全て網羅することは難しいです。

そんなときは、オブジェクトブラウザの使い方を覚えておくと便利です!

1. 変数名でエラーを確認

エラーを確認

2. 表示タブ→オブジェクトブラウザ(F2)を選択

オブジェクトブラウザを開く

3. VBA、CStrを入力してEnterキーを押す

検索条件を入力

この例では、値を文字列に変換するCStr関数を例に、オブジェクトブラウザで検索しています。このように、簡単に関数が使われていないか確認することができるのです。

全てに対応しているわけではありませんが、変数名でコンパイルエラーがでたときは「F2キー + 変数名を入れて検索」と覚えておくことで、エラー解決までの時間が早くなります。ちょっとしたことかもしれませんが、覚えておくととても便利です!

まとめ

今回は、VBAの予約語の意味、エラーのサンプルについて解説しました。

予約語は、VBAを覚えていくと自然と変数名には使わなくなってきます。ただ、関数やプロパティは膨大なので、最後に解説したオブジェクトブラウザも覚えておくと、エラー解決が速くなります。

ぜひ、使ってみてくださいね!

この記事を書いた人

北海道出身の30歳で、フリーランスエンジニア兼テックライターとして活動中。新卒入社したメーカー系のIT企業で、システムエンジニアとして約5年勤務。

Webアプリ、業務アプリ開発において、要件定義 ~ 運用保守まで様々な経験あり。また3歳の娘がいる1児のパパで、日々娘との時間を確保するために仕事を頑張っています!
侍エンジニアでは、【誰でもわかるレベルのわかりやすさ】を意識して、記事を執筆中。

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