【ExcelVBA入門】文字列を完全一致・部分一致で比較する方法とは

こんにちは、フリーランスエンジニア兼ライターのワキザカ サンシロウです。

皆さんは、VBAで文字列比較する方法を知っていますか?入力した文字のチェックをする場合や、指定した文字が入力されているセルを確認する場合など、文字列比較をするケースはよくあります。そこで今回は、

  • IF文を使ってシンプルに文字列比較する方法
  • StrComp関数を使った文字列比較方法
  • ワイルドカード(*)を使って文字列比較する方法

といった基礎的なことから、応用的な方法まで、徹底的に解説します!

目次

完全一致で文字列比較する方法とは

完全一致で文字列比較する方法は、2パターンあります。

IF文を使う方法

まずは、IF文を使う方法です。以下のように書くことで、完全一致で文字列比較することができます。

使い方:

  If 文字列1 = 文字列2 Then
    '同じ文字列だったときの処理
  Else
    '違う文字列だったときの処理
  End If

具体的な使い方について説明するために、サンプルコードも用意しました。

サンプルコード:

Sub Test1()
  Dim strSample1 As String
  Dim strSample2 As String
  
  strSample1 = "侍"
  strSample2 = "侍"
  
  If strSample1 = strSample2 Then
    MsgBox "【strSample1】と【strSample2】は「同じ文字列」です", vbInformation
  Else
    MsgBox "【strSample1】と【strSample2】は「違う文字列」です", vbCritical
  End If

End Sub

strSample1とstrSample2の文字列が同じだった場合、違う場合でそれぞれ別のメッセージを出すサンプルです。

画像:一致した場合

画像:一致しなかった場合

このように、IF文を使えば簡単に文字列を比較することができます。

StrComp関数を使う方法

次に、StrComp関数を使う方法について解説します。以下のように書くことで、完全一致で文字列比較することができます。

使い方:

StrComp(文字列1,文字列2)

一致した場合、しなかった場合、どちらかが空白の場合の3パターンの実行結果が数値で返ってきます。

  • 一致 :0
  • 一致しない:-1
  • 空白あり:1

具体的な使い方について説明するために、サンプルコードも用意しました。

サンプルコード:

Sub Test2()
  Dim strSample1 As String
  Dim strSample2 As String
  Dim resultNo As Integer
  
  strSample1 = "侍"
  strSample2 = "侍"
  
  '文字列比較実施
  resultNo = StrComp(strSample1, strSample2)
  
  '結果に応じてメッセージをわける
  If resultNo = 0 Then
    MsgBox "【strSample1】と【strSample2】は「同じ文字列」です", vbInformation
  ElseIf resultNo = -1 Then
    MsgBox "【strSample1】と【strSample2】は「違う文字列」です", vbCritical
  Else
    MsgBox "【strSample1】と【strSample2】のどちらかが空白です", vbCritical
  End If

End Sub

画像:一致した場合

画像:一致しなかった場合

画像:どちらかが空白だった場合

If文の場合は一致か不一致かのみの確認でしたが、StrComp関数の場合は、空白も判定できるので、厳しくチェックしたい場合に便利ですね。If文の方が読みやすい時もあるので、用途に応じて使い分ければOKです。

補足:部分一致で文字列を比較するためのワイルドカードの使い方とは

今回は、文字列が完全一致しているか判定する方法を紹介しましたが、分一致で確認したいときもありますよね。部分一致で確認したい場合は、ワイルドカード(*)を使うのがおすすめです!

以下で詳細解説しているので、気になる方は見てみてくださいね!


【VBA入門】Like演算子(ワイルドカード、エスケープ、否定)
更新日:2024年3月1日

補足:その他の文字列操作方法について

VBAでは文字列を扱うことが多いので、ある程度まとめて覚えておくのがおすすめです。以下記事で詳しく解説しているので、こちらも合わせてみてみてくださいね!

まとめ

今回は、VBAで文字列を完全一致・部分一致で比較する方法について解説しました。文字列比較は入力チェックでよく使います。IF文、StrComp関数、ワイルドカード(*)どれも簡単に使うことができるので、ぜひ使ってみてくださいね!

この記事を書いた人

北海道出身の30歳で、フリーランスエンジニア兼テックライターとして活動中。新卒入社したメーカー系のIT企業で、システムエンジニアとして約5年勤務。

Webアプリ、業務アプリ開発において、要件定義 ~ 運用保守まで様々な経験あり。また3歳の娘がいる1児のパパで、日々娘との時間を確保するために仕事を頑張っています!
侍エンジニアでは、【誰でもわかるレベルのわかりやすさ】を意識して、記事を執筆中。

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