「プログラミングは人生を変える」未経験から敏腕インストラクターになるまで

どうも!侍ブログ編集部(@samuraijuku)です。

今回、侍エンジニアの元インストラクターで、「侍エンジニアOnline」の特別講師に就任された吉見拓朗さんにインタビューさせていただきました。

プロフィール 吉見拓朗(よしみたくろう)1990年生まれ、25歳。東京都多摩市出身。法政大卒。侍エンジニア、創業者の木内翔大とは幼馴染。
侍エンジニアの創業メンバーとして、当時はマンツーマンレッスンの講師やカリキュラムの作成などエデュケーション事業の運営を一任する。当時の教え子はフリーランスエンジニアや某有名ベンチャー企業へ入社など、現在でもWEB業界で活躍中。
現在は株式会社いないいないばぁの創業メンバーとして、WEB制作やディレクション、事業の企画や運営を行い、またフリーランスとして、時間に縛られない、自由なライフスタイルを実現する生き方を提唱している。
目次

「就職活動に消耗していた」理想のライフスタイルを求めて

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ーーまずは自己紹介からお願いします

吉見拓朗、25歳独身です。

現在メインとしては、株式会社いないいないばぁというサプライズマーケティングの会社でWEBエンジニアとしてWEB制作やプロモーションなどに携わっています。

それ以外では、イベント事業の企画や、コミュニティ運営などいろいろなことに携わっています。

ーーすごい幅広いですね。プログラミングはもともとできたんですか?

いえ、そんなことないですよ。

正直、大学卒業時までは、スキルというスキルは特になかったです。

それまで音楽が好きだったので、音楽関係でイベントの企画やライブスタッフ、バンドマンのお手伝いなどをしていました。

ーー音楽関係ですか!そこちょっと詳しく聞きたいです。

話すと長いですよ。笑

簡潔に言うと、大学在学中にライブ会場を借りて、アーティストやお客さんを集めてイベントやったり…ですかね。あとは仲良くさせてもらっていたバンドマンのお手伝いやったりとか。音楽の権利団体に関わらせてもらったり。

ただ、就活するためにイベントや活動はやめちゃったんですけどね。

ーーなるほど。

はい。

ただ、行きたい会社もやりたいことも見つからずで、就職活動に消耗していました。

「自分のやりたいことを辞めてまで、就職活動をする意味はあるのだろうか?」と。

それで、「これは全然自分らしくない!!」と思い、一旦就活はステイしてゴールデンウィークに北海道へ旅行しに行きました。

ーーすごいですね。いきなり旅ですか。

大学4年のまさに就活真っ只中の時に行ったので、いま考えればアホですね。笑

でも、その行動があったから今があるのかなと思っています。

ーーと、いうと?

その時、音楽関係で知り合った北海道の人たちに会いに行ったんです。

毎年3回くらい、向こうの人たちと1〜2週間生活を共にして、大好きな音楽の話やくだらない話をお酒飲みながら語って、、とにかく楽しかったんですね。

その時、あぁ自分はこうゆう自由なライフスタイルが好きなんだなぁ。と。型にはまった生活や仕事をすると、この生活はできないのかぁと思ったのです。

ーーなるほど。

はい。

それを機に、就職活動を全て辞めました。

ただ、辞めたはいいものの、将来への不安は拭いさられるわけではなかったんです。

それで、まずは人脈を増やせば次につながるだろうという考えの元、音楽関係で仲のよかった人に「無償で良いので手伝わせてくれ」とお願いしたり、イベント関係のバイトしたりしていました。

音楽に関しては、CDショップ以外はほとんどの業務をやってきましたね。

その時繋がっていたアーティストは結構メジャーになってたりします。フェスで見かけたりとか。

ーーすごいですね。でも生活とか大変じゃなかったですか?

そうなんです。
特に大学を卒業する頃だったので、今後の生活をどうするかしっかり考える必要もあったんです。

音楽の仕事は好きですし楽しかったのですが、バイトやお手伝いをする立場だったので、お金の不安は正直ありました。

ーー当然そうなりますよね。

はい。

それで、「将来どうしようか?」と悩んでいたタイミングで40歳くらいの音楽業界でベテランな方と一緒にお仕事させてもらう機会があったんです。

今後の参考にと思い、その人に「今後どんなことを仕掛けていきたいんですか?」と聞いたんです。

そしたら、このように言われたんです。

「色々やりたいことはあるけど、俺たちは上の人たちがやっていることをただ引き継ぐだけだよ」
今の音楽業界がどうなっているか分かりませんが、この時はそうゆう現実があるんだと感じて、「あーーー…….」となりましたね。

プログラミングとの出会い「縦じゃなく横から変化を」

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ーーそれはちょっと凹みますね。

はい。

それがきっかけで音楽業界から一旦離れて、「縦じゃなくて横から変化を起こしたい」と思うようになりました。

この状況でこのままキャリアを積んでも、大きな変化や結果には繋がらない。と思って。

でも具体的に何をどうして…というプランやビジョンは全くなくて。

それで、そんなこんなで今後を模索している時、久々に木内と会う機会があったんですね。

ーーそこで相談したんですね。

そうです。

そこで近況を相談してみたんです。

そしたら、思わぬ答えが返ってきて、「最近プログラミングを教えてるからとりあえずやってみれば?」と言われました。笑

いままでは、趣味レベルでホームページを作ったりはできましたが、プログラミングに関しては全く知識がなかったので、できるわけないと思っていました。
ただ、時間ならあるし、何もやらないよりかはやったほうがいいと思い、勉強の仕方を教えてもらってプログラミング学習をスタートしました。

ーープログラミング学習はどうでしたか?

木内からもらった課題を進めたり、ドットインストールを進めてみましたが、正直、最初はワケわかんなかったです。

でも、わからないなりにググりまくって、とにかく頑張りました。

1ヶ月半くらいたったある時、実践でプログラミングを使うことで本物のスキルになるというアドバイスをもらい、その時期知り合った方の会社にインターンみたいな感じでコミットすることになりました。

ーーなるほど。ちなみにどんな会社でコミットしたんですか?

現在、動画メディアの「ワッツ」というサービスを行っている、株式会社スタートアウツというベンチャー企業です。

そこでは色々な経験をさせてもらいましたが、1ヶ月くらいの短期ジョインでした。

ただ、その1ヶ月はものすごく濃かったです。

だって、同じビルの同じフロアにメルカリ(当時、株式会社コウゾウ)が入居していたり、ECプラットフォームのBASEも同じフロアに入居していたり・・・いま考えてもすごい環境だなと思います。

そんな折に、いないいないばぁという会社が立ち上がりウェブとマーケティングとコピーライティングのインターンを募集するいうFacebookの投稿を見つけました。

以前からいないいないばぁの取締役であるこいけんさんとは面識があり、すっごく面白い人だと思っていたので、速攻連絡をとり面接してもらい、創業メンバーとして携わることになりました。

「ものすごい速度で結果をだした」インストラクターとしての活動

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ーー侍のインストラクターにはいつ頃なられたんですか?

たしか同時期だったと思います。

その当時、侍は木内の個人事業という形で、プログラミングを生徒さん一人一人に教えていく事業だったんです。

ただ、ちょうどアメリカのオバマ大統領がプログラミングを必修化すると公言したり、「ノマド」という言葉が広まった時期とも重なり、プログラミング学習の需要が高まった頃でした。

そのため、その事業はかなり人気が出てきて、木内1人では回りきらなくなっていたので、僕も正式な事業立ち上げとしてコミットし、エデュケーション業務(インストラクターやコンテンツ作成など)を携わり始めました。

ーーすごい。笑 まさにパラレルキャリアですね。

そうですね。まさにパラレルです。

今では当たり前の働き方になりつつありますが、当時はただの自由人だったと思います。笑

ーーマンツーマンで生徒さんを持つのはどんな感じでしたか?

正直、僕自身はプログラミングのセンスが本当にないんですよ。

ぜんぜん続かないですし、コード書くのも遅いですし、今でも苦手意識があります。

でも、「人と話す」ことだったり「教える」ことは、マンツーマンレッスンを通じて得意だなと思いました。

生徒さんのキャリア相談や将来についての話を聞いてあげたり、プログラミング学習のモチベートをしてあげることで、自分で言うのも何ですが、僕の担当した生徒さんはものすごい速度で結果をだしていきました。

成果が出るとすごい嬉しかったですし、感謝されて、そこでもやりがいをすごく感じましたね。

僕のモットーでもあったのですが、先生と生徒という感じではなく、友達感覚としていい意味でフラットな立ち位置で教えていました。

食事へ行ったりとか飲みに行ったりもしましたね。

1年半経って知った当時の生徒達「理想のライフスタイルや仕事を手に入れている」

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ーーなるほど。その時、担当した生徒さんって今どんな感じなんですか?

教えていた生徒さんは、多くの方が自己実現されていますね。

IT業界でバリバリ活躍している方もいらっしゃいますし、フリーランスになって時間の自由を手に入れた方もいらっしゃいます。

ーー知ってる範囲で構わないので、具体的に教えて欲しいです!

例えばですね、塾の在学中に仕事をやめた30代女性の方がいるんですが、その方はフリーランスエンジニアになって時間に余裕ができたので、関わっていたNPO法人の理事になりましたね。

その方はネパールが大好きなので、ネパール支援の団体を行っているって言ってました。

また、数学の教師を目指しつつウェブのディレクターをされてたた方がいて、当時は、もちろん自分でプログラミングはできなかったのですが、キャリアのステップアップをしたいと言って入塾されました。

それで、数学を楽しんでもらいたいという想いでサービスを作り、、作ったサービスを元にジョブチェンジをしてエンジニアになりました。

入社したベンチャーがいま動画制作プラットフォームとして話題になっている「crevo」で、そのまま初期のメンバーとして現在でもバリバリ活躍されてますね。

ーーすごいですね。

まだまだいますよ!

もともと某CDショップで働いていた30代前半の男性がいて、その方が木内のセミナーに参加した際、同じ多摩出身ということで意気投合し、僕が担当インストラクターとなって学習を始めましたん。

3ヶ月程でツイッター類似アプリを完成させて、順調に転職活動を始めたものの、なかなか決まらずだったんです。

どうしようか…と考えていた時に知り合いづてで動いていた東大農学部監修の農業ゲームアプリ「Simrural(シムルーラル)」というアプリ制作のお手伝いをさせてもらったんです。

そしてリリースまでたどり着き、その実績を持って受けた2社は両方とも採用通知をいただき、無事に仕事獲得することができました。

やはり、一度アプリを作ったという実績があると、どんな人でも仕事獲得に有利ということを改めて感じましたね。

インストラクターから離れて1年半以上経ちますが、僕が担当した生徒さんたちは、WEBベンチャーでがっつり活躍している人とか、理想のライフスタイルを手に入れた人が多いですね。

プログラミングスキルがあるだけで「求められる人材」になれる

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ーーイントラクターを通して感じた、プログラミングを習得することのメリットってどんなことでしょう?

問題解決能力が確実に上がります。

プログラミングは大半の時間がエラー対処じゃないですか。

コードを書いてはエラーが出て、ググってそれを解決する。

なので、問題解決能力は100%上がります。

このスキルというのはプログラミングはもちろん、どんな状況でも必要なスキルですよね。

私生活でもビジネスにおいても。1番のメリットだと思います。

あとは、ものを作ることは全てそうですけど、完成というゴールがあってそれを作るための工程を組み立てられるようになりますね。

ーーおっしゃる通りだと思います。それ以外に、外的なメリットはありますか?

今の時代、というかこれからの流れとして、WEBを通して新しいものが作られていく時代ですよね。

なので、プログラミングスキルがあるだけで誰かに「求められる」人材になります。

今、日本は深刻なエンジニア不足だと感じます。昨今のビジネスシーンでは、プログラミングができるだけでかなり有利になると思いますね。

まぁ、3〜5年前に比べるとエンジニアも増えてますし、ゆるりと解消されつつあるとは思います。

ただ、その分エンジニアが活躍できる幅も広がってきましたし、プログラミングが必須スキルにもなりつつあるように感じます。

だから、これからWEBを始めようと思ってる人には、「知ってれば教えて!」と言われますし、作って欲しいという依頼も多く、まだまだ需要は確実にありますね。

ーーなるほど。

あとは、パソコンが一台あればどこでも仕事ができることですね。

個人的にはここが一番最強です。時間や場所などライフスタイルを重視しているので、一番のメリットですね。笑

僕、性格的に同じ場所にずっといるのが苦手なんですよ。

「好きなことをやって、好きな人とあって、好きな場所に行って、好きなように生活する」

というライフスタイルを、他の職業と比べて確実に実現しやすい分野だと思います。

ーーありがとうございます。ゲストコーチとして侍onlineに再ジョインするとお聞きしましたがそのあたりについて詳しくお聞きしたいです。

そうですね。侍エンジニアを離れてから1年半ほど経ちました。

その間、株式会社いないいないばぁをメインに働きつつ、趣味として同い年で毎月100人くらい集まってイベントを開催するようなコミュニティの運営に携わったりしていたんです。

そして、その中でコミュニティの必要性や魅力を感じました。

そんな折に、木内と久しぶりに話す機会があって、侍エンジニアでもプログラミング学習コミュニティの運営を始めるという話を聞いて、ゲストコーチとしてのオファーを受けました。

ゲストという立場になりますが、特別講師として侍Onlineのイベントに参加したり、悩み相談を受けたりして、プログラミング学習を楽しみながら進められるサポートをさせてもらいます。

コミュニティの魅力「人生を一緒に楽しむ仲間が増えること」

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ーーコミュニティの魅力ってなんですかね?

「一人で頑張る」
「一人で何かをつづける」

ということはどんなに才能がある人でもかなり難しいことなんですよ。

なにか目的や目標があっても、モチベーションがどうしても下がったり、やめたくなったりする。ただ、近くに同じ目標に向かって頑張っている仲間がいれば、励ましあえるしフォローしあえますよね。

プライベートや趣味など、なんでもそうだと思います。

侍Onlineで出逢った仲間とプログラミング学習以外の部分でも、例えば趣味が一緒だったり、住んでるところが近い仲間がいることで人生が充実しますし、それが目標達成や自己実現につながっていったりする。

「人生を一緒に楽しむ仲間が増える」というのが、最大のメリットだと僕は思っています。

ーー侍Onlineはどのように使っていくのが理想だと思いますか?

実際にプロのエンジニアがメンターとしてサポートしてくれるので、アドバイスが欲しい時はどんどん聞くと良いと思います。

使えるサービスは最大限使ってください。

やはりコミュニケーションをとることが一番理解を深めることにつながりますし、学習に対するモチベーションも上がるので、必ず続けることができます。

また、イベントもより多く参加したほうが仲間もできますし、メンターともコミュニケーションが取れるので、「頑張ろう!」という気持ちになれます。

侍Onlineの利用の仕方はプログラミング学習だけじゃないです。人生の一部として使って欲しいと思います。

ーーこの記事を見ているプログラミング学習者にアドバイスをお願いします。

最初はプログラミングなんて、みんなできないんです。僕も最初は何から始めればいいかわからなかったですし、始めたところでエラーばかりでちっとも進みませんでした。

だけど、とにかく諦めず進め続けること。

そして一緒に学習する仲間を見つけること。

あとは、目標設定をしっかりすること。

これが超超超重要です。

あれもこれもやらなきゃならないと初心者の時は思ってしまいますが、自分がなぜプログラミングを学習するのか、学習してどうなりたいのか、目標設定をしっかりやることで、「やらなきゃいけないこと」がシンプルに見えてきます。

そうすると、無駄な言語を覚えたり、実用性のないアプリを製作したりという回り道をしないので、最短で目標を達成することができます。

目標が定まると、そこから逆算してやるべきことがわかってくるんです。

ーーさいごに一言お願いします!

プログラミング学習は本当に挫折の連続だと思います。

僕も3年前は初心者ですし、教える側の時にも実感しました。

ただ、プログラミングスキルを身につけてしまうと、本当に世界が変わります。僕は理想のライフスタイルを手に入れることができました。

プログラミング学習のコツは、スキルを身につけた後の自分を想像したり、仲間と会ったり、くだらない話をしてモチベーションを高めることです。

あとは、とにかく諦めずに続けること!

それを実現できる環境が侍エンジニアOnlineにはあります。

侍Onlineではプログラミングに関する質問はもちろん、キャリアの悩みや人生相談など、あらゆる面でみなさんのフォローをしています。

担当している講師は皆、多くの生徒を抱え教えてきた精鋭です。

また、WEB業界についても様々な視点から関わってきたので、適切なアドバイスができるかと思います。

みなさんがプログラミングスキルを身につけて、自己実現する姿をみることが僕にとっての最大の喜びです。

ぜひ、人生をよりよくするお手伝いができればと思います。

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この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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