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【Linux】lsof、ss、nmapコマンドでポート確認!

今回は、Linuxポートを使用しているアプリケーションを確認する方法を説明します。

「サーバーを用意したのにうまく通信できない!」
「使用したいポートがすでに何かに使われている!」

と困ったときに、原因調査に役立つ知識です。

具体的には、

・ポートってよく聞くけど何?
・似たような文脈でソケットというのもあるけど、ポートとの違いは何?
・すでにポートが使われているみたいなんだけど、どのプログラムが使っているのか調べられる?
・外部に向けて必要なポートが解放されているか(不必要なポートが閉じられているか)確認できる?

といった疑問に答えます。

それでは、行ってみましょう。

ポート(port)とは

shutterstock_789476149

ポート(port)には、「港」という意味があります。

そこで、Linuxのポートを「港」に見立てると、Linux(サーバー)は「島」、インターネットは「海(ケーブルが船の航路)」になります。

また、Linux(サーバー)で動作するWebサーバーなどのサーバーアプリケーションは「島にある企業」というイメージでしょうか。

Linux(サーバー)には0番~65535番のポートが存在しますので、これはそのままに0番~65535番のが存在すると考えます。

続けて、ポートに関する説明をいくつかピックアップして、港の概念で説明し直してみましょう。

ポートを開いたり閉じたり?

港のたとえで考えると、「ポートを開く」は「港の使用を許可して船(荷物)を受け入れる」という意味で、「ポートを閉じる」は「港を使用禁止にして船(荷物)を受け入れない」という意味です。

「Linuxのポートを閉じて、外部からの通信を遮断する」という言い方を聞いたことがあるでしょうか。

これは、「港を使用禁止にして、外部からの船(荷物)が入港できないようにする」というイメージです。

また、「セキュリティを考慮して80番と443番のポートだけを開く」という説明は、「セキュリティを考慮して80番の港と443番の港だけ使用を許可して船(荷物)を受け付け、他の港は(誰/何が乗っているかわからないため)使用禁止にして船(荷物)を受け入れない」と言いかえられます。

1つのプロセスが複数のポートを使用する?
複数のプロセスが1つのポートを共用する?

Linuxでは、1つのプロセスが2つ以上のポートを使用する場合があります。

※ここで突然「プロセス」という言葉がでてきましたが、ここでは、サーバーアプリケーションとほぼ同義と考えても差し支えありません。

逆に、複数のプロセスが1つのポートを共用することはありません。

港にたとえると、1つの企業が2つ以上の港を使用する場合がありますが、2つの企業が1つの港を共用することはありません、となります。

徐々にポートと港のイメージが重なってきたでしょうか。

ポートの特定方法は?

ポートは、Linux(サーバー)にある何番のポートか(=島にある何番の港か)という点にのみ注目した概念です。

そのため、単純に番号だけで特定されます。

それ以外の情報はありません。

ソケットとは

shutterstock_764004589

さて、次はポートと非常に似たような概念であるソケットの話をします。

この後に紹介するコマンドの中には、ソケットの情報を確認するコマンドがあります。

そこで、なぜソケットの情報を確認すると、ポートの情報がわかるのか、という点について理解する必要があります。

ソケットは港(ポート)の管理者と言える

先ほどの、ポートを港にたとえた話を続けると、ソケットは港の管理者のようなイメージと言えます。

島にある企業(=サーバーアプリケーション)が、80番の港に荷物が届くのを待つ場合、80番の港に管理者(=ソケット)を配置します。

たとえば船(荷物)が無事に届いた場合、港の管理者(=ソケット)は、企業の担当者(=また別のソケット)に送受信の管理を引き継ぎます。

逆に船(荷物)が一部欠けていた場合、港の管理者(=ソケット)は、他の島の港にいる管理者(=送信元のソケット)に、再送を依頼します。

このように、ポートが港なら、ソケットは管理者、と言えるくらいの違いがあります。

ソケットの特定方法は?

管理者(=ソケット)は、自分の島にも他の島にも存在するため、島の番号と港の番号(=IPアドレスとポート番号)+αの情報を組み合わせて特定されます。

ソケットを特定する情報の中にポート番号が含まれるため、ソケットの状況(IPアドレス+ポート番号+α)を確認すれば、ポートの状況が確認できるという考え方です。

内部からポートの状況を確認する

さて、たとえを交えながら長々と説明してしまいましたが、ここからは、Linuxのコマンドを中心に説明していきましょう。

まず初めは、内部からポートの状況を確認する方法を説明します。

内部からポートの状況を確認することは、島のたとえで言えば、島の役人が、島の企業が、それぞれどの港を使っているかを調べることにたとえられます。

プロセスが使用しているポートを確認する

特定のファイルやポートをオープンしているプロセスを確認するlsofコマンドで、プロセスが使用しているポートを調べる方法を紹介します。

入力するコマンドは以下のとおりです。

sudo lsof -i -P

そして、実行結果は以下のとおりです。

COMMAND    PID     USER   FD   TYPE DEVICE SIZE/OFF NODE NAME
avahi-dae  698    avahi   12u  IPv4  18833      0t0  UDP *:5353
avahi-dae  698    avahi   13u  IPv6  18834      0t0  UDP *:5353
avahi-dae  698    avahi   14u  IPv4  18835      0t0  UDP *:60008
avahi-dae  698    avahi   15u  IPv6  18836      0t0  UDP *:38367
cupsd      707     root   10u  IPv6  18906      0t0  TCP ip6-localhost:631 (LISTEN)
cupsd      707     root   11u  IPv4  18907      0t0  TCP localhost:631 (LISTEN)
cups-brow  727     root    8u  IPv4  18008      0t0  UDP *:631
dhclient  1231     root    6u  IPv4  20845      0t0  UDP *:68
dnsmasq   1251   nobody    4u  IPv4  20184      0t0  UDP yazaki-VirtualBox:53
dnsmasq   1251   nobody    5u  IPv4  20185      0t0  TCP yazaki-VirtualBox:53 (LISTEN)
dnsmasq   1251   nobody   11u  IPv4  20208      0t0  UDP *:37000
ntpd      2292      ntp   16u  IPv6  25003      0t0  UDP *:123
ntpd      2292      ntp   17u  IPv4  25006      0t0  UDP *:123
ntpd      2292      ntp   18u  IPv4  25010      0t0  UDP localhost:123
ntpd      2292      ntp   19u  IPv4  25012      0t0  UDP 10.0.2.15:123
ntpd      2292      ntp   20u  IPv6  25014      0t0  UDP ip6-localhost:123
ntpd      2292      ntp   21u  IPv6  25016      0t0  UDP [fe80::df7f:1c50:ea1e:89b0]:123
apache2   4078     root    4u  IPv6  28543      0t0  TCP *:80 (LISTEN)
apache2   4081 www-data    4u  IPv6  28543      0t0  TCP *:80 (LISTEN)
apache2   4082 www-data    4u  IPv6  28543      0t0  TCP *:80 (LISTEN)

この表示から、以下の内容が読み取れます。

  • 「apache2」で始まる3行の表示から、
    apache2コマンドの3つのプロセス(4078,4081,4082)が、
    任意のIPアドレスの80番ポートからの通信を待っている(TCPの場合はLISTENと表示されます)
  • 「dhclient」で始まる行の表示から、
    dhclientコマンドの1つのプロセスが、
    任意のIPアドレスの68番ポートからの通信を待っている(UDPの場合はLISTENと表示されません)

同様に、53番ポート123番ポート631番ポート5353番ポート37000番ポート38367番ポート60008番ポートからの通信を待っているプロセスがあることがわかります。

接続待ちをしているソケットを確認する

接続待ちをしているソケットを確認するssコマンドで、ポートを利用しているアプリケーションを調べる方法を紹介します。

sudo ss -ltunp

実行結果は、以下のとおりです。

Netid State      Recv-Q Send-Q Local Address:Port               Peer Address:Port
udp   UNCONN     0      0              *:60008                      *:*                   users:(("avahi-daemon",pid=698,fd=14))
udp   UNCONN     0      0              *:631                        *:*                   users:(("cups-browsed",pid=727,fd=8))
udp   UNCONN     0      0      127.0.1.1:53                         *:*                   users:(("dnsmasq",pid=1251,fd=4))
udp   UNCONN     0      0              *:68                         *:*                   users:(("dhclient",pid=1231,fd=6))
udp   UNCONN     0      0      10.0.2.15:123                        *:*                   users:(("ntpd",pid=2292,fd=19))
udp   UNCONN     0      0      127.0.0.1:123                        *:*                   users:(("ntpd",pid=2292,fd=18))
udp   UNCONN     0      0              *:123                        *:*                   users:(("ntpd",pid=2292,fd=17))
udp   UNCONN     0      0       *%enp0s3:37000                      *:*                   users:(("dnsmasq",pid=1251,fd=11))
udp   UNCONN     0      0              *:5353                       *:*                   users:(("avahi-daemon",pid=698,fd=12))
udp   UNCONN     0      0             :::38367                     :::*                   users:(("avahi-daemon",pid=698,fd=15))
udp   UNCONN     0      0      fe80::df7f:1c50:ea1e:89b0%enp0s3:123                       :::*                   users:(("ntpd",pid=2292,fd=21))
udp   UNCONN     0      0            ::1:123                       :::*                   users:(("ntpd",pid=2292,fd=20))
udp   UNCONN     0      0             :::123                       :::*                   users:(("ntpd",pid=2292,fd=16))
udp   UNCONN     0      0             :::5353                      :::*                   users:(("avahi-daemon",pid=698,fd=13))
tcp   LISTEN     0      5      127.0.1.1:53                         *:*                   users:(("dnsmasq",pid=1251,fd=5))
tcp   LISTEN     0      5      127.0.0.1:631                        *:*                   users:(("cupsd",pid=707,fd=11))
tcp   LISTEN     0      128           :::80                        :::*                   users:(("apache2",pid=4082,fd=4),("apache2",pid=4081,fd=4),("apache2",pid=4078,fd=4))
tcp   LISTEN     0      5            ::1:631                       :::*                   users:(("cupsd",pid=707,fd=10))

この表示から、以下の内容が読み取れます。

  • 「apache2」が含まれる行の表示から、
    apache2コマンドの3つのプロセスが、
    任意のIPアドレスの80番ポートからの通信を待っている(TCPの場合はLISTENと表示されます)
  • 「dhclient」が含まれる行の表示から、
    dhclientコマンドの1つのプロセスが、
    任意のIPアドレスの68番ポートからの通信を待っている(UDPの場合はUNCONNと表示されます)

こちらも同様に、53番ポート123番ポート631番ポート5353番ポート37000番ポート38367番ポート60008番ポートからの通信を待っているプロセスがあることがわかります。

外部からポートの状況を確認する

次に、外部からポートの状況(主にopenclosedfiltered)を確認する方法を紹介します。

外部からポートの状況を確認することは、島のたとえで言えば、他の島の役人が、どの港が使用できるかを調べること(どの企業が使っているかはわからない)にたとえられます。

TCPのポートの状況を確認する

まずはTCPに限定したコマンドから紹介します。

nmap -p 0-65535 localhost

実行結果は以下のとおりです。

Starting Nmap 7.01 ( https://nmap.org ) at 2018-06-10 19:20 JST
Nmap scan report for localhost (127.0.0.1)
Host is up (0.000055s latency).
Not shown: 65534 closed ports
PORT    STATE SERVICE
80/tcp  open  http
631/tcp open  ipp

Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 2.05 seconds

この表示から、以下の内容が読み取れます。

  • 「PORT STATE SERVICE」の下の2行の表示から、
    80番ポートと、631番ポートが外部からの通信を受け付けている状態(open)になっている
  • 「PORT STATE SERVICE」の上の1行の表示から、
    80番と631番以外の65534個のポートは、すべて外部からの通信を受け付けているアプリケーションがない状態(closed)になっている

lsofコマンドやssコマンドで確認したdnsmasqコマンドが待っているはずの53番ポートは、外部からは閉じて見えるようですね。

UDPのポートの状況を確認する

次は、UDPに限定したコマンドを紹介します。

UDPの場合は、全ポートをスキャンすると大変な時間がかかるため、調査するポートも限定しています。

sudo nmap -sU localhost

実行結果は以下のとおりです。

Starting Nmap 7.01 ( https://nmap.org ) at 2018-06-10 19:25 JST
Nmap scan report for localhost (127.0.0.1)
Host is up (0.0000060s latency).
Not shown: 996 closed ports
PORT     STATE         SERVICE
68/udp   open|filtered dhcpc
123/udp  open          ntp
631/udp  open|filtered ipp
5353/udp open|filtered zeroconf

Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 2.75 seconds

この表示から、以下の内容が読み取れます。

  • 「PORT STATE SERVICE」の下の4行の表示から、
    68番ポート631番ポート5353番ポートの3つが、
    外部からの通信を受け付けている状態(open)または外部からの通信がフィルタリングされている状態(filtered)のどちらかになっており、判別できない
  • 「PORT STATE SERVICE」の上の1行の表示から、
    よく使われているポートのうちの996個のポートは、
    外部からの通信を受け付けているアプリケーションがない状態(closed)になっている

53番ポート37000番ポート38367番ポート60008番ポートは、lsofコマンドssコマンドで確認すると通信を受け付けているように見えますが、実行結果に含まれていませんので、次のコマンドで確認します。

sudo nmap -p 53,37000,38367,60008 -sU localhost

次のように表示されました。

Starting Nmap 7.01 ( https://nmap.org ) at 2018-06-10 19:33 JST
Nmap scan report for localhost (127.0.0.1)
Host is up (0.000053s latency).
PORT      STATE         SERVICE
53/udp    closed        domain
37000/udp closed        unknown
38367/udp closed        unknown
60008/udp open|filtered unknown

Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 1.39 seconds

なるほど、53番ポート37000番ポート38367番ポートは、外部からの通信を受け付けているアプリケーションがない状態(closed)ですね。

そして、60008番ポートは、外部からの通信を受け付けている状態(open)または外部からの通信がフィルタリングされている状態(filtered)のどちらかになっており、判別できないことがわかりました。

まとめ

今回は、ポートを「港」に、ソケットを「港の管理者」にたとえながら、それぞれの概要を説明しました。

また、ポートを使用しているプロセスを調べる方法と、外部からのポートの状況を調べる方法を紹介しました。

今回紹介したlsofコマンドssコマンドnmapコマンドには、さまざまなオプションが用意されています。

オプションを適切に組み合わせることで、必要な情報をすばやく取得できるでしょう。

興味が湧いた方は、コマンドのオプションも調べてみると面白いですよ!

では、今回はこの辺で!

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侍テック編集部

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