【SQL入門】初心者でもカンタン!INNER JOINでテーブル結合する方法

こんにちは!システムエンジニアのオオイシです。

SQLのINNER JOIN(内部結合)をご存知ですか?INNER JOINの使いかたを覚えると、1回のSQLで関連するテーブルを結合して検索することが可能になります。

この記事では、

  • INNER JOIN(内部結合)とは?
  • INNER JOINの構文
  • INNER JOINでテーブル結合してみる
  • 結合テーブルを指定してSELECTする
  • 結合テーブルに検索条件を指定する
  • たくさんのテーブルを結合する

などの応用的な使い方関しても解説していきます。今回はそんなINNER JOIN使い方をわかりやすく解説します!

目次

INNER JOIN(内部結合)とは?

INNER JOIN(内部結合)とは、その名の通りテーブルとテーブルを結合するためのSQL構文です。そして、INNER(内部)であることの特徴は、テーブルとテーブルの互いの条件に一致するレコード(データ行)をのみを抽出するという点です。

sql_inner_join3

画像:INNER JOIN(内部結合)の解説図

例えば、従業員テーブルと部署テーブルそれぞれに部署番号があるときに、その列を結合条件にして結びつけて検索する場合に、INNER JOINは有効です。

sql_inner_join1

画像:従業員テーブルと部署テーブル

そんなINNER JOINの構文を次項で見ていきましょう!

INNER JOINの構文

INNER JOINのSQLの構文は次の通りです。

SELECT
  a.列名,
  b.列名 
FROM 
  テーブルa
INNER JOIN
  テーブルb
ON 
  a.列名 = b.列名 -- 結合条件

テーブル間を結合する条件はON句につづけて、一般に主キー(PRIMARY KEY)と外部キーを”=”(イコール)演算子で関連づけます。次項では、実際にINNER JOINを使ったSQLのサンプルコードをみていきます!

なお、主キー(PRIMARY KEY)については、こちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

外部キーについては、こちらで詳しく解説しています。

INNER JOINでテーブル結合してみる

従業員テーブルと部署テーブルをINNER JOINを使ってテーブル結合するサンプルコードを確認してみましょう。はじめに従業員テーブルと部署テーブルを作成します。

従業員テーブル:

CREATE TABLE sample1_employees (
  no int NOT NULL, -- 従業員番号
  department_no char(5), -- 部署番号
  last_name varchar(255), -- 名
  first_name varchar(255), -- 姓
  PRIMARY KEY (no)
) ENGINE=InnoDB  DEFAULT CHARSET=utf8;
 
-- テストデータ
INSERT INTO sample1_employees VALUES('10001', 'A0001','侍','太郎');
INSERT INTO sample1_employees VALUES('10002', 'A0001','侍','次郎');
INSERT INTO sample1_employees VALUES('10003', 'A0002','侍','花子');
INSERT INTO sample1_employees VALUES('10004', 'A0003','侍','三郎');

部署テーブル:

CREATE TABLE sample1_departments (
  department_no     char(5),     -- 部署番号
  department_name varchar(255),  -- 部署名
  PRIMARY KEY (department_no)
) ENGINE=InnoDB  DEFAULT CHARSET=utf8;
 
-- テストデータ
INSERT INTO sample1_departments VALUES('A0001', 'アプリ開発部');
INSERT INTO sample1_departments VALUES('A0002', 'データベース開発部');
INSERT INTO sample1_departments VALUES('B0003', 'Webデザイン部');

つづいて、SQLを実行してみます。

SELECT
  *
FROM
  sample1_employees a -- 従業員テーブル 別名a

INNER JOIN
  sample1_departments b --  部署テーブル 別名b
ON
  a.department_no = b.department_no; -- a.部署番号 = b.部署番号

実行結果:

+-------+---------------+-----------+------------+---------------+-----------------------------+
| no    | department_no | last_name | first_name | department_no | department_name             |
+-------+---------------+-----------+------------+---------------+-----------------------------+
| 10001 | A0001         | 侍        | 太郎       | A0001         | アプリ開発部                |
| 10002 | A0001         | 侍        | 次郎       | A0001         | アプリ開発部                |
| 10003 | A0002         | 侍        | 花子       | A0002         | データベース開発部          |
+-------+---------------+-----------+------------+---------------+-----------------------------+

このように、従業員テーブルと部署テーブルをINNER JOINで結合して検索することができました。部署テーブルに部署番号(department_no)“A0003″が存在しないため、従業員テーブルの”侍 三郎さんは検索されないことが確認できたかと思います。

次項では、結合したテーブルの任意の列をSELECTする方法について紹介していきます!

結合テーブルを指定してSELECTする

INNER JOINで結合したテーブルの任意の列を指定してSELECTするためには、

SELECT テーブルA.列名, テーブルB.列名 FROM テーブルA INNER JOIN テーブルB

のように列名の前にテーブル名を記述します。

  • 従業員テーブル.従業員番号
  • 部署テーブル.部署番号
  • 部署テーブル.部署名
  • 従業員テーブル.名

をSELECTするサンプルコードを確認してみましょう。

SELECT
  a.no, -- 従業員テーブル.従業員番号
  b.department_no, -- 部署テーブル.部署番号
  b.department_name, -- 部署テーブル.部署名
  a.first_name -- 従業員テーブル.名
FROM
  sample1_employees a -- 従業員テーブル 別名a

INNER JOIN
  sample1_departments b -- 部署テーブル 別名b
ON
  a.department_no = b.department_no

実行結果:

+-------+---------------+-----------------------------+------------+
| no    | department_no | department_name             | first_name |
+-------+---------------+-----------------------------+------------+
| 10001 | A0001         | アプリ開発部                | 太郎       |
| 10002 | A0001         | アプリ開発部                | 次郎       |
| 10003 | A0002         | データベース開発部          | 花子       |
+-------+---------------+-----------------------------+------------+

このように、テーブル名を指定してSELECTすることができました。次項では、INNER JOINしたテーブルの検索条件を指定する方法について解説していきます。

結合テーブルの検索条件を指定する

INNER JOINで結合したテーブルに条件をしてするためには、ON句の中でWHERE句の条件指定と同じ書き方で記述します。部署番号に”A0001″(アプリ開発部)の条件を指定するINNER JOIN のサンプルコードを確認してみましょう。

SELECT
  a.no, -- 従業員テーブル.従業員番号
  b.department_no, -- 部署テーブル.部署番号
  b.department_name, -- 部署テーブル.部署名
  a.first_name -- 従業員テーブル.名
FROM
  sample1_employees a

INNER JOIN
  sample1_departments b
ON
  a.department_no = b.department_no AND
  b.department_no = 'A0001'  -- 部署番号がA0001であること

実行結果:

+-------+---------------+--------------------+------------+
| no    | department_no | department_name    | first_name |
+-------+---------------+--------------------+------------+
| 10001 | A0001         | アプリ開発部       | 太郎       |
| 10002 | A0001         | アプリ開発部       | 次郎       |
+-------+---------------+--------------------+------------+

このように、結合したテーブルに条件を指定することができました。なお、WHERE句については、こちらで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください!

たくさんのテーブルを結合する方法

INNER JOINはいくつでもテーブル結合することできます。従業員の生年月日テーブルを作成し、

  • 従業員テーブル
  • 生年月日テーブル
  • 部署テーブル

の3つのテーブルを結合するサンプルコードを確認してみましょう。

生年月日テーブル:

CREATE TABLE sample1_birthday (
  no int NOT NULL, -- 従業員番号
  birthday date, 
  PRIMARY KEY (no)
) ENGINE=InnoDB  DEFAULT CHARSET=utf8;
 
-- テストデータ
INSERT INTO sample1_birthday VALUES('10001','1988-01-01');
INSERT INTO sample1_birthday VALUES('10002','1998-01-01');
INSERT INTO sample1_birthday VALUES('10003','2008-01-01');
INSERT INTO sample1_birthday VALUES('10004','2018-01-01');

3つのテーブルをINNER JOIN するSQLを確認してみます。

SELECT
 a.no, -- 従業員テーブル.従業員番号
 b.department_no, -- 部署テーブル.部署番号
 a.first_name, -- 従業員テーブル.名
 c.birthday -- 生年月日テーブル.生年月日
FROM
 sample1_employees a -- 従業員テーブル 別名a

INNER JOIN
 sample1_departments b -- 部署テーブル 別名b    
ON
 a.department_no = b.department_no -- 従業員テーブル.部署番号 = 部署テーブル.部署番号

INNER JOIN
 sample1_birthday c -- 生年月日テーブル 別名c
ON
    c.no = a.no -- 従業員テーブル.従業員番号 = 生年月日テーブル.従業員番号

実行結果:

+-------+---------------+------------+------------+
| no    | department_no | first_name | birthday   |
+-------+---------------+------------+------------+
| 10001 | A0001         | 太郎       | 1988-01-01 |
| 10002 | A0001         | 次郎       | 1998-01-01 |
| 10003 | A0002         | 花子       | 2008-01-01 |
+-------+---------------+------------+------------+

このように、3つのテーブルを結合することができました。

まとめ

いかかでしたか?今回はSQLのINNER JOIN(内部結合)について解説しました。INNER JOINは、テーブルとテーブルを結合するためのSQL構文です。

INNER JOINの使い方を覚えると、関連するテーブルを1回のSQLで結合して検索することが可能になり、複雑になる検索もカンタンに記述できるので、ぜひ活用してみてください。そして、INNER JOINの使い方を忘れてしまったらこの記事を確認してくださいね!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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