30代の大学職員が受講中に案件獲得&ポートフォリオを制作!スキルを形にするまでの軌跡

未経験からでもWebデザインスキルは身につけられる?
働きながらでも学習を続けられるかな…

このような悩みの答えになるような経験をされ、未経験からポートフォリオの作成と案件獲得を叶えた、川本さんにインタビューを行いました!

川本さんのスクール体験談などさまざまな内容を伺ったので、これからWebデザインを学びWebデザイナーを目指したいという人は、ぜひ参考にしてください。

川本 麻弥かわもと まや
1993年生まれ。大阪音楽大学を卒業後、大学職員として勤務。約9年間大学職員としてキャリアを積む中で、「自分にしかできない個性を活かした働き方」を模索していた際、SNSでたまたま目にした「Webデザイナー」という職業に魅力を感じる。Webデザイナーとして転職を目指すなら一から学びたいと考え、侍エンジニアにてHTML/CSS・JavaScript・jQuery・PHPに加え、Photoshop・Figma・WordPressなどWebサイト制作全般を学習。現在は受講中、依頼をいただいた美容専門学校でWeb広報担当として活躍中。
選んだコース(受講期間)フリーランスコース(36週間)
学んだ言語/フレームワークHTML/CSS、JavaScript、PHP・Java・jQuery
Photoshop、Figma、WordPress
受講期間中に学んだこと・ポートフォリオ作成
・案件獲得

なお、未経験からWebデザインスキルを学び、ポートフォリオを制作するまでの経緯は次の動画でも紹介しているのでぜひご覧ください。

目次

「自分だからこそできる仕事がしたい」将来を見据えITスキルの習得を決意!

ーーープログラミング・Webデザインに触れたきっかけについて教えてください。

川本:新卒から約9年間大学職員として働いてきたんですが、「マニュアルがあれば誰でもできてしまう仕事かもしれない」「もっと自分の個性を活かせる仕事がしたい」と感じるようになったんです。

ちょうどその頃、SNSで「Webデザイナー」という職業を知って、「こういう仕事があるんだ、おもしろそう」と興味を持ちました。

前職でチラシやWebサイトを外注していたときに「自分で作れたらいいのに」と思っていたことも思い出し、「これなら自分らしさを出せるかも」と本格的に学ぶことを決意しました。

そこからスクールを調べ始めたのが、プログラミング・Webデザインに触れた最初のきっかけです。

ーーー独学ではなくスクールでの学習選ばれたのは、どのような理由からでしたか?

川本:もともと私はまったくの未経験で、独学でデザインやプログラミングを学習したことがありませんでした。前職でどうしても予算が足りないときに、Wordで簡単なチラシを作ったことはありましたが、「デザインを体系的に学んだ」という経験はゼロだったんです。

そのため「本当に自分ひとりで進められるのかな」「最後までやり切れるかな」という不安が大きくて、最初から独学という選択肢は正直ほとんどありませんでした

「独学でなんとなくやってみる」よりも、「プロに相談しながら、最短ルートで学べるスクールを選ぶ」というのが、自分には合っていると感じてスクールでの学習を選びました。

「丁寧なサポートが受けられそう」学習環境の手厚さが侍エンジニアを選んだ決め手に

ーーー数あるスクールのなかで、侍エンジニアを選んだ決め手を教えてください。

川本:侍エンジニアに決めた一番大きな理由は「週1回のマンツーマンレッスン」があること、自分専用のカリキュラムやスケジュールを組んでもらえることでした。

未経験だと、何をどの順番でどれくらいやればいいのかもわからないので、「この日までにここまでやりましょう」と道筋を立ててもらえるのはすごく心強かったですし、インストラクターと毎週目標を確認することで、挫折せずに続けられると思いました。

また、貯金がたくさんあったわけではないので、金額面とサポート体制のバランスも重視しました。どうせお金をかけるなら、「自分への自己投資」として、しっかり伴走してもらえる環境で学びたいと思ったんです。

いくつかスクールを比較したうえで、「このサポート内容でこの金額なら、自分への投資として納得できる」と思えたのが侍エンジニアだったので、最終的にここに決めました。

ーーー入学前に持っていた不安は無料カウンセリングで解消されましたか?

川本:はい、不安はかなり解消されました

無料カウンセリングの時点では、「Webデザイナー=デザインの勉強をする仕事」というくらいのイメージしかなくて、何をどこまで学べばいいのか全然わかっていなかったんです。

しかし、カウンセラーが今の理解度を確認しながら、「転職まで考えるならコーディングもできる人材が求められている」と具体的に教えてくださって、実際のサイトを見せながら「これから学ぶのはこういうことですよ」と説明してくれました。

おかげで、「デザイン+コーディングを学んで、こういうサイトを作れるようになるんだ」とイメージがはっきりして、不安よりも「やってみたい!」という気持ちが大きくなりました

無料カウンセリングは、不安をなくす場というより「これから進む道がはっきり見えた時間」だったと感じています。

ーーー受講料は決して安い金額ではなかったと思いますが、どのように折り合いをつけられましたか?

川本:受講料については正直、安い金額ではなかったので迷いました。

ただ「このカリキュラムまで進んだら給付金の制度が使える」とカウンセリングの時点で教えていただいていたんです。そのため、まずはその給付金を受け取れるところまでやり切る、というのを自分の中の目標にしていました。

お金の出どころとしては、大学職員として働いていたときの貯金を切り崩しました。「これは自分への自己投資だ」と割り切り、将来の選択肢を増やすための必要経費だと考えたことで、気持ちの面でも折り合いがついたと思います。

「ひとりではやり遂げられなかった…」インストラクターと二人三脚で学習を完遂

ーーー侍エンジニアを受講して良かったことは何ですか?

川本:一番良かったのは、「自分ひとりでは絶対に続けられなかった量と質の学習を、最後までやりきれたこと」です。

週1回のマンツーマンレッスンで、その都度「ここまで進めましょう」と目標を立ててもらえたので、迷わず進めましたし、「前よりここが良くなっていますよ」と成長を言葉で伝えてもらえたのも大きかったです。

また、卒業生メンターに学習や案件の悩みを聞いてもらえたことで、メンタル面でもかなり支えられました。結果的に、仕事や音楽活動と両立しながら案件にも挑戦できて、「学んだことをちゃんと形にできた」と実感できたのが、侍エンジニアを選んで良かった点です。

ーーー勉強する中でつまずいた点はどのように解決されましたか?

川本:一番つまずいたのは、HTML/CSSのあとに始まったJavaScript・jQueryの学習でした。「急に難しくなった…」と感じて、ちょっと心が折れそうになった時期があります。

ただ、私自身「動きのあるサイトを作りたい」という目標があったので、コードを書いて少しでも動いたら「今のでこんな表現ができたんだ、すごい!」と自分で自分を褒めるようにして、モチベーションを保ちました

サイトが実際に華やかになっていくのを見ることで、「難しいけど、やっぱり楽しい」と前向きに乗り越えられたと思います。

ーーー学習中のモチベーションはどのように維持されていましたか?

川本:平日は仕事もあって、さらに音楽活動も続けていたので、「仕事・プログラミングの学習・練習」の3つは毎日必ずやる、と決めていました

侍エンジニアで配られた1日のスケジュールシートや、24時間を円グラフで管理できるアプリを使って、「この時間は仕事、この時間は練習、じゃあここは学習」と細かく割り振って、その通りに1日を過ごすことを目標にしていました。

また、「スクールに通っているから練習できなかったんだろう」と思われたくなかったので、あえて周りにはあまりスクールのことを言わず、自分をいい意味で追い込むことでモチベーションを保っていました。

ーーーインストラクターはどんな方でしたか?

川本:プログラミング分野に特化されたインストラクターでした。業界の人は少し気難しいイメージがあり、最初は不安でした。しかし、実際は最後までちゃんと話を聞いてくれる、とても温かい方でした

インストラクターがこの方で、本当に良かったと感じています。

ーーーレッスンで印象に残っているエピソードはありますか?

川本:最初のころのレッスンでは、自分が何を聞きたいのかうまく言語化できず、質問シートにも支離滅裂なことを書いてしまっていたんです。それでもインストラクターは丁寧に対応してくださって、「わからないことをまず単語で書き出して、それをつなげていくといいですよ」と具体的にアドバイスしてくれました

その方法を教えてもらってからは、レッスンでの質問もピンポイントでできるようになりましたし、自分で調べるときにも役立っていて、とても印象に残っています。

ーーーレッスン以外で利用して良かったサービスはありましたか?

川本:月1回の卒業生メンターとの面談が、本当にありがたかったです。未経験ならではの不安や、学習や案件応募でつまずいたときの悩みを、いつも優しく最後まで聞いてくださって、「自分もそうでしたよ」「こうするといいですよ」と具体的にアドバイスしてもらえました。

同じく侍エンジニアを卒業された方だったので、経験ベースで共感してもらえたことがすごく心強くて、「メンターがいなかったら最後までやり切れなかったかもしれない」と思うくらい感謝しています。

依頼を受け美容専門学校のサイトを作成!ポートフォリオ作成にも着手!

ーーーポートフォリオはどのようなものを作成されましたか?

川本:STUDIOというツールを使い、大阪にある美容専門学校のホームページを制作しました。

先方から「他校と差別化したい」「男性の学生も増やしたい」というご要望があったため、関西の美容専門学校のサイトを一通りリサーチ。

ビビッドカラーやパステルが多い中で、あえてモノトーンで「パリッとかっこいい」テイストに仕上げたのが特徴です。先方にもとても喜んでいただけた作品になりました。

また、自分自身のポートフォリオサイトも作成していて、これまでの制作物をまとめて見ていただけるようにしています。

ーーーポートフォリオはいつから作り始めましたか?

川本:美容専門学校のサイトは、専門学校で職員をされている方から直接ご依頼をいただき、7月ごろから作り始めました。そこから約2ヶ月かけて、8月末には納品できる形まで仕上げています。

受講期間中に複数の案件を獲得!具体的なアドバイスが大きな助けに

ーーー案件獲得はどのように進められましたか?

川本:案件獲得は、まずは自分から動くことを意識して進めました。クラウドワークスでは、何十件も提案文を送りました。

また、音大時代の友人には自分から声をかけて、「YouTubeのサムネ作らせて」「プロフィールサイト作らせて」と、こちらから「売りに行く」スタイルで実績を増やしていきました。

ーーー案件獲得においてどのようなサポートがありましたか?

川本:まずインストラクターから、クラウドワークスの使い方をかなり具体的に教えていただきました

「新着順でピンポイントに見たほうがいい」「こういう文言が書いてある案件は要注意」など、応募先の選び方のコツを教えてもらえたのは大きかったです。

提案文についても、「一人ひとりに寄り添った言葉と、自分のエピソードを盛り込むといいですよ」とアドバイスをいただき、そのおかげで応募のたびに内容をブラッシュアップしていくことができました。

ーーー実務をこなしてみて、何か理想とのギャップを感じましたか?

川本:はい、ギャップはありました。

一番驚いたのは、「デザインだけ」ではなく、実務ではコードまで自分で書く場面が思っていた以上に多かったことです。さらに、使うCMSによって自分が触れる範囲が変わるので、「ここに配置したいのに」「この効果を入れたいのにできない」というもどかしさもありました。

その結果、完成したサイトに100%納得できないこともあり「理想通りに作ることの難しさ」を実感しました。

ーーー受講中にはどのくらい実案件を獲得されましたか?

川本:受講中に案件獲得できたのは継続案件が2件、単発で美容専門学校のサイト制作、それから友人のYouTubeサムネイル制作や演奏家のプロフィールサイトなどです。

継続の案件以外にも、自分から友達に声をかけて、いくつか実績を作りました

ーーー案件獲得を通じて、収入に変化はありましたか?

川本:はい!案件を通じて、副業としての収入が月2〜3万円ほど増えました

今後の目標は収入の安定!小さくてもいいので一歩踏み出してみてほしい

ーーー転職活動はどのタイミングからどのように進められましたか?

川本:自社サイトのデザインに特化したインハウスデザイナーとして働きたい気持ちが強いため、応募もその軸にしぼって転職活動を進めています。

これまでにインハウスデザイナー職で約40社ほど応募していて、その中には最終選考まで進ませていただいた企業もあります。活動を続ける中で、「もう少し妥協したほうがいいのかな」と悩んだ時期もあったので、自分の中で“譲れない条件”をリストアップして整理しました。

今はそのリストを基準に企業を絞り込み、条件に合うところだけに応募するようにしていて、現時点ではその中で5社ほど選考が進んでいる状況です。

※インタビュー後、「受講中、依頼をいただいた美容専門学校でWeb広報担当になりました」とご連絡がありました。

ーーー転職活動にはどのようなサポートがありましたか?

川本:転職サポートには、かなりお世話になりました。自社サイトのデザインに特化したインハウスデザイナーを目指したいと最初から決めていたので、その軸で企業選びや進め方を相談させていただきました。

ただ、プログラミングスクールを出たとはいえ業界未経験の30代ということもあり、書類がなかなか通らないことも多く、キャリアサポーターにはご迷惑もおかけしたと思います。

それでもレッスンや各種サポートのおかげで、できることが増え「自信を持って転職活動に臨める状態」まで背中を押してもらえました

ーーープログラミングやWebデザインを学び、生活・精神面で変化を感じる瞬間はありますか?

川本:いちばん大きいのは、時間の使い方がガラッと変わったことですね。

以前は仕事が終わったら「今日はもういいか」とダラダラ過ごしてしまう日もあったんですが、今は自分で決めたスケジュールに沿って動くのが当たり前になりました。

隙間時間を見つけたら、ついYouTubeを見るんじゃなくて、デザインのインプットやコードの復習をするようになったのは、大きな変化だと思います。

精神面では「会社の職種」だけに自分の価値を預けなくなったことが大きいです。

最初は本当にゼロからのスタートでしたが、学んだことを生かして実際にサイトやサムネイルが形になっていくのを見て、「ちゃんと自分の力で価値を提供できているんだ」と感じられるようになりました。

うまくいかないことがあっても、「学習すれば改善できる」「次はこうしてみよう」と前向きに考えられるようになったのは、プログラミングやWebデザインを通して身についたメンタル面の変化だと思います。

ーーープログラミングで得た物は、エンジニアを職業としない人にとってもプラスになると思いますか?

川本:はい、すごくプラスになると思います。エンジニアにならなくても「ものごとを分解して順番に考える力」はどの仕事でも役に立つと感じています。

プログラミングって、いきなり完璧なものを作るんじゃなくて、「まずここだけ動かしてみる」「エラーが出たら原因を切り分ける」の繰り返しなんですよね。そういう考え方に慣れると、仕事の段取りを組んだり、問題が起きたときに「あれもこれも」じゃなくて、一つずつ整理して解決できるようになります。

あとは、ITツールへの苦手意識がだいぶ減りました。コードを書いていると、「パソコンの中で何が起きているか」のイメージが少しずつつかめてくるので、新しいサービスやツールを前より怖がらずに使えるようになりました。

そのため「エンジニアにならないから関係ない」というよりは、どんな職種の人にとっても、考え方やITリテラシーの面でプラスになる学びだと思っています。

ーーーエンジニア転職に興味があるものの踏み出せない方にメッセージをお願いします。

川本:「気になっているけど、一歩目がどうしても怖い」という気持ち、すごくよくわかります。私もまさにそうでした。

ただ、やってみて感じたのは、不安って、動かない限りずっと大きいままなんですよね。無料カウンセリングでも、スクールの資料請求でも、まずは“ちょっとだけ動いてみる”と、そこで初めて見えてくることがたくさんあります。

最初から「本当に転職できるのか」を考えすぎると苦しくなるので、「まずは3ヶ月だけやってみよう」「とりあえず基礎だけでも身につけてみよう」くらいの小さな目標でいいと思っています。

私自身、まったくの未経験&30代からのチャレンジでしたが、勉強を続ける中で少しずつ「できること」が増えていきました。その積み重ねが、自信になっていきます。

もし今の働き方や将来にモヤモヤしているなら、その気持ちをなかったことにせず、ぜひ小さくてもいいので一歩踏み出してみてほしいです。

「向いているかどうか」は、その一歩の先でしか分からないので、一緒に少しずつ確かめていきましょう、というのが今の私からのメッセージです!

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    この記事を書いた人

    【プロフィール】
    DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
    累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
    【専門分野】
    IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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