20代女性がデータエンジニアに転職!未経験からオリジナルAIツールを作るまで

未経験からでもエンジニアになれる?
どんなことを勉強すればAIツールを作れるの?

このような悩みの答えになるような経験をされ、未経験から転職成功されたゆずさんにインタビューを行いました!

ゆずさんがプログラミングスクールを受講した経緯や体験談など様々な内容を伺ったので、これからプログラミングを学んでみたいという方は、ぜひ参考にしてください。

ゆず
1995年生まれ。新卒ではエネルギー関係の企業で庶務を行うも、非効率な業務の多さから将来的な不安を感じ、業務効率化とスキルアップを目的にスクール入学を決意。受講期間中には、Pythonを用いてオリジナルのAIツールを作成した。現在は転職に成功し、データサイエンティストとして活躍中。
選んだコース(受講期間)データサイエンスコース(12週間)+ オーダーメイドコース(8週間)
学んだ言語/フレームワークPython、JavaScript、WordPressなど
受講期間中に学んだこと・Pythonを用いた業務効率化
・AIを用いたオリジナルツール制作

なお、未経験からエンジニア転職するまでの経緯は次の動画でも紹介しているので、ぜひご覧ください。

目次

業務効率化のためPythonを学びたい!自分を追い込むためにスクールへ

ーーープログラミングにふれるまでの経緯を教えてください

ゆず:前職ではエネルギー関係の企業に勤めており、庶務業務を中心にしていました。

非効率な業務が多く、「ずっとこんな簡単な仕事をしていて良いのか」と不安になり、スキルを身につけたいと思ったのが学習のきっかけですね。効率化に有効なPythonの存在を知り業務に取り入れたところ、効率化できる余地があると気づいて、どんどんPythonにのめり込みんでいきました。

ーーーデータサイエンスに学習内容を絞った理由は何ですか?

ゆず:前職で作った商品で、どうしても不良品が発生するのに発生原因が精査されていないものがあり、実際に製造条件を見るとある条件下で不良品が発生するとわかりました。蓄積データからその条件を予測できないかと思い、当時Excelで予測をしてみたのですが、Excelだと操作が多く大変でした。

しかし、Pythonを使えば一瞬で処理できることに感激して面白みにハマり、今後は本業にするため本格的に学びたくなったという感じです。

ーーー最初は独学でやってみましたか?

ゆず:ブログ記事などを参考にしながらPythonを使っていましたが、とても自分で解決できないことが多すぎたんです。参考書などを読んでも実際の現場と当てはまらず、独学では厳しいのでスクールに通おうと思いました。

また、独学だと目標を立てづらくダラダラしてしまうので、スクールの受講期限から逆算して学習できるよう自分を追い込みたかったのもありますね。

ーーーSAMURAIを選んだ理由は何ですか?

ゆず:いくつかデータサイエンス系のスクールを調べて、カウンセリング受けたんですよ。ただ、他社は作るものやカリキュラムが決まっており、それをひたすらやっていく感じで、あまり現場で柔軟に応用がきかない印象でしたね。

その点SAMURAIでは、オーダーメイドで作りたいアプリを作ることができ、転職という目標に向かってカリキュラム組めるところが魅力的でした。

ーーー入学前に持っていた不安はどんなものでしたか?

ゆず:最初は「3か月」という期間で、初学者に転職できるスキルが身につくのか不安だったんですね。でもコンサルタントがすごく励ましてくれて、「今の会社を辞めましょう、SAMURAIで人生を変えましょう」と応援の言葉で背中を押してくれたのが印象に残っています。

このように「未来を一緒に考えてくれる場所でなら頑張れる」と思って入学を決めました。他社は淡々としているというか、「生徒の未来までは見てもらえないだろう」という機械的な印象がありましたね。

ゆずさんのカウンセリングを担当したコンサルタント浜中さんのコメント

最も印象的だったのは、「一つでも多くの社会問題を解決したい!」という言葉でした。 SAMURAIでは、画一的なカリキュラムで、金太郎飴のような人材を製造するのではなく社会課題解決型エンジニアを輩出するために、受講生様の意志や個性を尊重し一人一人に合わせた学習プランやライフプランを実施して参りましたが、初学者の皆様は「自分にできるだろうか…」と大きな不安を抱きながら学習をスタートされるのが普通でございます。 もちろん、ゆずさんも例外ではなく、とても真面目な方で終始、大きな不安を抱いていたかと思われます。 ただ、できる・できないよりも「とにかく世の中を良くしたい」という真っ直ぐで強い思いは、エンジニアとしてはもちろんのこと、これからを生きる未来型の人財として、素晴らしい資質であり、そんなゆずさんをサポートさせて頂いたことは、SAMURAIとしてコンサルタントとして、とても幸せなことでした。 これからもSAMURAIでは年齢や性別、学歴、経歴、居住地域、既往症・障碍などを理由に制限したり、排除するのではなく、お一人お一人の意志や個性に寄り添いICT教育を通して、受講生様のIDENTITYを確立する一助になれればと心より思っております。

得られたのは自走力!インストラクターが人生を変えてくれた

ーーースクールで得られたものは何ですか?

ゆず:一番は「自走力」だと思っています。独学していた頃はエラーが起きると、どう解決していくか調べるだけでストレスでしたが、SAMURAIに通って、エラーの原因や解決策についてロジカルに考えられるようになりました。問題に対処できる自走力を得られたと思っています。

ーーー勉強する中で、つまずいた点はありますか?

ゆず:最初は「いいAIモデルを作るのが第一だ」と考えていましたが、学習するうちに「モデルだけでなく実際に使えるものを作れないとダメだ」という現実に突き当たったんです。それにより、まずエンジニアとして実務を積もうと思えました。

また、必ずしも自分が作りたいものを作っている人がインターネット上にいる訳ではないと気づき、いかに似たものを自分に当てはめてカスタマイズしていくかが大事だと感じましたね。

最初の頃はQiitaの記事を見て調べていましたが、日本語の記事だけでは足りないと気づき、英語で調べるようになると情報量が違ってきました。「英語だと情報量が違う」とインストラクターが教えてくれたおかげで、頑張って読めるようになったと思います。

ーーー学習のモチベーションはどうやって維持していましたか?

ゆず:目標が明確だったことが、モチベーションの維持に有効だったと思います。私は入学した当初から、「3か月でエンジニア転職する」と決めており、限られた期間でどう学習継続するかを常に意識していました。

やらなければ目標から遠のくことはわかっていたので、「やらないと夢を実現できないぞ」と自分を鼓舞して走り抜けた感じですね。

ーーーインストラクターはどんな人でしたか?

ゆず:「私の人生を変えてくれた」と思うくらい素晴らしい先生で、事業会社のDX部門に勤めている方です。

エンジニア出身でないからこそ初心者の気持ちに寄り添ってくれる優しい先生で、就職活動について弱音を吐いたときも、常に優しく声をかけてくれました。どういう行動をしたら道が拓けるかを教えてくれて、常に前向きに応援してくれたイメージですね。

ーーー特にレッスンで印象に残っているエピソードはありますか?

ゆず:インストラクターについては、すごくロジカルだったのが印象に残っています。例えば、私は「エンジニアはプログラミングを1から書けないとダメだ」と誤解していましたが、先生は「物が作れればいい」という思考から「コピペでも動けばいい」と教えてくれました。

やりたいことに対してどういう手法で勉強すればいいか教えてくれたのが、今でも役に立っています。

ゆずさんのカウンセリングを担当したインストラクター竹野さんのコメント

大野さんは非常に勉強熱心で、毎回宿題としてお渡しした分+αでレクチャーに臨んでくださいました。特に素晴らしいと思ったのは、大野さんのご質問自体が非常にクリアに理解できるということです。ご自身が何が分からないのかということを常に考え、足りない部分を埋めていくという姿勢が、短期間での進歩につながったものと思っております。今でも勉強の時間は確保されているとのこと、まだまだ成長されるものと確信しております。今後のご活躍もまた楽しみにしております。

オリジナルAIツールを2つ制作!転職活動でも評価された

ーーーポートフォリオはどんなものを作りましたか?

自殺ツイート検出装置
自殺ツイート検出AI

ゆず:1つ目は、経験を活かして作った「自殺ツイート検出AI」です。私は学生時代に友人を自殺で失った経験があり、「何で自分は気づけなかったんだろう」という悔しさを原動力にして、ツイートから自殺念慮を検出して自殺防止に役立てるツールを作りました

褒め褒めAI
ホメホメAI

2つ目は、「ホメホメAI」というチャットボットで、chatGPTとLINEを組み合わせたものになります。すごくポジティブな言葉で返してくれて、どんなネガティブなことでも励ましてくれる温かいAIです。

自分が仕事を頑張っても褒めてもらえないことにモヤモヤを感じており、「AIでも私を励ましてくれたらいいな」と作ったものですね。Quiitaにアップしたら反響があり、「温度があるAIでいいね」と言われたのが嬉しかったです。「モノづくりはいいな」という体験を積めた学習期間でした。

ちなみに、自殺ツイート検出装置は2か月みっちりかけて作りましたが、ホメホメAIは1週間で作れましたね。

ーーーアイデア出しはどのように行いましたか?

ゆず:入学して1か月あたりから考え始め、自然言語処理を使って何をどう作るべきかインストラクターに相談したところ、「自分の経験を元にしたものや、ユーザーが使って嬉しいものでなければ必要とされない」と助言を受けました。

そこで、まず自分の経験をマインドマップで洗い出して相性が良さそうなものを見定め、最終的に受講期間の2~3か月目で実装した形になります。

ーーーツール作成にあたって、頑張った点や工夫した点はありますか?

ゆず:1つ目の自殺ツイート検出に関しては、自殺ツイートというデータセット作りから始める必要があり、5000件のツイートを集めて自殺に関するワードか否かラベリングする作業に手間をかけました。

自分が与えたラベルを再現することがAIの思考そのものであり、AIを作る本質はデータにあるということを体験できたのが良かったと思います。

2つ目のホメホメAIについてですが、当時私はツイート検出のモデルまで作れたものの、アプリ化ができないという状況でした。そこで、「何か簡単でも動くものを作りたい」と思い、シンプルな仕組みを使って簡単に実装しようとしたのが制作のきっかけだったんです。

そのため、chatGPTをGASで動かしてインターフェースはLINEという、「シンプルながらユーザーが使って楽しい」という部分を心がけました

ーーーツール作成でつまずいた点はありましたか?

ゆず:自殺ツイート検出AIについては、自殺に関するワードのラベリングが不安定で、AIが判定できないことも多々ありました。

例えば、本当に死にたいツイートは深刻さが伝わりますが、一方で「カラオケで歌い出し間違えた、死にたい」など軽はずみに「死にたい」という単語が出ることもあります。ファインチューニングで見分けられるようにするのが大変でした。

ホメホメAIは技術的に難しくなかったのですが、実際にサービス化するために有料会員と無料会員を見分けるなど、まだ実装できていない部分があるのが今後の課題です。

ーーー転職活動で評価された部分は?

ゆず:このポートフォリオを転職先の人事に見ていただいたら、「未経験なのにここまでできるということは努力しているね」と評価されたのは嬉しかったです。キチンと作れば良い反応をもらえるというのは、やはり大きなやりがいですね。

ーーーレッスン以外に利用して良かったサービスは?

ゆず:SAMURAIの交流会イベントで、私と同じくAIを学ぶ受講生と知り合うことができました。とてもポジティブな人で、私が転職に悩んでいたときに前向きな言葉やアドバイスをくれたので、知り合ってよかったと思いましたね。

また女性限定の交流会などもあり、より良い今後の働き方を求めている人と出会うことができるので、とても励みになりました。

挑戦できる環境を求めて…SAMURAIの転職サポートを受けて紹介企業に内定

ーーー企業選びの軸は何でしたか?

ゆず:一番は、挑戦できる環境でやりたいことができるかどうかを大切にしましたね。前職では、自分で勉強して業務に活かそうと提案しても受け入れてくれないことが多々あり、悔しい思いをしていました。

そのため、環境を変えて新しいところに挑戦して自分の幅を広げられるところを探した感じです。

ーーーどんなアピールが自分では刺さったと思いますか?

ゆず:やはり、学んだ内容や作った作品について伝えたことですね。実際に面接官からは、「未経験だからスキルがないのは問題なく、やりたいことを明確にして必要な技術を積むという一連を実際にやれたことが評価ポイントだ」とフィードバックをいただきました。

ーーー転職サポートは利用しましたか?

ゆず:私はSAMURAIの転職サポートを利用して、そこで紹介された企業から内定をもらいました。内定に至るまでに経歴書を添削してもらったり、詳しい方々のインタビューを事前に教えてくれるなど、親身に寄り添って応援してくれたと思います。

また、インストラクターのサポートも大きかったですね。最初のころ私は志望動機を「前職が嫌だから」と答えてしまっており、インストラクターが「それだと印象が悪い」と教えてくれて、考え方を改めてスタート切れたのが良かったです。

経歴書についても、何が嫌かではなく「こういう価値を提供できるからあなたの会社にフィットします」という風に変えると書類選考に通るようになりました。

学習を業務に生かせるデータサイエンティストは天職!小さくても何か始めよう

ーーー前職と比べて、収入の変化はありましたか?

ゆず:前職も大手でしたが、遜色ないくらくらいなので比較的いいほうだと思います。未経験なのにいただけている理由は、やはりポテンシャルを感じてくれているためだと感じています。

ーーー現在の詳しい事業内容や、仕事内容を教えてください。

ゆず:DX推進を主軸としている企業に入社したのですが、私は特に地域課題に対してDXソリューションやAIを用いた業務改善を行う部署に配属されました。私は現在AIモデル構築やデータ分析に携わっており、当初やりたかったデータサイエンスができているので、自分にピッタリな環境だと感じています。

ーーー実務をこなしてみて、理想とのギャップはありましたか?

ゆず:SAMURAIで3か月通してやりきった感があったので「入社しても大丈夫」と思っていましたが、会社に入ってみると周辺知識が足りないことに気づき、まだ勉強を継続する必要があると感じました。

ただ、それが苦ではなく、学習自体が仕事になるのは自分の性格にもフィットしてると思います。今の会社は人数が少ないので、フロント側のエンジニアに任せず何でもできるエンジニアが必要とされています。

データサイエンスだけではなく、フロント側やAWSなどのインフラも理解しないと話についていけないので、幅広く習得するのが今後の目標になりました。

ーーーエンジニアになって、生活面で変化を感じる瞬間はありますか?

ゆず:前より勉強するようになりましたね。SAMURAIのときもフルコミットしていましたが、今も就業後に勉強して朝活もするなど、どっぷり勉強するようになりました。仕事においても、スピード感を持ってキャッチアップしていくと学習内容が実際の業務に活かせるのが嬉しくて、エンジニアは自分の天職だと思っています。

ーーープログラミングで得た物は、エンジニアを職業としなくてもプラスになりますか?

ゆず:プログラミングを通して得た論理的思考力や、うまくいかなかったことにどう対処していくかは、私生活でも生きると思います。あと、私が前職で業務効率化を実践したように、エンジニア転職を目指さなくても事業会社でプログラミングが生きる場面はあると思っており、最強になれると思います。

ーーー今後の目標を教えてください。

ゆず:今後は機械学習AIにとどまらず、フロント・インフラなどジャンルを問わず幅広く対応できるエンジニアを目指したいです。一企業のDXだけでなく社会全体に実装していくことに、人生かけて挑戦していきます。

ーーーエンジニア転職に興味はあるものの、踏み出せない人にメッセージをお願いします。

ゆず:私も一歩踏み出せずに立ち止まっていたので、迷う気持ちはわかりますが、現状に不満があるだけだと現実は何一つ変わりません。行動しないと自分も周りも変わらないので、迷っている人は小さくても何か始めてみることが大事だと思います!

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    DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
    累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
    【専門分野】
    IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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