教員向いてないし辞めたいと思う人がまずやるべきこと5選

自分は教員に向いていないんじゃないかな…。
教員に向いていないと感じるけど、他にどんな仕事ができるのかわからない…。
教員に向いていない人でも就ける仕事はあるのかな?

いざ教員になったものの、自分には向いていない、辞めたいと考えている方も多いのではないでしょうか?実は、自分では教員に向いていないと感じる方でも、教員としての知識や経験を活かせる職種は複数あるので、ネガティブに考える必要はありません。

この記事では、教員に向いていないと感じる方がやるべきことや転職先としておすすめの職種などをご紹介します。この記事を読むことで、以下のことがわかります。

  • 教員に向いていないと感じる理由がわかる
  • 教員を辞めたいと考える方がまずやるべきことがわかる
  • 教員からの転職先におすすめの職種がわかる

教員に向いていない、教員を辞めたいと考えている方でも新たな発見ができる内容になっているので、ぜひご一読ください。

目次

 教員に向いていないと感じる6つの要因

教員に向いていないと感じる原因は人それぞれです。まずは、なぜ自分が教員に向いていないと感じてしまうのか、その原因を探ってみましょう。教員に向いていないと感じる原因として考えられるのは、主に以下の6つです。

それぞれ順番にみていきましょう。

仕事にやりがいを感じられない

教員としての仕事にやりがいを感じられない場合、どうしても自分は教員に向いていないと感じてしまうでしょう。教員に限らず、仕事にやりがいを感じられなければモチベーションを保ちにくいものです。

仕事におけるやりがいは人それぞれで、レベルや感じ方も個人差があります。同じ仕事をしていても、やりがいを感じられるかどうかは人によって大きく異なるため、いくら誠実に仕事に励んでも満足できないことはあるでしょう。

そのため、やりがいを感じられないことからモチベーションを保てず、教員に向いていないと感じてしまうのです。

教員独特の人間関係が原因で心身ともに疲れている

仕事をするうえでの肉体的な疲労だけでなく、教員独特の人間関係によって心身ともに疲れることも、教員に向いていないと感じる原因です。心身ともに疲れ切っていると、どうしても物事をネガティブに考えてしまう方も多いのではないでしょうか?

特に教員は、教員仲間や先輩教員のほか、児童や生徒、その親などそれぞれ特性が大きく異なる相手とコミュニケーションを取らなければなりません。そして、問題を起こす児童や生徒がいたりモンスターペアレントと呼ばれる親がいたりすると、余計に労力がかかってしまいさらに疲弊してしまうでしょう。

勤務先の環境によって変わるものの、教員は独特な人間関係の中で仕事をしなければならないため、心身ともに疲れてしまい、向いていないと考えてしまうケースもあるのです。

キャリアアップの道筋が見えない

キャリアアップの道筋が見えない
キャリアアップの道筋が見えない

教員としてのキャリアアップの道筋がはっきりと見えていない場合も、教員に向いていないと感じてしまう原因でしょう。確かに、教員として働きながら、校長や副校長、教頭といった管理職などへのキャリアアップを目指すことは可能です。

しかし、仕事にやりがいを感じていたり人間関係に疲れたりしていなくとも、今後の人生においてキャリアアップの見込みがなければ、仕事に対するモチベーションも下がり、結果として自分は向いていないと考えてしまうといえます。

昇進や評価制度への不満がある

教員としての昇進や評価制度に不満がある場合も、自分は教員に向いていないと感じてしまうでしょう。仕事の実績がしっかりと評価されなかったり昇進の条件に納得できなかったりすれば、おのずと不満を抱えてしまうものです。

昇進や評価制度に対して不満を感じていると、どうしてもモチベーションが下がってしまい自分は教員に向いていないと考えてしまうでしょう。自身が教員の仕事にやりがいを感じ、前向きな姿勢で誠実に業務をしていたとしても、環境次第で考え方が変わってしまうのです。

子どもが好きでないことに気づいた

自分が子どもを好きでないことに気づいた場合も、教員に向いていないと考えてしまうといえます。たとえ子どもが好きで教員を目指した方であっても、実際に教員として働いてから理想と現実にギャップを感じてしまうケースは大いにあります。

子どもに対して教育を施す立場として、子どものことが好きでなければ長く仕事を続けるのは難しいでしょう。いくら教員の仕事が好きでも、子どもが好きでなければやりがいを感じにくくなったりモチベーションが保てなくなったりして、結果として教員に向いていないと感じてしまうのです。

叱るのが苦手

児童や生徒を叱るのが苦手な方も、自分は教員に向いていないと感じてしまうでしょう。教育の一環として、時に子どもを叱らければならないこともあります。とはいえ、思うように叱れない、子どもを落ち込ませてしまうなど、叱るのが苦手な方も多いのではないでしょうか?

教育方針は教員によって大きく異なるうえに、児童や生徒によっても変わってくるため正解はありません。しかし、時には優しく言い聞かせるだけでなく厳しく叱らなければならない場面もあるでしょう。

たとえほかの仕事が問題なくできていても、子どもをうまく叱れないことで自分は教員に向いていないと感じてしまうことがあるのです。

教員向いてないし辞めたいと思う人がまずやるべきこと5選

教員向いてないし辞めたいと思う人がまずやるべきこと5選

ここまで述べてきたように、教員に向いていないと考える原因はいくつか考えられます。しかし、教員に向いていない、辞めたいと考えても具体的に何をすべきか迷ってしまう方も多いでしょう。

ここでは、教員に向いていない、辞めたいと考える方がまずすべきことを5つ紹介します。

自分自身の強みや価値を再確認する

まずは、自分自身の強みや価値をしっかりと再確認してみましょう。強みや価値を改めて確認することで、自分が本当にやりたいことや向いていることが見え、現在の仕事やキャリアを見直す大きな助けになります。

自分自身の強みや価値は、過去の経験を振り返り自己分析したり他己分析してもらったりすることで見出せるでしょう。また、インターネット上などで診断ツールを使用して見つけることも可能です。

自分の強みや価値は、自分では見つけにくいものですが、短所を言い換えて強みにするなど、あらゆる方法を駆使して見出すことができます。改めてじっくりと考えてみるとよいでしょう。

スキル・資格を習得するため勉強する

スキルや資格を習得するために勉強するのもおすすめです。教員は、教員である時点で有資格者ではありますが、ほかにも教育関連の資格は数多く存在しており、スキルアップの道もさまざまです。

特に教育関連の資格にはさまざまな特性のものが多くあります。チャイルドカウンセラーや学校心理士として児童や生徒を支えたり、秘書技能検定を取得して多方面の方への対応に活かしたりと、教員の仕事とかけ合わせられる資格を習得することでスキルアップを目指せます。

教育とかけ合わせたスキルを得ることで、市場価値を大いに高められるのです。

教員以外のコミュニティに参加し刺激を受ける

教員以外のコミュニティに参加し刺激を受ける
教員以外のコミュニティに参加し刺激を受ける

教員以外のコミュニティに参加して刺激を受けるのもよいでしょう。普段の仕事とは異なる環境に身を置くことで、新たな発見ができる可能性が広がります。また、普段出会えないような人たちと出会えるチャンスも増え、モチベーションを上げたりポジティブな考えができるようになったりもするでしょう。

教員以外のコミュニティとしては、地元の社会人スポーツチーム、音楽教室や料理教室、セミナーや交流会への参加などが考えられます。また、SNSなどオンライン上のコミュニティへ参加するのもよいでしょう。

普段の仕事に加えて新たな世界へ飛び込むのは、時間的にも精神的にも負担が大きいものですが、自分の可能性を広げる観点では大きな意味があるといえます。無理のない範囲で教員以外のコミュニティへの参加を検討するのがおすすめです。

キャリアアドバイザーに相談する

自身のキャリアに悩んだり教員以外の仕事に興味を持ったりした場合は、キャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです。キャリアアドバイザーとは、求職者に対してアドバイスやサポートを行う人のことで、転職に関するさまざまなことを相談できます。

キャリアアドバイザーは、求人情報を提供したり職務経歴書の書き方や面接などの指導をしたりと、求職者が理想の転職活動をできるよう徹底的にサポートするのが主な仕事です。転職に関しての疑問や不安を払しょくできる存在でもあるため、教員に向いていない、辞めたいと考えている方は、一度相談してみるのがおすすめです。

転職をする

教員に向いていない、辞めたいと強く思うのであれば、思い切って転職するのもよいでしょう。教員には向いていないと考えていても、ほかに自分に適した仕事と出会える可能性は大いにあります。また、自分自身の強みや価値を改めて確認したりスキルや資格を習得したりすることで、その可能性はさらに高くなります。

自分ひとりでは自信がなくとも、前述のようにキャリアアドバイザーへ相談することで、転職活動における疑問や不安を解消しながらスムーズに進めることが可能です。自分が望む姿になれるよう、積極的に活用してみましょう。

教員からの転職先におすすめの職種5選

教員からの転職先におすすめの職種5選

ここまで述べてきたように、教員に向いていないと考えている方でも、行動次第で環境を大きく変えられます。教員としてのこれまでの知識や経験を活かして仕事をできる可能性は大いにあるため、積極的に検討してみましょう。

教員からの転職先としておすすめの職種は以下の5つです。

学習教材開発者

教員からの転職先としてまずおすすめするのが、学習教材開発者です。学習教材開発者とは、その名の通り通信講座や各種資格系スクール、学習塾などの教育の場で使われる教材を開発する人のことです。

主な仕事内容は、教材のターゲットについての企画や実際のコンテンツの制作などですが、教材や提供する企業によって担当業務は大きく異なります。教材を開発するには、ターゲットのことをよく理解しているだけでなく教材の領域に関する専門知識を有している必要もあるため、指導経験や知識を併せ持つ教員の転職に有利だといえるでしょう。

コーチ・カウンセラー

コーチやカウンセラーなども教員からの転職先としておすすめです。コーチとは、広くいえば対象者の意図を把握し行動できるよう指導する人、カウンセラーとは助言や相談を行う人のことです。どちらも相手の立場に立って親身になり、適切な支援をするという意味では似ています。

コーチやカウンセラーは、教員のようにいわゆる「先生」として学問や技術を教えるというよりも、相手に寄り添って行動を促したりアドバイスをしたりするニュアンスが強いといえます。よって、知識があるだけでは難しい仕事かつ教育者としての指導経験が活きる仕事だといえるため、教員からの転職におすすめなのです。

人事・研修担当

人事・研修担当
人事・研修担当

企業の人事・研修担当者も、教員としての知識や経験を存分に活かせるおすすめの職種です。人事とは、企業などの人材管理を担当する仕事で、自社に合う人材を見極めて採用するだけでなく、社員が能力をしっかりと発揮できる仕組みや環境を構築する能力も求められます。

また、研修担当者は、基本的に社員教育を目的とした研修カリキュラムを組んだり研修の効果を検証したりする仕事を担います。人事・研修担当者どちらにも人材を育てる責務があるため、教育の知識や経験がある教員が輝きやすい職種です。

塾講師

塾講師も教員からの転職におすすめです。塾講師は学習塾にて生徒の学習指導を行う職種で、教員と近い職種といえます。自身の担当教科を深く理解し、生徒のレベルに合わせてわかりやすく指導する必要があるでしょう。

また、塾講師は学習指導だけでなく、進路に関するアドバイスをしたり、場合によっては塾の運営にかかわる業務をしたりすることもあります。とはいっても、日常の授業のほか部活動や学校行事など学習以外にも広く力をいれなければならない教員と比較すると、塾講師は学習に特化した業務をしやすいといえます。

そのため、より学習に力をいれて指導したいと考える方にぴったりでしょう。

ITエンジニア

実は、情報技術に関わる仕事であるITエンジニアも教員からの転職におすすめの職種です。ITエンジニアとは、情報技術に関する専門的な知識やスキルを駆使して業務を行う職業の総称で、その担当業務は多岐にわたります。

一見教育とはかけ離れた仕事のように思えますが、需要の高いプログラミングスキルを身に着けることで、教員としての知識や経験を活かしエンジニアを育てる仕事にも従事できます。教育の知識や実務経験のないプログラマーは少ないため、教員として教育現場の経験があることで貴重な人材になれる可能性が高いです。教育スキルとのかけ合わせにより、さらに市場価値の高い人材を目指すこともできます。

侍エンジニアでは、一人ひとりの目的に合わせたオーダーメイドカリキュラムによるプログラミング学習が可能です。現役エンジニアのインストラクターから専属で学ぶことができ、卒業後まで徹底したサポートを受けながら学習できます。未経験からITエンジニアを目指せるので、気になる方はぜひ詳細をご確認ください。

教員を辞めるときの注意点

教員を辞めるときの注意点

前項では、教員からの転職におすすめの職種について詳しく紹介してきました。教員としての知識や経験は、教員としてでなくとも多方面で活かせます。ここまで読んで、教員を辞めようと考える方もいるのではないでしょうか?

しかし、教員を辞めて転職するのはおすすめですが、辞めるにあたって注意しなければならないこともあります。本当に自分が納得できるよう、事前に確認しておきましょう。

有給休暇を消化する

他の仕事と同じように教員を辞める際にも、必ず有給休暇を消化しましょう。有給休暇をすべて消化することで、退職してから再就職するまでの期間が長くなります。

とはいえ、仕事や引継ぎを終わらせられなかったり管理者側から止められたりと、思うように消化できないケースも大いに考えられます。

しかし、有給休暇(年次有給休暇)は労働基準法で認められている労働者の権利です。条件を満たしている限り取得する権利があるため、残っている有給休暇はしっかりと消化するようにしましょう。万が一有給休暇が認められない場合は、管轄の労働基準監督署などの専門機関に早めに相談するのがおすすめです。

年収ダウンの可能性があることを考慮する

教員から転職する場合、年収が下がってしまう可能性があることを考慮しましょう。特に、未経験の職種に転職する場合は思うような年収を得られない可能性が高いといえます。

また、教員のような公務員と通常の会社員では給与体系が大きく異なるため、手当なども含めて収入が大幅に変わってしまう可能性があるでしょう。

そのため、転職を検討している職種や業界の平均年収や給与体系をよく調べておくことのほか、転職希望先が具体的に決まっている場合は転職先の給与体系などについてしっかりと確認しておくことが重要です。

まとめ

この記事では、教員に向いていないと考える方におすすめの転職先の職種をご紹介しました。自分では教員に向いていないと思っていても、教員として培った知識や経験は多方面で活かせることがわかりましたね。

教員が転職する職種としてこの記事でおすすめしているのは、以下の5つです。

夢を持って教員になっても、向いていない、辞めたいと考えてしまう原因はいくつか考えられます。しかし、教員を目指して努力し実際に勤務したあなたの能力は、教員としてだけでなくさまざまな職種でさらに伸ばせるのです。

特に、需要の高いITエンジニアでも教員としての経験を存分に発揮することができ、市場価値の高い人材を目指せます。今回の内容をもとにプログラミング学習を始めてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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