【2024年版】TypeScriptおすすめ学習本!難易度別に紹介

TypeScriptを勉強してみたい
TypeScriptが学べる書籍を知りたい

今回はそんな方のために、TypeScriptが学べるおすすめ書籍を紹介します。レベルに合わせて計10冊を紹介するので、自分に合った書籍を見つけて勉強してみてください。

TypeScriptは需要が拡大しており、今後の普及も見込まれている将来性の高い言語なので、勉強しておけばきっと役に立ちますよ。

目次

TypeScriptのおすすめ本一覧

TypeScriptを学ぶためのおすすめ書籍を「入門」「中級」「上級」に分けて紹介します。今回紹介する書籍は以下の通りです。

書籍名難易度価格Amazonのリンク
プログラミング
TypeScript
入門¥3,740リンク
TypeScript
入門
入門¥2,970リンク
TypeScriptで作る
シングルページ
アプリケーション
入門¥1,650リンク
はじめての
TypeScript2
入門¥2,530リンク
JavaScript
プログラマのための
実践的TypeScript入門
中級¥1,782リンク
TypeScript実践
プログラミング
Programmer’s
SELECTION
中級¥3,168リンク
TypeScript
実践マスター
中級¥3,344リンク
実践
TypeScript
上級¥3,416リンク
TypeScript
ネットワーク
プログラミング
HTML5/WebSocket
/WebRTCによる
上級¥5,128リンク
TypeScript
リファレンス
Ver.1.0対応
上級¥2,967リンク

TypeScriptとは

TypeScriptとは

TypeScriptはMicrosoftが開発したプログラミング言語。JavaScriptを進化させたような言語で、現在需要が高まっています。

JavaScriptとの互換性がある

TypeScriptはJavaScriptを拡張して作られた言語のため、JavaScriptとの互換性があります。TypeScriptをコンパイルすればJavaScriptのコードに変換できるので、JavaScriptの動く環境であればTypeScriptも動作が可能。

JavaScriptのライブラリも使用できるため、互換性に優れているといえます。

堅牢なシステム開発が可能

TypeScriptとJavaScriptの大きな違いは、TypeScriptは静的型付け、JavaScriptは動的型付けという点。静的型付けであるTypeScriptは、より堅牢な開発ができます。

動的型付けの場合は、プログラムを動かしてみるまでエラーが起きるかわからないため、事前にエラーを防ぎづらいなどのデメリットがありました。しかし静的型付けの場合はコンパイル時にエラーがわかったり、パフォーマンスが向上したりといったメリットがあります。

新しい文法が使用可能

新しい文法が使用可能

TypeScriptはクラスベースのオブジェクト指向のため、JavaScriptではできなかったクラスの作成などもできるようになっています。インターフェースやクラスなどのオブジェクト、Enumやタプルなどの値といった、新しい文法がTypeScriptでは使用可能です。

プロトタイプベースのJavaScriptではコードが長くなりがちでしたが、クラスベースのTypeScriptは短いコードで書ける上、他の言語を学んだ人は理解しやすいでしょう。

TypeScript入門におすすめの本

ここからはTypeScriptを学習するための、おすすめ書籍を紹介します。まずは初心者向けの入門書からです。

プログラミングTypeScript

TypeScriptの基礎的な内容から応用まで、網羅的にまとめてある解説書です。

エラー処理の手法、各種フレームワークの利用法、非同期プログラミング、既存のJavaScriptプロジェクトをTypeScriptに移行する方法など、総合的にTypeScriptを学べます。TypeScriptのシステムを活用するにはどのようにコードを書けばいいか、なぜそのように書くべきかまで理解できるでしょう。

おすすめポイント

  • オブジェクト指向言語の経験がある方におすすめ

  • TypeScriptの基礎から応用まで総合的に学べる

TypeScript入門

TypeScriptの言語の機能を分解し、JavaScriptとの違いなどを解説している書籍です。

「○○してみよう」という形で1つ1つの項目を独立させ、目次から目当ての項目を引きやすい構成になっているので、後からでも使いやすくなっています。オブジェクト指向の言語を使った事がある人にとって、TypeScriptが理解しやすい内容です。

おすすめポイント

  • JavaScript経験者がTypeScriptをはじめて学ぶときにおすすめしたい一冊

  • やりたいことに対して1見出しで解説しているので、目次を逆引き辞書として利用できる

TypeScriptで作るシングルページアプリケーション

JavaScriptエンジニアを対象として書かれた、TypeScriptの解説書です。

実際に環境構築するところから、フロントエンド・サーバーサイドの開発手順を解説し、シングルページアプリケーション作るまでの流れを紹介しています。フロントエンドにAngular、サーバーサイドにExpressを使った開発手順が書かれています。

おすすめポイント

  • JavaScriptエンジニア向けのTypeScriptの入門書

  • AngularとTypeScriptの組合せであわせて学べる

はじめてのTypeScript 2

TypeScriptの使い方を、実際にコードを描きながら学べる書籍です。

Microsoftが提供しているオープンソースのコードエディタある「Visual Studio Code」を使いながら、簡単なプログラム作ってTypeScriptの基礎を学んでいきます。TypeScriptの使い方を実際に手を動かして勉強していくので、わかりやすく学習できます。

おすすめポイント

  • プログラミング初心者におすすめの一冊

  • TypeScriptを書いて覚える入門書

TypeScriptの本:中級編

次は中級者向けの書籍を紹介します。

JavaScriptプログラマのための実践的TypeScript入門

タイトルにもある通り、JavaScriptプログラマ向けに書かれたTypeScriptの入門書です。

TypeScriptのセットアップから「お手がるコース編」「とことん追求コース編」「自由自在コース編」と順を追って学んでいけます。JavaScriptプログラマで、クラスベースのオブジェクト指向がよくわからないという人でも理解できる書籍です。

おすすめポイント

  • JavaScriptプログラマがTypeScriptを学び始めるときにおすすめ

  • 自分が学びたいレベルにあわせて学習ができる

TypeScript実践プログラミング Programmer’s SELECTION

JavaScriptでは解決しにくい問題をクリアするために、現場の開発者に向けて書かれた書籍です。

JavaScriptの問題点である、スケーラビリティのなさや型指向の導入によるメンテナンスなどは、C#やJavaなどのオブジェクト指向言語の開発者にとっては使いずらい点でした。そういった問題点を、労力をかけずに解決するための有効な策を紹介しています。

おすすめポイント

  • JavaScriptの現場の課題をクリアする1つの答えを提示した一冊

  • 実践で役立つノウハウが盛りだくさん

TypeScript実践マスター

TypeScriptの概念から使い方まで、コードサンプルを使用してわかりやすく解説した書籍です。

コードサンプルを公開しているのでダウンロードして手軽に試すことができ、実践的な内容で開発現場でもすぐ使うことができます。環境構築から細かく書かれており、Visual Studio Codeの使い方なども学べる内容です。

おすすめポイント

  • TypeScriptの概念から実践的な使い方までスムーズに学習できる

  • コードサンプルが実践的で開発現場にも応用できる

  • Visual Studio Codeの使い方が丁寧に解説されている

TypeScriptの本:上級編

最後は上級者向けの書籍を紹介します。

実践TypeScript

「TypeScriptの型システム」と「実践的な活用」の、大きく2つに分けて解説した書籍です。

「TypeScriptの型システム」の章では、型についての知識が全くない状態から型定義を習得するまでを体型的に学べます。「実践的な活用」の章は、Next.js/Nuxt.jsなどのフレームワークの導入方法から、型システムの活用方法を解説した内容です。

おすすめポイント

  • TypeScriptの型システムの概念と実践的な活用にフォーカスした一冊

  • TypeScriptを理解して、プログラムを書きたい人におすすめ

TypeScriptネットワークプログラミング―HTML5/WebSocket/WebRTCによる

TypeScript・WebSocket・WebRTCを用いて、チャットアプリケーションを作りながら学んでいきます。

この書籍は大学の情報学部のゼミ内容をまとめたもので、JavaScript経験者やクラスベースのオブジェクト指向に対する知識がある方に向けた内容です。WebSocket・Socket.IOを使ったクライアント・サーバー型アプリケーション、WebRTC・PeerJSを使ったP2P型アプリケーションなどを作り、typescriptとネットワークプログラミングの両方を学べる書籍です。

おすすめポイント

  • チャットアプリを作りながら、ネットワークプログラミングが学べる

  • JavaScriptやオブジェクト指向言語の経験者がある人向けの本

TypeScriptリファレンス Ver.1.0対応

TypeScriptコミュニティ最大規模の型定義ファイル集積リポジトリ「DefinitelyTyped」の運営メンバーの1人が書いた書籍です。

言語仕様や開発環境の構築、開発支援ツールについてや開発事例などを紹介しています。実践的な内容も含まれており、入門書としてもすすめられます。さまざまな開発環境の情報もまとめた、リファレンスとなる1冊です。

おすすめポイント

  • TypeScriptの言語仕様から開発事例まで幅広く解説している

  • さまざまな開発環境と開発支援ツールが紹介されているので、リファレンスとしても利用できる

まとめ

TypeScriptは、JavaScriptを進化させた静的型付けの言語です。クラスベースのオブジェクト指向のため、ほかの言語を学んだ方でもわかりやすく、JavaScriptよりもコードを短く記述できます。

今回はレベル別におすすめ書籍を紹介しました。TypeScriptは需要の高い言語でもあるので、この機会にぜひ勉強してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
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