SESはなぜなくならない?企業側から見たSESがなくならない理由7つ

SESは闇深い
SESはブラック

などの声を聞いた事がある人は多いのではないでしょうか。

今回はそんな方々に、SESはなぜなくならないのか。企業側から見たSESがなくならない理由をお話ししていきます。

SESとは?

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SES(システムエンジニアリングサービス)とは、委託契約の一種で、ソフトウェア開発などの際に、受注側の企業が発注者側の企業に対して技術者(SE)の労務を提供する事業のことを言います。

SESの特徴は、新たなソフトウェアやシステムなどの製品そのものではなく、労働力を提供する、つまり必ずしも製品の完成までを請け負うとは限らないという点にあります。

派遣社員との相違点

相手先の企業に出向き、常駐して業務に従事するという点では派遣社員とよく似ています。しかし両者の決定的な違いは、指揮命令系統にあります。

派遣社員は派遣先の指揮下に入りますが、SES契約で出向いた労働者は、出先の企業で業務に従事しているものの、その命令権者は自社、つまり労働者を提供している側の企業にあります。なお、派遣契約をするには、派遣会社が法律に基づいて許可を取得している必要がありますので注意が必要です。

雇われる側から見たSESのデメリット4つ

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このSESについては、否定的な意見も多く聞かれます。SESがなくならない理由をご紹介するその前に、労働者側から見たSESのデメリットについてまとめておきますのでご覧ください。

市場価値が上がらない

労働者にとってのSESのデメリット、1つ目は市場価値が上がらないということです。さきほどもご紹介した通り、SESは製品ではなく、労働力に対して対価が支払われる契約ですから、必ずしも1つのシステム・ソフトウェアの完成まで携われるとは限りません。

そもそも、高度な案件ではなく、単純作業のような案件ばかりに携わることになるケースもあります。そのため、転職などの際に、強みとして示せる実績を積むことができない場合があるのです。

多重構造

労働者にとってのSESのデメリット、2つ目は、SESの契約そのものの多重構造性です。先ほどもご説明したように、SESは勤務地となる企業と実際に指示をもらう企業とが異なります。

そして、勤務地となる企業はいわば「顧客」であるため、指導や教育を受けることもなかなかできません。そのため、休みを取る際には出先企業と自社の双方に連絡する、勤務先は「お客様」であるため、常に丁寧な姿勢でいる必要があるということが発生します。

収入が少ない・安定しない

労働者にとってのSESのデメリット、3つ目は収入が少なく安定しないということです。一般的にSESで働く技術者は自社開発系の会社で働くよりも低賃金になっています。

また、継続して同じ事業場で勤務することはないため、昇進や昇給が望めません。さらに年齢とともに賃金相場が高くなる募集の対象から外されることも多くなります。

環境の変動が激しい

労働者にとってのSESのデメリット、4つ目は環境の変化が激しいことです。短期間の派遣先となると企業が変わるため、勤務地が頻繁に変わります。

そのため職場での人間関係の構築が難しくなるほか、派遣元である自分の会社に対する帰属意識も希薄になります。職場に慣れては異動、また新たな職場で関係づくりをしなければならないというのはストレスのかかることです。

企業側から見たSESがなくならない理由7つ

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それでは次にSESがなくならない理由について紹介します。まずは企業側から見たSESがなくならない理由を挙げていきます。これでSESがなくならない理由を理解できるでしょう。

正社員は容易に解雇できないため

企業側から見たSESがなくならない理由、1つ目は正社員は容易に解雇できないということです。新たなシステムやソフトウェアを開発するときなどに正社員として募集してしまうと、その事業が落ち着いたあとも集まった技術者たちを雇い続ける必要があり、人件費がかさみます。

SESは期間を定めて技術者を受け入れるため、一時的な人員需要にも適していて企業側にとって利便性が高いためSESはなくならないのです。

教育コストがかからないから

企業側から見たSESがなくならない理由、2つ目は教育コストがかからないからです。SESは労働力を提供するサービスですから教育は派遣元の企業が担うものであり、派遣先の企業は一定の技術のある人材をすぐに活用できます。

自社でエンジニアを雇用していく場合、入社から戦力になるまでは一定の教育が必要ですがその時間とコストがカットできるのは企業にとって大きな魅力です。これもSESがなくならない理由です。

人員を動かしやすいから

企業側から見たSESがなくならない理由、3つ目は人員を動かしやすいということです。これは先に出した正社員雇用の話ともつながるところがあるのですが、SESで送られてくる労働者はあらかじめ期間が定められています

そのため、受け入れる企業も見通しをもって人員を管理することができるのです。SESを利用して事業ごとに必要なスキルを持った必要な人数のエンジニアを集めることができるのは企業にとって魅力になります。

エンジニアが不足しているから

企業側から見たSESがなくならない理由、4つ目はエンジニアが不足しているからです。厚生労働省の一般職業紹介状況の統計データによれば令和2年1月現在の情報処理・通信技術者の有効求人倍率は2.16倍とされています。

そうした事情を背景にSESのサービス提供主体となる企業が必然的に高いニーズを集めるということもあって、SESはなくならないのです。

派遣業許可を取得することの難しさ

企業側から見たSESがなくならない理由、5つ目は派遣業許可を取得することの難しさです。これは、SESのサービス提供主体となる企業側の理由になりますが、一般的な派遣業の許認可を受けるには資本金などについての高い条件をクリアする必要があります

そのため、そうしたハードルを回避して似た形態で事業に着手できるSESの方が派遣元として好都合であることもSESがなくならない理由の1つと言えます。

請負契約よりも提供企業側の負担が軽い

企業側から見たSESがなくならない理由、6つ目は派遣業の許認可を受けるには資本金などについての高い条件をクリアする必要があるということです。請負契約の場合、契約の対象となるのは完成された製品、制作物です。

一方でSESは結果に対する責任はなく、労働力が契約の対象となります。そのため、製品そのものの作成を会社として受託する請負契約を選ぶ会社が増えず、SESがなくならないのです。

採用段階でのSES企業の優位性

企業側から見たSESがなくならない理由、7つ目は採用段階でのSES企業の優位性です。SES企業は会社の設立が容易で技術者が1人いれば企業が可能です。

そのためSES企業の数は増加し、全体の採用数が増えるためSES企業の方が若い人材を確保しやすい状態になっているのです。結果として、SES企業に人材が集中し各企業もSESに頼らざるを得なくなり、SESがなくならないのです。

雇われる側から見たSESのメリット面

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それでは、雇われる側にとって優位性は本当に何らメリットのないものなのでしょうか。次は雇われる側にとってのメリットに着目してSESがなくならない理由を考えてみます。

残業が少ない

雇われる側から見たSESのメリット面、1つ目は残業が少ないということです。SESは労働力を提供するサービスですから、納期のようなものがありません。

さらに、派遣している労働者に対する指揮命令権も派遣元のSES企業が持っているため、不要な残業はさせません。そうした理由からSES企業で働く労働者は残業が少ないのです。こうした働きやすさから人が集まるということもSESがなくならない1つの背景にあります。

スキルアップを望める

雇われる側から見たSESのメリット面、2つ目はスキルアップが望めるということです。多くの企業に短期的に関わることで多様な会社の文化や技術に触れることができます。

プログラミング言語は種類が多く、1つの会社ではそのすべてに触れることはできませんが、SESで多くの企業に出入りしていれば広範なプログラミング言語について知識や技術を身につけることが可能になります。

SESは将来的に需要が増えていくためなくならない

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今回は、SESがなぜなくならないか、企業側から見た理由などを説明していきました。

SESと派遣社員は指揮命令者に違いがあるため、誰から指示を受ければいいのかわからないといった、働きにくさがあると言われながら、今日までなくならないままきた理由をここまで記載してきました。

そしてこの先もIT技術は急速な発展を続け 業界が拡大するとともに人手不足は深刻になります。そうした中では、SESの需要はさらに高まる一方ですから、今後もSESはなくならないでしょう。

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書いた人

城戸健太

城戸健太

兵庫県西宮市出身。現在大学4年生。プログラミングスクールを卒業したのち侍エンジニア塾でインターン生として活動中。
記事の執筆や編集、業務改善システムの改善を担当中。

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