ICT教育を行う教員がアプリを使うメリット4つ|目的別のアプリの紹介

 

この記事では、ICT教育に携わる教員がアプリを使うメリット、どのようなアプリがあるのかをご紹介します。

また、授業のサポートや情報収集に役立つもの、生徒が使える便利なアプリなどを紹介します。PCやタブレット、スマートフォンを使って有意義な授業づくりをしてみてはいかがですか。

目次

ICT教育を行う教員はアプリを使うべき?

近年、学校ではパソコンやタブレット端末、インターネットなどを用いたICT教育が盛んになっています。教師の皆さんの中には「勉強はしているが、授業の準備がはかどらない」「アプリを使ってみたいがよく分からない」という方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、ICT教育にアプリを使うメリット4つと目的別に合わせたアプリを紹介します。アプリを使って、今までよりもスムーズで理解度の高い授業を実現させましょう。

ICT教育を行う教員がアプリを使うメリット4つ

ICT教育に携わる教員の中で、授業の準備や授業後のフォローに苦労している方の多くは授業に合わせてアプリを使いこなせていない場合があります。授業のレベルや目的に合わせてアプリを選ぶことができれば、教員同士の共有や授業の進行もさらに楽になるでしょう。

ここでは、ICT教育にアプリを使うメリットを4つ紹介します。ぜひ今の状況と照らし合わせて、アプリの導入を検討してみてください。

アプリを使うメリット1:教員同士で相談できる

学校や学年単位で共通のアプリを利用すれば、教員ごとに教材が異なったり、授業の進行にずれが生じたりすることも少なくなります。

また、外部の教員同士で交流して相談することもでき、同じ学校の先生同士では話しにくかった課題もスムーズに解決を目指すことができます。経験が少ないうちはICT教育に悩みはつきものです。ぜひアプリを活用して他校の教員と交流してみましょう。

アプリを使うメリット2:資料や教材を簡単に作れる

アプリを使って教材を作成することができるのもメリットの1つです。アプリを使うと、生徒の習熟度に合わせたレベル別の教材や、オリジナリティ溢れる教材の準備も気軽に行うことができます。

今まではPCや手書きで行っていた資料作成も、テンプレートや手順に沿って手早く準備することができるので、時間短縮にもなるでしょう。

アプリを使うメリット3:授業で活用できる

授業準備だけではなく、実際に授業で活用することもできます。生徒にもPCやタブレットでアプリを実際に使ってもらい、各々のレベルに合わせた教材として使ったり、教科書やノートの代わりに使ったりすることも可能です。

名ばかりのICT教育ではなく、授業でさまざまなツールを使うことで理解度も高まるでしょう。

アプリを使うメリット4:生徒に共有できる

インターネットで見つけてきた資料や課題をリアルタイムで生徒に共有することができるので、スムーズな伝達や周知が可能になります。

ICT教育の現場ではよりスピーディーに、分かりやすい授業を行うことができます。さらに、生徒全員分の資料を印刷する手間やコピー代などの経費削減にもなるでしょう。

【目的別】教員がICT教育に使えるアプリ

ICT教育に使えるアプリには、授業準備に特化したものや、授業中に生徒と一緒に使用するもの、そして生徒が自宅で利用できるものなど様々なタイプがあり、種類が豊富です。自身の授業スタイルや学校の教育方針、保護者の要望などに合わせてアプリを活用する必要があります。

ICT教育に使えるアプリなら何でも良いわけではなく、使いやすく目的にフィットしたアプリ選びをするように心がけましょう。

授業に使えるアプリ3つ

では、実際にICT教育に活用できるアプリはどのようなものがあるのでしょうか。人気のアプリはたくさんありますが、今回はその中から3つのアプリを紹介します。

「アプリを探す時間がもったいない」という方や「多くの種類から選ぶのが大変」という方は、まずは以下の3つのアプリを試してみてはいかがでしょうか。手軽に試すことができるものばかりなので、インストールしてどのようなサービスなのかを見てみるのもいいでしょう。

使えるアプリ1:スタディサプリ

まず1つ目は、テレビCMでもおなじみのスタディサプリです。リクルートが運営する、すべての学年に向けたオンライン学習サービスです。

学校向けのサービスでは、講義動画や学力テスト、宿題配信、生徒の学習状況のデジタル管理など様々な授業のサポートを受けられます。PC・タブレット共に利用できるので、生徒や教員同士のスムーズな共有も可能になります。

使えるアプリ2:Kocri

Kocriは次世代の黒板として使えるICT教育向けアプリです。教室にある黒板にプロジェクターで画像や文章を投影し、今までの黒板と同じように利用することができます。

PCで予め作成した文章に加えて、タブレット上で電子ペンによる書き込みも可能です。授業中にインターネットで検索した資料や画像をそのまま投影することもでき、小テストなど必要な場面が多いタイマー機能も搭載しています。

使えるアプリ3:単語帳メーカー

オリジナルの単語帳が作れる単語帳メーカーもオススメのアプリの1つです。単語帳メーカーでは手軽にスマートフォン上で単語帳を作成し、使用することができます。

また、PCで予め作成したデータをWi-Fi経由で転送することも可能です。個人だけではなく教室で複数の生徒にデータをシェアすることもでき、非常に便利なアプリだと言えるでしょう。

情報収集に使えるアプリ2つ

教材に使用するアプリ以外にも、情報収集のためのアプリもオススメです。生徒と同じ資料や教材だけでは、生徒からの不意な質問や疑問に答えることができません。

また、ICT教育のトレンドをキャッチして自身にとって必要な勉強を進めることで、スキルアップを目指すのもいいでしょう。

使えるアプリ1:教師の為の教育現場ニュースまとめ

教師の為の教育現場ニュースまとめは、さまざまな教育現場に関するニュースをまとめて見られるアプリです。教育関連のニュースに特化したアプリは珍しく、忙しい教員生活の中でわざわざ時間を割いて検索する手間なく、サクッと読むことができる優れものです。

無料で利用できるので、とりあえずインストールだけでもしておくと便利でしょう。

使えるアプリ2:SENSEI ノート

幅広く情報交換をしたい方にはSENSEI ノートもおすすめです。質問と回答ができる掲示板には、全国の教員から教育に関する質問に対してアドバイスやメッセージが書き込まれ、より多角的な視点で自分の課題に向き合うことができます。

また、それぞれの先生たちが手作りした教材や資料を共有するページもあり、今までは叶わなかった他校の取り組みを知ることも可能になります。

ICT教育に活用できる生徒へオススメのアプリ

次に、生徒向けのオススメのアプリを紹介します。教員が授業準備や情報収集のためにアプリを利用するように、学年やカリキュラムに合わせて生徒自身もアプリを活用した方が理解度も高まり、ICT教育としてもスムーズでしょう。

ここでは小学生・中学生・高校生のそれぞれに合わせたオススメのアプリを紹介します。

小学生にオススメのICTアプリ

小学生には「スタディギア」や「毎日のドリル 勉強が楽しくどんどん進む!」がオススメのICTアプリです。アニメーションやイラストをふんだんに使ったカラフルなコンテンツで飽きずに楽しく学びを進めることができます。

中学生にオススメのICTアプリ

中学生にはより本格的な「スタディサプリ」や、教科に特化した「中学社会・地理・歴史・公民」などのアプリがオススメです。授業の理解促進に対して自発的に解決できるタイプのICTアプリがいいでしょう。

高校生にオススメのICTアプリ

高校生には世界各国あらゆる人が講演した映像を見ることができる「TED」がオススメです。また、「スタディサプリ」のTOEICに特化したアプリなど専門的なものを選んでみてもいいでしょう

。大学受験や資格取得など試験勉強に役立つものや、教養や視野を広げるために知らない分野の情報を得ることができるものなど、さまざまなアプリを試すのもオススメです。

ICT教育に活用できるアプリを探そう

今回はICT教育でアプリを使うメリットや、オススメのアプリを紹介しましたが、いかがでしたか。

ICT教育ではただ教材を使うだけではなく、アプリを使いこなしたり情報を仕入れたりと、教員自身のアップデートが欠かせません。ICT教育の現場でアプリやツールを活用し、今まで以上に有意義な授業時間を作ってみてはいかがでしょうか。

 

この記事を書いた人

兵庫県西宮市出身。現在大学4年生。プログラミングスクールを卒業したのち株式会社SAMURAIでインターン生として活動中。
記事の執筆や編集、業務改善システムの改善を担当中。

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