ICT教育のデメリット7つと対応策5つ|ICT教育の上手な進め方

ICT教育とはコミュニケーションツールを活用した指導方法です。ICTは情報端末を介して授業を進めていくので従来の学習方法と異なるため多くのデメリットが生じます。

ICTでの教育を検討している場合は十分なデメリット対策を講じておきましょう。

この記事の要約
  • ICT教育は導入コストがかかる点がデメリット
  • ICT教育では考える力が伸びないリスクもある
  • 最適な学習環境や啓発活動を行うことでデメリットを解消できる

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目次

ICT教育とは

ICT教育とはコミュニケーション要素を含んだITによる教育です。ITの発展に伴い、スマートフォンやタブレットといった情報端末が多くの世代に普及しているので、それらの端末を活用した教育が始まりました。

ICT教育の導入を検討している人は、ICT教育を進めていく上で生じるメリットとデメリットを把握してから、導入すべきか考えるようにしましょう。

情報通信技術を活用した教育

ICTとは、Information and Communications Technologyの略でITの要素を含んだ通信技術によるコミュニケーションを指しており、ICT教育はネットワーク通信や情報端末などを活用した教育として注目を集めています。

ICT教育のデメリット7つ

ICT教育を進めていく上で生じるデメリットがあります。それは、情報端末を使って学習を進めていくため、読み書き機会が著しく減ることです。

そのため、生徒によっては物事を考える力が伸びなくなる場合も考えられるでしょう。ICTでの教育を進めていく際は、教員が生徒に読書や文字を書く機会を持たせるようにし、バランス良くICTを活用した教育を進めていきましょう。

デメリット1:従来の学習方法から大きく変化する

ICT教育のデメリットに、従来の学習方法から大きく変化することが挙げられます。ICTやITを活用した学習は、従来の学習方法とは異なるだけでなく歴史も浅いため、手探りで指導してなくてはいけません。

場合によっては教員や生徒に負担がかかることがあります。ICTの授業を進めていく人は従来の学習とは異なることを承知しておき、保護者や他教員の同意を得てからICTでの学習を進めるようにしましょう。

デメリット2:考える能力が伸びない

ICT教育におけるデメリットに、考える能力が伸びなくなることも挙げられます。スマートフォンやPCタブレットによる学習が中心になるため、他生徒と協力して課題をこなす機会が減り、生徒によっては考える力が伸びないことがあります。

ICT教育を導入する人はICTの授業だけでなく、生徒に屋外で他人に関わる機会を持たせる学習を取り入れることで生徒の想像力を豊かにするよう努めましょう。

デメリット3:読書量が減少する

ICT教育のデメリットに読書量が減少することが考えられます。ICTを活用した学習法では、本を読んで勉強する機会が減るため、本を読む忍耐力や読解力が養われなくなってしまいます。

生徒の読書量を減少させたくない人は、読書要素を含めたICT学習を進めることで生徒に読書をする機会を持たせるようにしましょう。

デメリット4:手書きをする機会が失われる

ICT教育のデメリットに手書きをする機会が失われることが挙げられます。ICTでの教育を進めていく場合は、タブレットやPCなどによる学習となるため、手書きで文字を書く機会が失われることになります。

ICTでの学習を進めていく人は指導生徒に鉛筆の削り方から教え、文字を書く機会を持たせましょう。手書きの楽しさを教えながら、日常生活で役立てることも併せてICT教育をすることが大切です。

デメリット5:導入コストがかかる

ICT教育のデメリットに高価な導入コストがかかることが挙げられます。ICTで学習を進めていく場合、情報機器にかかる運用コストだけでなく、教員によるサポートやセキュリティを高める必要が出てくるため、高いコストがかかります。

導入コストを抑えたい場合は、教員にICTの知識を高めさせることで予算を減らすよう努めましょう。

デメリット6:セキュリティ環境の構築の手間

ICT教育のデメリットにセキュリティ環境の構築の手間が挙げられます。ICTで学習を進めていく場合、利用している学習ツールや生徒が使っている情報端末から個人情報などが漏洩しないようにシステムの安全性を高める必要があります。

ICTでの教育を導入する場合は、教員や生徒にセキュリティの重要性を説くようにし、情報端末のアップデートを定期的に行うことで、高いセキュリティ保ちましょう。

デメリット7:機器の特性により作業が限定される

ICTのデメリットとして、機器の特性により作業が限定されることが挙げられます。ICT教育で使うスマートフォンやタブレットは、システムのバージョンやOSの種類でできる作業が限られることがあります。

そのため生徒に同じような機器を揃えさせる必要があり、そこからさまざまな問題が生じます。ICTでの学習を導入する場合は、生徒が所持している情報端末を把握しておくことで、生徒全員ができる作業をさせるようにしましょう。

デメリットへの対策5つ

ICT教育でデメリットが生じても対策を講じることで回避することができます。

例えば、教職員の研修を徹底し、保護者への啓発活動を充実させ、相談窓口を設置することでデメリットをカバーすることができます。また資金面に関しては、財政措置を活用することで補うことも可能です。

対策1:最適で安全な設定環境を作る

最適で安全な設定環境を作り出すこともICT教育のデメリット対策の一つです。ICT教育を進めていく場合、生徒が所持している情報端末を学校が指定する学習ツールが使えるように設定する必要があります。

そのうえで、情報などが漏洩しないように設定しやすい環境を作ることが求められます。最適で安全な設定環境を作りたい人は、事前に書面などで要点を詳しく掲載しておき、気を付けなければならない点を説明し、生徒にシステム設定をさせましょう。

対策2:地方財政措置を活用する

地方財政措置を活用することでICT教育のデメリットを回避することができます。文部科学省はICTによる教育を推進しており、ICT教育をしていくために必要となる補助金を国から受け取ることができます。

地方財政措置を活用していく人は、それぞれの市町村で定められた交付申請書に必要事項を記入し、ICT教育の支援事業窓口へ補助金の申請をするようにしましょう。

対策3:要望に合わせた研修

教職員の要望に合わせて研修をしておくこともICT教育のデメリット対策です。ICT教育は従来の教育方法とは異なるため、教員の中には戸惑う人も出てくることが予想されます。

そのため、教職員の要望に合わせた研修を定期的に催し、不安を払拭しておく必要があります。ICTでの教育を進めていく人は、教職員一人一人にICT教育での役割分担を決めておき、責任者は教員のさまざまな要望に応えられるように努めましょう。

対策4:教職員や保護者への啓発活動

教職員や保護者への啓発活動もICT教育のデメリット対策の一つです。ICT教育はこれまでの教育方法とは異なるため、教職員や保護者の理解や認識を広げることが必要となり、責任ある立場の人間がICT教育の啓発活動をしていくことが求められます。

ICT教育の啓発活動をしていく人は、教職員や保護者を集めて説明会を開き、参加者の不安を払拭することに努めながら、ICT教育の必要性を説くようにしましょう。

対策5:相談窓口の設置

相談窓口を設置することもICT教育のデメリット対策の一つです。ICTでの学習は従来の学習方法とは違うため、学習が進むことで生じる悩みの相談や使用している情報端末ごとの対応が求められます。

そのため、それらの問題を解消する相談窓口を設置する必要があるでしょう。相談窓口の設置に携わる人は、相談内容を記録として残すことで今後の問題を解決するためのに、生徒や保護者に寄り添い相談を受けましょう。

ICT教育のデメリットへ対応し上手く導入しよう

ICT教育に関する理解は深まったでしょうか。今までと違った学習方法を導入する場合、デメリットが多く生じることになります。そのため、十分なデメリット対策と保護者や教員からの理解を得ることが大切でしょう。

ICT教育を導入する人は、システム設定や学習の進め方、メンタル面ごとにデメリット対策を講じ、コンピュータに強い人物を相談役とすることで生徒の相談に対応しましょう。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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