VBScriptでできることは?特徴や具体例をわかりやすく解説!


VBScriptを使うとなにができるの?
具体的に作れるスクリプトや、作り方を知りたいな。
できれば、学習のコツもあると嬉しい!

VBScriptは、初心者でも簡単に始められるプログラミング言語です。使いこなすと自動化ツールが作れるため、とても便利です。

でも、具体的に作れるスクリプトのイメージや、作り方がよくわからない方もいるのではないでしょうか。

こんにちは! フリーランスエンジニア兼テックライターのワキザカです。

この記事では、VBScriptでできることや言語の特徴について解説します。

サンプルコードも解説しているので、これからすぐに始めたい方にもおすすめです。

この記事はこんな人のために書きました。

  • VBScriptの概要や特徴を知りたい人
  • VBScriptの作り方や学習のコツを知りたい人
目次

VBScriptってなんだろう?

画像:Shutterstock

VBScriptは、Microsoftが開発したスクリプト言語の1つです。プログラミング初心者でも始めやすく、以下のような特徴を持っています。

  • 開発環境を別途作る必要がない
  • 作業を自動化する処理(スクリプト)が簡単に作れる
  • プログラミング学習をこれから始める人にも最適

VBScriptは、メモ帳さえあればすぐに始められます。プログラミング言語によっては環境構築で挫折する人もいますが、その心配がないのは嬉しいですね。

パソコンの操作を自動化するスクリプトが簡単に作れます。そのため、事務作業や経理をしている人にもオススメできます。

ただ、「具体的にどんなスクリプトが作れるの?」と思った方もいるのではないでしょうか。そこで次に、VBScriptを使って作れるスクリプトについて、解説しますね。

VBScriptを使えばどんなスクリプトが作れるの?

VBScriptでは、以下のようなスクリプトを作れます。

  • PC操作補助ツール
  • 計算処理の自動化
  • フォルダ操作
  • Webデータ取得
  • Excelマクロの実行

たとえば、「普段使っているアプリを全て開く」といった、PC操作補助ツールが簡単に作れます。普段の作業を一覧化しておけば、作りやすいかもしれませんね。

VBScriptなら手作業で行っている計算を自動化できます。計算ミスが減るだけでなく、作業工数を減らすこともできるのです。

応用するとWebからデータ取得するスクリプトも作れるため、リサーチ時間を短縮できます。Excelで作ったマクロを定期実行することもできるので、作業効率化したい方にもおすすめです。

「でも、具体的にどうやってVBScriptを始めればいいんだろう…」と思っている方もいるのではないでしょうか。そこで次に、VBScriptで簡単なコードを書いて動かしてみましょう。

VBScriptで簡単なコードを書いて動かしてみよう!

今回は、VBScriptで以下2つのサンプルを作る方法を解説します。

  • VBScriptでメッセージを表示
  • VBScriptでテキストファイルを開く

どちらも簡単なコードですが、実用性が高いです。プログラミング初期に学ぶのがおすすめなので、1つずつ詳しく解説しますね。

サンプル1: VBScriptでメッセージを表示

1つ目は、「VBScriptでメッセージを表示」するサンプルです。

スクリプトを作る手順は、以下の4ステップです。

  • 1. メモ帳を開く
  • 2. メッセージを表示するコードを書く
  • 3. ファイル名を入れて、「.vbs」で保存
  • 4. 保存したファイルをダブルクリックで実行

1つずつ画像付きで解説しますね。

1. メモ帳を開く

メモ帳を開く

2. メッセージを表示するコードを書く

サンプルコード:

magbox “Hello, World!!!!!!!!!”

メモ帳の画面イメージ:

メモ帳の画面イメージ

3. ファイル名を入れて、「.vbs」で保存

ファイルを保存

4. 保存したファイルをダブルクリックで実行

スクリプトをダブルクリックで実行

実行すると、以下のようにメッセージが表示されます。


実行後に表示されるメッセージ

メッセージが表示できていますよね。「msgbox “メッセージ”」のように書き方も簡単なので、覚えておきましょう。

サンプル2: VBScriptでテキストファイルを開く

2つめは、「 VBScriptでテキストファイルを開く」サンプルです。

スクリプトを作る手順は、以下の4ステップです。

  • 1. メモ帳を開く
  • 2. テキストファイルを開くコードを書く
  • 3. ファイル名を入れて、「.vbs」で保存
  • 4. 保存したファイルをダブルクリックで実行

こちらも1つずつ詳しく解説しますね。

1. メモ帳を開く

メモ帳を開く

2. テキストファイルを開くコードを書く
サンプルコード:

'Windows Scripting Hostオブジェクトをセット
Dim objWsh
Set objWsh = CreateObject("Wscript.Shell")

'テキストファイルを開く
objWsh.Run "C:UsersSiroDesktopTestTest.txt"

メモ帳の画面イメージ:

メモ帳の画面イメージ

3. ファイル名を入れて、「.vbs」で保存

ファイルを保存

4. 保存したファイルをダブルクリックで実行

スクリプトをダブルクリックで実行

テキストファイルが開けていますよね。このように、簡単にファイルを起動できます。

今回は「WSHオブジェクト.Run ファイル名」で指定しましたが、フォルダを指定すると「フォルダ内のファイル・アプリ」を一括起動できます。

こちらも便利なので、覚えておくと良いかもしれませんね。

VBScriptのコーディングで悩まないためのコツ

画像:Shutterstock

VBScriptはメモ帳ですぐに始められるため、始める敷居は低いです。ただ、「自分が作りたいツール」を作ろうとしたときに、以下のように悩む人もいるでしょう。

  • 基礎知識として何を学べば良いか?
  • エラーが起きたときの対処方法は?
  • ツールを作るときの考え方は?

特にエラーが起きたときの対処方法は、初めてプログラミングを学ぶ方には敷居が高いです。エラーメッセージを見ても意味が分からず、途方に暮れてしまう人もいるかもしれません。

「エラーコードの読み方」や「エラーが起きたときの調べ方」がわからないと、先に進めない人も多いです。

このように、初めて学ぶ上でわからないことが多く、調べても解決できないケースがあります。そのため、相談できる環境を用意しておきましょう。

侍エンジニアでは、無料相談ができます。

自分が作りたいイメージを簡単にイメージしてから、相談してみてはいかがでしょうか。

公式サイトで詳細を見る

まとめ

今回は、VBScriptでできることや言語の特徴について解説しました。

内容が理解できたら、実際にメモ帳を開いてスクリプトを作ってみましょう。自分で作ったスクリプトが動くと、ワクワクしますよ!

自分で作れるようになったら、普段の作業を以下のように洗い出しして見てみましょう。

  • 毎日〇〇ファイルと△△ファイルを開いている
  • 新しいプロジェクトに入った時に、同じフォルダ構成でフォルダを作っている

毎日、毎週同じような作業をするタイミングがあれば、VBScriptで自動化を考えてみましょう。

簡単なところからでいいので、ぜひ自動化スクリプトを作ってみてくださいね!

この記事を書いた人

北海道出身の30歳で、フリーランスエンジニア兼テックライターとして活動中。新卒入社したメーカー系のIT企業で、システムエンジニアとして約5年勤務。

Webアプリ、業務アプリ開発において、要件定義 ~ 運用保守まで様々な経験あり。また3歳の娘がいる1児のパパで、日々娘との時間を確保するために仕事を頑張っています!
侍エンジニアでは、【誰でもわかるレベルのわかりやすさ】を意識して、記事を執筆中。

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