Unityを使ったARアプリ作成方法5つ|作る際のポイントは?

UnityでのARアプリ 作成方法とポイント

UnityでARアプリを作りたい!

まずはどうやって開発を始めればばいいの?

今回はそんな疑問にお答えしていきます!

Unityを使ったARアプリ作成方法を5つ紹介し、作成でのポイントも解説していきます。

この記事を参考に、さっそく作品クリエイトに取り掛かってもらえたら幸いです。

この記事の要約
  • Unityとはゲームエンジンと実行環境を兼ね備えた開発ツール
  • マルチプラットフォーム対応+アセット(部品)の充実度がUnityの特徴
  • AR開発はUnityインストールやプロジェクト作成からはじめよう

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目次

Unityとは

Unityとは、ユニティ・テクノロジーズ社が開発している、ゲームを作るためのソフトウェアのことをいいます。

ゲームエンジン」と呼ばれるゲームを作るための統合開発環境にとどまらず、実行環境も整っているという特徴があります。近年ではアプリ「ポケモンGO」で利用されたことでも知られており、注目を集めているツールです。

初心者でも簡単にゲームが作成できるツール「Unity」について詳しく知っていきましょう。

UnityでAR開発はできるのか?

UnityでAR開発をすることは可能です。AR開発ができるようになることで、自分のオリジナルのゲームを作成できるようになることでしょう。

ARとは「拡張現実」のことをいい、コンピュータによって拡張された現実環境そのものを指します。対比として仮想の世界に自分がいるような感覚になる「VR(仮想現実)」が挙げられることが多いです。

つまりAR開発は「現実世界を主体に仮想現実を反映させる技術」です。

Unityの動作環境

Unityを利用する際の動作環境としては、WindowsやMacのパソコンが必要となります。

Windowsの場合は最新の64-bitOS、Macの場合は最新OSに更新した状態の環境を用意しましょう。もちろん、作成するゲームの規模や種類によっても変わってくるので、自分にあったパソコンを選ぶ必要があります。

スムーズな動作や快適なゲーム開発を求める人は、スペックの大きいパソコンを選ぶようにしましょう。

Unityの特徴4つ

Unityの特徴について確認していきましょう。

多彩なゲームを制作できるUnityには大きく4つの特色を持ちます。Unityの持つ利点を活かせるようにしっかりと理解しておきましょう。

ゲーム開発の中で特徴を捉えて活用できることは、重要なことです。さっそく見ていきましょう。

Unityの特徴1:マルチプラットフォームに対応

Unityで開発したゲームはパソコン環境に限らず、マルチプラットフォームに対応しています。iPhoneやAndroidといったスマートフォンアプリ、PlayStationやWii Uといったコンソールゲームなどに導入することが可能です。

プラットフォームが多様なため、偏りのない幅広いゲームの開発をすることができます。また、ゲームの種類やカテゴリによって展開する媒体を選べる利点を持っています。

Unityの特徴2:アセットストアが充実している

2つ目のUnityの特徴としては、「アセットストアの充実」が挙げられます。アセットストアとは、ユーザーが作成したプログラムの部品や素材を売買できるプラットフォームのことです。

他のユーザーが作成した部品や素材を手に入れることができ、それらを利用することで豊富なゲーム開発への発展にも繋がるでしょう。またゲーム開発の時間短縮にもなり、効率アップも期待できます。

Unityの特徴3:プログラミングが必要ない

Unityはプログラミングを行う必要がありません。単純動作であれば、プログラミングの知識がなくてもキャラクターを動かしたり、ステージを設置したりすることができます。

プログラミング能力がなければゲーム開発ができないという大きな壁がなくり、多くのゲーム開発者をデビューさせ、Unityの人気へもつながっています。ただ、細かい設定や条件を取り込む場合にはプログラミングが必要となります。

Unityの特徴4:無料で利用できる

Unityは無料で利用することも可能です。無料版と有料版が用意されており、有料版ではよりハイクオリティーなゲーム開発を行うことができます。

しかし、無料版でもかなり高いクオリティーをもったゲーム開発ができるため、挑戦を試みる人は多いです。特にUnity最新版では無料版でできることが大幅に増えたため、商用を考えない人にとっては無料版で十分な環境が整っています。

Unityを使ったARアプリ作成方法5つ

Unityを使ったARアプリの作成方法を5つ確認していきましょう。

ARアプリの作成は大きくわけて5つのステップで作り上げることができます。手順に沿って、Unityを利用したARアプリを作成してみましょう。

難しく考えず、何度もトライを重ねることが重要です。Unityのゲーム開発ページは、視覚的にもゲームを作りやすいようになっているので初心者でも容易に取り掛かることができます。

ARアプリ作成方法1:Unityのインストール

1つ目のARアプリ作成方法は「Unityのインストール」です。自分のパソコンにUnityをインストールしましょう。

Unityの公式サイトへアクセスし、ダウンロードを開始します。規約に同意したりアカウントを登録したりすることでインストールは完了します。また、インストール時に無料版か有料版かを選ぶことができますが、途中からグレードアップも可能なので初期としては無料版でよいでしょう。

ARアプリ作成方法2:プロジェクト作成

2つ目のARアプリ作成方法は「プロジェクト作成」です。

インストールしたUnityを起動し、画面中央またはファイルメニューから「New Project」をクリックします。プロジェクト名の入力や利用するテンプレートを選択、プロジェクトを保存する場所を設定し、「Create Project」をクリックします。

これにより新規プロジェクトが完成し、ARアプリ作成への準備が整いました。

ARアプリ作成方法3:Vuforiaの設定

3つ目のARアプリ作成方法は「Vuforiaの設定」です。VuforiaとはAR開発用ライブラリのことで、カメラやセンサーを目として利用し空間認識することで、AR体験の実現につながっています。

UnityでVuforiaを利用する場合、いくつかの設定が必要となってきます。ポケモンGOやSNOWなどの写真アプリでも活用されているVuforiaをさらに知っていきましょう。

アカウント作成方法

まずはVuforiaの公式サイトに訪れ、アカウントの登録を行います。必要な情報を入力したり利用規約に同意したりして、アカウントの登録を完了させましょう。

Unityをさらに簡単に利用するための1ステップです。登録完了したらログインを行いましょう。

Development Key 発行

続いての手順は、Development Keyの発行です。

Vuforiaにログインした状態で「Develop」をクリックし、「License Manager」タブの「Add License Key」を選択します。それから「プロジェクトタイプ」を選択や開発するアプリケーション情報の入力を行うことで、Development Keyの発行がなされます。

「Develop」のページからKeyの確認は可能です。

マーカーの登録

最後にマーカーの登録をして、Vuforiaの設定は完了です。

「Target Manager」タブの「Add Databas」をクリックし、データベース名やタイプを選択します。データベースを登録したら、ARマーカーとして読み込むターゲットとなる画像を読み込み、登録を完了させましょう。

作成したマーカーをダウンロードしてUnityに導入することで、利用が可能となります。

ARアプリ作成方法4:ARの実行

4つ目のARアプリ作成方法は「ARの実行」です。Vuforiaで作成したマーカーをUnityに導入することでARアプリに表示されるモデルの作成が可能になります。再び画面をUnityに戻し、設定を行っていきましょう。

今回、VuforiaのARCAMERAを用いるため、新規作成時に設定されている既存の「Main Camera」オブジェクトは削除しておきます。

表示するモデルの作成

AR実行時に表示するモデルの作成を行います。

まず今回はVuforiaのARカメラを使用するため、「GameObject」メニューの「Vuforia」を選択し、「AR Camera」や「Camera Image Target」を追加しましょう。

3D Object のCubeなどを選択してモデルの作成を行い、ImageTargetにドラッグアンドドロップすることでモデルが表示されます。

AR使用の設定

続いてARを利用する際の使用の設定を行います。

メニューから「Edit」を選択し、Priject Settings、Playerの順にクリックしましょう。手順3で取得したDevelopment Keyの入力やモデルのサイズ設定などを行い、表示されるARの詳細を決定していきます。

ARアプリ作成方法5:iOSアプリの作成

5つ目のARアプリ作成方法は「iOSアプリの作成」です。ARアプリが完成したら、スマートフォンで使えるiOSアプリの作成を行ってみましょう。

iOSアプリの作成はARアプリをビルドすることで実行されます。

ビルド方法

具体的なビルド方法の説明を行います。

「File」メニューから「Build Setting」をクリックし、Platformの「iOS」を選択して「Build」を押下することでビルドが完了され、iOSアプリの作成がされます。

Unityを使ってARアプリ作成する際のポイント2つ

最後にUnityを使ってARアプリを作成する際のポイントを確認していきましょう。

あらゆるソフトを駆使してUnityを使いやすくする環境を整えることが大切です。Unityを利用すれば多様なゲームを生成することができます。

みんなに愛されるようなゲームを開発するためにも、人気の高いUnityを有効に使用していきましょう。

作成する際のポイント1:VuforiaかARkitのどちらが良いか

1つ目のポイントは「Vuforia」と「ARkit」のどちらが良いかを見極めるということです。

ともにARエンジンである両者は、Unityで使用することができます。認識精度は互角の品質ですが、色味や安定性、GPS機能ではVuforiaのほうが高い機能を持っています。

作成する際のポイント2:ARカメラを使う場合

2つ目のポイントは、ARカメラを使う場合です。

ARカメラとは拡張現実のカメラという意味で、カメラの映す現実の映像に仮想の画像や映像が融合しているカメラのことをいいます。Unityの設定でARカメラを取り入れ、映し出したい映像を表現できるようにしましょう。

UnityでARを作ってみよう

Unityの特徴やARアプリの作成方法について紹介してきました。

Unityは無料で気軽に始められるゲーム開発ソフトです。ぜひUnityを使って拡張現実「AR」を作ってみましょう。Unityに関わるさまざまなソフトウェアを駆使することで、さらに凝ったARができることでしょう。

この記事を書いた人

元ウェブディレクター/編集者
メイン機はOS9時代からMac。
最近はUnityに興味があります。

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