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システムエンジニアのキャリアプランとは?キャリアの種類と具体例

SEのキャリアプラン 種類と具体例


システムエンジニアにキャリアプランは必要なの?
どんなキャリアプランにどんなスキルが必要になってくる?

システムエンジニアをはじめ、IT関連職ではキャリアプランという言葉を聞くことが多くありませんか? また、システムエンジニアになった方でも、今後のキャリアに悩んでいるかもしれません。

この記事では、システムエンジニアのキャリアプランの必要性や、目指すキャリアに応じて必要なスキル、役立つ資格や平均年収の差などを解説します。

システムエンジニアになった、あるいはシステムエンジニアを目指している方で、今後のキャリアプランを考えている方は参考にしてみてください。

なぜシステムエンジニアにキャリアプランが必要なのか

画像:Shutterstock

キャリアプランの必要性があるのかと疑問に思うこともあるかもしれませんが、多くのシステムエンジニアは30歳を超えたあたりで今後のキャリアに悩んだり迷ったりします。

まずは何故あちこちでキャリアプランの重要性が説かれているのかを見てみましょう。

キャリアパスが多い

かつてはシステムエンジニアのキャリアといえば、プログラマからシステムエンジニアになり、プロジェクトリーダーを経てプロジェクトマネージャーになる、というのが一般的でしたが、現在では他にも異なる選択肢があります。

例えば、

  • フルスタックエンジニア
  • ITコンサルタント
  • ITアーキテクト
  • ITスペシャリスト
  • フリーランスエンジニア

などの道が挙げられます。そしてキャリアが多様化したことで、システムエンジニアやシステムエンジニアを目指すプログラマは、その後のキャリアを考慮してスキルを習得する必要が出てきたのです。

キャリアの種類に応じて必要なスキルが異なる

目指す職種によって当然ながら必要なスキルは異なります。つまり、キャリアプランが明確になっていないと、なんの技術や知識を学ばなければいけないのかも分かりません。

その結果どの分野の知識も中途半端になり、いざ望むキャリアができてもスキルが足りずキャリアアップできない、なんてことになる可能性があります。

そのため、ただ単に目の前の仕事をすればいいのではなく、あらかじめ今後どのような仕事をしたいか、どのキャリアに進むのかなどのキャリアプランを描き、それに必要なスキルを習得する必要があるのです。

システムエンジニアのキャリア

現在ではシステムエンジニアのキャリアパスが非常に多くあります。そこで、システムエンジニアが目指せるキャリアにはどんなものがあるのかを確認していきましょう。

ITスペシャリスト

ITスペシャリストとは、特定の専門分野の技術を専門にしたエンジニアの総称です。

この場合の専門分野はIPA(独立行政法人情報処理推進機構)によって、

  • データベース
  • セキュリティ
  • ネットワーク
  • プラットフォーム
  • アプリケーション共通基盤
  • システム管理

といった6つに定義されており、この専門分野のいずれかにおいて、レベル3以上を達成している必要があります。簡単に言うと、これら各専門分野を担当する、高い技術と知識を持ったエンジニアのことです。

必要なスキル・資格

ITスペシャリストは、専門とする分野に関する深い知識と理解、技術が求められます。

ITエンジニアとしての登竜門とも呼ばれる基本情報技術者試験は前提として、その上位に位置する応用情報技術者試験の合格が、ITスペシャリストと呼べる情報処理技術者試験制度のスキルレベル3に相当します。

またデータベースやネットワーク、セキュリティといった各分野に関する資格を持っていると、自分の知識や技術を証明でき役立ちます。具体的には、

  • データベーススペシャリスト試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • システム監査技術者試験
  • ITストラテジスト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • 情報処理安全確保支援試験

などです。

上で挙げたものはどれも「情報処理技術者試験」の1つであり国家資格です。他にも「オラクルマスター」や「AWS認定」「GOOGLE CLOUD CERTIFIED」などのベンダー資格もあります。

平均年収

求人ボックスによると、ITスペシャリストの平均年収は約600万円です。システムエンジニアと比較してはもちろん、日本全体の平均年収と比べても高い数字となっています。

ただし全体としては約350万円から1000万円以上と給与の幅が広く、実務年数やスキルによって大きく変化することが予測できます。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトを成功させるために、開発するシステムの内容、納期の調整や予算の交渉、人員の手配などを担当する、プロジェクトのマネジメントを務める人のことです。

ざっくり言えば、あらゆる意味でプロジェクトをスムーズにいかせるのが役割です。

同じような役職にプロジェクトリーダーがあり、企業によって定義が曖昧であったりプロジェクトマネージャーと兼務であったりします。

区別される場合、一般的にはクライアント側も含めたプロジェクト全体の管理がプロジェクトマネージャー、社内やチーム内の進行管理を担当するのがプロジェクトリーダーです。

必要なスキル・資格

プロジェクトマネージャーには、人をまとめるリーダーシップや、エンジニアたちとの円滑なコミュニケーションを取るスキルの他、クライアントとの打ち合わせや提案をするためのプレゼンスキル、予算・納期の調整といった交渉スキルなどが求められます。

資格としては、必ずしも必要な資格というものはありませんが、

  • プロジェクトマネージャー試験
  • ITストラテジスト試験
  • 応用情報技術者試験
  • PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)試験

など情報処理推進機構(IPA)の認定する国家資格や、国際資格などがあると、対外的に自分の知識や実力を証明する際に役立ちます。

平均年収

マイナビAGENTによれば、プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーの平均年収は569万円となっています。20代の平均年収は468万ですが、30代では622万とぐっと上がっており、他の職種と比べて平均年収は高めです。

またシステムエンジニアの平均年収が443万であることを考えると、キャリアアップすることで年収もアップしていることが分かります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、IT技術を通して企業の課題を解決する人のことを指します。

システムエンジニアがクライアントの求めることをシステムとして設計・要件定義をする一方、ITコンサルタントはその前の段階、クライアントの経営課題やビジネス的な目標に焦点を当てて、その解決・達成のためのシステムなどIT技術を提案します。

ITコンサルタントはシステム開発のいわゆる上流工程です。システムエンジニアやプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーなどからの転向が多く、平均年収も高いため人気職となっています。

必要なスキル・資格

開発の上流工程に位置するITコンサルタントには、まずクライアントである企業の業務に関する理解力、課題や求めていることを聞き出すヒアリング力や分析力、課題の解決策や改善策を提示するためのIT関連の高く広い専門知識とロジカルシンキング、そしてそれを提案する際のプレゼン能力などが必要です。

またITコンサルタントに必ず必要な資格はありませんが、役立つ資格としては、

  • ITコーディネータ
  • プロジェクトマネージャー試験
  • 中小企業診断士

などがあります。

平均年収

ITコンサルタントの平均年収は、転職会議の算出によると645万円です。ただし年齢によって非常に大きな差があり、20代前半の平均が422万円であるのに対して、30代は682万円、40代以上だと912万円となっています。

どの年齢層でも最低額は200万台、最高額は800万円から1700万台と幅が広く、実務経験やスキル、役職によって大きく差が出るのが分かります。

システムエンジニアのキャリアップに役立つ資格

画像:Shutterstock

システムエンジニアやそれ以降のキャリアに関連する資格は非常にたくさんあります。ここでは、その中から役立つ資格をいくつかピックアップしてご紹介します。

情報処理安全確保支援士試験

情報処理安全確保支援士試験とは、情報セキュリティの分野の国家資格です。情報処理技術者試験制度のスキルレベル4に相当します。

情報セキュリティの専門家として、安全なシステムの企画から要件定義、開発、運用、保守までの知識と技術を持っていることを証明できる資格です。

かつてはIPAの情報処理技術者試験の中に情報セキュリティスペシャリスト試験という名称で存在しましたが、2016年に廃止され、情報スペシャリスト試験をベースに情報処理安全確保支援士試験に移行し、IT系国家資格の中で初の登録制の士業となりました。

データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験はIPAによる情報処理技術者試験の1つで、スキルレベル4に相当し、データベースの設計・開発・保守・運用に関する幅広い知識と高い技術を認定する国家試験です。

データベース管理者などをはじめとするデータベース設計・管理を担当するITエンジニアを対象にした試験であり、データベース関連の試験の中では高い難易度を誇っています。平成30年の実績では、合格率は13.9%でした。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とは「高度IT人材となるために必要な応用知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」を対象とした、IPAの国家試験です。

情報処理技術者試験制度のスキルレベル3に相当します。基本情報技術者試験の上位に設けられており、合格者は1ランク上のITエンジニアとしての広範囲な知識と応用力があることを証明されます。

経営やその周囲の環境を理解し、情報収集・分析、提案ができる知識と技能、システムの設計・開発運用に関しても高い理解力と技術、応用力があることを求められます。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、IPAによる情報処理技術試験の1つであり、スキルレベル4に相当します。

システム開発の上流工程に携わるITエンジニア向けの試験で、出題範囲は分析や要件定義、外部仕様設計などが主に含まれます。情報システムまたは組み込みシステムの2つから選択式です。

システムエンジニアのキャリアプラン例

画像:Shutterstock

前述したようにシステムエンジニアには、現在いくつものキャリアプランがあります。それぞれのキャリアプランには、どのくらいの年数でどのような道を辿ってなんのスキルや資格が必要なのかを、具体的に見ていきましょう。

ITスペシャリストを目指すなら

ITスペシャリストはIT関連の特定分野の専門家を総称した名前のため、他の職種と比べてもそこに至るまでの必要な経験や知識は異なります。上記で紹介した専門分野に合わせて、それぞれの資格を取得しましょう。

基本的にはITスペシャリストは、プロジェクトの全体像ではなく、プロジェクトマネージャーの元で、専門技術や知識を生かしてシステムの要件定義から設計、テストまでの工程に携わります。プログラマからシステムエンジニアを経て、スペシャリストとなることが多いです。

その後は、ITスペシャリストとして第一線で長く活躍する人もいれば、ITスペシャリストを経てITコンサルタントやプロジェクトマネージャーになるキャリアパスもあります。

プロジェクトマネージャを目指すなら

プロジェクトマネージャーは、従来のシステムエンジニアのキャリアパスで最も一般的だったものです。基本的にはプログラマからシステムエンジニアになり、プロジェクトリーダーを経験してプロジェクトマネージャーとなることが多いです。

まずはプログラマやプロジェクトリーダーとして、プログラムはもちろんシステムに関する知識と理解を深めてシステムエンジニアになり、ここで資格を取得すると役立ちます。

ITコンサルタントを目指すなら

まずはプログラマやプロジェクトリーダーとしてシステムなどに関する知識を深め、チームマネジメントの経験を積むことが優先です。次にSEとしてクライアントとの交渉や打ち合わせを経験し、同時に業界の知識や理解を深めることが重要です。

その後、それまで培ってきたマネジメントスキルやクライアントとの渉外、業界への知識・理解を駆使して、ITコンサルタントへ転身することが多くなっています。

まとめ

システムエンジニアのキャリアプランの必要性や、目指すキャリアに応じて必要なスキル、役立つ資格や平均年収の差について解説しました。

システムエンジニアからキャリアアップするにも、選択肢はたくさんあるのはお分かりいただけたと思います。IT業界は専門分野も多く、職種や担当分野も非常に多いため、方向性を意識していないと、浅く広い知識で専門性を持てない、ということにもなりかねません。

そのため、早いうちから今後のキャリアを意識してキャリアプランを立てることをおすすめします。この記事を参考にして、システムエンジニアから今後どのような仕事をしたいか、どの分野に興味があるか、改めて考えてみてください。

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書いた人

深町 一雄

深町 一雄

元ウェブディレクター/編集者
メイン機はOS9時代からMac。
最近はUnityに興味があります。

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