システムエンジニアとして働けるように自分で学習したい。
システムエンジニア入門に最適な書籍は?
経済産業省の調査では、2030年にIT業界で51万人のエンジニアの人材が不足すると発表されています。そのため、今からシステムエンジニアのスキルを身に着けて、安定した仕事に就きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
ただ、システムエンジニアとして働くためには、多くのスキルと知識が必要なので、基本的にプログラミングスクールなどに通って知識をつけて転職するべきです。ただ、まだ決意が固まりきっていない人だと、そこまでするのはハードルが高いでしょう。
この記事では、システムエンジニアとして働きたいと思っている人に向けて、システムエンジニア入門のおすすめ書籍を7冊紹介します。
この記事の目次
システムエンジニアとは
システムエンジニアとは、システム開発の要件定義、設計、開発、テストという4つの段階の中で、主に要件定義と設計を担当するエンジニアのことです。この要件定義と設計の段階を上流工程と言います。
クライアントがシステム化したい案件をシステム化するために、どういった要素が必要かどれぐらいの予算が必要かといった内容を直接クライアントと相談することが要件定義の段階です。
クライアントはシステムやプログラムについては素人のことが多いので、わかりやすく説明する能力が必要となります。また、クライアントがどういった意図でシステム化したいかを読み取らなければいけません。
そして、クライアントから聞き出した依頼内容をまとめ、クライアントの意図に沿ったシステムの設計をして、開発をするプログラマーやWebデザイナーに伝えるのが設計の段階です。
開発とテストの段階を下流工程と言います。システムエンジニアは、クライアントと下流工程を担当するエンジニアとのパイプ役のようなイメージですね。ただ、システムやプログラムの知識がないとクライアントに説明や提案もできません。
また、下流工程を担当するエンジニアに指示をすることもできないため、システムエンジニアはコミュニケーション能力と、エンジニアとしての知識、プログラミング能力など、多くのスキルが求められます。
では、次項からそんなシステムエンジニアになりたい人におすすめの書籍を7冊紹介していきます。
入門に最適なシステムエンジニア向け書籍7選
システムエンジニア入門者が読むべき書籍を紹介していきます。
今回紹介する書籍は以下の7冊です。
- 世界一わかりやすい IT業界のしくみとながれ
- SEの基本 この一冊ですべてわかる
- 新人エンジニアのためのインフラ入門
- SE力 自ら成長し最高の成果を上げる方法
- インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第2版
- SEの教科書 【完全版】
- SEを極める50の鉄則 新装版
世界一わかりやすい IT業界のしくみとながれ
編集部コメント
システムエンジニアのことだけでなく、IT業界全体の仕組みと流れをマンガとキャラクターでわかりやすく解説している本です。IT業界全体の流れを知ることで、システムエンジニアの仕事とその重要さを学べます。
自分が入ろうとしているIT業界のことを知って、自分に合っているかどうかをまずはこの本で確かめましょう。
読者レビュー
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ITといえばSNS事業をやる会社名を挙げる人々の多さが残念!もっと重大なシステムを開発している会社が世の中にはたくさんあるのだ。そんな会社が、どんな流れで仕事をしてるかがざっくり知れる。SEの責任が重大なのもざっくり分かる。 この先、まだ見ぬサービスや家電が登場すれば、それもIotで繋がるであろう不可欠なインフラは、やはり魅力ある業界だ。
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引用元:読書メーター https://bookmeter.com/books/9768143
SEの基本 この一冊ですべてわかる
編集部コメント
その名の通り、システムエンジニアの基本がすべてわかる本です。システムエンジニアとしての心構えから、基本的な業務の内容、働くために必要なスキルが網羅されています。
この書籍を読んでシステムエンジニアとして必要な要素を理解しておけば、就職活動の際にも役に立ちます。
読者レビュー
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SEの仕事内容、必要なスキル・スタンスがざっくりわかる。これまで漠然と「SE=人よりも技術が好き、対人関係を好まない」という誤解・偏見があったが、ぜんぜんそんなことはないらしく。むしろSEにとってヒューマンスキルがいかに大切かわかった。ほかにも「ユーザ企業」「SI企業(元請け・孫請け)」「ベンダー企業」どこで働くかによって、メリット・デメリット・活動局面が異なるというのを知れてよかった。人によってはアタリマエすぎる内容かもしれないけれど、だからこそSEに少しでも関わるなら一度は目を通しておきたい一冊。
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新人エンジニアのためのインフラ入門
編集部コメント
ネットワークなどのITインフラ関係をわかりやすく解説した書籍です。この書籍では、システムエンジニアとして働くのであれば必須となるITインフラ関係に関する知識を得る事ができます。
システムエンジニアの中でも、主にインフラ関係の開発を担当とするインフラエンジニアとして働きたいという人にも、おすすめの書籍です。
読者レビュー
図が多くてね、すごくわかりやすい。知識が全くない状態って、文字だけじゃなにもイメージできんのよね。難しい。でも図があるとすげーーーーわかる。この本は良かったです。
SE力 自ら成長し最高の成果を上げる方法
編集部コメント
これからSEになる人も、1年目のSEも、3年目のSEも、5年目のSEも、10年目のSEにも読んでもらいたい一冊というキャッチコピー通りシステムエンジニアに必要な心構えとスキルを幅広く解説している書籍です。
システムエンジニアに必要な能力をSE力と定義して、解説しています。一冊持っておけば、入門から実際に仕事を始めた後でも役に立つ一冊となっています。
読者レビュー
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SEという職種がどういうものか分かる本。また、著者が考えるSEのあるべき姿が書かれています。SEという職種については自分の実体験としてはかなり近いものを感じました。ただ、著者が語るSEのあるべき姿は多くの企業が望むSEだとは思うのですが、全くワクワクせず、むしろこういう仕事をしたくないと思わせる姿でした。自分には全く肌に合わない本でしたが、企業のSEとして活躍したいのであれば得るものもあるかと思います。</blockquote>
インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第2版
編集部コメント
インフラ・ネットワークエンジニアの仕事内容や要点について順を追って解説している書籍です。基礎技術や設計を実際の構成例を基に図を用いて解説しているため、ITインフラについての基礎知識があればより深く理解できます。
先に紹介した4冊のいずれかを読んでから読むことで、ITインフラに関してより理解を深められます。
読者レビュー
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基礎から応用まで幅広く丁寧に扱われている良書。もっと早くから手に取り学べていれば、、と思えた一冊です。同著者の応用編も読み進めてます。
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SEの教科書 【完全版】
編集部コメント
システムエンジニアの仕事の中でも、コミュニケーションとマネジメントに重きを置いて解説している書籍です。コミュニケーションスキルとマネジメントスキルは先述した通りシステムエンジニアとして働くためには必要なスキルです。
システムエンジニアとして働くのであれば、この本で著者の実績に基づいたコミュニケーション、マネジメントのやり方を学んでおきましょう。
読者レビュー
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SEを志す人は読んでおいたほうがいい教科書です。会社に入れば独自の文化・ルールに揉まれてしまうでしょう。その時の立ち戻る一つの手段としてこの本を活用してください。
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SEを極める50の鉄則 新装版
編集部コメント
システムエンジニアとして結果を出すための鉄則を50個紹介している書籍です。システムエンジニアとしてのIT技術の話だけではなく、接客の仕方やコミュニケーションの取り方、マネジメントのやり方についても詳しく解説しています。
内容的には、システムエンジニアだけでなく、すべてのエンジニアに役に立つ内容となっています。一冊持っておけば、エンジニアとしてキャリアアップした後でも読み返して納得できる書籍です。
読者レビュー
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若い頃は本書に書かれていることを言ってくれるような管理職やマネージャーがいた。年を重ね中堅層になった今、本書のようなことをいう人が少なくなり、裁量を個人に任せるといういい意味でも取られるが、育成放棄とも取られるマネジャも増えた。それに応じて、「中長期に考えず」、「目の前のタスクのみをこなす」若いエンジニアが自分の周りには増えた。自分自身の戒めにも、若い子への指針としても伝えておきたいマインドが書かれていた。
</blockquote>
まとめ
システムエンジニア入門のおすすめ書籍を7冊紹介しました。
システムエンジニアとして働きたいと考えても、何か行動を起こさなければ考えているだけで時間が経ってしまいますし、結局やらなくなってしまうかもしれません。プログラミングスクールに通うというのも、一つの手ですが、いちばん簡単に行動を起こせるのは書籍を読むことです。
しかし、エンジニアになるためにどんな本を読むべきかわからないという人は、書店に行っても、どれを買えばいいのかわからなくなって帰宅してしまうことも多いのではないでしょうか。
そうなってしまえば、せっかく書店に向かったのに意味がありません。システムエンジニアに興味を持ったという気持ちを無駄にしないためにも、ぜひこの記事を役立ててください。