【実体験あり】フリーランスエンジニアに転職するのって実際どう?

フリーランスエンジニア になるのって実際どう?


エンジニアに転職したいけど、フリーランスか正社員のどちらが良いかわからない。
エンジニア初心者でもフリーランスエンジニアとして活躍できる?

この記事をご覧のあなたは、そんなお悩みをお持ちではないでしょうか?

今回は現在正社員として働いているけど、『より自由な働き方をしたい!』『エンジニア転職して沢山稼ぎたい!』という方向けに、フリーランスエンジニアに転職するのって実際どうなのか? を解説していきます。

フリーランスエンジニアとして転職する際のメリットやデメリット、実際の体験談をもとにしたエピソードも解説していくので、実際に転職する際の参考になると幸いです。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

正社員と比較した際のフリーランスエンジニアのメリット

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まずは、正社員と比較してフリーランスエンジニアに転職することのメリットをご紹介します。

何年か正社員として働いていると毎朝出勤することが当たり前になってしまい、フリーランスのような生き方が殆ど想像できなくなりますよね。おそらく転職するといっても様々な不安がよぎるのではないでしょうか?

しかし実際にフリーランスエンジニアとして働くと、いくつかのメリットに恵まれるということも事実です。

時間や場所に制約がない

まずはじめにご紹介するのは、時間や場所に制約がないといったメリットです。

普通の会社員として働くと、毎朝決まった時間に家を出て、決められた職場で業務をこなすといった流れが一般的ですが、フリーランスはそれらが全て自分で決められます。

例えば、朝起きるのが辛い……といった夜型の人にとっては、ある程度自身で起きる時間を調整できるので、集中しやすい時間帯に仕事できるといったメリットがあるでしょう。

自身で集中しやすい環境を整えることができるので、業務効率の向上を目指すことができます。

節税できる可能性が高くなる

次は、節税できる可能性が高くなるといったメリットです。

正社員として働いていると、基本的には会社が税金の支払いを担当してくれます。なので我々社員は、給料明細をみたとき初めて税額を把握するといった流れになりますよね。

しかしフリーランスは自分で税金を支払わなければならないため、所得税をかける金額にある程度裁量が効きます。

例えば、「家を職場にしている」という方は「家事関連費」として家賃や光熱費を経費として落とす事ができます。経費として落とした金額分は税金を支払う必要がないので、その分節税効果に繋がります。

初めはこういった経費の計算が大変ですが、上手に活用すると手元に多くのお金が残るといった点が大きなメリットです。

収入が上がりやすい

次は、収入が上がりやすいといったメリットについてです。

会社員として働いていると、その会社の昇給制度や報酬の決まりによって収入が上下しますよね。またどれだけ一生懸命働いてもその頑張りが会社に認められない限り、収入は上がりません。

しかしフリーランスエンジニアとして働く場合は、自分で仕事を受注して成果を積み上げる事がその人自身の実績となるので、実績が多い分評価が高くなります。なので、収入をあげやすいのです。

プロジェクト単位で仕事ができる

プロジェクト単位で仕事ができるといった点も大きなメリットです。

会社員として働いていると、その会社単位で仕事が進められます。例えば「新サービスのシステム開発」といったプロジェクトを進めようとした時に、あくまでその会社の中でのプロフジェクトメンバーが任命されるといった流れになりますよね。

しかしフリーランスとして仕事をする場合、「新サービスのシステム開発」といったプロジェクトを個人で見つけて、その仕事を自ら請け負うといったスタイルに変わります。

つまり自分の得意分野を活かせるような仕事を探すことができるのです。

正社員と比較した際のフリーランスエンジニアのデメリット

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フリーランスといえば時間や場所に縛られない自由なイメージが強く、近年若者を中心に人気の働き方です。またエンジニア需要は年々右肩上がりといった話もよく出るので、フリーランスエンジニアを理想の職業にしている方も多いです。

しかし、そんなフリーランスエンジニアも正社員と比較したときに、どうしても出てしまうデメリットがあります。

ここでは、そんなフリーランスエンジニアで働くことによるデメリットについて解説していきます。

収入が安定しない

まずはじめに収入が安定しないといったデメリットがあります。

やはり正社員として働くと毎月決まった収入を得ることができるので、基本的にお金に困ることはありませんよね。しかし、フリーランスエンジニアは自分で仕事を取らない限りは収入が発生しない働き方なので、非常に不安定です。

特に初めのうちは安定した収入源を得るために多くの時間を費やさなければなりません。安定するまでの期間は、休日が無くなってしまった……という事態も覚悟せざるを得ないでしょう。

お金の管理を自分でしなければならない

会社員として勤めている限り、税金の処理や社会保険の支払いは勤め先の会社が行ってくれます。なので普段の生活であまり意識することがありません。

しかしフリーランスエンジニアになると、そういった処理も含めた収入と経費の計算を自分自身で行わなくてはいけないのです。

また、病気や事故に巻き込まれてしまった場合も、自己責任で収入の管理をしなければならない為、ある程度余裕を持って貯金をするよう努力しなければなりません。

自発性がないとスキルは向上しない

こちらは会社員にも共通して言えることですが、自発性がないとスキルが向上しません。

特にフリーランスエンジニアの場合は、業務の中で不明な箇所や確認したい事項があった時、自発的に質問したりネットで確認するといった姿勢がないとスキルアップは見込めません。

待っていれば周りが与えてくれるといった考え方では、仕事を任せてもらえなくなってしまうので、自発性が非常に重要です。

孤独感を感じる可能性がある

やはりフリーランスエンジニアとして働くと孤独感に悩む人が多いです。

もちろんフリーランスエンジニア専用のコミュニティや勉強会に参加するといった選択肢もありますが、基本的には自分一人で業務をこなしていくスタイルなので、人と関わる機会が相対的に減っていくでしょう。

なので常に人と繋がっていないと落ち着かない! という方には向いていないかもしれません。

フリーランスエンジニアに転職すると何が変わるの?

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では、実際にフリーランスエンジニアに転職すると何が変わるのでしょうか? 正社員として働いていると、フリーランスの働き方って中々イメージしにくいですよね。

ここからは、年収や生活スタイルの変化、スキルアップが見込めるようになるのか、といった点について解説していきます。

年収面はどういった特徴があるのか

年収といっても、その職種や年数によって大きく上下するので一概に言えないですが、20代のうちに年収1000万を目指すならフリーランスエンジニアとして活動すべきでしょう。

30代以下で年収1000万を超える人はフリーランスの場合8.8%であるのに対し、正社員はたったの1.2%です。(

引用元:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)IT人材白書2016
https://www.sejuku.net/blog/wp-content/uploads/2019/11/000052198.pdf

やはり正社員の方が安定して収入を得る事ができますが、大きく収入を伸ばしたい場合は、独立して自分で仕事をとっていくことをおすすめします。

はじめのうちは地道な実績づくりに追われますが、短期的に年収アップを見込めるようになるのも、フリーランスエンジニアの大きな特徴でしょう。

生活スタイルはどう変化するか

会社員として働いている限り、毎朝決まった時間に起きて決まった通勤路を使用して会社にいくことになりますが、フリーランスはそういった縛りがありません。

なので生活スタイルをその人自身の性格や気分によって柔軟に変えていく事ができます。

また会社員は土日や祝日に休暇日が与えられますが、フリーランスには休日といった概念が無くなってしまいます。自分自身で休日を決める必要があるので、特に初めのうちは会社員より休みが少なくなってしまうかもしれません。

スキルは向上するか

その人の特性によりますが、基本的にフリーランスの方がエンジニアスキルの向上が見込めると考えてよいでしょう。

というのも会社員として働いていると、その会社から与えられた業務しかこなす機会が無くなってしまい、現時点での自分のスキルにあった仕事を取り組めるとは限らないからです。

その反面フリーランスエンジニアの場合は、自分自身の弱点を考慮し、強みを活かしながら仕事を受注する事ができるので、スキルに適した仕事を取り組めます。

また、時間に余裕ができるので勉強会やプログラミングスクールに通うなど、スキルアップの近道になるようなアクションを起こす事ができます。

フリーランスエンジニアに転職する前にやっておくと良いこと

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次は、フリーランスエンジニアとして転職する前にやっておくべきことを紹介します。

そもそも、フリーランスになるという行為において、やらなければいけないことは基本的にありません。とても簡単になれるといった面が特徴です。

とはいったものの、やっておくと良いこともいくつか存在します。やはり予めやるべきことを理解しておいた方が、転職のタイミングで困ることも少ないでしょう。

というわけで、ここではやっておくとよいことをいくつか紹介していきます。

開業届の提出

まずはじめに行いたいのは開業届の提出です。

繰り返しになりますが、フリーランスは自分の事業で得た収益にかかる税金を自分で申告しなければなりません。その時かかる税金を65万円控除できる青色申告という制度があります。

そしてその青色申告をするには開業届が必要なんですね。つまり、少しでも手元に収入を残したい方は、開業届を出すことで節税効果を得る事ができるのです。

SNSやサイトを活用

次にやっておくべきことはSNSや自分のサイトを作っておくということです。

フリーランスエンジニアは実績が命です。そしてその実績を誰が見ても一瞬でわかるようにしておく必要があります。

そのためには自分のポートフォリオを作っておくことをおすすめします。SNSアカウントや自分のポートフォリオサイトを作成し、実績がわかりやすい状態にしておくと、そこから企業が声をかけてくれる事があるかもしれません。

自分の名前を売っていくためにも、そういったメディアの活用は必須といえるでしょう。

会社員時代の人脈を整理

エンジニア系の職場にもともと勤めていて、フリーランスエンジニアに転職したい!という方は、会社員時代の人脈が仕事に大きく影響する可能性があります。

業界自体が広いとはいえ、駆け出しのタイミングだとどうしても仕事を受注するのに手間取ってしまうでしょう。そんな時に活用したいのが既存の人脈です。

Facebookの友達等も含めて自身の人脈を整理しておくと、そこから仕事が生まれたりするのでおすすめですよ。

フリーランスエンジニアに転職した人の体験談

それでは実際にフリーランスエンジニアに転職した人の体験談を紹介していきます。

「これから転職したい!」という方は、実際に転職した人の経験談を聞くことで自分の持つ転職のイメージと照らし合わせてみてください。

Webデザイナーからフリーランスエンジニアに転職した例

まず紹介するのは、フロントエンドの会社員エンジニアからフリーランスエンジニアに転職した田中優輝さんです。

元々Webデザイナーとして電話占いのサイトをいじっていたけど、「仕事の幅を広げたい」という思いで独立を決意したとのことです。

弊社インタビューによると、フリーランスエンジニアに転職することによって

  • 自分で人生をデザインすることができる
  • 自分で生き抜ける力(スキル)をつけていけるようになる


といったメリットがあると仰っています。下記のインタビュー記事も参考にしてみてください。

WEBデザイナーの僕がフリーランスエンジニアになれた理由
更新日:2024年3月1日

未経験からフリーランスエンジニアになることはできる?

それでは未経験からフリーランスエンジニアに転職する事は可能なのでしょうか?

実際のところ、なれなくはないけど難しいです。というのも、初めのうちは何がなんだかわからない……といった状況なので、仕事をするというより勉強をする時間が主だからです。その間収入はほぼ0になってしまいます。

なので初めは正社員として働きながら、エンジニアの勉強をしたり副業をして、慣れてきたらフリーランスになると良いでしょう。

また高収入を目指したい場合は、エンジニアの正社員として働いてからフリーランスになると、収入アップが早いのでおすすめです。

まとめ

フリーランスエンジニアに転職するのって実際どうなのか? ということを解説しました。

フリーランスエンジニアとして転職すると多くのメリットがあります。その反面、収入面が不安定になってしまったり、自発的に行動していかないとうまくいかなかったりと、大変なことも多くあります。

とはいったものの、できるだけ若いうちに高収入を得たい方にとってはフリーランスとしての道は最短でスキルアップできるといった意味で非常に効率的でしょう。

今回の記事が、皆さんにとってのフリーランスエンジニアへの転職を志すきっかけになったら幸いです。ここまでみていただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

元ウェブディレクター/編集者
メイン機はOS9時代からMac。
最近はUnityに興味があります。

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