ネットワークエンジニアのキャリアアップに必要な資格とは?


ネットワークエンジニアとしてのキャリアアップしたい
ネットワークエンジニア向けの資格にどんなものがあるか知りたい

そもそもネットワークエンジニアは資格が必要な仕事ではありません。実際に何の資格を持たずに仕事をされている人はたくさんいますし、ネットワークエンジニアなどIT系の仕事は経験によりスキルを上げていくものです。

しかし、自分の実力がどのくらいあるのかを示すために資格をとっておくと、社内評価や転職時など他の人が自分を見定めるときに有利に働きます。

また、資格をとろうと勉強する事で自分のスキルについて今一度見直す機会にもなります。

IT系にはさまざまな資格がありますが、今回はそのなかでもネットワークエンジニア向けの資格をご紹介します。ぜひご参考になさってください。

目次

ネットワークエンジニア向けの資格一覧

画像:Shutterstock

ネットワークエンジニア向けの資格には国家資格民間資格があります。それぞれどのような資格なのか、受験資格、資格の難易度、試験内容などをご紹介していきます。

国家資格一覧

ネットワークエンジニア向けの国家資格は以下の3つです。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークエンジニアの資格としては最上位になる資格で、ネットワークシステムの管理や企画、要件定義、開発、運用、保守といったさまざまな場面の中心としての役割を負えたり、技術を支援できる立場になることができます。

受験資格

制限されていません。誰でも受験可能です。受験は毎年10月の第3日曜日に実施される予定になっており、願書の提出は7月頃です。会場は全国に50箇所ほどあります。受験料は5,700円です。

資格の難易度

平成30年度の方確率は15.4%となっています。ネットワークエンジニアに関する資格の中では難易度が高く、ベテランのネットワークエンジニアでも独学で合格するのは難しいかもしれません。

独学をする場合は、過去問をチェックしたり、記述式の練習をすることをおすすめします。

出題形式は午前中は多肢選択式(四肢択一)で、午後は記述式になり、両方とも60%以上の正解を得る必要があります。

午後試験Ⅰの記述式の問題は、フォーカスしているネットワーク技術やネットワーク技術の基本的な仕組みに関すること。午後試験Ⅱはネットワーク技術を組み合わせたシステム全体について考えるものになっています。

ネットワークスペシャリスト試験の詳細を確認する

基本情報技術者試験

ITエンジニアの入門的な試験になり、ハードウエアやソフトウエアの基本的な仕組みや動作、プログラム言語についての基本的な理解力などが必要です。

受験資格

制限されていません。誰でも受験可能です。受験は4月の第3日曜日と10月の第3日曜日に実施される予定になっており、願書の提出は1月頃と7月頃です。会場は全国62都市で行われます。受験料は5,700円です。

資格の難易度

平成30年度の方確率は25.6%となっています。エンジニアとしての知識があれば特に難しいものではありませんが、ストラテジ系やマネジメント系など情報系以外の問題も出題されるのでそちらの勉強を忘れないようにしましょう。

出題形式は多肢選択式で、60%以上の正解を得る必要があります。

選択言語は:C・Java・アセンブラ言語・表計算で、2019年10月まではここにCOBOLもありましたが、2020年4月からはPythonに変更になります。

→ 基本情報技術者試験の詳細はこちら

応用情報技術者試験

コンピュータやITに関する知識や技能が幅広く応用力があることを示す資格ですので、エンジニアとしてワンランク上を目指している人におすすめです。

受験資格

制限されていません。誰でも受験可能です。受験は4月の第3日曜日と10月の第3日曜日に実施される予定になっており、願書の提出は1月頃と7月頃です。会場は全国62都市で行われます。受験料は5,700円です。

資格の難易度

平成30年度の方確率は23.1%です。

レベルの高い試験ではありますが、エンジニアとしてある程度経験を積んでいれば知識面では問題無いかもしれません。しかし午後の記述式問題でつまずいてしまう人が多いので注意が必要です。

出題形式は午前中は多肢選択式(四肢択一)で、午後は記述式になり、両方とも60%以上の正解を得る必要があります。

→ 応用情報技術者試験の詳細はこちら

ベンダー資格一覧

ベンダー資格とはIT関連製品の製造や販売を行っている企業やメーカーが主催している民間資格のことです。ネットワークエンジニア向けのベンダー資格は以下の3つです。

シスコ

シスコは世界的に最大手とも言われているネットワーク関連の機器を取り扱っている企業です。シスコではさまざまな資格を取得することができるのですが、ネットワークエンジニアにおすすめの資格は以下のものです。

→ シスコ認定資格の詳細はこちら

CCNA

シスコの資格の中でも入門的な資格です。中小規模のネットワークの構築、管理、運営などの知識や技術があることを証明できます。

CCNAにもさまざまな種類があるのですが、「200-125J CCNA」に合格すればネットワークエンジニアの資格として十分です。

受験資格

制限されていません。誰でも受験可能です。

受験日は月曜日~土曜日であればいつでも大丈夫で(祝日は除く)申し込みも試験希望日の前日までできます。全国で100ヶ所以上アルピアソンVUE公認試験会場での試験となります。合格発表はテスト終了後すぐわかります。

受験料は39,000円です。

資格の難易度

公式に合格率の発表はされていません。バージョンが上がるごとに難度が上がるため注意が必要です。
選択式の問題だけでなく、ドラッグやドロップ式などキーボードを使ったコマンド入力などもあるので、シスコの公式サイトで練習問題をやっておくとよいでしょう。

→ CCNA認定資格の詳細はこちら

CCNP

シスコのベンダー資格の中でも有名な資格で、CCNAの上位資格にあたります。大規模のネットワークの構築、管理、運営などの知識や技術があることを証明できます。

CCNPは8つの種類があるのですが、その中でもルーティングやスイッチングの知識を示すことができる「CCNP Routing and Switching」の認定を目指しましょう。

CCNP Routing and Switchingの認定を受けるにはROUTE、SWITCH、TSHOOTの3つ全てに合格する必要がありますが、受験する順番は決まっていません。

受験資格

CCNAを取得していることです。受験日、申し込み日、会場はCCNAと同様です。受験料は1科目36,000円です。

資格の難易度

公式に合格率の発表はされていません。しかし、難易度が高いと言われているので、シスコの認定トレーニングを受けてからの受験の方がよいかもしれません。

選択問題、ドラッグ&ドロップ問題、入力問題、シミュレーション問題、シナリオ問題などさまざまな出題形式があります。

→ CCNP認定資格の詳細はこちら

LPIC

正式名称は「Linux Professional Institute Certification」で、日本語にすると「Linux技術者認定試験」のことを言い、Linuxの技術者としてのスキルを示すための資格です。

受験資格

LPICにはレベルが3種類あり、難易度の簡単なものから受験して合格しなければ上のレベルの受験資格を得ることができません。

受験日は月曜日〜土曜日であればいつでも可能(祝日は除く)、申し込みも試験希望日の前日までできます。全国で100ヶ所以上アルピアソンVUE公認試験会場での試験となります。合格発表はテスト終了後すぐわかります。

受験料はレベル1とレベル2の1科目試験であれば15,000円、レベル3だと1科目30,000円です。

資格の難易度

ほとんどが選択問題ですが、記述式の問題も出題されるので注意が必要です。

レベル1
日常的にLinuxを使っており、GUIタイプの使用をしていればそれほど難しい問題ではありません。

レベル2
Linuxのシステム管理やLinuxサーバーの設計、構築などを応用的に行える方であれば合格しやすいと言われています。

レベル3
レベル3になると独学でも取得が難しいくらいに高いスキルが求められます。LPI公式の自習会などを利用するとよいかもしれませんね。

LPICは2種類の試験に合格してはじめてレベル認定をされるのですが、一度に2種類を受ける必要はありません。片方の試験に合格してから5年以内に合格すれば大丈夫です。

→ LPICの詳細はこちら

ORACLE

日本オラクルによるベンダー資格で「ORACLE MASTER」が有名です。データベース管理や運用であるDBA、データベースを操作するためのSQL基礎の試験があります。

受験資格

Bronze、Silver、Gold、Platinumの4つのグレードがあり、下の資格を取得しなければ上位の受験資格を得られません。

DBAは1種類ですがSQL基礎は2種類の試験があります。DBAとSQL基礎の1種類の計2つのテストに合格すれば資格の認定を受けられます。2種類のテストを同時に受ける必要はありません。

資格の難易度

Bronze~Goldはマウス選択での出題形式ですが、Platinumは実技試験があり、専用のサーバーが割り当てられて技術を問われます。

Bronze
データベースを管理する上で最低限必要な知識を求められます。ORACLEに対しての知識がある程度あれば難しい内容ではないようです。

Silver
バックアップやリカバリなどができ、大規模なデータベースを管理する知識が必要です。実際の実務経験がなければ合格するのは難しいでしょう。

Gold
受験資格にSilverを取得していることとオラクル認定コースを1つ以上受講している必要があります。データベースの上級管理レベルが必要になるので、チューニングなどの知識も必要です。

Platinum
最適な環境の構築や管理など高度な技術が必要になります。

受験資格としてGoldを取得している以外にも、Platinumの実技試験の合格とオラクル認定コースを2つ以上受講している必要があります。

→ ORACLE認定資格の詳細はこちら

ネットワークエンジニアとしてキャリアアップするには?

画像:Shutterstock

キャリアアップするためには実務で経験を得ることはもちろん大切ですが、自分の現在のスキルレベルを確認するためにも、資格を得るために勉強をすることが重要です。

まずは基本情報技術者を取得しよう

IT業界の登竜門とも言える資格が基本情報技術者です。ハードウエアやソフトウエアはもちろん、プログラム言語の基本とも言える知識があるかどうかを見極めるための資格です。

ネットワークエンジニアとして現在働いている方もこれから仕事を始めようという方もIT関連の資格が無いのであればまずとっておいて損はないでしょう。

業務にあったベンダー資格を取得しよう

ベンダー資格はさまざまな種類があります。その中から自分の業務にあったものを選んで取得するようにしましょう。

ベンダー資格は上位資格が用意されていることが多いので、その分野を極めたスペシャリストを目指してみるとよいかもしれません。

上位の国家資格を取得しよう

IT関係の資格には国家資格であるものも存在します。その中でも上位の国家資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか?

ベンダー資格とは違って下位の資格を取得している必要が無いので、今まで資格を持っていなかったネットワークエンジニアの経験者でも取得することができます。

国家資格の上位にあたるものにはネットワークスペシャリスト応用情報技術者試験などがあるのでぜひチャレンジしてみてください。

資格取得のメリット

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ネットワークエンジニアとして働く上で資格は必要ありません。それでも資格が存在し、それを取得しようとしている人はたくさんいます。

資格を取得するメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。

スキルアップにつながる

資格を取るためには当然勉強する必要があります。勉強しなくても取れるような資格であれば摂る必要もありませんよね。

勉強をするとわかっているつもりでも実はきちんと理解していなかったことなど基本的なことを見返すこともできますし、自分が知らなかった知識を得ることにもつながります。

もし資格を得ることができなかったとしても、学んだことは自分のスキルとして身についているはずです。

技術力の証明になる

日々の業務をこなしているだけでは自分のスキルがどのくらいあるのか自分で判断するのが難しいですよね。また、他の人に証明するのも簡単な事ではありません。

資格と言うのは持っているだけで少なくとも取得している資格の技術力を持っているという証明になります。

転職しやすくなる

エンジニアとしてもっとスキルの高い仕事をしたい、とか、もっとよい給料のところで働きたい、などで転職を考える機会が出てくるかもしれません。

その時に自分のスキルを証明するために資格はとても重要な働きをします。このスキルの必要な仕事はできる証になりますしね。

例えば年齢を重ねて転職しにくい状態になっても、資格を持っていることで条件のよい転職ができるかもしれません。

挫折なくネットワークエンジニアの資格取得を目指すなら

ここまでの解説を踏まえ、独学でネットワークエンジニアの資格を取得しようと考えている人のなかには、

独学で取得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…

と不安な人もいますよね。

実のところ、ネットワークエンジニアの資格取得といったプログラミングの学習途中で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では

  • 不明点を聞ける環境になかった
  • エラーが解決できなかった
  • モチベーションが続かなかった

などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。

87.5%の人がプログラミング学習時に挫折を経験
不明点やエラーが解決できずプログラミングを挫折した人が多数

調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES

また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では

  • 確実にスキルを身につけられると思ったから
  • 独学では不安がある
  • 効率よく学べそう

などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。

61%の人がプログラミングの勉強を始めるならスクールが良いと回答
確実にスキルを身につけられそうという理由でプログラミングスクールを選ぶ人が多い

調査概要:プログラミングに興味がある方の意識調査
調査期間:2021/11/19~2021/12/3
対象者:プログラミング学習を検討している10代~50代の男女100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。

上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。

いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」と資格の取得自体を諦めかねません。

仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ネットワークエンジニアへの就職や転職を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。

そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。

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料金月分割4.098円~
実績・累計指導実績4万5,000名以上
・受講生の学習完了率98%
・受講生の転職成功率99%

侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。

先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。

しかし、侍エンジニアでは

  • 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
  • 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
  • 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ

といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で資格の勉強を進められるといえます。

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侍エンジニアのサポート体制

また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でも効率的に必要なスキルだけを習得可能です。

資格取得に特化した侍エンジニアのカリキュラム例
資格取得に特化した侍エンジニアのカリキュラム例

最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。

なぜ侍エンジニアが挫折せずネットワークエンジニアの資格を取得できるのか気になる人はぜひ公式サイトをご覧ください。

公式サイトで詳細を見る

まとめ

ネットワークエンジニアとして働く上でキャリアアップにつながる資格についてご紹介しました。

ネットワークエンジニアには必ずしも資格が必要ありません。しかし資格があることで自分のスキルを他のところで示すことができて、働いていく上で有利に働くこともたくさんあります。

IT関連の資格はたくさんの種類があるので、自分の業務に合ったものを選ぶようにしましょう。独学で取得するのも良いですが、限界を感じたらWebスクールなどで学習するのも検討しましょう。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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