Railsチュートリアルで未経験1ヶ月でも仕事を取る超リアル戦略

こんにちは!インストラクターの佐野( @HiroshiSano0711)です。

僕は未経験からプログラミングを学び、エンジニアとして働きはじめてからすでに2年が経ちました。

今思えば、「Railsチュートリアル」との出会いが僕の人生を変えてくれました。Railsチュートリアルでの学習は、「自分のWebアプリを作ってみたい」と願うすべての方におすすめできる学習法です。

そこで今回はRailsチュートリアルを使って、全くの未経験からたった1ヶ月でエンジニアとしての転職を成功させた僕が、Railsチュートリアルの概要とRailsチュートリアルの次にやるべきコトを紹介します。

具体的には、以下の内容を解説しています。

  • Railsチュートリアルの特徴や魅力
  • 学習前の目標設定
  • 学習中の注意点
  • 学習後のステップ

RailsチュートリアルでRuby on Railsを勉強して、最短で仕事を獲得したい!と思っているあなたはぜひ参考にしてみてください。

この記事の要約
  • Railsチュートリアルは体系的にWebアプリ開発を学べる
  • 学習中は手を動かしながら試行錯誤することでスキルが身につく
  • チュートリアル後はオリジナルアプリ開発で実践力を学ぶのがおすすめ

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目次

Ruby on Railsチュートリアルとは

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引用元:Ruby on Railsチュートリアル(日本語訳)https://railstutorial.jp/

SNS開発を題材にした無料の大型チュートリアル

Ruby on Railsチュートリアル(通称、Railsチュートリアル)は、SNSのTwitterを題材にした無料の大型チュートリアルです。Ruby on Railsは、有名なプログラミング言語Rubyで書かれたWebフレームワークです。

Railsチュートリアルを読めば、Ruby on Railsを使ったWebアプリの開発方法を学べます。

Railsチュートリアルの魅力

思いのほか楽しい

Railsチュートリアルでは、Ruby on Railsを使って「Twitterにとてもよく似たWebアプリを作る」という明確なゴールが設定されています。Railsチュートリアルを進めると、Webアプリが完成していくため、思いのほか楽しく、モチベーションも維持しやすいでしょう。

体系的に学べる

「Twitterにとてもよく似たWebアプリ」の開発を体験しながら、以下のような知識を体系的に学べます。

  • Webアプリの開発とインターネットへの公開
  • ヘルプページなど静的ページの作成
  • ソースコードのバージョン管理(Git)
  • Rubyの基礎
  • BootstrapフレームワークのRailsへの組み込み
  • ユーザー情報と記事の保存(データベース)
  • ユーザー認証(メール認証、ログイン、セッション、パスワードの変更)
  • 記事の投稿

Webアプリ開発やIT起業家を目指す方にとって、素晴らしい情報源と言えるでしょう。

基礎力が身につく

Railsの中心となっている、以下のような技術をまとめて学べます。

  • MVC(Model、View、Controller)
  • REST(Representational State Transfer)
  • ジェネレータ
  • マイグレーション
  • ルーティング
  • ERB(Embedded Ruby)

これらの専門用語は、Webアプリを開発する上では基本的な知識です。今の段階ではまるで呪文のように感じると思いますが、Railsチュートリアルを最後まで終えれば、この専門用語を理解できます。

さらに、Railsチュートリアル以外の高度な内容の書籍やブログであっても、読み解けるぐらいの基礎力が身に付きます。

応用力も身につく

他言語のフレームワークを使いこなすための知識は、Railsを使いこなすための知識とほぼ同じです。たとえばサッカーのルールを伝えるときに、英語と日本語では異なる表現になったとしても、サッカーのルールや(相手を傷つけないといった)考え方は変わりません。

これと同じで、Webアプリを開発するときに、Ruby+RailsとPython+Djangoでは異なる表現になったとしても、Webアプリを開発するための知識や考え方は変わらないのです。

したがって、Railsチュートリアルを終わらせてWebアプリを開発するための知識や考え方を身に付ければ、以下のようなフレームワークも容易に使いこなせるようになるでしょう。

  • Python+Django
  • PHP+Laravel
  • Java+Play Framework

各章が終わった状態のソースコードをダウンロードできる

Railsチュートリアルの翻訳に最も協力している人の一人である安川要平(@yasulab)さんが用意したGitHubリポジトリがあります。このGitHubリポジトリからは、Railsチュートリアルの各章が終わった状態のソースコードをダウンロードできます。

Railsチュートリアルの2週目をやりたいときは、このリポジトリを活用すれば、どの章からもスムーズに始められるでしょう。

参考:https://github.com/yasslab/sample_apps

Railsチュートリアルを始める前に明確な目標を設定しよう!

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画像:shutter stock

さて、Railsチュートリアルの魅力が分かったところで、実際に手をつけたいところですが、その前にやるべき目標設定をしましょう。何か新しいことを始めるには、動機や目的、目標が必要です。もし

なんとなくプログラミングができるようになりたいから…

と目的が明確でない場合は、「Railsチュートリアルを最後までやりきること」を目標にしましょう。もちろん、「自分でアプリを作ってみたい」「RailsでWebアプリを作って起業したい」などの目標でも良いですね!

期限を決める

やるからには期限を決めましょう。僕は飽き性でなかなか継続することが苦手で、それが原因で人生が悪い方へ傾きかけたこともありました。そんな人生を変えるため、(何かの啓示があって)Railsチュートリアルだけは最後までやろうと決めました。

販売員として働きながら、平日3時間、休日5時間ほどの時間を使ってRailsチュートリアルを進めていくと、1か月ほどで終了できました。もちろん個人差があるので一概には言えませんが、合計で約130時間を目安にして期限を決めましょう。

ちなみに、Railsチュートリアルの「推薦の言葉」には、「私自身、章の終わりにある練習問題もやりながら、この Rails チュートリアルを3日間かけて一気に読破しました」と書かれていますが、元から相当な知識がないと3日では読破できません!

なので、「3日で終わる人もいるのに自分は何ヶ月もかけないと終わらない、才能がない」などと思う必要はありません。自分のペースで構わないので、しっかりと期限を決めて読み進めていきましょう!

Railsチュートリアルの学習を1ヶ月で終えるためにやるべきこと

意味がわからなくても手を動かす

なにより大切なことは、Webアプリ開発を一通り体験して、全体像を把握することです。何が書いてあるのか意味がわからないことも多いでしょう。

なぜこうやってコードを書く必要があるのか?
なぜこのような仕組みがあるのか?

といった疑問を持つこともあるでしょう。しかし、最初から全部理解できる人はいませんので、「才能が無いのかな…」と心配する必要はありません。僕も、長くて大変な全14章を初めて読み終わったときは、半分も理解できていなかったと記憶しています。

1か月で終了するためにも、理解できない部分は飛ばし、手を動かし続けて全体像を把握しましょう。全体像が見えてくれば、それが基礎知識となり、初めはまったく理解できなかった部分も後になって「そういうことだったのか!」と、なんとなく分かった気になるのです。

調べる癖を付ける

Railsチュートリアルにも、以下のように書かれています。

開発中に何らかのエラーに遭遇したとしても、エラーメッセージをそのままGoogleで検索するだけで、関連するブログ記事や掲示板のスレッドをたちどころに見つけることができます。

引用:https://railstutorial.jp/chapters/beginning?version=5.1

3秒考えて理解できなかった単語やエラーメッセージは、すぐにインターネットで調べましょう。これは、エンジニアとして必要な「検索力」を身につけるためです。

プログラミング上達のコツとは?エンジニアに学ぶ検索テクニック
更新日:2024年3月1日

ただ、1か月で終了するためには、初めのうちは適当なところで切り上げる(わからないまま放っておく)ということも大切です。そして、Railsチュートリアルを終了してから、もう一度分からなかった部分を調べてみてください。

同じように調べているはずなのに、不思議と分かることが増えているはずです。

Railsチュートリアルの次のステップは?

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画像:shutter stock

抜けている知識を補完する

Railsチュートリアルは、非常に効率が良くおすすめの教材ですが、Railsチュートリアルだけが唯一の選択肢ではないことも知っておくことも大切です。多くの人の説明を聞くことによって、Railsへの理解をより強固なものへと変えることができます。

オリジナルWebアプリを開発する

Railsチュートリアルを終えただけで、果たして仕事をとれるでしょうか?Railsチュートリアルを経て身についたスキルはあると思いますが、企業側に「自分自身が役に立てる人材であることを証明」できないため、仕事はとれません。

自分自身が役に立てる人材であることを証明するには、やはりオリジナルWebアプリの開発が必要です。そこで、Railsチュートリアルを復習しながら、自分でオリジナルWebアプリを作ってみましょう。

オリジナルWebアプリの開発は、Railsチュートリアルと同じようには進められません。必要そうな情報を調べながら、「あーでもない、こーでもない」とトライ&エラーを繰り返し、Railsへの理解が深めていきましょう。

したがって、オリジナルWebアプリを開発した「実績」は、Railsを活用するだけの知識があるという証明となり、企業側は「この人は企業にとって役に立つ人材である」と確認できるというワケです。

時間が少ないときは機能追加だけでも行う

一からWebアプリを制作する時間がなければ、Railsチュートリアルで作成したWebアプリに、オリジナルの機能を追加するだけでも、自分自身が役に立てる人材であることの証明になります。

実際の仕事では、一から自分一人でWebアプリを制作することはありませんので、機能を追加するだけでも十分に証明できるという考え方です。

オリジナルWebアプリ開発で大活躍するアイデア発想法

オリジナルWebアプリを開発するときも、機能を追加するときも、まず新たに提供するサービスを考えましょう。すぐに作りたいサービスが思いつけばいいですが、そう簡単にはいきません。

そんな方におすすめのアイデア発想法がありますので、紹介しましょう。それは、「【自分が好きなもの(詳しいもの)】と【今あるサービス】を組み合わせる」という方法です。

例えば、あなたが写真好きだとして、Twitterと組み合わせてみると、【Instagram】になります。このように現在あるサービスというのは、何かと何かを組み合わせてできている場合がほとんどです。組み合わせの数は無限大にありますので、新しいサービスや機能を考えてみてください!

Railsチュートリアルで未経験1ヶ月でも仕事を獲得する方法

クラウドソーシングサイトを活用する

インターネット上で仕事を受注する時代がきました!「クラウドワークス」や「ランサーズ」といった「クラウドソーシングサイト」を利用しましょう。

仕事を受注する際は、一般的に報酬制度が2種類あります。

  • 案件ごとの単価報酬
  • 作業時間による時給報酬

未経験から開発を行う際は、案件を必ずしもやり遂げられるわけではないため、「作業時間による時給報酬」案件をおすすめします。時給でお金をいただきながら、実績を積むことを狙うのです。

いくつかの案件をこなして開発に慣れてきたら、「案件ごとの単価報酬」案件を受注するとよいでしょう。

転職サイトを活用する

転職サイトに登録する手もあります。これまでに勉強した内容だけでなく、今後やりたいこともプロフィールに載せておくと良いでしょう。勉強の過程で楽しかったこと、辛かったことなどを書いておくと人間性が伝わり共感が得やすくなります。

初心者で未経験でも、採用する企業は増えてきています。Railsチュートリアルを終えたあなたは、もはや初心者ではありません。仕事獲得や転職を目指している方は、こちらの記事で詳しくまとめているので参考にしてみてください。


まとめ

Railsチュートリアルの概要から、学習するときの心得、知っておきたいコツなどをご紹介しました。僕も最初は全くわかりませんでしたが、最後までやってみたらRailsだけでなくプログラミング全体の知識が身につきました。

様々な知識が身についたことで、他の言語に関してもプログラミングの学習がはかどり、今ではフリーランスエンジニアとして活動できるようになりました。本当に、Railsチュートリアルを読んでよかったと思います。

あなたも遠回りや挫折をすることなく、プログラミングを習得して、学習の先にある夢や目標に向かって突き進んでいただれば幸いです。私のように人生が変わるかもしれませんよ!

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発の知識やノウハウに基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
【SNS】
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