9割以上が仕事に行きたくない?経験者が語る対処法

疲れがたまって仕事に行きたくない
人間関係が悪く、仕事に必要な会話すらストレスがたまってしまう

仕事での疲労や人間関係のストレスを放置すると、心身の不調や生産性の低下につながります。仕事に行きたくない日々が続くと働けなくなり、休職せざるを得ない状況にもなりかねません。

仕事に行きたくない気持ちに蓋をせず、原因を把握して早めに対処することが重要です。

そこでこの記事では、仕事に行きたくないと感じる理由を解説します。記事の後半では「仕事に行きたくない気持ちが続く場合の対処法」もまとめているので、ご一読ください。

目次

9割以上が「仕事に行きたくない」と感じた経験あり

仕事に対してネガティブな気持ちを感じたことのある社会人は多いです。実際に、人事のトータルソリューションを提供する株式会社ベクトルが行ったアンケートによれば、95%の社会人が「仕事に行きたくないと感じたことがある」と回答しています。

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出典:PR Times

調査結果によれば「仕事に行きたくない」と感じた理由は、次のような項目が多くを占めました。

  • 第1位 職場に苦手な人がいる(197人)
  • 第2位 疲れが取れていない(176人)
  • 第3位 やる気が起きない(153人)
  • 第4位 人間関係が悪い(144人)
  • 第5位 業務量が多い(131人)
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出典:PR Times

理由に共感した方も多いのではないでしょうか。特に1位の「職場に苦手な人がいる」場合、他の職場の仲間とどんなに良好な人間関係を築いていても、仕事でストレスを感じることが珍しくありません。

このように、私たちが思っている以上に仕事に行きたくないと感じる瞬間はよくあります

仕事に行きたくないと思う主な理由

仕事に行きたくないと思う主な理由

仕事に行きたくないと感じる場面は誰にでも起こりますが、考えられる理由は主に以下の4つです。

特に3番目の「人間関係のトラブルに悩んでいる」は、職場での対人関係が悪化すると日々の業務にも悪影響を及ぼすことが一般的で、仕事へのモチベーション低下の主な原因となります。

では、ひとつずつ見ていきましょう。

仕事の疲労でやる気が起きない

毎日の業務が忙しいと疲労がたまり、次の日のモチベーションを低下させます。仕事の疲労感は体調面のみならず、精神面にも影響するからです。

例えば、仕事が忙しく残業が連日続いていたとしても、次の日も朝から全力で働かなければならない場合があります。疲労がピークに達するとやる気が起きず、仕事にいくたびに気力も失われてしまいます。

会社にいくとストレスを感じる

通勤や営業ノルマ、上司からのプレッシャーなど、会社にいくだけでさまざまなストレスを感じるときもあります。

例として、通勤時間が長く、毎朝の満員電車でのストレスが日々蓄積しているケースが挙げられます。都心の企業に勤務しており、地方や郊外から毎日数時間かけて通勤のため電車やバスなどで往復しているような場合です。

仕事の疲労感よりも前に長時間通勤のストレスは心身にダメージを受け、仕事への意欲が削がれてしまいます。

人間関係のトラブルに悩んでいる

仕事場での人間関係のトラブルも、職場のストレスの主な理由の1つです。

例えば、相性が良くない同僚との意見の対立が長期間にわたり解決しないケースがあります。毎日のように意思疎通に難がある相手と仕事で向き合わなければならないだけで、仕事にいくのは憂鬱です。

このほか上司や部下、顧客などさまざまな相手との人間関係のトラブルで職場への足取りが重くなります。

仕事にやりがいを感じない

自分の仕事に対する誇りや価値、達成感を感じられないと仕事にいくモチベーションが下がる場合があります。

具体的には、元々営業畑で活躍していた人が、異動で生産ラインに配属されたような場合です。毎日同じルーチンワークをこなす仕事では、以前のようにやりがいや達成感を感じられず、仕事に行きたくないと感じる日が増えてしまいます。

ここまで「仕事に行きたくない」と感じる主な理由を、具体的な例を交えて紹介しました。以降では、次のトピック別に前述した悩みへの解決策を紹介します。

仕事に行きたくないと感じる理由が明確な方は、気になる解決策をクリックして確認してみてください。

仕事の疲労・ストレスを和らげる方法

仕事の疲労・ストレスを和らげる方法

仕事の疲労・ストレスを和らげる方法は、次の3つあります。

このうち2番目の「仕事を効率化して労働時間を抑える」は、ワーク・ライフ・バランスを図り業務の効率化を進めるためにもおすすめの方法です。

以下、ひとつずつ確認していきましょう。

適度に休みを取る

仕事の疲労やストレスを解消するには、上手な休みの取り方を心がけましょう。毎日の睡眠だけではなく、週末や休日にリラックスした時間を確保することで、心身をリフレッシュできます。

例えば週末に好きな映画を見にいく、週に一度は趣味に没頭する時間を作るなど、意識的に休息を取り入れることで仕事に向けたエネルギーを充電できます。

仕事を効率化して労働時間を抑える

働く時間の適切な管理により、ストレスの軽減を図れます。作業の効率化のために、タスクの優先順位をつける、時間を区切り集中して作業を行うなどの方法がおすすめです。

一例として、まだ疲労感が少ない午前中の始業後2時間を重要な業務に充ててみましょう。自分のコンディションに合った作業スケジュールを設定すると、勤務時間を無駄にせず、品質の高い仕事につながります。

リフレッシュの時間を大事にする

リフレッシュの時間を増やしていけば、仕事のストレスを和らげてモチベーションを上げることができます。日々の業務に追われていると、リフレッシュの時間を忘れがちです。

しかし軽い休憩や趣味の時間、友人との交流など、自分をリフレッシュさせる時間は疲労解消やストレス軽減に役立ちます。

例えばランチタイムには食事の後に外で散歩をする、帰宅後は好きな音楽を聴く時間を作るなど、日常の中で心地よい時間を確保するよう意識しましょう。結果として、心身状態が整うことで、仕事の効率化を進められます。

人間関係の悩みを解消する方法

人間関係の悩みを解消する方法

仕事で大きなストレスである人間関係の悩みを解消する方法は、次の3つあります。

特に3番目の「メンタルヘルスのサポートを活用する」は、職場の人間関係のトラブルで頭がいっぱいになり、業務にも支障をきたす場合に試してみたいところです。

以下で、ひとつずつ見ていきましょう。

コミュニケーションスキルを見直す

人間関係の悩みは、コミュニケーションをきっかけに生じることが多いです。

そのため、毎日明るい挨拶を心がける、相手の話を良く聞くなどの基本的なコミュニケーションスキルを意識して見直すことが重要です。日々の業務で気持ちのいい態度を意識するだけで、相手や職場の雰囲気が変わることも少なくありません。

具体的にはミーティング時には意見を積極的に共有しつつ、相手の意見には感謝の言葉を忘れずに伝えることで、職場の人間関係が改善される可能性があります。また、相手の意見に対してすぐに自分の意見を伝えるのではなく、最初にしっかりと共感を示すこともコミュニケーションの品質を高める効果があります。

職場のメンバー同士で交流する機会を設ける

メンバー同士の交流を通じて、職場での人間関係の改善を図ることができます。

例えばランチタイムにいっしょに食事をする、新年度や年末に定例の食事会を開くなど、勤務時間外に交流の機会を増やすことが効果的です。また、共通の趣味を見つけて社内のクラブ活動を運営するなどもコミュニケーションの活性化が期待できます。

こうしたオフの時間での交流を続けると、上司や部下などの職場での役割から離れ、相手にビジネスシーンとは違った人間味のある部分を垣間見ることができる貴重な機会になります。

結果として職場のメンバー内で相互理解が深まり、人間関係の悩みが解決するきっかけとなる可能性につながるでしょう。

メンタルヘルスのサポートを活用する

人間関係の悩みが深刻な場合、プロのサポートを活用することもひとつの方法です。

例えば、勤務先企業の産業医に相談する、メンタルヘルスのカウンセリングサービスを利用するなどが考えられます。

さらに、産業カウンセラーやキャリアカウンセラーなど、企業の経営者や従業員のメンタルヘルスケアを専門とする講師のセミナーで、思考・感情のコントロール方法や職場のコミュニケーションスキルを学ぶのもおすすめです。

心理学やカウンセリングのスキルを身につけた専門家のサポートにより、自分が仕事で具体的に何に悩んでいるのか、どういった解決策が考えられるのか把握できます。

キャリアプランを見直す方法

キャリアプランを見直す方法

「仕事に行きたくない」と感じた際、キャリアプランを見直す方法は、次の3つです。

中でも、1番目の「スキルの棚卸しをする」点は、自身の置かれた状況を客観的に見つめ直し、次のステップへ踏み出すためにおすすめの方法です。

では、ひとつずつ確認していきましょう。

スキルの棚卸しをする

キャリアの方向性を見直す際には、まず自身のスキルの棚卸しが必要不可欠です。具体的には、これまでの習得したスキルや培った経験をリスト化し、スキルや経験が今後のキャリアにどのように活かせるのかを検討します。

例えば、過去にプロジェクト管理の経験がある場合、スキルを強化してマネジメントの方向へ進むことができる可能性があります。また、現在の業務とは異なる新たな職種にチャレンジしたい場合も、習得したいスキルと習得にかかる期間・費用を調べることで、将来に向けた具体的なスキルアップを計画可能です。

スキルの棚卸しは地道な作業ですが、キャリアプランの見直す前にしっかりと行っておくと、今後のキャリアの方向性をより明確に描くことができるでしょう。

キャリアアドバイザーなどからアドバイスを受ける

自分でキャリアの棚卸しが終わったら、客観的な視点を交えてキャリアプランの見直しに取りかかりましょう。キャリアアドバイザーなどの専門家からアドバイスを受けると、自分では気づかない視点や可能性を発見できます。

具体的には自分の経歴、経験やスキル、今後の希望をキャリアアドバイザーに共有し、市場の動向や他の職種への転職の可能性などを相談します。現職で組織内のデジタル化推進担当として高いITスキルを培った場合、IT戦略を統括する職種への転職を提案されるかもしれません。

このように、キャリア形成のプロによる視点を活用すると、より一段と自身のキャリアプランを広く深く考えるチャンスが生まれます。

目標を見直す

キャリアプランの見直しには、長期的な目標と短期的な目標の両方を再確認することも重要です。なぜなら、現在の仕事が未来のキャリアにどう結びついているのかを理解し、必要な場合には目標を変更する判断材料になるからです。

5年後、10年後の自分がどういった職種や役職に就いているかをイメージし、達成に必要なステップを明確にします。

例えば、将来的に独立して事業を始めたい場合、現在の仕事を通じてどこまで開業に必要な経験やネットワークを身につけているかを検討し、進むべき方向を見直すことが大切です。こうしたキャリア目標の見直しを通して、より現実的で実現可能なキャリアプランをイメージできます。

仕事に行きたくない悩みが続く場合の対処法

仕事に行きたくない悩みが続く場合の対処法

仕事のモチベーションを上げる方法をあれこれ試したものの、仕事に行きたくない悩みが続く場合の対処法は次の3つです。

とりわけ2番目の「部署異動ができないか相談する」は、現在の部署の仕事に興味を失っている、人間関係の修復が難しいなどの場合に効果があります。

では、ひとつずつ見ていきましょう。

まとまった休暇を取得する

仕事のストレスや疲労が積み重なると、毎日の仕事へのモチベーションが下がります。このようなときは、まとまった休暇を取得して心身状態を回復しリフレッシュしましょう。

1週間以上の長期休暇を取得して、趣味や家族との時間を楽しみながらリフレッシュすることがおすすめです。例えば、自然豊かな場所でのキャンプや海外旅行など、日常とは異なる環境に囲まれた過ごし方が有効です。

しっかりとまとまった休暇を満喫すると、仕事への新たなモチベーションやエネルギーを取り戻すことができます。

部署異動ができないか相談する

もし現在配属されている部署に仕事に行きたくない原因がある場合、部署異動を検討するのも解決策のひとつです。上司や人事部門と相談し、自分のスキルや興味を生かせる別の部署への異動願いを出します。

例えば、営業部門でのノルマや上司のプレッシャーに悩んでいる場合、自身のコミュニケーションスキルを活かせる企画部門などへの異動にチャレンジするなどです。

実際に異動希望が実現することで、新たな職場環境で仕事に対するモチベーションが上がり、自分らしく成長する機会を見つけるチャンスをつかめる可能性があります。

新たなスキルを身につけて転職する

さまざまな方法を試してみても、現在の職場に対するストレスや不満が解消されない場合は、新たなスキルを身につけて転職を考える方法もおすすめの選択肢です。

現在の仕事を続けながら自分が興味を持って働ける分野のスキルを学び、新しいスキルを活かせる職場を探します。例えば、ITスキルに興味がある場合、プログラミング言語の学習を始め、ITエンジニアとしてプログラミングを活かせる企業への転職にチャレンジできます。

より充実したキャリアへの道を開くために、自分らしくいきいきと働けるキャリアパスにつながるスキルを身につけましょう

まとめ:原因を見極めたうえで対処することが重要

この記事では「仕事に行きたくない」と感じる方に向けて、下記の内容を解説しました。

「仕事に行きたくない」と感じる気持ちの裏側にある理由を解決するためには、まず疲労をとる休息の取り方、業務の効率化による勤務時間の管理、リフレッシュなど具体的な対処法を試してみましょう。

その上で原因を考え、対処していくことをおすすめします。もしも仕事にやりがいを感じない、合っていないと感じる場合は別のキャリアを目指すのもひとつの手です。

今後も将来性の高いITスキルを身につけて転職を考えている方は、SAMURAI ENGINEERの転職サポートをご活用ください。転職を考える方やキャリア形成に悩む方に向けて、仕事への取り組み方の見直しやスキルアップに向けて全面的なキャリアサポートをしています。

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この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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