システムエンジニアの残業時間はどのくらい?残業がある原因4つ

システムエンジニアには残業が当たり前なのでしょうか?今回は、システムエンジニアの残業について見ていきます。

「残業が多い」というイメージのあるシステムエンジニア業ですが、どういった理由があるのでしょう。また、残業を回避する方法もご紹介していますのでご覧ください。

目次

システムエンジニアの残業時間はどのくらい?

システムエンジニアの一般的な残業時間は、平均すると月に約20時間以上です。システムエンジニアは多忙な職業ですので、日ごとに約1時間程度は残業があると考えられます。

もちろん会社の規模、内情や方針によっても残業時間は大幅に異なってきます。そのため、これからシステムエンジニアとして勤務する予定がある人は、残業について事前に会社まで問い合わせてみるのもよいでしょう。

出典:経産省「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」(PDF)

残業代の平均

システムエンジニアの残業代の平均金額は、3万円から5万円前後だと考えておきましょう。システムエンジニアは残業が多いといわれている職業ですので、給与とは別に毎月数万円ほどの残業手当が出ます。

また、システムエンジニアの年収は年齢や勤務年数、能力によっても変動しますが、残業代を含むと、平均して540万円ほどになるでしょう。

システムエンジニアの残業がある4つの原因

システムエンジニアは忙しい職種のため残業が多く、なかなか帰宅できないといったイメージを持つ方も多いでしょう。どのような場面で残業をしなければいけないのか、少しでもシステムエンジニアとして働く人の残業を減らすべく、ここではその原因を4つ追究していきます。

原因1:急な仕様変更

システムエンジニアが残業をする原因の1つに「急な仕様変更」が挙げられます。最終段階まで仕上がりつつあったプログラムでも、顧客や社内より急な仕様変更が言い渡されるケースがあり、その場合は致し方なくシステムエンジニアは残業することになります。

プログラムの仕様変更は容易にできる業務ではないため、システムエンジニアが行う作業時間が多大になり、残業を要する状態になります。

原因2:業界自体が残業体質

システムエンジニアとして働く場合、基本的に「残業がある世界」という認識をしておきましょう。システムエンジニアの業界は定時で帰宅できるイメージは少なく、頻繁に残業があるのが実状だといえるでしょう。

そのため、これからシステムエンジニアを目指す人は想定しておくべき事柄の1つです。

原因3:現場の人手不足

戦力となるシステムエンジニアが不足しているため、残業をしなくてはいけない日もでてくるでしょう。このため会社にもよりますが、仕事の納期に迫られ日々を過ごすケースが多い業界です。

人手不足が仕事に悪循環を生み、依頼主のオーダー納期を守るべくシステムエンジニアが残業し、ようやく納品するといったケースも少なくありません。

出典:長野県産業イノベーション推進協議会「信州ITバレー構想」

原因4:納期が短い

システムエンジニアの業界では依頼された仕事の納期が短いことが多いため、残業が生じてしまうケースもあるでしょう。それによって余裕がなくなってしまい、システムエンジニアは、納期に追われながら作業をすることが多くなってきます。

また、事前にある程度の想定をしておいても、途中で仕様変更が言い渡される場合や、作業者の体調不良なども考えられます。そういったケースが起こってしまうと、最悪のケースだと納期を過ぎてしまうこともあるでしょう。

システムエンジニアの残業を減らす5つの方法

システムエンジニアは残業の多い仕事ですが、少しでも残業時間を減らすことが可能です。ここでは、おすすめのの残業を減らす5つの方法をご紹介しましょう。

いずれも手軽にできることですので、現状として残業に悩まされている人や、これからシステムエンジニアとして働く予定がある人は心得ておくことをおすすめします。

残業を減らす方法1:納期を相談

システムエンジニアの残業を軽減するべく、事前に依頼主と綿密に納期を相談しておきましょう。残業しなければいけない理由は、前述にもあったように納期の面も大きいでしょう。

納期が厳しい依頼は断ることや、もしくは余裕を持った期日に設定をしてもらえるように依頼主に相談することで残業を少しでも減らせます。

残業を減らす方法2:作業スピードの効率化

システムエンジニアの作業をはかどらせるべく、業務を効率的に遂行できる環境をつくりましょう。たとえ余裕がある納期を設定していたとしても、作業スピードが遅ければ残業となってしまいます。

そのため、効率よく仕事を進めるために似通った作業をまとめて終わらせることや、ほかのシステムエンジニアに専門的な分野を任せることで、作業スピードを格段にアップさせましょう。

残業を減らす方法3:作業に優先順位をつけ分担する

行う仕事のすべてに優先順位をつけ、なおかつ作業を分担することでシステムエンジニアの残業が軽減されます。クオリティはもちろんのこと、システムエンジニア業として納期も重要になります。

そのため、納期が早い順に作業を完了させることが基本です。おすすめの方法としては、複数名のシステムエンジニアがいる場合は作業を分担し、全員で1つの仕事を遂行することで、仕事を1件ずつ確実に納期内に完結させるといったものです。

残業を減らす方法4:得意分野を持つシステムエンジニアに任せる

システムエンジニアにはそれぞれの得意分野があるため、残業を減らすためには受けた仕事を選別して他者に任せる方が最適でしょう。単独の業務だとミスや悪循環が起こって、残業をしなければならない状態になりがちです。

そのため、頼れるシステムエンジニアがいる場合には仕事を任せましょう。また、ほかのエンジニアから仕事を任された場合には積極的に力になり、納期までに完結させましょう。

残業を減らす方法5:集中力を上げる工夫をする

集中しやすい静かな環境をつくることで仕事がはかどります。アロマや音楽、照明、もしくは部屋を無音にしてみるといったような、システムエンジニアが集中力を上げることができる工夫を凝らしてみましょう。

システムエンジニアが残業のない仕事を見つける方法3つ

残業のないシステムエンジニア業に就くための3つの方法をご紹介します。以下に紹介する3つの方法を参考にして定刻内で働くことで、余った時間を自分のために有意義に使い、趣味の時間などを楽しみましょう。

残業をしたくないシステムエンジニアは必見です。

方法1:派遣社員になる

システムエンジニア業を派遣社員として遂行することで、残業を避けることが可能になるでしょう。派遣社員は実務を行う企業の社員ではありません。

つまり、働く社内にて残業をする絶対的な責務はないために定刻で帰宅できます。

方法2:ヘルプデスクや社内SEになる

システムエンジニアとしての実務ではなく、ヘルプデスクや社内SEとして働くことで残業を回避できます。顧客からの問い合わせや企業内での企画などを業務にすることで、システムエンジニアとしての労働はしなくて済むため、残業をしないで働くことが可能です。

また、ヘルプデスクや社内SEであれば、システムエンジニアが円滑に仕事ができるための窓口対応や企画も行います。そのため、社員全体の残業を無くしていくことも可能になるでしょう。

方法3:大手のホワイト企業を選ぶ

残業をさせる企業が多いシステムエンジニアの世界ですが、大手のホワイト企業で働くことでそういった事態を回避できます。大手の企業であれば労働時間が事前に明確化されているため、無用な残業をせず、定刻どおりに始業と終業を経て帰宅することが可能です。

これからシステムエンジニアとして働きたい人は、大手のホワイトと言われている企業へ就職することで、残業体質の企業で苦しめられることが少なくなるでしょう。

システムエンジニアの残業がある原因や減らす方法を知ろう!

残業には原因があります。定刻どおりに終業できる方法を知れば、快適に働けます。

たくさんの残業で心身を疲弊してしまう前に、残業を減らす方法を取り入れてみてください。そうすることで、苦痛な時間を過ごすことなく、システムエンジニアとしての労働がまっとうできます。

今後残業に悩まされることなく、効率的なシステムエンジニア業に取り組んでみましょう。

この記事を書いた人

兵庫県西宮市出身。現在大学4年生。プログラミングスクールを卒業したのち株式会社SAMURAIでインターン生として活動中。
記事の執筆や編集、業務改善システムの改善を担当中。

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