WordPressの導入費用はいくら?目的別にシミュレーション

WordPress導入・運用の費用 目的別シミュレーション

こんにちは! WordPress大好きライターのナナミです。

WordPressを使おうと思って調べていると、無料の文字が目立ちますね。無料で使えるんだ!ラッキー!と思っていざ実際にやってみると、あれ? となってしまいます。

WordPressは無料でも、それ以外の部分でお金がかかるんです。

今回はそんなWordPressを使ってサイトを公開するために必要な費用についてお話していこうと思います。

  • 何にお金がかかるのか
  • どのくらいお金がかかるのか

をこの記事でバッチリ理解して、今後の予算を考えていきましょう!

目的別シミュレーションもあるので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

WordPressの本体は無料

画像:Shutterstock

WordPressって無料じゃないの? だまされた!

いえ、決してだましてはいないんです……WordPressというアプリケーション自体は無料なのは間違いありません。

ただし、WordPressを使ってサイトを作る場合、公開するための場所を用意しなければなりません。そこまではWordPressは用意していないのです。

さらに、WordPressに機能を追加するプラグイン、デザインのテンプレートであるテーマなどは有料で配布しているものもあります。これらは必須ではありませんが、有料の方がやはりクオリティが高かったりサポートが手厚いなどのメリットがあります。

つまりWordPressでサイトを作る上で費用が発生するものは、

  • サーバー
  • ドメイン
  • テーマやプラグイン(任意)

ということになります。

WordPress導入に必要なもの

WordPressを使う上で必要なものはそれぞれどんな役割なのか、そしてどのくらいの費用がかかるのかを確認していきましょう。

サーバー

画像:Shutterstock

まず必須なのはサーバー、WEBサイトのファイルを置いておくための場所ですね。よくWEBにおける「土地」と例えられます。

これは自作する人もいるのですが、相当なレベルが必要なのとそれなりのコストがかかるので、レンタルサーバーを利用するのが一般的です。

レンタルの場合、年ごと、もしくは月ごとにレンタル料がかかります。料金はレンタルする場所によって違うので、確認が必要です。

また、WordPressを使う場合には「データベース」と「PHP」が使えるサーバーを選ぶ必要があります。これがないとWordPressが使えないので要注意です。

以上を踏まえて、WordPressを使う際におすすめのレンタルサーバーの費用は、下記となります。

サーバー名 申込料 月々の使用料 1年目の合計
Xサーバー 3,000円(税別) 1,000円(税別) 15,000円(税別)
さくらサーバー 952円(税別) 477円(税別) 4,761円(税別)
CPIサーバー 0円 3,800円(税別) 45,600円(税別)

※12ヶ月契約の場合
※さくらサーバーはサイト上では税込価格での掲載のため、税別に変換して記載しています。

他のサーバーも下記の記事で比較しているので、参考にしてみてくださいね。

ドメイン

WEBサイトを開くとき、URLを入力しますよね。そのURLを自分の自由に変えるために取得するのがドメインです。

レンタルサーバーを借りる場合、URLは勝手に発行されてしまいます。しかもサーバーの名前がバッチリ入っちゃっていたりするので、どこのサーバーを使っているのか丸わかりです。ちょっとかっこ悪いですよね。

しっかり自分用のURLでWEBサイトを持つために、ドメインは必要不可欠なのです。

このドメインも、管理している会社から買う必要があります。また、継続して使う場合には更新費用がかかります。

申し込み会社やドメインの最後「.com」や「.jp」などの違いによって、ドメインの費用は変わってきます。よく使われているドメインの値段を比較してみました。

サーバー名 申込料 .com .net .jp
お名前ドットコム 登録料 999円(税別) 1,160円(税別) 2,340円(税別)
更新料 1,280円(税別) 1,480円(税別) 2,840円(税別)
Xドメイン 登録料 780円(税別) 1,180円(税別) 2,820円(税別)
更新料 1,180円(税別) 1,380円(税別) 2,820円(税別)
ムームードメイン 登録料 760円(税別) 1,160円(税別) 2,840円(税別)
更新料 1,480円(税別) 1,480円(税別) 3,040円(税別)

コラム:ドメインの値段の違いは何?

ぶっちゃけ人気度です。

ドメインは全く同じものを発行することができません。そのため末尾を変えることで対応しています。ものによっては「このドメインはこういう目的のサイト専用」というように取得の条件があるものがありますが、先ほど紹介した3つなどは特に制限はありません。.jpは日本でしか取得できないくらいです。

ただ、この末尾が知らない単語だと、「このサイトって大丈夫なのかな?」と不安になったりしませんか?そういう印象の違いが、あなたのサイトの信憑性やアクセス数へ影響するのです。

単純に安価に済ませるためにマイナーなドメインを使うか、印象を考慮して多少費用が高くても有名なドメインを使うかはあなた次第です。

テーマ

引用元:WordPress https://ja.wordpress.org/themes/

WordPressのテーマには無料のものと有料のものがあります。当然ながら有料のものの方が質が高く、サポートも充実しています。大体のテーマは買い切りなので、一回購入してしまえば更新などもなくずっと使うことができます。

とはいえ最近は無料のテーマも使い勝手のいいものが多いので、無理に有料のものを使う必要はありません。どうしても使いたい!という場合は導入するといいでしょう。

また、オリジナルのテーマを使いたい場合は、自作するか、制作会社に依頼することになります。自作は当然無料です。制作会社の場合、サイトの規模にもよりますが、15〜50万円前後で作成してくれます。

ここに関しては好みと目的によって大きく変わってくるところです。節約思考で選ぶもよし、クオリティ重視で制作会社に依頼するもよしです。

目的別料金シミュレーション

説明してきたように、サーバーもドメインもテーマもいろんな種類があるため、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね……

そんな方の参考になればと、目的別に料金をシミュレーションしてみました。

目的 サーバー ドメイン
個人のブログを作りたい Xサーバー Xドメインで「.com」
企業のサイトを作りたい CPIサーバー Xドメインで「.co.jp」
ECサイトを作りたい CPIサーバー Xドメインで「.com」

個人のブログを作りたい

1年目 2年目
サーバー CPIサーバー 15,000円(税別) 12,000円(税別)
ドメイン Xドメインで「.com」 780円(税別) 1,180円(税別)
テーマ 有料テーマ 約10,000円 0円
合計 25,780円(税別)/年
2,148円(税別)/月
13,180円(税別)/年
1,098円(税別)/月

個人のブログを作るならば、Xサーバーが手軽かつ使いやすいのでおすすめです。さらにドメインも同じ会社が発行してくれるので、相性もバッチリです。

個人ブログの場合はデザインの調整や機能の追加などに時間をかけるよりも、どんどん質の高いコンテンツを提供していくことが大事。なので有料テーマを使ってその辺りの不安を取り除いておくとよいでしょう。もちろん、無料テーマにしてもOKです。

企業のサイトを作りたい

1年目 2年目
サーバー CPIサーバー 45,600円(税別) 45,600円(税別)
ドメイン Xドメインで「.co.jp」 3,760円(税別) 3,760円(税別)
テーマ 無料テーマをカスタマイズ、もしくは制作会社に依頼 0円 0円
合計 49,360円(税別)/年
4,113円(税別)/月
(制作会社に依頼する場合、+依頼費用)
49,360円(税別)/年
4,113円(税別)/月

企業のサイトの場合、コスト削減よりもいかにユーザーに信頼されるかが大事です。そのためセキュリティに強いCPIサーバーを使用し、信頼性の高い「.co.jp」を使うとベストです。

さらに企業サイトはブランディングを考慮したサイトデザインも重要です。となると普通のテーマでは物足りなくなってしまうでしょう。

社内にWordPressに詳しい人がいるなら無料のテーマをカスタマイズしてもらい、それが難しいようなら制作会社に依頼することをおすすめします。

ECサイトを作りたい

1年目 2年目
サーバー CPIサーバー 45,600円(税別) 45,600円(税別)
ドメイン Xドメインで「.com」 780円(税別) 1,180円(税別)
テーマ 有料テーマ 12,000円 0円
プラグイン 無料プラグイン 0円 0円
合計 58,380円(税別)/年
4,865円(税別)/月
46,780円(税別)/年
3,898円/月(税別)

ECサイト、つまり通販サイトの場合は、とにかくセキュリティが超重要です。サーバーは多少高くても、とにかくセキュリティにこだわったものをチョイスしましょう。

そしてECサイトならではの問題、お買い物機能についてですが、これはウェルカートという無料のプラグインを使うことで解決できます。さらにウェルカートにはオリジナルのテーマがあるので、それを活用すればデザインもバッチリです。

まとめ

ざっとまとめると、WordPressのサイトを運用する費用は、ひと月当たり大体2000~3000円くらいですね。もちろんドメインやサーバーの違いにもよるので、あくまで参考値になります。

重要なのはコストをただ下げるのではなく、最低限必要なポイントはおさえて、節約できるところは節約することです。

特にテーマなどは節約しやすい部分なので、無料のテーマもどんどん活用してみましょう。がっつり勉強して、自分でテーマを作るのもありですね!

ぜひバランスの良いコストパフォーマンスで、素敵なWordPressサイトを運用してみてください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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