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セルフマネジメント研修とは?実施方法やおすすめサービスを紹介

テレワークが普及した現在、従業員がメリハリを付けて働き、生産性を高めるセルフマネジメント能力が注目を浴びています。

ここでは、セルフマネジメント能力を養成するセルフマネジメント研修について、具体的な実施方法やおすすめのサービス3選を紹介します。

また、侍の法人研修は45,000名以上の指導実績から確立した独自メソッドにもとづき、貴社の抱える課題や目的にあわせてオーダーメイドでカリキュラムを作成。短期間で最大の効果を出す最適なプランをご提案します。

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目次

セルフマネジメント研修とは

セルフマネジメント研修とは
セルフマネジメント研修とは

セルフマネジメント研修は、受講者がセルフマネジメント能力を向上させるためのトレーニングプログラムです。ここでは、セルフマネジメント研修の重要性や目的について解説します。

セルフマネジメント研修の重要性

セルフマネジメントは、目標達成のために自分の状態や思考を管理する重要なスキルです。セルフマネジメント能力を身に付けることで、集中力の向上やストレスの軽減などの効果があり、業務効率化につながります。

リモートワークの普及に伴い、従業員それぞれが自律的に仕事に取り組む能力が注目を集めました。それに伴い、セルフマネジメント研修の重要性が高まっています。

セルフマネジメント能力が高い従業員は、自ら新しいスキルの学習など自己研鑽に励むようになります。少子高齢化による人材不足において、主体的に行動する人材は貴重な存在でしょう。

また、セルフマネジメント能力には、自分の感情をコントロールし、常に他者と適切なコミュニケーションを取る力も含まれます。こうしたスキルは、同僚間でのチームビルディングはもちろん、部下や後輩の指導にも活用できます。

セルフマネジメント能力は、若手従業員からリーダー層まで、すべての従業員に必要不可欠なスキルといえるでしょう。

セルフマネジメント研修の目的とメリット

セルフマネジメント研修の目的は、個人が自己成長を促進し、効果的なセルフマネジメント能力を身に付けることです。

セルフマネジメント研修を受講することで、受講者は自己効力感や自己モチベーションの維持方法、ストレス管理能力の向上などのメリットを得られます。また、時間管理やタスク整理能力を身に付けることで、業務時間の短縮も可能となるでしょう。

多くの従業員がセルフマネジメント能力を身に付けると、組織全体でも業務効率化による生産性向上や、良好な人間関係構築が期待できます。

セルフマネジメント研修導入の注意点

セルフマネジメント研修を導入する際には、組織のニーズや受講者のレベルを考慮してカリキュラムをカスタマイズすることが重要です。

たとえば、若手と中堅以上の従業員では、それぞれ抱える課題が異なります。若手はまだ仕事に慣れず、タスクやスケジュール管理に慣れていないといった問題を持っている傾向にあります。

一方、中堅以上は、部下のマネジメントや、責任の重さによるストレス増加といった課題を持っています。それぞれに合わせて、必要なセルフマネジメント能力をカリキュラムにしましょう。

また、研修の効果を最大化するためには、フォローアップや実践のサポート体制の整備も重要です。研修後に、学んだ内容を実務で活かせているかフォローアップすることで、より学習効果を高められます。

セルフマネジメント研修の具体的な実施方法

セルフマネジメント研修の具体的な実施方法
セルフマネジメント研修の具体的な実施方法

セルフマネジメント研修の効果を上げるには、研修計画やカリキュラムの設計などをしっかり行うことが重要です。ここでは、セルフマネジメント研修の具体的な実施方法について解説します。

研修の準備と計画

研修を行うに当たり、まずは明確な目的と目標を決める必要があります。セルフマネジメントスキルは幅広いので、研修ではどのようなスキルに重点を置くのか、終了後どのように実務に活かしてほしいのかを明文化します。

また、対象となる受講者も想定しておきましょう。詳しいカリキュラムを決める前に、受講者やその上司に、現在抱えている課題や研修への要望をヒアリングするのもおすすめです。

また、研修用の予算や期間を十分に確保するのも重要です。そのほか、社内でカリキュラム作成を行うか、外部研修会社に依頼するか検討する必要があります。

社内で内製する場合は委託料がかからない代わりに、自社での業務量が多くなります。一方、外注する場合は金銭的コストはかかるものの、研修担当者の業務負担を減らせるという点がメリットです。

予算に合わせて、自社に適切な方法を選びましょう。

研修の内容とカリキュラムの設計

研修は、受講者のニーズに合わせて内容を決めることが重要です。セルフマネジメントの基礎知識を提供することで、受講者がタイムマネジメントや目標設定などの具体的なスキルを学べます。

また、受講者が関心を持ちやすいトピックを取り入れることで、受講者の注意を惹きつけることが可能でしょう。さらに、チームアクティビティやグループディスカッションを組み込むことで、受講者が実践やフィードバックの機会を得られ、学習効果が高まります。

研修の効果を最大化するフォローアップ手法

研修を受けた後、研修の効果を最大化するためには、フォローアップ研修が効果的です。フォローアップ研修では、研修後の復習資料を提供し、研修で学んだことを実務に活かせているかを確認できます。

また、サポートグループやコーチングの機会を提供し、継続的な学習や成長の機会を提供することも重要です。さらに、研修の効果測定や評価を行い、改善点を次回以降の研修に活かしていくのも必要不可欠です。

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セルフマネジメント研修の成功事例

セルフマネジメントスキルの研修はさまざまな企業で実践されています。ここでは、具体的な成功事例を3社紹介します。

日本たばこ産業株式会社

日本たばこ産業株式会社では、希望する全従業員向けにタイムマネジメント研修を実施しています。タイムマネジメントは多くの従業員が抱える課題のためにニーズが高く、2012年以降継続して実施されています。

従来、タイムマネジメント研修はオフラインで実施されていましたが、コロナ禍を受けてオンライン形式となりました。

講義は2回に分けて実施されます。初回でタイムマネジメントのノウハウを学び、一旦受講者が自身の職場で実践します。その後、数週間後の2回目で、実践にあたって感じた疑問や課題を共有することで、受講者が当事者意識を持って学習したことを実務に活かせる工夫がされています。

(出典:マーキュリッチ株式会社「企業研修導入事例 日本たばこ産業株式会社」

武田薬品工業株式会社

武田薬品工業株式会社では、管理職と若手従業員のパイプ役を果たす中堅従業員の育成を目指すリーダーシップ研修を実施しています。同社が中堅社員に求めるのは、チーム全体を客観視し、管理職が持つミッションを若手従業員に共有するスキルです。こうした、自分やチームの状況を客観視し、バランスを保つ能力もセルフマネジメントの一種です。

研修では、ゲームを通じてチームのバランスコントロールや、失敗時に必要な役割、行動を体感していきます。自社業界とはまったく違うゲーム上のロールプレイをすることで、受講者にとっては非日常の体験として研修内容が強く印象付けられる効果を得られました。

また、研修内容を実際の行動に活かせているかチェックするアセスメントも導入し、研修効果の把握に取り組んでいます。

(出典:株式会社ワークハピネス「「体験」を通じて、職責に求められている役割に気づき、行動変革を促す 武田薬品工業株式会社」

株式会社イトーキ

株式会社イトーキでは、従業員向けのメンタルヘルスケア研修を実施しています。継続して研修を開催することで、従業員が自身のメンタルヘルスの状態を把握し、不調を未然に防止する力を養うことが狙いです。

また、ストレスチェックも全社的に実施し、従業員が自身のメンタルと向き合う機会を作っています。チェック結果は部門ごとに集団分析し、働きやすい職場づくりへのフィードバックとして活用しています。

そのほか、社内カウンセリングや復職支援プログラムの実践など、休職する従業員向けのサポートを充実させているのも特徴です。研修に加えて、従業員が健康なメンタルを保ちやすい制度や環境づくりにも力を入れています。

(出典:株式会社イトーキ「健康経営宣言 08. メンタルヘルス」

セルフマネジメント研修の効果測定と評価方法

セルフマネジメント研修の効果測定と評価方法
セルフマネジメント研修の効果測定と評価方法

セルフマネジメント研修を実施する際は、終了後に効果測定を必ず行いましょう。受講者の学習定着度や、次回開催時の改善点を分析できます。ここでは、効果測定や研修改善の方法について解説します。

効果測定のための指標と評価方法

研修のカリキュラム作成時に、あらかじめ効果測定のための指標と評価方法を決めておきましょう。たとえば、受講者のフィードバックアンケートや評価シートを実施することで、満足度や学びの具体的な成果を評価できます。

また、受講者が研修を通じて作成した成果物の品質や、自己設定した目標の達成度を評価するのもひとつの方法です。さらに、研修前後のパフォーマンスの比較により、生産性の向上や業務成果の改善などを評価することも可能です。

そのほか、受講者自身に自己成長やスキル向上の度合いを評価させ、実際の理解度と比較するのもよいでしょう。これらの評価方法を活用することで、研修受講者の成果を効果的に評価することが可能です。

研修の改善と効果の持続化のためのアクションプラン

研修の改善と効果の持続化のためには、具体的なアクションプランの策定が必要です。

まず、受講者や関係者からのフィードバックを収集し、研修内容やフォローアッププログラムの改善点を把握しましょう。定期的な評価やアンケートを実施することで、研修の効果を把握できます。

次に、受講者のスキルや知識の定着を支援するために、継続的な教育やトレーニングの機会を提供する必要があります。セミナーやワークショップ、オンラインリソースなどを活用することで、受講者の成長を支援できます。

最後に、組織の目標や戦略とセルフマネジメントの関連性を評価し、組織全体の成果にどのように貢献しているかを定量的・定性的に測定することで、研修の効果を組織レベルで評価できます。また、この時点で研修の改善点を洗い出し、具体的な解決策を決めて次回以降の開催時に実行しましょう。

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セルフマネジメント研修おすすめ3選

セルフマネジメント研修は多くの外部研修会社で開講されています。それぞれ対象者や強みが異なるため、依頼する際は複数社を比較検討しましょう。ここでは、おすすめの研修サービスを3つ紹介します。

侍エンジニアBiz

侍エンジニアBizは、自社の研修目的や受講者のベーススキルをヒアリングした上で、オーダーメイドのカリキュラムを作成、実施するサービスです。現役のITエンジニアが講師を担当するため、実務に直結するノウハウや仕事への取り組み方についても学習可能です。

受講者の実践力を培うため、現場に寄り添った伴走型の教育を実践しているので、受講者が挫折せずにスキルを習得できるでしょう。

また、受講内容によっては厚生労働省が提供するIT研修助成金の申請も可能です。侍エンジニアBizは、「コストを抑えつつ、自社の状況に合ったカリキュラムにこだわりたい」という場合におすすめのサービスです。

株式会社インソース

株式会社インソースでは、さまざまな階層の従業員向けにセルフマネジメント研修を実施しています。特に、管理職や新入社員研修担当者向けのプログラムが充実している点が特徴的です。

たとえば、近年一般化したリモートワーク下における、部下への効果的な指導方法に関する講座が挙げられます。また、ポジティブ思考やセルフケアについて学び、メンタル面でのセルフマネジメントを実践する講座も用意されています。

株式会社インソースはオフライン研修、オンライン研修ともに提供しているため、「自社に合わせた開催形式を選びたい」という場合に向いているサービスです。

(出典:株式会社インソース「セルフマネジメント研修」

JMAマネジメントスクール

JMAマネジメントスクールでは、製造業の若手技術者向けにセルフマネジメント研修を開講しています。

製品開発の現場は予定通りの進行が難しく、各担当者の業務遅延が重なって、納期遵守ができないことが大きな課題です。そのため、この課題では、業務計画の立案や実行力を高めるカリキュラムが組まれています。

講座ではグループワークを通じて、自社の業務計画の問題点や改善点の洗い出しを行います。受講者が現状課題を客観視した上で、解決策を学べるため、実務に活かせるタスク管理能力が身に付くでしょう。

JMAマネジメントスクールは東京・大阪で集合研修を実施しているほか、オンラインでの参加も可能です。製造業界で生産計画の遅れに悩んでいる企業におすすめの研修です。

(出典:JMAマネジメントスクール「若手技術者レベルアップのためのセルフマネジメント研修」

セルフマネジメント研修のトレンド

セルフマネジメント研修のトレンド
セルフマネジメント研修のトレンド

セルフマネジメント研修は、従来の集合研修のほか、オンライン研修や、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッド型研修でも開催されています。今後も新しいデジタル技術や教育手法を取り入れたプログラムが登場するでしょう。

ここでは、セルフマネジメント研修のトレンドについて解説します。

セルフマネジメント研修の最新トレンドと展望

近年、セルフマネジメント研修はオンラインプラットフォームを活用した提供が増え、受講者は時間や場所に制約されずに学べるようになりました。また、タスク管理アプリやプロジェクト管理ツールの活用も増えています。

そのほか、セルフマネジメントと心の健康の関連性が注目され、マインドフルネスやストレス管理、ワークライフバランスなどの要素がセルフマネジメント研修に組み込まれる傾向があります。さらに、リモートワークの増加に伴い、リモートワークでのオンオフの切り替え方や、オンライン上での効果的なコミュニケーション方法を扱うプログラムも増加しました。

そして、セルフマネジメント研修は単に仕事上のスキルだけでなく、ライフスキルとしても重要視されています。受講者が仕事とプライベートの両方で成果を上げ、充実した人生を送るためのスキルを身に付けることが研修の目標となっています。

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よくある質問(FAQ)

よくある質問
よくある質問

ここでは、セルフマネジメント研修についてのよくある質問と回答をまとめて紹介します。

法人向けのセルフマネジメント研修はありますか?

法人向けのセルフマネジメント研修は、社員が業務上で自分の能力を最大限に発揮するためのスキルを学ぶことを目的としています。具体的には、時間やタスクの管理法、円滑なコミュニケーションの取り方などがカリキュラムに含まれます。

セルフマネジメントに関するおすすめの本はありますか?

セルフマネジメントに関する本は数多く出版されています。たとえば、『人生を変える行動科学セルフマネジメント』(石田淳、大和書房)は、1日5分間の行動で自分の仕事スタイルやモチベーションを変える方法について解説しています。

(出典:『人生を変える行動科学セルフマネジメント』(石田淳、大和書房)

セルフマネジメントが苦手な従業員に向けて、企業ができる支援はありますか?

セルフマネジメント研修の受講機会や、セルフマネジメントに役立つツールの提供などが有効です。また、従業員のモチベーションを高めるために、従業員が自己管理を行うことを奨励することも重要です。

セルフマネジメント能力を身に付けた従業員は、企業全体の競争力向上にも貢献するため、積極的に支援を行いましょう。

セルフマネジメントとメンタルヘルスの関係はありますか?

セルフマネジメントとメンタルヘルスは密接に関係しているといえます。

セルフマネジメントとは、目標達成のために自分自身を管理することを指します。一方、メンタルヘルスとは、心の健康のことです。心理的健康を維持するためには、自分自身でストレスや感情を管理する能力が必要です。そのため、セルフマネジメント能力の習得はメンタルヘルスの安定につながります。

セルフマネジメント研修を活用して、組織全体の生産性を向上しよう

セルフマネジメント研修は、従業員が自身の目標に向けて行動する力を養う研修です。内容はタイムマネジメントやタスク管理から、ストレス管理、コミュニケーションスキルなど多岐にわたりますが、いずれも従業員個人の自己効力感や業務効率化に役立ちます。

セルフマネジメント研修を実施することで、組織全体のコミュニケーション円滑化や生産性向上につながるでしょう。

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