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リモート研修とは?オフライン研修と比べたメリットや実施方法について解説

デジタル技術の発展や新型コロナウイルス感染防止の需要により、リモート研修の需要が高まっています。リモート研修は場所の制約がないというメリットがあるため、今後も、従来のオフライン研修とリモート研修の併用が主流となるでしょう。

この記事では、リモート研修のメリットや、具体的な実施方法について解説します。

また、侍の法人研修は45,000名以上の指導実績から確立した独自メソッドにもとづき、貴社の抱える課題や目的にあわせてオーダーメイドでカリキュラムを作成。短期間で最大の効果を出す最適なプランをご提案します。

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目次

リモート研修の基本

リモート研修の基本
リモート研修の基本

リモート研修とは、インターネットを介してオンライン上で実施する研修方式です。近年、コロナ禍によって急速に普及が進みました。

ここでは、リモート研修の概要や、メリット、デメリットを説明します。

リモート研修とは

リモート研修とは、受講者が物理的に同じ場所に集まることなく、オンライン上で行われる研修の形式です。「オンライン研修」と呼ばれることもあります。受講者は自宅やオフィスから参加し、インターネットを通じてトレーニングや学習を受けることが可能です。

リモート研修は、ライブ型とeラーニング型に分けられます。ライブ型では、受講者はリアルタイムで講義を受講します。一方、eラーニング型では、受講者は動画教材やテキストを視聴して学習します。ライブ型に比べ、好きなタイミングで学習を進められる点が特徴です。

リモート研修は、場所の制約を受けないため、本社と離れた事業所の従業員にも一定の品質で研修を提供できるというメリットがあります。

リモート研修のメリットとデメリット

リモート研修のメリットとデメリットを、下記の表にまとめました。

スクロールできます
受講形式メリットデメリット
リモート研修(ライブ型)場所の制約がない
会場費・交通費のコスト削減が可能
研修レコーディング動画で復習可能
受講者同士のコミュニケーションが取りづらい
機材トラブルで受講できない可能性がある
集中力を維持しづらい
リモート研修(eラーニング型)場所・時間の制約がない
ライブ型よりもコストを抑えられる
受講者が自由に学習を進められる
動画教材の視聴など受け身の学習になりやすい
受講者が自律的に学習を進める必要がある

リモート研修には、場所の制約がなく、異なる事業所の従業員でも同じ研修に参加できるというメリットがあります。さらに、会場費や交通費などのコスト削減も可能です。eラーニング型はあらかじめ録画した動画教材を用いるため、講師の人件費も不要で、さらにコストを抑えられます。

加えて、講義内容のレコーディングが可能で、復習や振り返りが容易になるため、学習効率を高められます。特にeラーニング型では、受講者がスキマ時間を使って学習できるので、研修スケジュールの調整が不要なのもメリットでしょう。

一方で、リモート研修にはデメリットもあります。リモート研修では、オフライン研修に比べて受講者同士のコミュニケーションが取りづらいという傾向が見られます。また、技術的な問題やインターネット接続の不安定さによるトラブルの可能性もあり、受講生が満足に講義に参加できないというリスクへの対応も必要です。

さらに、周囲の目が無いため、受講者のモチベーションや集中力の維持が課題となる場合があります。eラーニング型でも、受講者が自律的に学習を進める努力が必須です。

リモート研修の準備

リモート研修の準備
リモート研修の準備

リモート研修の準備は、研修効果を上げるために必要な作業です。特に受講生が研修を受ける環境を整えるサポートが重要です。

ここでは、リモート研修の準備について解説します。

必要な機材と環境

リモート研修には、受講生全員にパソコンなどのデバイスが必要です。加えて、高速で安定しているインターネット接続環境も必須です。可能であれば、回線切断リスクの低い有線接続がベターでしょう。

また、必要に応じて、ビデオコミュニケーション用のウェブカメラ、音声通話用マイクとスピーカー、またはヘッドセットも用意しましょう。

さらに、Web会議システムやオンライン学習プラットフォームなどのソフトウエアやアプリケーションも必要です。

リモート研修に用いるオンラインツール

リモート研修を行う際に用いるオンラインツールは、ビデオ会議ツール(Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなど)が代表的です。ZoomやMicrosoft は、少人数ごとにディスカッションできる機能もあるため、グループワークを実施する際は操作方法を確認しておきましょう。

また、教材などを事前共有するためにオンラインストレージ(Dropbox、Google Drive、Microsoft OneDriveなど)も必要です。

そのほか、グループワークを実施する際、バーチャルホワイトボードツール(Miro、Microsoft Whiteboard)などを用意しておくとブレインストーミングに役立ちます。

スケジュールと進行方法

リモート研修を実施するにあたり、スケジュールと進行方法を決める必要があります。まず、日程や時間帯を選定し、受講者に通知します。

次に、セッションごとの時間割を作成し、トピックや休憩時間を明確にします。リモート研修は集中力が切れやすいので、30分~1時間ごとにこまめな休憩を入れましょう。

さらに、初めて使用する会議ツールを使う際などは、受講者全員での接続テストを実施するのがおすすめです。スケジュール調整が難しい場合は、研修担当部署で、講師役、事務局役、受講生役に分かれてデモンストレーションを行いましょう。

また、研修当日中の機材トラブルに対応できる人員を数名配置し、不測のトラブルにも対応できるようにすると有効です。

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リモート研修の受講者サポート

リモート研修の受講者サポート
リモート研修の受講者サポート

リモート研修は、講師の説明を聞くだけでは、受講者の集中力が切れやすいというデメリットがあります。そのため、カリキュラム設計の時点で、受講者が能動的に参加できるような工夫を取り入れましょう。

ここでは、受講者とのコミュニケーション方法について説明します。

受講者のモチベーション維持方法

受講者のモチベーションを維持するためには、研修の目標や期待する成果を受講者に共有することが重要です。また、受講者の関心やニーズに合わせてコンテンツを提供することも大切です。

講義中、投票やクイズ、グループ演習など、受講生側のアクションを促す要素を導入するのもモチベーションを維持するのに役立ちます。らに、グループごとのスコア競争など、ゲーム的な要素を取り入れることで、受講者のモチベーションを維持できます。

最適なコミュニケーションの取り方

コミュニケーションを取る際に最適な方法として、ビデオ会議ツールのチャット機能や、少人数でディスカッションできる機能を活用することが挙げられます。これらのツールを使用することで、受講者同士のグループワークやディスカッションの場を提供し、質疑応答用のチャットなど、受講者がいつでも質問し合える場を作れます。

また、チューターと受講者同士の1on1ミーティングを実施し、個別にフィードバックや指導をすることも可能です。

受講者のサポート方法

受講者のサポートを行うには、事前準備資料やガイドラインを提供することが重要です。

また、オンラインセッションへの参加方法やトラブルシューティングなどの技術的なサポートも提供する必要があります。受講者からの質問や懸念に対しても、迅速な対応が求められます。

また、確認テストや1on1ミーティングで受講者の進捗や理解度をモニタリングし、受講者が課題を抱えている場合は個別にフォローするのも大切です。

リモート研修の効果的な実施方法

リモート研修の効果的な実施方法
リモート研修の効果的な実施方法

リモート研修を効果的に実施するには、時間割の構成や、グループワークの導入といったいくつかのポイントがあります。ここでは、リモート研修の学習効果を高めるコツについて解説します。

時間割の構成

時間割を構成する際には、講義の目標と学習ポイントを明確にすることが重要です。講義は説明とデモンストレーション、受講者の実践、フィードバックのサイクルで実施することが望ましいでしょう。

また、質疑応答、グループワーク、ケーススタディなどを取り入れることで、受講者のモチベーションを高められます。

さらに、適切な休憩時間の設定も重要です。特にリモート研修の場合は、集中力が切れやすいので、30分~1時間ごとに休憩を取るようにしましょう。

グループワークやディスカッションの活性化

グループワークやディスカッションを活性化するためには、議題や実施時間を明確化して提示しましょう。スライドなどで視覚的に提示するのが有効です。

また、あらかじめグループ分けなどをしておき、円滑にグループワークに移れるようにしましょう。

加えて、バーチャルホワイトボードや共同編集できるドキュメント作成ツールの使い方もレクチャーし、受講者が活発にディスカッションできる環境を提供するのも重要です。

受講者フィードバックの収集

受講者のフィードバックを収集し、個別のフォローやカリキュラム改善に活用しましょう。

フィードバックを収集するには、いくつかの方法があります。たとえば、アンケートやフィードバックフォームを作成し、受講者に回答してもらうのが代表的です。

また、オンライン会議システムの機能を利用して、リアルタイムの投票や質問応答セッションを実施することもできます。グループディスカッションやフィードバックセッションを行う場合は、あらかじめ時間割に組み込んでおきましょう。

さらに、個別の面談やコーチングセッションで受講者に研修の感想を直接聞くのもおすすめです。受講者がチューターに相談しやすい環境を作りましょう。

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リモート研修の課題と解決策

リモート研修の課題と解決策
リモート研修の課題と解決策

リモート研修には、インターネット接続に関する技術的なトラブルや、受講者のモチベーション維持などといった特有の課題があります。ここでは、リモート研修のよくある課題と解決策について紹介します。

技術的なトラブルとその対処法

インターネット接続トラブルに対処するために、バックアッププランを準備することが重要です。メインで利用するオンライン会議システムの他に、代替できるシステムもいくつか用意しておきましょう。

また、受講者への技術サポートを提供することも大切です。トラブルシューティングガイドやFAQを作成し、事前に提供しておきましょう。FAQでは解決できない場合のために、電話番号など、サポートチームへの緊急連絡手段も共有するのがおすすめです。

受講者の時間管理や集中力の向上策

受講者の時間管理や集中力の向上を図るためには、適切な休憩時間の設定も必要です。また、あらかじめ時間割を受講者に共有し、講義時間と休憩時間のオンオフを切り替えるよう呼びかけましょう。

また、講義中に課題提出やテストの時間を設けると、受講生の集中力が向上します。そのほか、好成績を得た受講生を表彰するなど、受講生のモチベーションが上がるような手法も取り入れましょう。

受講者間のコラボレーション促進やアイスブレイクの方法

受講者間のコラボレーションを促進するには、いくつかの方法があります。まず、グループワークやディスカッションを活性化させるよう、受講者が発言しやすい環境を用意しましょう。

次に、アイスブレイク活動やチームビルディング演習を導入することで、受講者間の交流を促進できます。さらに、オンラインコラボレーションツールを活用することで、受講者間の対話や交流を促せるでしょう。

受講生向けのグループチャットを提供すると、受講者間のコミュニケーションも活発になります。また、受講者間の交流を促すために、フィードバックセッションを行うことも有効です。

リモート研修の成果評価とフォローアップ

リモート研修の成果評価とフォローアップ
リモート研修の成果評価とフォローアップ

リモート研修の実施後は、必ず研修の成果を評価しましょう。受講者個別の理解度をチェックし、必要な場合はフォローアップ研修で復習の機会を提供すると学習効果が高まります。

ここでは、研修の評価方法やフォローアップ方法について解説します。

成果評価方法と指標

リモート研修の計画時には、受講者の成果評価方法と指標をあらかじめ決めておくことが重要です。

アンケートを実施することで、研修への満足度や理解度を把握できます。また、テストやクイズを活用することで、受講者が研修で身につけた知識やスキルを評価することも可能です。

さらに、受講者のプレゼンテーションやプロジェクト成果物の評価も有効な指標です。成果評価方法と指標を決めることで、リモート研修の効果を最大限に引き出せます。

フォローアップとアクションプランの作成

リモート研修の後、受講者との個別面談やフォローアップセッションを実施するのも有効です。受講者へのフィードバックを提供するとともに、今後のアクションプランを提案すれば、受講者のモチベーションを高めるのに役立ちます。

また、フォローアップは受講者が研修内容の疑問点を解消したり、復習したりする機会にもなります。受講者へのフォローアップを行うことで、受講者が学習を継続し、成果を出すことをサポートできます。

リモート研修の今後の展望

リモート研修は、企業の研修活動を効率的に行うための有効な手段として今後も広く活用されるでしょう。特に、VR(仮想現実)を活用した没入感のある研修コンテンツの作成が代表的です。また、AI(人工知能)を用い、受講者に適切な学習コンテンツを提案する機能も実装されています。

また、受講者間のコミュニケーションをより促進するためのファシリテーション手法などのノウハウも蓄積されています。リモート研修とオフライン研修を組み合わせて学習効果を高めるブレンディッド型研修も注目を集める研修手法のひとつです。

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リモート研修おすすめ3選

リモート研修は、多くの外部研修会社が提供しています。各社で特徴が異なるため、依頼する場合は複数社を検討すると良いでしょう。ここでは、おすすめのリモート研修サービスを3つ紹介します。

侍エンジニアBiz

侍エンジニアBizは、顧客の企業課題に合わせてカスタマイズした研修カリキュラムの提案、実施を提供するサービスです。幅広いIT技術から、必要な内容だけを組み合わせることが可能です。また、難易度もIT初心者向けから現役エンジニア向けまで対応しています。

さらに、講師は現役エンジニアが担当し、実務に直結する内容を効率よく学べます。マンツーマンにも対応しているので、「短期間で即戦力人材を育成したい」という場合におすすめです。

Schoo for Business

Schoo for Businessは、動画教材を提供するeラーニング型サービスです。各業界の専門家が担当する講義のほか、マネジメントスキルや、ITスキルなど幅広い内容を扱っています。また、リアルタイムでのライブ型動画配信も行っており、受講者の質問に対応するなど双方向的な学習も可能です。

従業員の受講状況や学習時間を把握できる機能や、レポート提出機能もあるため、学習効果の把握がしやすいという点もメリットでしょう。

(出典:Schoo for Business

GLOBIS

GLOBIS
出典:GLOBIS

GLOBISは、文部科学省が認可したオンラインMBAプログラムをもとにした法人向け研修を提供しています。学習を3パートに分けており、受講者のペースで動画教材を学習するパート、オンライン上でディスカッションを行うパート、復習・テストの受講を行うパートと、eラーニング型とライブ型を併用した効果的な学習が可能です。

また、トラブル発生時にサポートする専任ヘルプデスクも設置されているため、「リモート研修がはじめて」という場合でも安心して受講できます。

(出典:GLOBIS

よくある質問(FAQ)

よくある質問
よくある質問

ここでは、リモート研修についてのよくある質問と回答を紹介します。

リモート研修とオンライン研修の違いは何ですか?

リモート研修とオンライン研修は、両方ともオンライン上で行われる研修を指すため、基本的に同じ意味で用いられています。

さらに、リモート研修とオンライン研修は、リアルタイムで実施される講義を視聴する「ライブ型」と、あらかじめ録画された動画教材を見る「eラーニング型(「オンデマンド型」とも)」に分かれます。混同されやすいので、打合せの際はあらかじめメンバー間で認識をすり合わせておきましょう。

リモート研修の受講者の感想や評判はどうですか?

多くの受講生は、リモート研修が効果的で便利な方法であると評価しています。リモート研修のメリットとして、時間・費用の節約、地理的な制約の克服などが挙げられます。

一方、メンバー間で交流しづらいなど、課題も存在します。

リモート研修を導入するために必要なパソコンの要件は何ですか?

リモート研修を導入するために必要なパソコンの要件は、使用するWeb会議システムによって異なります。

一般的には、CPU(Central Processing Unit)がCorei5、またはRyzen5以上で8GB以上のメモリーを搭載しているパソコンであれば、快適にWeb会議システムを利用できるとされています。それぞれのシステムの公式ページで推奨スペックを公開しているので、新しく購入する場合は確認しておきましょう。

参照:DXログ「Web会議用ノートパソコンの選び方7つのポイントを徹底解説」

リモート研修を導入するために予算はどれくらいかかりますか?

リモート研修の導入にかかる予算は、研修の規模や内容、使用するツールやプラットフォームによって異なります。特に外部研修会社に委託する場合、会社によって費用が大きく異なるので、複数社に見積もりを取って検討しましょう。

侍の法人サービスがわかるお役立ち資料セット(会社概要・支援実績・サービスの特徴)をダウンロードする⇒資料セットを確認する

リモート研修を活用して、柔軟な学習環境を提供しよう

リモート研修は、従来のオフライン研修に比べコストを抑え、なおかつ場所の制約がないため受講者が柔軟に参加しやすい形式です。また、リモート研修でも、工夫次第で講師と受講者間のコミュニケーションを促進できます。

リモート研修を活用し、受講者の学習を支援する環境を作りましょう。

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