【法人向け】キャリア研修を成功させるための実施方法とは

キャリア研修って何？どうやって実施するの？
キャリア研修を実施するメリット・デメリットは？
おすすめのキャリア研修会社を知りたい！

時代の移り変わりが激しい近年では、自身のキャリアイメージを持つことができない人が増えています。キャリアイメージを持つことができなければ、習得しなければいけないスキルや知識を明確にできず、仕事に対するモチベーションはどんどん低下していきます。

今回は、このようなお悩みをお持ちの方のために、キャリア研修の目的や実施方法について解説していきます。

この記事を読むことで以下のことが分かります。

おすすめのキャリア研修会社もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

キャリア研修とは何か？

キャリア研修とは、企業内で行われる社員の能力向上や業務に必要なスキルの習得を目的とした研修のことです。

キャリア研修といっても、目指しているキャリアや習得したいスキルによって受講する研修は異なります。研修の種類は、新入社員研修やリーダーシップ研修、コミュニケーション研修などです。

キャリア研修を実施することで、社員の能力向上やモチベーション向上、業績の向上などのメリットを得ることができます。ただ、社員のモチベーションなど、研修効果の測定方法が難しいというデメリットもあります。

研修の効果を最大化するためには、社員との信頼関係を構築したうえで研修の計画作成を行うことが重要です。社員との信頼関係を構築しておくことで、成果向上の方法やモチベーションの維持方法、研修のデザイン方法などを選定しやすくなります。

研修の目的

キャリア研修とは、各社員が自身のキャリアについて考え、会社から求められているスキルや自身が習得したいスキルについて再認識することを目的とした研修です。

キャリア研修など、自身のキャリアについて見つめ直す機会がないと、会社が求めているスキルと社員が求められていると感じているスキルにズレが生じます。この状態を放置していると、社員は会社に対して不満を募らせてしまい、離職の原因になります。

しかし、キャリア研修によって社員のキャリアアップ支援を行うことで、社員と会社の間で信頼関係を構築することができ、結果として人材の定着率を向上させることができます。また、社員の能力向上と同時に企業の業績向上も見込めます。

研修の種類

キャリア研修は、会社または自身が求めているスキルやキャリアイメージによって受講する研修の種類が異なります。キャリア研修では主に以下のような研修を実施します。

• その1. スキルアップ研修

スキルアップ研修とは、その名の通り社員のスキルアップを目的とした研修です。

スキルアップ研修の内容は、対象者の年齢や所属部署、現状のスキルによって異なります。たとえば、入社間もない社員であれば、コミュニケーションや初歩的なIT知識など、ビジネスを行う上で必ず必要となるスキルを習得するための研修がメインとなります。

スキルアップ研修を行うことによって、会社または自身が求めているスキルを習得できます。

• その2. キャリア形成研修

キャリア形成研修とは、自身の強みや会社からの期待を理解し、キャリアを形成することを目的とした研修です。

キャリア形成研修を行うことによって、今後のキャリアをイメージできるため、「何年後に〇〇の資格を取得する」など、やるべきことを明確にできます。なんとなく業務を行うということが減り、社員のモチベーション維持や企業の生産性向上につながります。

• その3. マネジメント研修

マネジメント研修とは、部下の管理・育成を行うために必要なマネジメントスキルの習得を目的とした研修です。

主に管理職やチームリーダーにあたる社員に対して実施します。組織やチームで業務を行う場合は、業務の円滑さや効率化を図るためにも、マネジメントスキルを有した社員が必要不可欠です。しかし、普段の業務の中でマネジメントスキルを習得することは難しい状況にあります。

そこでマネジメント研修を実施することで、組織やチームのリーダーとなる社員にマネジメントスキルを習得させることができます。

研修のメリット・デメリットと注意点

キャリア研修を実施することで、社員の能力向上が見込めます。社員はキャリア研修を通して、自身のキャリアを見つめ直せるうえ、必要なスキルを明確にすることができるため、モチベーションを維持しやすくなります。また、キャリアを支援してくれる会社に対して信頼感や愛着心などのエンゲージメントが向上し、定着率の向上にもつながります。

ただ、会社はキャリア研修にかかる費用を負担しなければいけません。研修に前向きな社員ばかりであれば良いのですが、なかには意欲が低い社員もいます。研修に対する意欲が低い社員に対してキャリア研修を実施した場合、研修の成果が出るまでに時間がかかってしまうため、会社が負担した費用が無駄になる可能性もあります。

キャリア研修を意味ある研修にするためには、研修の目的や内容を明確にすることが重要です。また、研修の効果測定方法を確立し、研修内容をブラッシュアップしながら最適な研修内容やカリキュラムを見つけていくことで、キャリア研修をより効果のあるものにすることができます。

キャリア研修の計画・実施方法

キャリア研修を実施する際は、受講者に適した計画を作成し、実施方法や効果測定方法を決定しておく必要があります。研修受講前に細部まで決定しておくことで、より効果的な研修にすることができます。

本章では、キャリア研修の計画・実施方法について以下の3つのことを解説します。

研修の計画作成のポイント

キャリア研修を実施する際は、まず研修の計画作成を行います。

社内での調査を実施し、社員がどのようなスキルを習得したいのか、またどのようなキャリアを進みたいのかを把握することが必要です。調査を実施した後は、調査結果や自社が求める社員像をもとにキャリア研修を実施する目的を明確にします。

次に、研修の目的や社員のニーズにあった研修内容を選定していきます。社員に最適な研修内容を選定することで、研修の効果をより高めることができます。

研修の実施方法と工夫点

研修の実施方法は、業務との兼ね合いや場所、研修の対象者などを考慮したうえで決定します。

業務が忙しく、キャリア研修にリソースを割くことが難しい場合や研修場所が遠すぎる場合は、インターネット環境さえあればどこからでも受講できる「オンライン研修」がおすすめです。24時間対応のチャットサービスや動画教材があるので、対面での研修と何ら変わりのない環境で研修を実施できます。

一方、業務にも余裕があり、研修場所も近い場合は、グループワークの導入をおすすめします。グループワークでは、実際にほかの受講者と接する機会があるので、モチベーションを維持しやすいメリットがあります。また、質問をすぐにしやすい環境であることから、研修の効果が出やすい です。

研修の工夫点としては、できるだけ実践的な研修内容にすることです。知識を詰め込むだけの研修の場合は、頭では分かっていても行動に移せないというケースが多く、業務に活かせない可能性が高いです。そのため、実践的な内容を多く取り入れ、実際に業務で活かせるスキルを習得できる研修にするようにしましょう。

研修の効果測定方法

キャリア研修による効果を測るために、あらかじめ効果測定の方法を決めておく必要があります。

主な効果測定方法は以下の3つです。

アンケート調査は、研修の受講者を対象に研修の感想をはじめ、学んだことや改善したほうが良い点などを記入してもらいます。

実績データの分析と社員の能力評価では、研修後の社員の動きや姿勢、周りからの評価などから効果を測定します。数字でわかる定量的なデータをとることによって、正確な研修の効果を測定できます。

研修の効果測定は、次回以降の研修内容やカリキュラムのブラッシュアップにもつながるため、非常に重要です。

キャリア研修の成功事例と失敗事例

キャリア研修を成功させるためには、実際の事例を参考にすることが重要です。実際の事例から良い点や悪い点を見つけることで、キャリア研修を意味のある研修にすることができます。

本章では、キャリア研修の成功事例と失敗事例をご紹介します。

成功事例

キャリア研修の成功条件としては以下の2つが挙げられます。

実際にキャリア研修の成功事例をご紹介します。

企業A社は、若年層の社員を対象として、モチベーションの向上を図るためにキャリア形成研修を実施しました。

キャリア形成研修では、自身の習得したいスキルや会社から求められているスキルから、今後のキャリアを具体的にイメージできます。キャリア形成研修によって目標が明確になったため、社員のモチベーションを向上させることに成功しました。

また、自身のキャリアを支援してくれる会社に信頼を寄せるようになり、社員の定着率も向上しました。

失敗事例と改善方法

キャリア研修が失敗になる理由としては以下の2つが挙げられます。

実際にキャリア研修の失敗事例をご紹介します。

企業B社は、リーダー育成のためにマネジメント研修を実施しました。

マネジメント研修では、部下の育成・管理に必要なマネジメントスキルを習得できます。しかし、研修対象者に対して研修を実施する目的を伝えていなかったため、社員は「やらされ感」が強くなってしまい、研修に対する意欲が低下してしまいました。

その結果、マネジメントスキルを習得することができずに、実施した研修は意味のないものになってしまいました。

このような失敗を改善するためには、研修対象者に対して研修を実施する目的を明確に伝える必要があります。また、研修対象者に適した研修内容に見直すことや、モチベーションを維持するための取り組みも重要です。

ケーススタディの紹介

キャリア研修のケーススタディをご紹介します。

• A社：企業A社は、管理職の社員に対してリーダーとしての知識やスキルを身につけさせるために「リーダーシップ研修」を実施しました。

研修の実施に伴い、受講者に対して、今後会社で担ってほしい役割や研修を実施する目的を伝えました。受講者は今後の役割や研修の目的を理解したうえで研修を受けたため、リーダーとして必要なマネジメントスキルを向上させることに成功しました。その後、受講者のリーダーシップにより、会社の業績も向上しました。

この事例のポイントは以下の3つです。

• Ｂ社：企業B社は、若手の社員に対して、意識改革を行うための「新入社員研修」を実施しました。

新入社員研修は、会社で働くために必要なスキルをはじめ、基本的なビジネススキルを習得すること、またこれから働く会社や仕事への理解を深めてもらうことを目的としています。研修の実施に伴い、会社の現状やこれからのビジョンを明確に伝えました。また、さまざまなスキルを習得させ、多くの成功体験を積ませることに集中しました。

その結果、若手の社員は現状を正直に伝えてくれた会社に対して信頼感を抱いたうえ、成功体験によりモチベーションが向上し、定着率の向上につながりました。

この事例のポイントは以下の2つです。

キャリア研修のデザイン方法

キャリア研修を実施する際は、研修の目的や実施方法、効果測定方法など、研修をデザインする必要があります。研修をデザインすることで、会社のニーズと受講者のニーズがマッチしたオリジナルの研修プログラムを作成できます。

本章では、キャリア研修のデザイン方法について以下の2つのことを解説していきます。

デザインの重要性

キャリア研修に限らず、研修をデザインすることは研修の効果を最大化するために必要不可欠です。

研修の目的をはじめ、実施方法や効果測定方法など、研修の成功を左右することについては綿密にデザインする必要があります。今後の社員のモチベーションや定着率にも影響を及ぼすので、時間をかけて考えるようにしましょう。

デザインのポイントと工夫点

キャリア研修をデザインする際は、まず目的を明確にする必要があります。「何のために研修を実施するのか」という点を包み隠さず、社員に伝えるようにしてください。

また、受講者のニーズに合わせた内容や実践的な内容にすることも重要です。受講者の意思を尊重せずに会社の求める内容ばかりにしていると、受講者のモチベーションは低下してしまいます。また、知識だけを学ぶ内容にしていると、学んだ知識やスキルを実践で活かせない可能性もあります。

会社のニーズと受講者のニーズを汲み取り、オリジナルの研修プログラムを作成しましょう。

キャリア研修でのモチベーション維持・成果向上の方法

キャリア研修の効果を最大化するためには、モチベーション維持・成果向上の方法を確立しておく必要があります。どれだけ受講者にあった研修内容をデザインしたとしても、受講者のモチベーションが低下していては効果は薄れてしまいます。

本章では、キャリア研修でのモチベーション維持・成果向上の方法に関して、以下の3つのことを解説します。

モチベーション維持のポイントと工夫点

キャリア研修を成功させるためには、受講者のモチベーション維持が重要です。

受講者と目的意識を共有し、研修を通してどのような知識・スキルを習得すればいいのかを明確にしておきましょう。研修内容は、できるだけ受講者のキャリアイメージに沿ったものを計画し、自発的にモチベーションを維持できる環境を整えることが大切です。

また、研修後は受講者の成果に対するフィードバックを行い、成長を実感してもらいましょう。

成果向上のためのトレーニングと実践方法

キャリア研修の成果を向上させるためには、実践的な研修内容を導入する必要があります。

基礎知識を学んだあとは、ロールプレイやシュミレーションを導入し、実践で活かせる知識やスキルを身につけさせましょう。研修に実践的な内容を取り入れる場合は、実際に業務で起こりうる課題などを想定して、課題解決方法を学習することがポイントです。

成果向上の事例

キャリア研修を実施することで、さまざまな成果向上が見込めます。

たとえば、管理職やチームのリーダーとなる社員に対するキャリア研修として、マネジメント研修を実施した場合、会社の生産性が上がり業績が向上します。また、若手社員に対して新入社員研修やスキルアップ研修を実施した場合も、新しいスキルを習得することができるうえ、自己啓発による成長も見込めます。

キャリア研修とキャリアアップの関係性

キャリア研修とは、社員のキャリアイメージを明確にし、必要なスキルや知識を習得するために実施する研修です。一方キャリアアップとは、経歴や収入を向上させるために、より専門性の高いスキルや知識を習得することを意味します。そのため、社員のキャリアアップを実現するためにキャリア研修を活用することは非常に効果的です。

本章では、キャリア研修とキャリアアップの関係性に関して以下の3つのことを解説します。

キャリア研修とキャリアアップの定義と違い

キャリア研修とキャリアアップでは、以下のように定義が異なります。

• キャリア研修

キャリア研修は、社員の能力向上や業務に必要なスキルの習得を目的とする研修です。研修を実施するにあたり、社員は自身のキャリアイメージを明確にするため、自発的な成長が見込めます。また、自身のスキルアップを支援してくれた会社に対する信頼感も高まるため、定着率の向上やモチベーション向上に期待できます。

• キャリアアップ

キャリアアップとは、自身の経歴や収入の向上のために、より専門性の高いスキルや知識を習得することです。キャリアアップを実現するためには、キャリア研修などを通して自身の強みやキャリアイメージを明確にし、学習や行動を実行する必要があります。キャリアアップとは、「昇進した」「昇給した」などのいわば結果であり、キャリア研修はそれを実現するための手段だといえます。

キャリア研修とキャリアアップの相乗効果

キャリア研修とキャリアアップの定義は異なりますが、実は深い関係性があります。

キャリア研修では、受講者に適した研修を実施します。たとえば、管理職の社員に対してキャリア研修を実施する場合は、マネジメント研修やリーダシップ研修を実施することが一般的です。研修の受講者である管理職の社員は、キャリア研修を受講することにより、リーダシップやマネジメントスキルを習得できます。その結果、会社での役職が上がり、キャリアアップにつながるのです。

このように、企業はキャリア研修を実施することで、社員のキャリアアップを実現できます。

キャリア研修を活用したキャリアアップ支援の方法

キャリアアップの支援方法としてキャリア研修を活用することは非常に効果的です。

キャリア研修を実施することで、社員がキャリアイメージを明確にするための支援を行うことができます。社員の目標に適した研修を実施することで、キャリアアップに必要なスキルや知識を身につけることが可能です。

場合によっては、キャリアアップに必要な情報提供やキャリアコンサルティングを実施することも、効果的な支援方法になります。

キャリア研修おすすめ３選

ここからは、企業・法人におすすめのキャリア研修会社3社をご紹介します。

その1. 侍エンジニアBiz

侍エンジニアBizでは、IT知識やプログラミング言語をはじめ、チームリーダーを育成できるプロジェクトマネジメント研修など、さまざまなキャリア研修を受講できます。

受講者または企業が抱える課題に合わせてカリキュラムを作成できるため、キャリアアップに必要な知識・スキルだけを学習できます。そのため、効率的にキャリアアップを実現できます。

また、侍エンジニアBizでは

など、十分なサポート体制を整備しています。

研修形式	オンライン
実績	・累計指導実績3万5,000名以上 ・経済産業省が定める「DX認定事業者」に認定

その2. 株式会社キャムテック

株式会社キャムテックでは、人材育成サービスを提供して30年のプロが提供する充実のキャリア研修を受講できます。

評価・教育ツールの「LQプログラム」では、日常的に求められることを実践的にトレーニングし、知識・スキルの向上、意識改革、モチベーションの向上につなげることができます。普段の業務に必要な知識・スキルを習得することができるため、生産性の向上に期待できます。

満足度94%、リピート率90%と実績も十分であることから、充実したキャリア研修を実施することができるでしょう。

研修形式	対面
実績	・リピート率90％以上 ・満足度94％以上

その3. 株式会社アイル・キャリア

株式会社アイル・キャリアは、官公庁や自治体職員の研修も行っている研修会社です。真の課題に迫るオーダーメイドのキャリア研修を受講できます。

若手社員から定年退職者まで、キャリアイメージを明確にしたいすべての人を対象に自己理解と自分の活かし方を学べるキャリア研修を実施しています。

リピート率90%と十分な実績もあります。

研修形式	オンライン/対面
実績	・リピート率90% ・代表が年間200日登壇している

よくある質問（FAQ）

20代の社員におすすめのキャリア研修はありますか？

スキルアップ研修など、新しい技術を学べる研修がおすすめです。

50代の社員におすすめのキャリア研修はありますか？

マネジメント研修やリーダーシップ研修がおすすめです。

キャリア研修に意味がないと言われていますが本当ですか？

研修の目的が明確でないことや実施方法が適切ではないことによって効果が出ない場合もあります。ただ、適切なキャリア研修を実施した場合は、社員の能力向上や業績向上につながります。

グループワークを取り入れたキャリア研修のメリットは何ですか？

グループワークを取り入れたキャリア研修のメリットは、チームビルディングやコミュニケーション能力の向上につながることです。実践的な内容の研修を実施することができるため、自己表現力や課題解決力の向上にもつながります。

まとめ

キャリア研修は、社員の能力やモチベーション向上、業績向上を目指すうえで重要な研修だといえます。特に普段の業務で習得することが難しい知識やスキルを学習したい社員を抱えている企業・法人にとっては、必要不可欠だといえるでしょう。

この記事で紹介しているおすすめのキャリア研修会社を再度ご紹介します。

キャリア研修を実施することは、社員の能力やモチベーション向上、業績向上など、企業に多くのメリットをもたらします。また、社員のスキルアップを支援することによって、社員からの信頼感を得ることができるため、定着率も向上させることができます。

キャリア研修をご検討の方は、ぜひ当社のご利用をご検討ください。