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需要拡大中のSalesforce人材を育成するには?必要なスキルも解説

Salesforceとは、企業の顧客データを一元化し、営業活動の効率化を実現するクラウドサービスです。

近年、DXの推進からSalesforceの導入を検討する企業が増えていますが、Salesforceを扱えるエンジニアの数は少ないままです。

この記事では、Salesforce人材育成の重要性や方法について、プロの視点から解説します。

また、侍の法人研修は45,000名以上の指導実績から確立した独自メソッドにもとづき、貴社の抱える課題や目的にあわせてオーダーメイドでカリキュラムを作成。短期間で最大の効果を出す最適なプランをご提案します。

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目次

Salesforce人材を育成すべき理由

Salesforce人材を育成すべき理由
Salesforce人材を育成すべき理由

Salesforce人材とは、Salesforceに関するスキルを持つ人材です。具体的には、下記の4つが挙げられるでしょう。

  • Salesforceコンサルタント(Salesforceの要件定義・業務設計を担当)
  • Salesforceディベロッパー(Salesforceのカスタマイズ・実装を行うエンジニア)
  • Salesforceアドミン(運営管理者)
  • カスタマーサクセス(Salesforce顧客のサポート)

ここでは、企業がSalesforce人材育成に力を入れる目的・必要性について解説します。

Salesforce人材を育成する目的

そもそも、Salesforce人材育成とは、Salesforceを活用するために必要なスキルや知識を身につけた人材を育てることです。具体的には、Salesforceのスキルトレーニングや、認定資格の受講を支援することが挙げられます。

Salesforce人材育成の目的は、Salesforceを活用して業務プロセスの改善やコスト削減、顧客満足度の向上など、企業のビジネスパフォーマンス向上に貢献できるようにすることです。

Salesforce人材の必要性

現在、Salesforceは多くの企業で、多岐にわたるビジネスに使用されており、その需要が急速に拡大しています。2020年、Salesforceは、CRM(顧客管理システム)分野でシェア率が19.5%に達し、世界1位となりました。
(出典::iTechArt”Salesforce statistics you should know in 2022— and beyond”

一方、Salesforceに関するスキルを持った人材数は需要に追いついておらず、Salesforce利用企業ではSalesforce人材の確保が急務となっています。

特に、Salesforceの導入・運用には一定の知識や経験が必要であり、専門的なスキルや知識を持った人材が不足する傾向にあるため、社内でのSalesforce人材育成の必要性が増しています。

Salesforce人材を育成する方法

Salesforce人材を育成する方法
Salesforce人材を育成する方法

Salesforceの知識は専門性が高いので、社内でSalesforce研修の講師を確保するのが難しい企業も多いでしょう。その場合、Salesforce研修を提供している外部企業のサービスを利用すると、効率的に社内の人材育成ができます。

ここでは、Salesforce人材育成の方法として、オンライン研修と集団研修についてそれぞれ解説します。

オンライン研修

オンライン研修は、オンライン上で実施されるビデオ講義形式のトレーニングです。受講者が自分のペースで学習ができるというメリットがあります。複数の受講者の予定を調整して集合研修を実施するのは厳しいといった場合にも最適です。

Salesforceが提供している無料プログラム「Trailhead」をはじめ、その他の研修企業でも有料のオンライン研修が提供されています。Salesforceの基本的な知識から応用的なスキルまで、多岐にわたるコースが用意されており、初心者から上級者まで、幅広いレベルの人材育成に対応した教材の豊富さが特徴です。

Salesforce認定取得向けのコースもあるため、研修を利用して従業員の認定取得率を増やし、対外的に社員のITスキルの高さをアピールすることもできるでしょう。

集団研修

オフラインで行う集団研修は、対面で行われるトレーニングです。講師と受講生が直接対話しながら学習を進められるので、疑問点をその場で質問できます。

Salesforce人材育成において、実践的なトレーニングを重視する場には、オフライン講座が有効です。オフライン講座では、実践的なトレーニングやワークショップが提供されることが多いためです。

例えば、仮定のクライアントに向けたSalesforceの要件定義・設計をチームで行うワークショップを実施すれば、Salesforceコンサルタントやディベロッパーの実務的知識を身につけることが可能でしょう。

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Salesforce人材に必要なスキル

Salesforce人材に必要なスキル
Salesforce人材に必要なスキル

Salesforceは営業、カスタマーサポート、マーケティングなど、社内のさまざまな部門を支援するために多くの機能を持っています。

そのため、Salesforce人材に必要なスキルも多岐な範囲に渡り、なかなか全体像の把握が難しくなっています。ここでは、Salesforce人材に必要なスキルを、基礎・応用・上級の3つに分けてご紹介します。

Salesforceの基礎スキル

Salesforce人材の基礎的なスキルは、Salesforceの概要や基本的な操作方法の把握です。Salesforceのユーザ全員が習得するべきスキルといえます。

具体的には、アカウントやコンタクト、リード、商談、ケースなどの基本的なオブジェクトの操作がまず挙げられます。オブジェクトとは、Salesforce内のデータのグループを指し、顧客データや、商談・問い合わせなどの情報をまとめたExcelファイルのようなものです。

他の基礎スキルとして、Salesforce内のデータを集計するレポートや、レポートを分かりやすく可視化できるダッシュボードの作成、データのインポート・エクスポートも含まれます。Salesforceアドミンであれば、社内のSalesforceユーザーの管理も必要でしょう。

Salesforceの応用スキル

Salesforceの応用スキルは、基本スキル以上の高度なスキルを指します。Salesforceディベロッパーが押さえておくべきスキルでしょう。

例えば、業務の自動化・効率化に役立つワークフローの作成、ユーザーが自由に内容を定義できるカスタムオブジェクトの作成などが挙げられます。

さらに、Apex(Salesforce用のプログラミング言語)やVisualforce(Salesforceの画面を作れるフレームワーク)を利用して、Salesforceの機能をカスタマイズできる能力も含まれます。

その他、APIを利用した外部システムとの連携構築のスキルも重要です。

Salesforceの上級スキル

Salesforceの上級スキルは、より高度な開発スキルやビジネススキルを指します。習熟したSalesforceディベロッパーや、Salesforceコンサルタント、さらにカスタマーサクセス担当者にとって重要なスキルです。

上級スキルには、Salesforceのアーキテクチャを理解し、SalesforceのAPIや外部システムとのインテグレーションや旧システムからのデータマイグレーションなどの要件定義・立案ができることが含まれます。

さらに、導入後のSalesforceの運用戦略や、マーケティング戦略の立案なども、Salesforceコンサルタントやカスタマーサクセス担当者が習得すべきスキルです。

Salesforce人材を育成するメリット

Salesforce人材を育成するメリット
Salesforce人材を育成するメリット

近年、Salesforce人材の需要は高まっていますが、供給が追いついていない状況です。

そんな中、社内でのSalesforce人材育成を目指す企業は増加しています。ここでは、Salesforce人材を育成するメリットを、企業・個人の視点から紹介します。

企業にとってのメリット

企業にとって、Salesforce人材育成のメリットは、従業員が業務改善を自ら実行できるようになることです。

Salesforceを利用して、業務プロセスの効率化・顧客対応力の向上を行えば、企業の生産性も向上するでしょう。また、社内でSalesforceディベロッパーを育成すれば、より自社に合わせたカスタマイズができるようになり、更なる業務改善が期待できます。

また、企業が従業員のトレーニング受講の費用負担や、認定試験取得者への手当支給を実施すれば、従業員のスキル・モチベーションの向上につながります。結果的に、企業の競争力強化が達成されるでしょう。

個人にとってのメリット

従業員個人にとっても、Salesforce人材育成はメリットがあります。トレーニングを受講することでSalesforceに関するスキルや知識を向上させることができ、将来的なキャリアアップを目指せるためです。

Salesforceは世界中で使用されているシステムです。そのため、Salesforceスキルを習得すれば、現在の仕事だけではなく、将来の転職やキャリアアップの機会にも役立つでしょう。

さらに、日本に限らず、諸外国でのSalesforce担当ポジションとして活躍するチャンスを掴む可能性が高まります。

また、Salesforce開発には、他システムとの連携が重要となります。そのため、Salesforceについて学ぶことで、周辺システムに関する知識も深まり、汎用性のあるスキルを身につけることが可能です。

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Salesforce人材育成する際のポイント

Salesforce人材育成する際のポイント
Salesforce人材育成する際のポイント

Salesforce人材を育成するにあたって、どのような教育計画を立てていくべきか迷う方も多いのではないでしょうか。Salesforce人材育成には、3点のポイントが重要です。

ここでは、それぞれについて詳しく解説します。

Point1. 目標設定の重要性

Salesforce人材育成においては、学習の目的・目標を明確に設定することが非常に重要です。目標を設定することで、受講者の学習のモチベーションが向上し、学習効果も高まることが期待できます。

また、Salesforceは認定資格試験も実施しています。

「管理者/CRMコンサルタント」、「開発者/アーキテクト」、「マーケティング」という3つの業務内容に分けて設定されているので、受講者の職種に合わせた分野の資格取得を目標に定めると学習範囲が明確になるでしょう。

Point2. 定期的な継続学習

Salesforce人材育成は、定期的に継続的な学習を行い、スキルアップを図ることが必要です。

Salesforceは短期間でアップデートを繰り返しており、新機能の追加・既存機能の仕様変更が頻繁に起こるためです。Salesforce認定資格も1年に1度の更新が義務づけられています。

そのため、Salesforce人材育成は短期的な研修だけではなく、継続学習の機会を毎年設けていく必要があります。資格更新に必要な試験は、Salesforceが提供しているオンライン学習システム「Trailhead」で受験可能です。

また、Salesforceはユーザ向けオンラインコミュニティを提供しており、他社での活用事例紹介や新機能のハンズオンに参加できます。社員をそういった場に参加させ、新たな技術を取り込む機会を設けるのも重要です。

Point3. プロジェクト参加経験の重要性

Salesforce人材育成においては、実際のプロジェクト参加経験も重要です。Salesforceは非常に多岐にわたる機能をもつため、基本機能の知識を身につけても、実際に自社でどのように利用されているのかイメージしづらいことがあります。

そこで、実務を通じて自社でのSalesforce活用の実態を知ることが重要です。また、Salesforceで業務改善を行うには、そもそも既存業務の課題も把握する必要があります。

そのため、Salesforce人材育成にあたっては、個々の従業員に実務経験を積ませることも非常に大切です。

よくある質問(FAQ)

よくある質問
よくある質問

ここでは、Salesforce人材育成に関するよくある質問をご紹介します。

Pathfinderとは何ですか?何を学ぶことができますか?

Pathfinderとは、Salesforceとデロイトトーマツコンサルティングが若手のDX人材を育成するために提供するプログラムです。受講すると、Salesforceの製品・サービスやビジネススキル、コミュニケーションスキルなど幅広いスキルを学ぶことができます。

さらに、プログラム中にSalesforce認定アドミニストレータ資格に合格すると、実務に近い形でのSalesforce開発演習に参加できます。

Pathfinderは、IT未経験者も対象にしているため、キャリアチェンジしてSalesforceを利用する職に就きたい方に効果的です。
(出典:Salesforce Pathfinder

Salesforceの人材不足に対応するために、企業はどのような取り組みをしていますか?

Salesforceの人材不足に対応するため、企業は内部の社員向けのSalesforce人材育成に力を入れています。ただし、実務未経験者を一から育てるにはコストがかかってしまいます。

そのため、Salesforceとは別のIT技術を持つ人材を採用し、効率的にSalesforceのスキルを習得させるという方法も有効です。

また、即戦力の人材を探している場合は、Salesforce人材を外部から採用するのも効果的です。ただし、現在Salesforceエンジニアの数が少ないため、採用コストはかなり割高となるでしょう。

Salesforceのトレーニングは無料で受けられますか?

Salesforceが提供している公式のオンライン学習プラットフォーム「Trailhead」では、Salesforceのスキルを無料で学ぶことができます。また、スマホアプリも用意されているのでスキマ時間の学習にもぴったりです。

一方、Salesforce認定試験には受験料が必要です。ただし、更新試験料は無料・オンライン上で受検できます。

他にも、Salesforceのパートナー企業や認定教育機関が提供しているトレーニングコースがありますが、これらは有料の場合がほとんどです。

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Salesforce人材育成で業務改善を目指そう

Salesforceは世界中の企業で利用されていますが、国内のSalesforce人材数は需要に追いついていません。

Salesforceによる業務改善を達成するには、自社でSalesforce人材を育成するほうが、外部から雇用するよりも労力が少ないでしょう。

Salesforce教材はオンライン・集合研修共に豊富に用意されているので、社内で実務経験を積ませながら継続的な学習機会を設けると効果的です。

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