株式会社富士防災システム様|事例インタビュー
昭和48年の創業以来、「皆様の大切な生命と財産を火災から守る」という強い使命感のもと、消防・防災設備の点検や設計施工、各種法定点検を一貫して手がけてきた株式会社富士防災システム様。高い技術力ときめ細やかなサービスを通じて、今日まで多くの信頼を築いてきました。
近年、産業構造の変化や人材構成の多様化が進む中で、同社が新たに注力しているのが「業務の効率化」と「自社内の技術力向上」です。
特にバックオフィスを担う総務部が中心となり、これまで手が届かなかった小さな課題を自ら解決する力を身につけるべく、プログラミング研修に参加。限られたリソースの中でアプリや業務ツールの内製化に挑戦し、現場と連携した実用的な業務改善を実現しました。
今回は、研修受講の背景から得られた成果、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。
DX推進に向けた危機感と自身の成長意欲が重なり受講を決意

―まずは、御社の事業内容と、今回研修を受講された部署について教えてください。
当社は、防災設備に関する各種点検・検査・報告業務をワンストップで提供している会社です。点検結果に基づいた改修工事や自家発電設備の負荷試験など、関連する付帯業務にも対応しており、社会の安全を支える重要なインフラの一翼を担っています。
今回研修を受講したのは総務部です。総務部では、点検・検査の報告書作成をはじめ、請求書の発行業務や顧客対応、そして現場担当者の業務サポートといった、いわば現場と顧客をつなぐ中核的な業務を担っています。
―研修を受講されるに至った経緯や、抱えていた課題についてお聞かせください。
大きな課題は、社内全体のITリテラシーの偏りでした。近年、社内の平均年齢が上昇しており、パソコンやITツールを使いこなせる人材が限られている状況が続いていました。その一方で、DXの必要性は強く感じていましたが、外部ツールを導入しても活用されずに終わってしまうケースが多く、社内に定着させるだけの体制や人材が不足していたのです。
このままでは時代の変化に対応できなくなり、業務効率や競争力の面で後れを取るという危機感が経営層にも共有されるようになり、人材育成に本格的に取り組む機運が高まりました。
また、業務上の小さな課題を外注に頼るのではなく、自社内で柔軟に対応できる力を持ちたいという想いもありました。さらに、将来的にはAIの進化により消防点検の一部が自動化される可能性も見据え、当社独自のシステムやノウハウを外部に展開し、新たな事業へと育てていくことも視野に入れています。
私自身も、日々の業務の中で「この作業、もっと効率化できないだろうか」と感じることが多くありました。誰がやっても同じような作業を繰り返すのではなく、自らの手で業務を進化させたいという思いが強く、その想いが今回の研修参加へとつながりました。
SAMURAIでの受講を決めた理由

―研修サービスを選定する際に、重視したポイントを教えてください。
最も重視したのは、「最後まで学び切れる環境かどうか」でした。過去に独学で学習を試みた際には、エラーの原因がわからず、モチベーションを保てずに挫折した経験がありました。
そのため今回は、つまずいた際に手厚いフォローが受けられること、そして学習を継続できる仕組みがあるかどうかを大切にしました。
―そのうえで、SAMURAIを選んだ決め手は何でしたか?
いくつかの研修サービスを比較する中で、SAMURAIの無料カウンセリングの対応がとても丁寧で、分かりやすかったことが印象的でした。
まったくの初心者だった私にも、カリキュラムや授業の進め方をわかりやすく説明してくださり、不安なく「これなら学べる」と感じられたことが、最終的な決め手になりました。
SAMURAIでの研修を通じた成長と今後の展望

―実際に研修を終えられて、どのような成果が得られましたか?
一番の成果は、「小規模な業務アプリを自分で作れるようになったこと」です。1年前には考えられなかったことですが、今では「これがあれば便利」と思うツールや機能を、自作アプリとして実装し、業務に活かせるようになりました。
たとえば、有料アプリの代わりに自作ツールを用いることで、コスト削減や機能制限の回避など、実務的なメリットを感じています。不具合があっても即座に自分で修正できる点も、大きな利点です。
業務時間を削減し、浮いた時間をさらなる改善に充てられるようになったことで、日々の業務に対する視野も広がり、自信がつきました。
―今後の展望についてお聞かせください。
今後は、プログラミングのスキルを活かして、社内の業務課題を解消するアプリやシステムの開発に取り組んでいきたいと考えています。現場の声を反映した実用的なツールを内製化することで、業務負担の軽減と生産性向上を目指します。
さらに、社内で培ったノウハウや自社開発の業務支援ツールを外部展開し、新たな収益源・事業の柱として育てていく構想も持っています。今後もスキルを磨き続け、社内外で貢献できる存在を目指したいと思っています。
―「こんな研修があったら」というご要望があれば教えてください。
今後は、社内全体でDXの重要性を理解し、実践につなげられるような研修があれば、ぜひ活用したいと考えています。個人のスキル習得だけでなく、会社全体で意識を共有することで、継続的な業務改善が実現できると思います。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。御社の今後のさらなるご活躍を期待しております。
こちらこそ、ありがとうございました。
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