公務員から上場企業にエンジニア転職！1年でフリーWebデザイナーになるまで

ITキャリアを目指したいけど、本当に可能？
IT業界の道に進むと、どんなものが得られるの？

このような悩みの答えになるような経験をされた、張本さんにインタビューを行いました！

張本さんがフリーランスとして独立した経緯や、現在の業務内容など様々な内容を伺ったので、これからITキャリアを目指したい人はぜひ参考にしてください。

また、2年前に未経験からエンジニア転職を果たした際の記事もあるので、過去の経緯をより詳しく知りたい方はご覧ください。
⇒ プログラミングで収入10万アップ！故郷への思いが詰まるポートフォリオで5社の内定獲得できた理由

肩書	Webデザイナー
雇用形態	フリーランス
現在の業務内容	・Webサイト制作 ・月額制のWeb運用 ・Webコンサルティング

なお、張本さんがエンジニア転職するまでの経緯は、次の動画でも紹介しているので是非ご覧ください。

きっかけは公務員時代の仕事！スクールで技術を学びエンジニアの道へ

ーーープログラミング・ITに触れたきっかけは何でしたか？

張本：もともと私は大学で物理を専門にする理系学生だったのですが、カリキュラムの一環であるC言語の授業で「プログラミングは難しい」という印象を持ち、二度とやらないと考えていました。

ところが何の因果か、そのあと公務員として勤務した際に私が情報システム担当となり、サーバーやIT関連の話を聞くことがありました。そのうちにシステムやサービスを作る裏側が面白そうだと感じて、まずHPを制作できるようになろうと思ったのが、プログラミングの勉強を始めたきっかけです。

ただ、独学だと何が正解か分からず、たまたまSAMURAI RNGINEERで勉強させてもらい、無事に技術を習得できました。その後、ポートフォリオを作り上場企業に採用されたところから、私のプログラマー人生が始まったという感じですね。

ーーー公務員だった当時、ITスキルがなくて困ったことはありましたか？

張本：私がIT担当になったといいましたが、その理由として「物理を大学で専攻していたからできるだろう」というだけで配属されたんです。そのためITの知識が少なく、パソコンが壊れたときの対応やシステムエラーへの対応をする際にとても困ったのを覚えています。

とにかく知識がない中で、いきなり飛び込んで目の前のトラブルに対応しないといけないので、最初の1年は本当に困りましたね。

エンジニア転職から1年で独立！最初はデザインの知識不足に苦しんだ

ーーーその後、どのように今のキャリアを選んでいったのでしょうか？

張本：プログラミングスキルを身につけた後は、まず医療系システムを提供している上場企業に入社しました。システムを作成してみると「改めてプログラマーは面白いな」と感じ、毎日があっという間に過ぎていく日々でとても楽しかったです。

「自分もできる」と自信がつく業務が毎日続くので楽しくて、日を追うごとに一から開発など任せてもらうことが増え、充実感を持って働けていました。そんな中、僕がIT系に転職したことを知っている知人の個人事業主から、HPを作成してほしいという相談があったんですね。

当時 HPを作成することについては、スキル的に可能なのにまだ仕事として受けたことがなく、要望が身近にあるなら作ってあげたいと思いました。もともと独立志向があったので、せっかくHPを制作するなら仕事として集中してやりたいと思い独立に踏み切った形です。

所属していた会社はとてもいい会社だったのですが、周りの声を聞いた結果、自分のスキルが役に立つならHP制作をやっていきたいと思いました。

ーーー独立すると宣言したとき、周囲の反応はどうでしたか？

張本：やはり安定した企業にいたので、中にはもったいないという人もいましたが、幸い周りには応援してくれる人のほうが多かったですね。独立するならお客さんを紹介すると言ってくれる人もおり、暖かく見守ってくれた印象です。

若いからこそ挑戦しやすいと感じていたので、ここまで来たらやってしまおうという思い切りで飛び込びましたね。

ーーー現在にいたるまでに、苦労したことはありましたか？

張本：もともとプログラマーからWebデザイナーに転身したのは、プログラマーだと工数がかかるため立ち上げ段階では流れが悪いと考えたからなんです。とりあえず独立直後は簡単な仕事でお金の流れを良くして、ゆくゆくはプログラマーとしてやっていくという計画でしたね。

ところが、私はスクール時代にWebデザイナーコースを選んでいなかったので、プロからデザインを学ぶ機会なく独立したわけです。SAMURAI ENGINEERでは卒業したあとも教材を見ることができるので、Webデザインの勉強をやり直してみたのですが、とても難しかった記憶があります。

今までデザインに触れることがなかったので、作ろうと思っても全く新しいものが作れない状態が続きました。プログラミングは技術だと感じますが、デザインはセンスだと思い始めましたね。

たとえ参考サイトを見ても、そこから少し変えるレベルのものしかできず、Webデザイナーに転身したもののデザインが苦手というのが壁でした。半年くらいはデザイン力のなさに頭を悩ませた感じですね。

ーーーその壁はどのようにして乗り越えましたか？

張本：最終的にはSAMURAI ENGINEERの教材を見ながら、PhotoshopやIllustratorでとにかく作品を作りまくりました。素材も準備されているので、キレイな配置やフォントを取り入れて勉強した感じです。

そうこうしているうちに、現役のWebデザイナーに出会う機会があり、技術を教わりつつ仕事ももらえるようになりました。とにかく実践で学んでいったというイメージが強いですね。

月額制の運用サービスに変えて良かった！「ITスキル = 生活」を実感

ーーー現在の詳しい業務内容を教えてください。

張本：いま開業して2年目なのですが、1年目はWebデザイナーとして活動するのに一生懸命で、名刺やメニュー表などHP以外の依頼にも対応するために、グラフィックデザインも含めてWebデザイン全般を学びました。

それなりに報酬もいただいて満足していたのですが、ただHPを作成して納品するだけで意味があるのか疑問に思ったんです。例えば、納品したHPをお客様がそのあと運用できないと、誰からも見られないページになってしまいます。

お客様は「ページを作りさえすれば売上が増える」と期待していますが、実際はそうではないのでアフターフォローが一番大事だと思い始めたんですね。

私が生活するだけならHP制作だけで、規模によっては何百万円もらえるのは安心ですし、このままで良いと思っていました。でも、お客様の仕事や店舗をトータルでサポートし、一緒に経営している感覚で最後まで伴走したいと思い始めたんです。

そのため、2年目からは月額サービスの提供をメインに切り替え、ページ運営に関する困りごとが発生したら一緒にデータ見るという「マーケティングやコンサル的な業務サポート」を始めました。

月額料金を安くしているので収入としては一時的に下がりましたが、お客様と長く付きあえるので、僕の満足度はむしろ以前より上がりました。訪問すると、心から喜んでもらっている声が聞けるので良かったと感じています。

今は切り替えたばかりですが、今後お客様の数が増えていけば収入も増えていきますし、現在は主に口コミで紹介してもらっているためかお客様の満足度も高いです。2年目のサービスとして拡大していきたいですね。

ーーー現在行っている仕事のやりがいは何ですか？

張本：何か提案をして実行した際はすぐ数字に現れるので、売上が上がるなどすると一緒に喜びあえます。「助かっている」という声をいただけるのは、やはり大きなやりがいになりますよね。

お客様と長く付き合えるので、例えばご飯にも誘っていただくなど業務の垣根を超えた関係として、プライベートも仕事も共にできる人が増えた印象です。個人事業主は孤独がつきものですが、一緒に頑張れる仲間ができたこともやりがいに繋がっていると思います。

ーーー張本さんにとって「ITスキル」とは何でしょうか？

張本：ITスキルといっても、言語スキルやネットワーク周りのスキルなど様々なものがあります。例えば光回線・Wi-Fiの仕組みを知っていると、家のルーターが壊れたり、あるいは知人から故障の相談をされたりした時に原因究明できるなど、生活にも役立ちますよね。

色んな言語を学んでいれば、身近な人のためにシステムを作れるかもしれないので、もはや「ITスキル=生活」だと思います。実際に、独立しているとそういう相談が多く、スキルを活用できる場面は意外と多いです。この情報社会では全員がパソコンや電子機器の中で生きているため、ITスキルは必ず役立つし絶対に身につけて損しません。

もし私に子供ができたら、絶対にITスキルをつけさせたいと考えています。

今後は観光とITの2足のわらじ！損はしないのでまず学んでみよう

ーーー今後のキャリアビジョンを教えてください。

張本：実はいま、Webデザインやプログラミングだけでなく、観光の仕事にも携わっているんですよ。2足のわらじという感じで、夜はWeb関係の仕事をして、日中はガイドや民泊の清掃など体を動かすという計画です。

観光業でもITの力は必要になりますし、自分が提供できるものを幅広くしたいと考えています。そして、色んな人と関わっていけば、例えば観光の仕事で関わった人がWeb関連の相談をしてくれるかもしれません。

とりあえず当面は観光業に携わりながらITの仕事も行い、両方で喜んでもらえるようになりたいです。私はもともとアウトドア派なので外で体を動かすのが楽しく、健康面や精神面のためにも、適度に体を動かしながらITの仕事を頑張りたいと思います。

ーーーこれからITキャリアを志す人が、今やっておくべき行動は何でしょうか？

張本：私の周りにもWebデザイナーになりたい人がいて、インターンを受け入れています。そういう人の話を聞いていると、最初は独学で始める人が多いんですね。しかし、出されたお題はこなせるものの、学んだ内容がどう積み重なってHPができるのか全体像がわからないそうです。

私も最初そうだったのですが、確かに無料ツールを使用して手順通りにやれば、できる気分にはなれます。でも、いざ実際に何かを作り始めると手が止まってしまうんですね。

なので、身近にWebデザイナーがいてくれる環境が一番いいのですが、身近にいないならSAMURAIのようなオンラインスクールを利用するのはいい手段だと思います。私がたまたまSAMURAI ENGINEERを卒業したから言っているわけではありません。

実際に回りに困っている声が多いのですが、スクールではどう組み立てればいいのか細かいルールを教えてもらえるので、体系的にしっかり学ぶのが大事だと思います。基礎ができれば検索して解決できるようになるので、とにかく勉強の初動段階は他人やツールに頼って成長していくべきですね。

ーーーこれからITキャリアを歩みたい人に、伝えたいメッセージがあればお願いします。

張本：私は最初の学習手段としてオンラインスクールを選びましたが、当時は迷ったんですよ。いろいろ説明してもらった上で投資金額を取り返せるか不安はありましたが、結局そこはやる気次第かと思いました。

例えば、私の場合は親が大学の費用を出してくれたので、当時はやはり1個の授業に対する情熱が薄かったです。朝起きられなかったら講義を諦めるということもありました。でも、自分でお金を出したものに対しては一生懸命な気持ちになれるはずです。

自力で踏み出せばモチベーションも全然違いますし、かけた費用も独立すれば絶対に戻ってきます。仮に副業で取り組んだとしても、月に5万円などであれば問題なく実現できるので、いつか必ず取り返せるはずです。

結果的にエンジニアの道に進まなくても生活で使えるのがITスキルなので、本格的に何かを投資して一度学ぶことで、いま抱いている夢や目標を達成できるように頑張ってほしいと思います。とにかく踏み出して損することはないので、ぜひまずはどこかスクールを受講してみてください！