プログラミング学習の最終ゴールとは?

プログラミング学習を始める前に、必ずやるべきことがあります。それは、目標設定です。しっかりとした目標設定があり、目的意識を持って学習するのとしないのとでは大きな差ができます。しかし、

目標設定のやり方がわからない…

という人も多いでしょう。この記事では詳しく目標設定の方法まで解説します。最後には一緒に目標設定をするコーナーも設けているので、チャレンジしてみましょう。

  • 目標設定を行う重要性がわかる
  • 目標設定の方法がわかる


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目次

目的や目標が必要な理由

目的や目標がないと挫折してしまう

プログラミング学習を始める前に、なんのために学習するのかという目的を確認しましょう。そして、その目的を達成するために目標を設定します。

目標設定は、正しい道順で目的達成までの最短ルートをえがくという重要な役割があります。

また、進捗や目的に対してやらなければいけないことも明確になり、それを達成することで充実感を味わうことができます。

もし、最終ゴールがないまま学習を始めれば、次のような状況に陥るリスクが高まります。

  • モチベーションが保てずに挫折する
  • 自分がやりたかったことと違った
  • スキルが身につかない
  • 学習に時間がかかる

プログラミング学習は、仕事とは違い強制力がありません。人は目先の利益や楽なことを優先してしまいがちです。

しかしあなたがなんのためにプログラミングスキルが必要なのか目的を持っていれば、挫折や失敗するリスクが低くなります。

手段が目的になってしまう

プログラミングを学習することはあくまで「手段」です。「目的」ではありません。

プログラミングにおける事例で一番多いのが、「プログラミングを習ってエンジニアになって収入をあげたい」が本来の目的だったのに、いつしか「プログラミングを習うこと、教材をこなすこと」自体が「目的」となり、いつまでたってもエンジニアになれないなどです。

これはどんな場合でも言えることです。例えば、東大に合格することが目的目標であった場合、東大に合格するためにはどうすればいいか、なんの科目でどのくらい点数を取ればいいのかを明確にする必要があります。

そのためにやるべき項目を洗い出し、実行する必要があります。上記事例の場合、「エンジニアになるには?」をまずは明確にする必要がありますよね。行きたい会社の募集要項を確認したり、どんな言語が求められてるか…などなど。

下記で目標設定の方法をさらに細かく解説していきます。

目標設定の方法

目的を明確にする

学習のゴールが見えないまま学習をしていても、向かう方向が分からず挫折してしまいます。

その結果、プログラミング学習をやめてしまう人が多くいます。プログラミング学習を始める前に、目的を明確化しましょう。

  • 時間と場所に縛られずに仕事がしたい
  • 今の仕事より収入をアップさせたい
  • ホームページを作りたい
  • 副業をして毎月プラス5万の収入アップをしたい

上記はあくまで一例です。目的やあなたが将来どうなっていたいかをしっかりと明確化しましょう。目的を確認した後は、具体的な目標を設定します。目標からすべきことを逆算できるので学習効率が上がります。

SMARTの法則

目標設定を行う際は、SMARTの法則を意識して行いましょう。

SMARTの法則とは、目標達成の実現可能性を最大限に高めてくれる目標設定法です。 SMARTの法則は以下の5つの要素で構成されています。

  • Specific(具体性):目的より具体的で行動に移せる内容にする
  • Measurable(計量性):目標達成に近づいているか計測できるか
  • Achievable(達成可能性):達成できる現実的な目標か
  • Relevant(関連性):目標を達成することが何につながっているのか
  • Time-related(期限設定):期日が明確

目的に必要なやるべきことを具体的に設定ましょう。目標を達成する、または期限がきた段階で振り返りを行います。

もし、目標通りに達成できなかった場合、何が原因だったのか、どうすれば改善されるのかを考えましょう。

目標が達成できていた場合、目的達成のための新たな目標設定を行います。

目標設定をしよう

先ほどのSMARTの法則を参考に、実際に目標設定を行いましょう。例えば、あなたの目的が「エンジニアに転職して収入をあげたい」場合、まずはやるべきことをリストアップしましょう。

ゴールである「エンジニアに転職」するためには何が必要か、考えてみましょう。

  1. プログラミングスクールに入る
  2. プログラミング基礎を学ぶ
  3. オリジナルのアプリを作る
  4. 職務経歴書などを作る
  5. 転職活動をする

上記のような、やるべきことが書き出せたでしょうか。次は大枠の期限を決めましょう。転職をするのが6か月後だった場合、転職活動に必要な期間はどれくらいでしょうか?

多くの場合、1か月〜3か月ほど必要ですよね。つまり、転職完了の1か月〜3か月前から転職活動をしなくてはいけません。このように、ゴールである「エンジニアに転職」から逆算して必要な期間とスタートを設定しましょう。

ポイントは無理のないスケジュールを組むことです。厳しいスケジュール設定をした場合、何かがうまくいかなかった場合に修正ができません。ある程度のバッファを設けておくことも意識しましょう。

いよいよSMARTの法則を使って、細かな目標設定を行いましょう。上記の例に沿って、最初のスクール選びの目標を設定しましょう。

例:プログラミングスクールに入る

  • Specific:ネット上でスクールを調べる
  • Measurable:平日は資料請求、土日は最低1社の体験レッスンにいく
  • Achievable:無理なく続けられる
  • Relevant:学習環境を整える
  • Time-related:2週間

次は、スクールに入った後の目標も一緒に考えてみましょう。

例:プログラミング基礎を学ぶ

  • Specific:平日2時間、土日5時間勉強する
  • Measurable:学習記録をつける
  • Achievable:平日2時間、土日5時間なら無理なく続けられる
  • Relevant:プログラミングスキルを身につけられる
  • Time-related:3か月

上記の例のように期限を設定し、目的に必要なやるべきことを具体的に設定ましょう。直近の目標はしっかりと作り、先の目標はある程度の目安として作成しましょう。

目標を達成する、または期限がきた段階で振り返りを行いましょう。

もし、目標通りに達成できなかった場合、何が原因だったのか、どうすれば改善されるのかを考えましょう。そして目標を設定し直し、ゴールにたどり着けるように調整を行います。

目標が達成できていた場合、次の目標設定を実行しましょう。大まかな目標設定だった場合は、SMARTの法則にしたがって目標を設定しましょう。

この記事の復習

目的や目標は、プログラミング学習を行うために必要な要素です。学習の最終ゴールを設定することで挫折するリスクを低くし、あなたが将来なりたい姿に近くことができます。

また、SMARTの法則を利用し、効果的な目標設定を行いましょう。そうする事で効率的に、学習を進めることができ目標が達成できます。


知っトク豆知識

スマホアプリを作る有名企業
プログラミングスキルが身につけば、次に考えなくてはいけないのはどんな働き方をするかですよね。企業に雇われるのか、フリーで活動するのか…

色々選択肢があると思いますが、企業によっても得意不得意があります。

今回はスマホアプリを制作する有名な会社をご紹介します。プログラミング学習をするかたわらで、企業分析も行いましょう!

フェンリル株式会社
東急カード、NHK紅白歌合戦、JR西日本列車走行位置、NHKニュースなど。

株式会社ロケーションバリュー
ニトリ、PLAZA、タワーレコード、慶應義塾大学、立教大学など。

テックファーム株式会社
健康第一アプリ、京都大山町観光ガイド、monococo、G-SHOCK、iタウンページ、ビックカメラなど。

株式会社Cygames
マナリアフレンズ、神撃のバハムート VIRGIN SOUL、グランブルーファンタジー ジ・アニメーションなど。


この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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