学習教材の種類と選び方

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プログラミングを学習できる教材は、書籍や学習サイトなど非常にたくさんあります。そのため、

数が多すぎてどの学習教材を選んで勉強すればいいのかわからない…

という悩みを抱える学習者が多くいます。学習教材といっても、その特徴やメリットデメリットがあります。あなたに合っていない教材を選んでしまうと、それだけで学習効率が下がり挫折につながる危険性があります。

そこで今回は教材の種類とメリットとデメリット、どんな風に選べばいいのかを解説します。教材選びの参考にしてくださいね。

  • プログラミング教材の種類
  • 教材の正しい選び方
目次

プログラミング教材の種類

入門書・参考書

書籍は様々な種類があり、入門書や参考書は手軽に学習を始めることができます。また専門家や出版社の監修を受けているので、もっとも信頼性が高い教材と言えます。

しかし書籍は挫折しやすくもあり、ある程度プログラミングの知識を持った方にオススメします。

メリット

  • 専門的な知識が網羅されている
  • 低コストで始められる
  • 体系的に学べる
  • 信頼性が高い

デメリット

  • 挫折しやすい
  • 臨機応変に対応できない

プログラミング学習サイト

プログラミング学習サイトは初心者から上級者まで学習することができます。無料サイトでも内容は充実しており、基礎までならば問題なく習得できます。専門的な知識もサイト毎に網羅されているため、サイトを使い分けることで様々な知識を身につけられます。

しかし学習サイトはひたすら手を動かす作業を行うため、明確な目的を持っていないと途中で挫折してしまう可能性が高まります。明確な目的を持って学習を続けられる方に、プログラミング学習サイトをオススメします。

メリット

  • 未経験者からでも気軽に始められる
  • サイトによっては質問出来る環境が整っている
  • 低コストまたは無料で始められる

デメリット

  • 挫折しやすい

IoT型教材

IoT型教材はロボットを組み立てて、プログラムを組み込むことでプログラミングを学ぶ教材です。子供から大人まで楽しみながらプログラミング学習を行うことができます。

しかし論理的なことは学習できないため、まずプログラミングに触れてみたいという方にオススメします。

メリット

  • 実際にロボットなどを組み立てて動かす事ができる
  • 感覚的にプログラミングを学べる
  • 楽しみながら学べる

デメリット

  • 動かす方法を学べるが理論までは学べない
  • コストが高い

プログラミング教材の正しい選び方

教材選びの失敗例

書籍は手軽に手に入りやすいため、多くのプログラミング初心者が入門書から学習を始めます。しかし入門書でも全くプログラミングの知識がない人にとって、理解するのに時間がかかってしまいます。

そのため、学習意欲が落ちる危険性があります。

目的と自分のレベルに合わせて選ぶ

基礎的なプログラミングの理解を目指すのであれば、初心者向け学習サイトを利用しましょう。

さらにWebサイト開発や複雑なアプリ開発など実務に近いレベルであれば、専門書籍で学習する必要があります。基礎を身につけ応用で実際に制作物を作成するとなると、体系的にまとめられた書籍の情報が多くの場合必要になるからです。

こうしたことから、事前に自分自身のプログラミングを学ぶ目的とゴール設定をした方が良いでしょう。

初心者は学習サイト → 書籍の流れで学習する

まずは学習サイトから勉強を始めましょう。無料の学習サイトも多く気軽に始められ、プログラミングの基礎を体系的に学ぶことができます。

そのため、プログラミング言語の学習は学習サイトで十分きます。

また、プログラミング学習において、本当に必要な学習はフレームワークの学習です。プログラミング言語の学習とフレームワークの学習の割合は2:8の割合で、フレームワークの学習の方が圧倒的に割合が多くなります。

プログラミング言語を使って実際にどのようにモノを作り始めて、どうやって配信まで行うのかといった部分はフレームワークの学習中に学んでいくからです。

ただ、フレームワークはプログラミング言語で作られているため、プログラミング言語の基礎を先に学んでおくことで、フレームワークが理解しやすくなります。

そして、フレームワークの学習は学習サイトと書籍を活用しましょう。フレームワークは学習サイトで学ぶこともできますが、書籍の方がより詳しく書かれていますので、学習サイトをやったのち、書籍で詳しく落とし込んだ方がいいでしょう。


フレームワーク

「フレームワーク」とは、アプリを開発する上での土台となるものです。プログラミングの世界以外でも、マーケティングの「SWOT分析」や4コマまんがの「起承転結」などもフレームワークと呼べます。
詳細はこちら

この記事の復習

プログラミング教材は書籍から学習サイトまで、様々な種類があり充実しています。そのため、教材選びは

  • 目的と自分のレベルに合わせて選ぶ
  • 初心者は学習サイト → 書籍の流れで学習する

ことが大切でしたね。次の記事では、オススメの学習サイトを紹介します。


知っトク雑学

イギリスを救った天才数学者 アラン・チューリング
映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』の主人公です。第二次世界大戦中、劣勢だったイギリスはドイツが開発した「エニグマ」というナチス・ドイツが使用していたローター式暗号機の解読に躍起になっていました。

暗号の組み合わせは150×10の18乗以上と言われ、解読は不可能と考えられていました。しかし天才数学者 アラン・チューリングが電気機械式の暗号解読装置を生み出し、エニグマ暗号は解読できるようになました。それによりイギリスは、敗戦を免れたのです。

またコンピューターの原型を作り、コンピューターの父と呼ばれています。
一説によるとApple社のリンゴマークは、チューリングが自殺した時にかじったリンゴだという噂が…


この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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