こんにちは! 侍エンジニア編集部ライターのTAKUMAです。
最近何かと「IoT」や「AI」といったワードを耳にしませんか? 実際にどのような技術なのかワードは知っているけど、中身についてはあまり理解がない人も多いですよね。
今回はそんな今後の日本の様々分野に影響を及ぼすであろう「IoT」の意味や市場規模について詳しくみていきたいと思います。
この記事はこんな人に向けて書きました
- IoTの意味を詳しく知りたい方
- IoTの今後の市場規模ってどのくらいなの
- IoTの今後の課題ってなんなの?
この記事の目次
そもそも"IoT"とは一体何か?
IoTとは「Internet of Things」の略称のことで、私たちの身の回りの普段使っている「もの」が普段繋がっていないインターネットと繋がるようになることを指します。
身の回りの「もの」がインターネットと繋がることにより、その「もの」の情報収集が容易になり遠隔での操作等も可能になります。
例えば車の車検。車の点検は基本人間の手で行われる作業です。しかし、「IoT」技術を導入し車をインターネットへ接続することで、走っている最中であっても車自体が自身の状態を把握し作業員へデータとして伝えることが可能です。
その際に、問題がある場所も的確に伝えられるので車検の際もスピーディーに問題の箇所が分かったります。このような技術は私たちが普段海外旅行へ行く際の「飛行機」でも使われている技術の一つでもあります。

国内IoT市場規模は2020年には約12兆円に達する!
国内のIoTの市場規模は2020年には約12兆円と予測されており、年々右肩上がりに増えて来ています。
上記のグラフのようにどの分野でも右肩上がりに増えており、市場規模は拡大傾向にあります。そのような現状から様々な分野でIoTに関する取り組みが進んで来ており、とても画期的なアイディアや商品が次々に開発されています。
ですが、海外と比較するとまだまだ日本の企業の全体の理解度が低いため、導入に踏み出し切れていない企業が多いのも事実です。
総務省のデータを見ると一目瞭然で、日本のIoTに関する拡大の規模はアメリカの半分以下です。他の海外の国々と比べても低いのがお分かりいただけると思います。
IoTの現在の市場規模はどれぐらいなのか?
IRTの調べによると2017年のIoT市場規模は4,850億円と言われており、2020年には約12兆円まで膨れ上がると予想されています。2019年現在においても約5000億円の市場規模なので、来年にはその倍以上に引き上がることを考えると驚くべき成長速度です。
それだけ各分野で活用するところが多くなるということと、まだ認知していない企業が認知し始めるということでしょう。
また、主要な活用分野は
- 金融
- 建設
- 運輸
- 情報通信
- エネルギー
- 化学
- 食品
- 自動車
- 機械
- 電機・精密
- 日用品
- 小売・卸
- サービス
- ヘルスケア
- 公共
など、15の分野が挙げられています。
上記にあげたそれぞれの分野において、技術革命的な改革が次々と行われていくことが予想できます。
特に「金融」分野がITへの投資が大きいため今後に期待がかかる
前述した15の分野の中でも特にIT関連への投資額が多いのが金融分野です。
ITRの調査によると2017年の時点でもかなりの投資額を投入しており、その中でも特に「銀行」と「証券」が圧倒的に多い結果となっています。
これら2つの影響により圧倒的に他の分野に差をつけて、「金融」分野が今後さらにIoTやAI等のIT技術が導入されていくことは間違いありません。
IoTのデメリットと今後の課題とは?
IoTにおいては何も良いことばかりではありません。デメリットもあれば今後の課題も明確に浮き彫りとなっています。
以下から大きく分けて2つの課題についてご紹介して行きます。
IoTのセキュリティー問題と対策
IoTとは"「もの」をインターネットに接続すること"と説明しましたが、実際に私たちが利用しているスマートフォンもインターネットと密に繋がっており全ての情報はそれによってプラットフォームを管理する会社が握っています。
よくテレビなどで報道される情報流失などの事件は、IoTにおいて大きな課題となります。全ての「もの」がインターネットと繋がることにより、より簡単に情報が流失してしまう恐れがあるからです。
そういったセキュリティーの観点が今後のIoT導入に関する大きなデメリットであり、解決しなければいけない大きな課題でもあります。
IoTに関するエンジニアの人材不足
人口減少・少子高齢化に悩まされている日本においてIT人材の不足は深刻な社会問題として、多くのメディアでも取り上げられている問題の一つです。
経済産業省の調べによるとIT人材は2030年には約80万人の不足に陥ります。
そうなるといかに素晴らしい「IoT」という技術があったとしても、それを導入したりメンテナンスしたりする人(エンジニア)がいないため、普及するのにかなりの時間がかかってしまいます。
人材不足においては今に始まった問題でありませんが、将来的に考えても「IoT」の市場規模に人材が追い付かないのは明確です。
エンジニアのなり方や将来性また今後の動向などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
「IoT」技術は素晴らしいものである反面、日本ではこれから大きな課題が残されています。
お隣中国などはIT人材の教育にかなり力を入れており、あと数年もすれば日本と中国のIT産業の実力差はひっくり返るとまで言われているぐらいです。
また、国内の市場規模だけ見ても今後2020年には約12兆円まで伸びると予想されているので、それぞれの立場でできることを考えて行動して行きましょう。