本当の意味でのプログラミングを学ぶメリット

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プログラミングを学ぶと収入をアップできる

などのメリットを感じて、あなたもこのカリキュラムを読んでくれていることでしょう。しかし、多くの人がプログラミングを学ぶメリットを勘違いしています。

そこでこの記事では、プログラミングの本当の魅力を解説します。

  • あなたが思うプログラミング学習で得られるメリットの確認
  • プログラミング学習で得られる本当の魅力
目次

あなたが思うプログラミング学習のメリットを確認しよう

まずはあなたが思う、プログラミング学習のメリットを書き出してみましょう。

思いつく限りのメリットは書き出せましたか?あなたはどんなメリットを書きましたか?

  • 収入が増える
  • 地方でも職に困らない
  • ライフスタイルが選べる

などでしょうか?これは全てプログラミングスキルを身につけることによって得られる副産物です。本当の意味で、プログラミングを学習して得られるメリットではありません。

プログラミングを学ぶことで得られるメリットとは、プログラミングを学ぶ過程で論理的思考(ロジカルシンキング)ができるようになるという点です。

論理的思考は、ビジネスで必要なスキルとして非常に注目が高まっています。

ビジネス書籍でも『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』伊藤 羊一(著)や『世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく』渡辺 健介(著)など、論理的思考についての書籍がたくさん出版されています。

論理的思考ができると、どんなことができるようになるのでしょうか?

論理的思考(ロジカルシンキング)ができると…

  • 物事を客観的に捉えられる
  • 情報を適切に分類・分析できる
  • 効率的に仕事ができるようになる
  • 適切に問題を解決できるようになる

これだけ見ると、プログラミングとは全く関係がなさそうですよね。まずはプログラミングを学ぶと、どうして論理的思考ができるようになるのかを解説しましょう。

プログラミングを学ぶと論理的思考(ロジカルシンキング)ができるようになる理由

プログラミングはやりたいこと(ゴール)に対して、正しい手順・順序(ロジック)をコンピュータに教えて指示をしていくことでしたね。コンピュータはまるで何も知らない子どもと同じです。一つ一つ丁寧に何をどうしなければいけないのかを教えてあげなければいけません。コンピュータは非常に従順で、あなたが指示した通りに動いてくれます。

しかしあなたが教える内容が間違っていると、コンピュータも間違ってしまします。例えば、子供の頃にこんな体験をしたことはないでしょうか。

あなたはお母さんに、学校から帰ったら洗濯物を取り込んでと頼まれました。

あなたはお母さんの言いつけ通りに、学校から帰ると洗濯物を取り込みました。

お母さんは帰ってくると、もっと考えなさい!とあなたを叱りました。

ありがとうと感謝されるならまだしも、なぜあなたは叱られたのでしょうか?

実はお母さんは、洗濯物を取り込んで、たたんで、片付けて欲しかったのです。

人間は阿吽の呼吸、相手の気持ちを察するという行動ができるので、必ずしも言葉にする必要はありません。しかし、コンピュータは察するということができません。必ず結論・ゴールとそれにいたるまでの手順をしっかりと伝える(記述する)必要があります。そのためには、ゴールまでどういった手順が最適なのか考えなくてはいけません。

もしも「たたむ」というプロセスを省いてしまうと、取り込んだ状態のままの洗濯物がクローゼットに押し込まれるわけです。これは非常に極端な例ですが、プログラミングは正しい手順で正しい処理を行わないと欲しい結果が得られません。また、プログラミング学習者を悩ますのがエラーです。

エラーが出ると、どこに問題があってどうすれば解決できるのかを考える必要があります。記述したコードを一つ一つ追っていき、エラーの原因となっている箇所を特定します。そしてどうやって解決するのかを考え、実行します。このプロセスがプログラミングのエラー解決だけでなく、あらゆる課題に対しての問題解決能力に役立つのです。

つまりプログラミング学習は、自然な流れで論理的思考と問題解決の練習をしているのです。それだけではなくプログラミングスキルも身につくわけです。だからプログラミング学習が注目されているのです。

論理的思考(ロジカルシンキング)ができるようになると

今まで説明した通り、論理的思考ができるようになると問題解決や効率的な仕事ができるようになります。先ほどの例をもう一度考えてみましょう。あなたはお母さんが言った通りに洗濯物を取り込みました。

そう、言われたことはできるのです。たたんで、片付けるというプロセスは自ら考えて行動しなければならなかったのです。

頑張ってるのに思ったように結果が出ない
上司からダメ出しされる

このような悩みを抱える人は、論理的に物事を考えそのための手順や順序を導き実行できていないことが多いのです。学生時代は先生や大人が教えてくれ、その通りにやっていれば問題ではありませんでした。しかし、社会に出てからは自分で考えて行動しなければいけません。

それを手助けしてくれるのが論理的思考であり、ビジネス書でも論理的思考を活用する書籍が増えている理由です。冒頭でプログラミングを学ぶと収入が増えたり、時間や場所にとらわれない働き方ができるというメリットはプログラミング学習をして得られる副産物だとお伝えしました。

ではなぜ、このようなメリットが打ち出されているのでしょうか?それは、ゴール(収入アップ)に対して論理的に考え、どうすれば結果を出せるのか最適な手順を考え実行できるようになるからです。

プログラミングも所詮はツールの一種でしかありません。

プログラミングをしているだけでは、あなたが叶えたい夢や願望は実現できません。

大切なのは、あなたが考え自ら実行することです。それを手助けしてくれるのが論理的思考なのです。

この記事の復習

プログラミングを通して得られるのは、論理的思考(ロジカルシンキング)でしたね。論理的思考ができると、次のようなことができるようになります。

  • 物事を客観的に捉えられる
  • 情報を適切に分類・分析できる
  • 効率的に仕事ができるようになる
  • 適切に問題を解決できるようになる

論理的思考はプログラミングだけでなく、日常生活やビジネスなど幅広い分野で活用できるスキルです。世界的にもこの論理的思考の重要性が認められています。論理的思考をトレーニングするには、プログラミング学習が効果的です。

一方で、論理的思考は考え方です。本当に大切なのは、あなたが論理的に考え行動に移すことです。


知っトク豆知識

ロジカルシンキングのコツ
ロジカルシンキングに大切なのは以下の3つです。

  1. 結論がある
  2. 理由がある
  3. 結論にいたる理由がつながっている

例:お腹がすいたからご飯を食べた
この場合、理由は「お腹がすいた」、結論が「ご飯を食べた」です。
このように「結論」があり、だから「理由」を行ったという形になります。普段から1、2、3を意識しましょう。


この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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