前回の記事で無事仮想環境にLinuxディストリビューションのUbuntuをインストールできましたでしょうか?
Ubuntuをインストールした状態でも通常の操作は可能ですが、
・ウィンドウがリサイズできない
・OS間でクリップボードを共有したい
・ファイルを共有したい
・Vimエディタは使えないの?
などの問題が出てくると思います。
そこで今回の「実践編」ではUbuntuを便利に使うための設定方法などについて、わかりやすく解説いたします。
インストールが済んでいない方はまずこちらの記事をご覧ください
デスクトップサイズの設定
ここでは、Ubuntuのデスクトップサイズの設定方法について解説します。
Ubuntuは初期設定ではデスクトップのウィンドウのサイズが小さく、フルスクリーンで表示することができませんので、設定を変更してフルスクリーンでの表示を可能にしましょう。
ウィンドウをリサイズをするためには、「VBoxLinuxAdditions.run」をインストールする必要があります。
以下にインストールの手順を紹介します。
①Ubuntuのメニュー「Devices」より、「Insert Guest Additions 〜」を選択します。
②ポップアップ画面が出たら「実行する」を選択します。
③「コンピュータを検索」より、「端末」を入力して起動します。
④端末より以下のコマンドを実行して「VBoxLinuxAdditions.run」をインストールします。
$ cd /media/ユーザー名/VBOX~ $ sudo sh VBoxLinuxAdditions.run
インストールが完了したらUbuntuを再起動します。
これでウィンドウのりサイズが可能になりました!
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ホストOSとゲストOSのクリップボード共有
仮想環境のUbuntuと通常のMac環境で、クリップボードを共有(カット&ペースト)を行いたい場合は、別途設定が必要になります。
クリップボードの共有方法は以下となります。
①「Virtual Box」を起動し、「設定」をクリックします。
②「一般」画面より、「高度」タブをクリックします。
③以下の設定を「双方向」とします。
- クリップボードの共有:双方向
- ドラッグ&ドロップ:双方向
設定したら「OK」ボタンをクリックします。
これでクリップボード共有設定は完了です!
共有フォルダの作成
続けて、仮想環境のUbuntuと通常のMac環境でファイルを共有するための共有フォルダも作成しておきましょう。
①「Mac」で任意の場所に「share」フォルダを作っておきます。
②「Virtual Box」では「設定」 → 「共有フォルダー」の順にクリックします。
③画面右側の「新規共有フォルダー」をクリックし、「フォルダーのパス」に先ほど設定した「share」フォルダのパスを指定します。
設定したら、「自動マウント」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックします。
共有確認
実際にMacとUbuntu間でファイルが共有できるか?確認してみましょう。
Macで作成した「share」フォルダにファイルを置いておきます。
Ubuntuを起動(起動している場合は再起動)します。
Ubuntuではディレクトリ「/media/sf_share」に先ほどの共有ファイルが格納されていますが、スーパーユーザでないと参照できません。
そのため、スーパーユーザの設定をする必要があります。
スーパーユーザは以下のコマンドを実行します。
$ sudo -s [sudo] ユーザー名 の パスワード
設定したら、cdコマンドでsf_shareディレクトリに移動します。
# cd /media/sf_share/
lsコマンドで確認します。
# ls
ファイルが共有されていることが確認できました!
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Vimエディタのインストール
「Vim」とは、Linuxで使用する超高機能なテキストエディタです。
主にコーディングやシェルスクリプトを書くときに使用されるエディタで、少ない操作でさまざまな機能を使用することができる万能エディタです。
しかし、デフォルトでは「Vim」はインストールされていないため、以下のコマンドでVimをインストールします。
$ sudo apt-get install vim
インストールが完了したら、以下のコマンドでインストール確認をします。
$ dpkg -l vim
以下のように表示されたら正常にインストールされています。
Vimエディタの詳しい使い方については、以下の記事を参照してください
各種設定の変更
Virtual Boxはあとから設定を変更することも可能です。
たとえば、メモリーを「1024MB」から「512MB」に減らしたい場合について解説します。
①「設定」ボタンをクリックし、「システム」を選択します。
②画面右の「1024MB」を直接「512MB」に変更し、OKボタンをクリックします。
メモリサイズが変更できてますね!
このようにVirtul Boxは設定からさまざまな変更が可能です。
まとめ
ここでは実践編として、Ubuntuを便利に使いこなすための設定方法について解説しました。
ここで紹介した以外にも、触っているうちにさまざまな疑問が湧いてくると思いますので、適宜調べて使い方を覚えていくのが地道ですが上達するための近道となります。
Linuxは使い方さえ慣れてしまえば、便利なOSですのでしっかりとマスターしていきましょう!