JavaとJavaScriptの違い!4つの観点でわかりやすく解説

本日はJavaとJavaScriptの違いについて解説していきます。

この2つは名前が似ているので、初心者の人だと「JavaScript」を略して「Java」と勘違いする人も多いですが、JavaとJavaScriptは全くの別物なのです。

JavaとJavaScriptって何が違うの?
JavaとJavaScriptはどちらがおすすめなの?

このような疑問を抱えている人に向けて、今回は、JavaとJavaScriptの違いに加えて下記の内容も一緒に解説していきます。

  • JavaとJavaScriptで具体的にできることの違い
  • どちらがおすすめか?学ぶとエンジニアとして有利なのか?

わかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • JavaとJavaScriptは同じ単語が含まれているだけで、用途や書き方など多くが異なる
  • 業務システムやアプリの開発ならJava、Webサービスの開発にはJavaScriptがおすすめ
  • JavaとJavaScriptは用途や目的に応じて使い分けられるかが重要

なお、どのプログラミング言語を学べばいいのか、どう学習を進めればいいのかなどがあいまいな人は「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。

かかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、あなたにあう言語や学習プランを診断してもらえます。

これからプログラミングを学ぼうとしている人は、ぜひ一度お試しください。

\ 4つの質問に答えるだけ /

また、次の記事ではそもそもJavaとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴やできることをわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。

Javaとは?初心者向けに言語の特徴や用途をわかりやすく解説

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

JavaとJavaScriptの違い

JavaとJavaScriptは名前が似ているものの、全く別のプログラミング言語です。

その違いは下記のように例えられています。

“メロン”と“メロンパン”くらい違う

引用:JavaとJavaScriptの「別物感」を印象づけるフレーズ集

この2つは「甘い」ということと「同じ単語が入っている」くらいしか共通点がないですね…

JavaとJavaScriptも同じです。
「プログラミング言語である」と「同じ単語が入っている」ということくらいしか共通点がないほど、用途から書き方まで全てが違うのです。

JavaとJavaScriptのそれぞれの特徴

そもそもこの2つは、全く違う目的で使用されています。
まずはどのように違うのか、それぞれの特徴や歴史を紐解いてみましょう。

Javaとは

java3

Javaは、Sun Microsystems社(2010年にOracle社が買収)が1996年に正式バージョンを発表したプログラミング言語です。

バージョンアップを重ねて進化を続けていて、現在の最新バージョンはJava 8です。(2018年7月時点)

Javaは世界的に見ても人気の高いプログラミング言語としての地位を確立しています。

検索数などからプログラミング言語の人気をランキング化したTIOBE INDEXを見ると、Javaはシェア1位(2019年11月現在)となっています。


出典:TIOBE

Javaの最大特徴は環境に依存しないということです。

JavaはJava仮想マシン(JVM)の上で動きます。JVMはJavaのプログラムを動かすために必要なソフトウェアです。

Javaが登場する前に書かれたプログラムは、WindowsやOS Xなど動作する環境が決まっていて、それ以外では動作しませんでした。

Javaでは環境の違いをJVMに吸収してもらうことで、どんなコンピュータ上でも動くことができるのです!

JavaScriptとは

js2

JavaScriptは、Netscape Communications社が開発したWebプログラミング言語です。

Webページの見栄えをよくしたいユーザーがWebページに取り入れたことで普及していきました。

JavaScriptの特徴は、あまりプログラミングの知識もなく、開発環境がそろっていなくても手軽に始めることができる点です。

Internet ExplorerやGoogle ChromeといったWebブラウザと、テキストエディタ(メモ帳など)があれば開発することが可能です。

JavaScriptについてもっと知りたい!という方は、下記の記事も併せて読んでみてください。

JavaScriptとは?初心者向けに特徴や学習方法をわかりやすく解説
更新日:2024年4月16日

JavaとJavaScriptの4つの違い

では、今までの情報を踏まえて、4つの違いを紹介していきましょう。

開発した会社が違う

まず、開発した会社が違います。JavaはSun Microsystems社が、JavaScriptはNetscape Communications社が、それぞれ開発したプログラミング言語です。

また、その目的や文法、利用される分野も異なります。

目的が違う

Javaは「Write Once, Run Anywhare(一度プログラムを書けば、どんなハードウェアでも動作する)」ことを目指して開発されました。

JavaScriptは、容易に開発できる手軽さと素早さを求めて開発されています。

文法が違う

文法の違いとしては、Javaではデータ型というものを最初に固定で決める形式(静的型付)を取ります。

一方、JavaScriptではデータ型を適宜変更できる形式(動的型付)を取ります。

Javaは、コンパイル(コンピュータが処理できる形に翻訳)が必要ですが、JavaScriptはコンパイルが必要ありません。

利用される分野が違う

Javaは業務システムやTwitterなどのWebサービス、スマートフォン用(Android)向けアプリなどを開発することができます。

JavaScriptは、Webブラウザ上で色を変えたり、ポップアップ表示をさせるといった動きがあるWebページを開発する際に主に使われています。

JavaとJavaScriptの名前が似ている理由

JavaとJavaScriptは全くの別物なのに、なぜ名前が似ているのでしょうか?

そもそもJavaScriptは、開発当初はLiveScriptという名前でした。

しかしJavaが発表された当時、世界中のユーザーから非常に注目されていたので、人気に便乗しようと名前を変更しました。

これがJavaScriptという名前の由来です。

そのため、あまりプログラミングに詳しくない人から見ると、名前が似ているので同じようなプログラミング言語だと誤解されるようになってしまったのです。

JavaとJavaScriptどちらの言語を選べばいいのか

pro3

業務システムやアプリ開発をしたいならJava

Javaは、携帯電話やスマートフォンなどで使われる小規模なアプリケーションから、銀行で使われるような大規模な業務システムを開発する際にも用いられます。

多くの種類のソフトウェアを開発でき、応用がきくプログラミング言語です。

そのため、ニーズが高く多くの仕事があります。ただ、覚えることが多く難しいため、習得も簡単ではありません。

そのかわり、スキルを身につけることができれば、「高単価のエンジニア」を目指すことができます。

Javaを勉強するには?初心者向けに基礎知識から実践方法まで解説
更新日:2024年3月8日

WebサイトやWebサービスを作りたいならJavaScript

JavaScriptは、Webサービスにおいて利用者が閲覧、操作する部分を担当するフロントエンジニアなどの職種での案件が豊富です。

また、Webブラウザだけで動作確認できるため、学習を始めやすいプログラミング言語でもあります。

HTMLの新しいバージョンHTML5に対応するアプリケーション開発では重要なスキルとなります。今後、さらに需要が増えると予想されます。

JavaScript初心者の学習サイトまとめ!おすすめ本・サイトも紹介
更新日:2024年3月14日

何から始めたらいいのか迷ったら…

Java、JavaScriptだけでなくプログラミング言語全体を通して何を学ぶべきか決まってない方は、弊社が提供している「プログラミング学習プラン診断」をご活用ください。

診断にかかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、上画像のようなあなたにあうプログラミング言語やおすすめの学習プランを診断してもらえます。

何から始めればいいのかあいまいな方はぜひ一度お試しください。

自分にあうプログラミング言語を診断してみる

プログラミング学習において言語の選定は重要

JavaとJavaScriptの違いについて解説してみましたが、全く別物なら何を学べばいいんだろう?と悩んでしまう方もいるでしょう。

実のところ、プログラミング言語の選定はかなり難しく、言語で作れるものや各言語を扱うエンジニアの働き方や年収・将来性の違いなどを考慮し学ぶべき言語を決める必要があります。安易にプログラミング言語の学習を「違う言語を学べばよかった…」と後悔しかねません。

そこで、おすすめしたいのが侍エンジニアの「無料カウンセリング」です。

侍エンジニアの無料カウンセリングでは、プログラミング学習や今後のキャリアに関する疑問や悩みをプロのコンサルタントに直接相談できます。

コンサルタントはあなたの理想や悩みをヒアリングしたうえで学習するプログラミングを提案してくれるため、カウンセリング後に「結局、どの言語を学べばいいのかわからなかった…」と後悔する心配もありません。

カウンセリングを活用すれば、1人で悩み続けるよりも失敗や後悔なく学習するプログラミング言語の選定が可能になります。

なぜ侍エンジニアのカウンセリングを活用すると自分にあうプログラミング言語を明確にできるのか、その理由が気になる人はぜひ公式サイトをご覧ください。

無料カウンセリングの詳細を見る

この記事を書いた人

侍エンジニア塾は「人生を変えるプログラミング学習」をコンセンプトに、過去多くのフリーランスエンジニアを輩出したプログラミングスクールです。侍テック編集部では技術系コンテンツを中心に有用な情報を発信していきます。

目次