ChatGPT4とChatGPT3.5は何が違うの?
無料でChatGPT4を使う方法はあるのかな?
ChatGPTを使い始めるなかで「GPT4」の存在を知り、無料版の「GPT3.5」と何が違うのか気になる人は多いですよね。ChatGPT4はお金がかかることもあり、詳細を知ったうえで使うかを決めたい人もいるはず。
そこで、本記事ではChatGPT4とは何か、その特徴を料金や「ChatGPT3.5」との違いも交えわかりやすく解説します。ChatGPT4を使い始めるまでの方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- ChatGPT4は月額20ドルで利用できる高度な言語モデル
- ChatGPT4はGPT-3.5に比べ回答精度や処理速度が優秀
- ChatGPT4を使えば専門分野への回答や翻訳が可能
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本記事を読む前に、ChatGPTとは何かをおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。
→ ChatGPTとは何かをわかりやすく解説!仕組みやできることも簡単に紹介
ChatGPT4とは
ChatGPT4とは、AI(人工知能)を活用したチャットサービス「ChatGPT」における言語モデル「GPT-4」のことです。言語モデルとは、人間の言語を解釈したり、言葉や文章を生成したりする仕組みのこと。
ChatGPTは、ユーザーからの指示内容(プロンプト)を解釈し、それに合った回答の文章を生成します。このとき使われる言語モデルには複数のバージョンがありますが、プランや設定によって変わってきます。
ChatGPTで使える言語モデルの中でも、2023年8月時点で最も高度なものがGPT-4(ChatGPT4)です。GPT-4は大量の学習データによりトレーニング(学習)を積んでおり、精度の高い回答の生成を可能にしています。
なお、以降の解説ではGPT-4を「ChatGPT4」と表記します。
月額20ドルで利用可能
ChatGPT4は2023年8月時点だと、有料プラン「ChatGPT Plus」だけでの提供となっています。ChatGPT Plusはサブスクリプション形式で、1ヶ月あたり20米ドル(2023年8月1日時点で約2,800円)を支払うことで利用可能です。
アメリカ製のサービスであり、米ドルの為替レートによって日本円の料金が変動する点に注意してください。支払い形式はクレジットカードのみですが、「VISA」や「Mastercard」といった主要なカードに対応しています。
ChatGPTには無料プランもありますが、言語モデルは「GPT-3.5(ChatGPT3.5)」までしか使えません。ChatGPT3.5とChatGPT4の違いについては後述します。
ChatGPT4はビジネス活用におすすめ
ビジネスにChatGPTを活用したい人にはChatGPT4がおすすめです。無料プランのChatGPT3.5よりも、ChatGPT4のほうが高品質な回答が期待できます。少ない指示で求める答えが得やすいため、業務効率化につながるでしょう。
また、ChatGPT4が使える有料プランであれば、アクセスの集中時でも優先的に使えるといった優遇措置があります。ChatGPT3.5の利用で不便さを感じている場合は、ChatGPT4の利用を考えてみるとよいでしょう。
なお、次の記事ではChatGPTがどのようにビジネスで使われているのか、その活用例を詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。
ChatGPT4と3.5の違い3つ
「無料のChatGPT3.5ではダメなのかな……」と考える人も多いでしょう。ChatGPT4の利用には費用がかかるため、ChatGPT3.5との違いを把握してから利用するか決めたいですよね。
そこで、ここからは次のトピック別にChatGPT4とChatGPT3.5の主な違いを紹介します。
回答の精度
前述のとおり、ChatGPT4はChatGPT3.5と比べて高精度な回答が可能となりました。これは、多くのトレーニングを積んだことで推論力(既存の情報から新しい情報を導き出す力)が大幅にアップしたためです。
実際のところ、ChatGPT4はアメリカの司法試験において上位10%というハイスコアの回答をしました。ChatGPT3.5は同試験で下位10%にとどまっていることから、飛躍的に回答の精度が上がっているとわかります。
またOpenAI社の内部評価によれば、ChatGPT4は不適切な回答をする確率がChatGPT3.5と比べて82%低下したとしています。回答の制度が上がっているだけでなく、ユーザーが安全に使えることもメリットです。
文字数の制限
ChatGPT4は、ChatGPT3.5と比べて多くの文字数に対応できるようになりました。これは、最大トークン数が増えたためです。トークンとは、「これ」「は」「ペン」「です」のように、言葉を分割した最小単位のこと。
ChatGPT3.5では、プロンプトや回答に使えるトークン数は4,096トークンまでという制限がありました。一方、ChatGPT4では最大トークン数が32,768トークンの言語モデルを利用可能です。
ChatGPTと長文のやり取りを行うと、トークン数の条件に達してエラーになる場合があります。ChatGPT4は最大トークン数が増えたことで、長文のやり取りを快適に行いやすくなりました。
ただし、ChatGPT4には「3時間あたり50メッセージまで」という制限があります(2023年8月時点)。これはChatGPTのパフォーマンスを保つための制限です。繰り返しのやり取りを行いたい場合は注意しましょう。
入出力の速度
ChatGPT4は回答の精度が上がった代わりに、入出力の速度はChatGPT3.5よりも低下しています。つまり、プロンプトの内容を解釈したり、回答を生成したりするのに時間がかかりやすい傾向があります。
ChatGPT4は、ChatGPT3.5よりも膨大なデータから学習し、多くの知識を蓄積した言語モデルです。言語モデルの規模が大きくなれば処理が複雑になり、時間はかかりやすくなります。
ただし前述のように、ChatGPT4が使える有料プランではアクセス集中時などの優遇措置もあります。そのため、結果としてはそれほど利用時に遅いと感じることはそれほど多くないでしょう。
なお、次の記事では8つの観点でChatGPTの有料版と無料版の違いを詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
ChatGPT4でできること
基本的に、ChatGPT3.5でできることはChatGPT4でもできます。「ChatGPT4で新たに可能となったこと」に限っていえば、次の4つが挙げられます。
なお、そもそもChatGPTでできることを知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ ChatGPTでできること・できないこと一覧まとめ!活用する利点も紹介
専門分野に関する回答
専門的な質問になると、ChatGPT3.5では回答に多くの誤情報を含むことがありました。その点ChatGPT4は、専門分野に関する質問にも高精度な回答が可能となっています。専門的なビジネスにも使いやすくなったといえます。
ただし、ChatGPT4といえど完全にミスがなくなったわけではありません。ChatGPTに限らず、生成AIには誤情報のリスクが必ず生じるため、生成された内容のチェックは必ず行う必要があります。
さまざまな言語の翻訳
ChatGPT3でも日本語や英語の翻訳はそれなりの精度で可能です。しかし、ChatGPT4はより幅広い言語を学習しています。そのためフランス語やドイツ語、韓国語など、さまざまな言語の翻訳にしっかり対応できます。
ChatGPT4は高い推論力により文脈を正確に把握できるため、解釈が難しい文章でも高精度で翻訳が可能です。文章の自然さもChatGPT3.5よりアップしており、翻訳した文章を使うにしても少ない手直しで済むでしょう。
画像の認識・処理
ChatGPT4では、2023年7月にリリースされた「Code Interpreter」の機能が使えます。これはプログラミング言語「Python」のコードを実行できる機能ですが、画像を読み込んで認識・処理することも可能です。
たとえば、画像内の物体を把握したり、画像の色変更やファイル形式変更といった加工をしたりできます。ただし、まだリリースされたばかりの機能であり、日本語への対応は完全ではないため注意が必要です。
APIを用いた高度なサービス開発
OpenAI社が提供している「API」を使うことで、ChatGPTの機能を活用したサービスの開発が行えます。APIとは、あるソフトウェアの機能を、異なるソフトウェアから使えるようにする仕組みのことです。
ChatGPT3.5でもAPIの利用は可能ですが、ChatGPT4ならより高度なサービス開発が可能となるでしょう。
たとえば、言語学習アプリ「Duolingo」にはChatGPT4が活用されており、対話形式での学習が可能です。ChatGPT3.5よりも自然な対話が行えるため、ユーザーがストレスなく学べるようになりました。
ただしChatGPTのAPIは有料で、利用するには登録手続きが必要です。もちろんプログラミングの知識も求められるため、サービス開発に活用したい場合はしっかり準備しましょう。
ChatGPT4の始め方・使い方
ここからは、パソコン版ChatGPT4の始め方・使い方を簡単に紹介します。具体的には次の4ステップです。
- 1.アカウント登録・ログイン
- 2.ChatGPT Plusの申し込み
- 3.モデルの切り替え
- 4.チャットの利用
各ステップについて、順番にお伝えします。
ステップ1:アカウント登録・ログイン
まずはChatGPTのアカウントを登録しましょう。プランや言語モデルを問わず、ChatGPTの利用にはアカウントが必要です。無料プラン(ChatGPT3.5)ですでにアカウントを使っている人は、ログインするだけで構いません。
アカウント登録の手順は、大まかに次の6ステップです。メールやSMSでの認証が必要となります。
- 1.ChatGPTの公式サイトにアクセスし「Try ChatGPT」をクリックする。
- 2.アカウントを登録するために「Sign up」をクリックする(登録済みの場合は「Log in」)。
- 3.任意のメールアドレス・パスワードを入力し「Continue」をクリックする。
- 4.指定のメールアドレスで受信した認証用メールを開き「Verify email address」をクリックする。
- 5.自分の氏名や誕生日、電話番号を入力し「Send code」をクリックする。
- 6.スマートフォンで受信したSMSの認証コードを入力し、登録を完了させる。
なお、アカウントを登録済みでログイン状態になっている場合は、そのまま次のステップに進みましょう。
ステップ2:ChatGPT Plusの申し込み
初期のログイン時点では、無料プランのChatGPT3.5が適用されています。ChatGPT4にアップグレードするためには、前述した有料プラン(ChatGPT Plus)の申し込みが必要です。
ChatGPTの画面左下にある「Upgrade to Plus」をクリックしましょう。
プラン選択画面が表示されるため、「Upgrade to Plus」をクリックしてください。
前述のとおり、ChatGPT Plusの登録にはクレジットカードが必要です。クレジットカード情報や住所を入力し、「申し込む」をクリックしましょう。入力内容に問題がなければ、決済が完了します。
決済が完了した後は「Continue」をクリックします。これで、ChatGPT Plusの登録は完了です。
ステップ3:モデルの切り替え
ChatGPT Plusの登録が完了した段階では、まだChatGPT3.5が有効なままです。ChatGPT4を使うために、モデルを切り替えましょう。方法はとても簡単で、ChatGPT画面上部にある「GPT-4」をクリックするだけです。
無料プランだと「GPT-4」の部分はロックされていますが、ChatGPT Plusに登録すれば選択できるようになります。GPT-4が明るい表示になっていれば、ChatGPT4が適用されている状態です。
ステップ4:チャットの利用
モデルをChatGPT4に切り替えたら、あとは通常のようにチャットを利用すればOKです。ChatGPT3.5を使ったことがある人は特に困らないでしょう。
初めてChatGPTを使う人のために、簡単にチャットの利用方法を紹介します。とはいえ非常にシンプルで、画面下部の入力欄に質問や指示を入力したら、右側の送信ボタンを押すだけです。
すると次のように、プロンプトに合った回答をChatGPTが生成してくれます。
ChatGPT4の性能を確かめるために、さまざまな質問や指示を入力してみると良いでしょう。ただし前述のように、メッセージの回数制限(3時間に50メッセージ)には注意が必要です。
なお、下の記事では日本語でのChatGPTの始め方・使い方をわかりやすく解説しているので、あわせて参考にしてください。
無料でChatGPT4を使う方法
ChatGPT4が搭載された無料サービスを使えば、有料プランに申し込まずにChatGPT4を使えます。さまざまなサービスがありますが、なかでもMicrosoft社製の「Bing AI」がおすすめです。
Bing AIは、検索エンジン「Bing」にChatGPT4機能を搭載したもの。2023年8月時点のChatGPTは、2021年9月までの学習データからしか回答できませんが、Bing AIは最新のWeb情報をもとに回答できるのが強みです。
Bing AIは、検索エンジン「Microsoft Edge」を組み合わせての利用が推奨されています。Edgeがパソコンに入っていない人は公式サイトからダウンロードし、Edgeをインストールしましょう。
EdgeからBingにアクセスし、画面上部の「チャット」を押します。
ChatGPTのように、画面下部にメッセージの入力欄が表示されます。ここに質問や指示を入力して、右の送信ボタンを押しましょう。
「人間であることを確認します」のように表示される場合はチェックを入れてください。しばらくすれば、次のようにChatGPT4を活用した回答が生成されます。
ほかにもChatGPT4を無料で使えるサービスはあるため、さまざまなものを試してみるのも良いでしょう。
より効果的にChatGPT4を使うなら
より効果的にChatGPT4を使うなら、プログラミングとの掛け合わせがおすすめです。プログラミングにChatGPT4を活用すれば、業務効率化につながるプログラムや、チャット機能を搭載したサービスの開発が可能となります。
その実現にはプログラミングスキルが欠かせません。ただし、プログラミングの独学には注意が必要です。弊社の調査では、プログラミング学習者の87.5%が「挫折や行き詰まりを感じたことがある」と回答しています。
その理由として多かったのは、「不明点を聞ける環境になかった」「エラーが解決できなかった」といったもの。独学では、不明点やエラーの自己解決が難しいために挫折しやすいのです。
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無料カウンセリングの詳細を見るChatGPT4にまつわるFAQ
最後に、ChatGPT4に関して多くの人が抱える疑問に対して回答します。
スマホアプリでもChatGPT4は使える?
スマホアプリでもChatGPT4を使うことは可能です。iOS・Androidのそれぞれに対応したChatGPTアプリがあるため、お使いのスマートフォンに合わせてインストールしましょう。ただし、偽アプリには気をつけてください。
画面の表示はパソコン版と異なりますが、ChatGPT4を使うまでの大まかな手順は変わりません。なおスマートフォンのブラウザから、パソコン版と同様にChatGPTを使うことも可能です。
なお、次の記事ではスマホアプリ版のChatGPTとは何なのか、その特徴や使い方をiPhone・Android別に詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
ChatGPT4を解約して無料版に戻すには?
ChatGPT4(ChatGPT Plus)を解約して無料版に戻したい場合は、下記の手続きを実施しましょう。
- 1.ChatGPT画面左部の「My account」をクリックする。
- 2.「Manage my subscription」をクリックする。
- 3.「Cancel Plan(プランをキャンセル)」をクリックする。
解約(プランのキャンセル)が適用されるのは、次回請求日の翌日です。解約の手続きを実施しても、それまでは引き続きChatGPT4を利用できます。
ただし、次回請求日の24時間前までに解約手続きをしないと、次の課金が行われるため注意が必要です。詳しい解約方法は公式サイトを参照してください(画面の表示内容は若干異なる場合があります)。
今後ChatGPT4の上位版が登場することはある?
2023年8月時点ではChatGPT4が最新ですが、今後はChatGPT5以降の登場も考えられます。ChatGPTを提供しているOpenAI社は継続的に言語モデルを改良していると考えられるため、将来的な上位版リリースはあり得るでしょう。
ただし、ChatGPTをはじめとする生成AIは世界で多くの議論を呼んでおり、「AIのトレーニングを停止すべき」という声もあります。こうした声の影響も考えられるため、現時点でいつリリースされるとはいいきれません。
ChatGPT5以降が登場する可能性があることは心にとめておきましょう。
今後ChatGPT4が無料になることはある?
前述のようにChatGPT5以降が登場すれば、ChatGPT4が無料になることは考えられます。
仮にChatGPT5がリリースされた場合、有料プランのChatGPT Plusで優先的に利用可能となるでしょう。そうなれば、既存のChatGPT4が無料プランで提供されることは自然な流れです。
ただし、2023年8月時点で公式のアナウンスがあるわけではないため、確実なことはいえません。気になる人は、ChatGPTやOpenAI社に関するニュースを随時チェックしましょう。
まとめ
今回は、ChatGPT4に関する次の7点についてお伝えしました。
ChatGPT4は有料であるものの、高精度な回答が生成できる言語モデルです。Bing AIといった無料サービスで使う方法もあるため、ChatGPT4を一度は利用してみると良いでしょう。
ChatGPT4の価値を高めるなら、プログラミングとの掛け合わせがおすすめです。独学でプログラミングスキルを習得できるか不安な人は、プログラミングスクールの利用も考えましょう。